2013/12/26(木) - 09:01
2013年のインカレにて全日本インカレで史上初の男女総合優勝を決めた鹿屋体育大学自転車競技部。その原動力となった塚越さくらと上野みなみをメイン講師とした自転車教室「さくらとみなみの自転車教室」が愛媛県西条市にて開催された。イベントの模様を同競技部4年・山口大貴さんのレポートで紹介する。
「塚越さくら&上野みなみ自転車教室」が12月14日(土)に愛媛県西条市で行われた。このイベントは公益財団法人愛媛県スポーツ振興事業団のトップアスリートスポーツ教室として、鹿屋体育大学の卒業生である森夏枝氏が代表を務めるは西条中央スポーツクラブが開催したものだ。
この日集まった参加者の数は、愛媛県内の親子連れを中心に約100名。鹿屋体育大学自転車競技部から黒川剛監督を始め、塚越さくらや上野みなみらが講師として参加し、愛媛県自転車競技連盟スタッフと共に、自転車競技の楽しさを伝えた。
第1部は黒川監督と塚越さくら、上野みなみによるトークショー。ロードレーサーとトラックレーサーの紹介から、各メディアで放映された塚越と上野のレース映像を交え日本代表として世界各地を転戦する2人のエピソード紹介、食生活やドーピングについてなど幅広い内容で展開した。塚越からは「愛媛特産のポンジュースには、クエン酸がたっぷり入っていて、食事の時に一緒に飲むとエネルギーの吸収に役立ちます」など体育大生らしい情報も。子供たちは興味芯々に聞き入っていた。
第2部ではロードレーサーの基本的な整備方法や一般道でのトレーニングルールなどの指導、トレーニング機器の体験会、補給食の試食が行なわれた。トラック競技をメインに活動する1年生、奥村諭志がWattBike(スピニングマシン)のデモンストレーションを担当し、時速90km近いスピード表示に大きな歓声があがった。
そして、子供たちもWattBikeに跨がり、大学生に負けじと一生懸命ペダルを踏んだ。この他にも固定ローラーと3本ローラーが用意され、多くの大人が難儀する3本ローラーをアッという間に乗りこなす子供たちが多く、バランス感覚の良さには体育大生も驚いていた。
補給食の試食ではチームが日頃から使用している梅丹本舗から梅肉エキス配合のサイクルチャージや、果汁をふんだんに使用したフルーツサイクルチャージなどが供された。いずれも子供たちに好評で、中には順番待ちの列に何度も並ぶ子が多くいた。
西条小学校6年の藤田真優さん(12)は、地元メディアの取材に「世界で活躍する選手に乗り方を教えてもらい勉強になった」と笑顔で話した。また、「将来は自転車選手になって愛媛国体で優勝したい」という子供たちもいて地元自転車連盟関係者を喜ばせた。
鹿屋体育大学の卒業生で、現在は松山聖陵高校自転車競技部で指導する越智雄貴監督は、「母校の皆さんが、愛媛まで指導にきてくれて、子供たちが本物の自転車競技を知ったことの意義は大きい。この中から4年後の地元国体で活躍する選手が誕生してほしい」と語った。
最後は自転車競技部オリジナルキューピーなどチーム応援グッズがもらえるプレゼントコーナー、塚越と上野によるサイン会が行なわれた。サイン会に使用された色紙には連盟や自転車部がある高校の連絡先と共に「2017年えひめ国体のエースは君だ!」メッセージが込められたもの。愛媛における自転車競技普及の手応えを感じつつ、3時間の自転車教室は楽しい雰囲気の中で幕を閉じた。
上野みなみは、「黒川監督のわがままに付き合い、かなり遠回りしながら途中しまなみ海道を通って来た。素晴らしい景色だったが、今回は実走が出来ずに残念。風景を楽しめるのが自転車の魅力でもあるので、愛媛の子供たちにも是非乗ってほしい。」とコメント。
メキシコで開催されたワールドカップから飛行機で会場入りした塚越さくらは「私たちの大好きな自転車競技を愛媛の子供たちに知ってもらいたくて、指導にも気合が入った。たくさんの子供たちが興味を持ってくれてうれしかった。」と感想を述べ、再び飛行機で次の目的地、JCF(日本自転車競技連盟)の強化合宿が行なわれる静岡へ向かった。
今回レポートした愛媛県での自転車教室の他に、鹿屋体育大学自転車競技部では長崎県や鹿児島県内各地の計6カ所でキッズ向けサイクルイベント等に積極的に協力し自転車競技の普及に努めた。
photo&text:山口大貴(鹿屋体育大学自転車競技部4年)
「塚越さくら&上野みなみ自転車教室」が12月14日(土)に愛媛県西条市で行われた。このイベントは公益財団法人愛媛県スポーツ振興事業団のトップアスリートスポーツ教室として、鹿屋体育大学の卒業生である森夏枝氏が代表を務めるは西条中央スポーツクラブが開催したものだ。
この日集まった参加者の数は、愛媛県内の親子連れを中心に約100名。鹿屋体育大学自転車競技部から黒川剛監督を始め、塚越さくらや上野みなみらが講師として参加し、愛媛県自転車競技連盟スタッフと共に、自転車競技の楽しさを伝えた。
第1部は黒川監督と塚越さくら、上野みなみによるトークショー。ロードレーサーとトラックレーサーの紹介から、各メディアで放映された塚越と上野のレース映像を交え日本代表として世界各地を転戦する2人のエピソード紹介、食生活やドーピングについてなど幅広い内容で展開した。塚越からは「愛媛特産のポンジュースには、クエン酸がたっぷり入っていて、食事の時に一緒に飲むとエネルギーの吸収に役立ちます」など体育大生らしい情報も。子供たちは興味芯々に聞き入っていた。
第2部ではロードレーサーの基本的な整備方法や一般道でのトレーニングルールなどの指導、トレーニング機器の体験会、補給食の試食が行なわれた。トラック競技をメインに活動する1年生、奥村諭志がWattBike(スピニングマシン)のデモンストレーションを担当し、時速90km近いスピード表示に大きな歓声があがった。
そして、子供たちもWattBikeに跨がり、大学生に負けじと一生懸命ペダルを踏んだ。この他にも固定ローラーと3本ローラーが用意され、多くの大人が難儀する3本ローラーをアッという間に乗りこなす子供たちが多く、バランス感覚の良さには体育大生も驚いていた。
補給食の試食ではチームが日頃から使用している梅丹本舗から梅肉エキス配合のサイクルチャージや、果汁をふんだんに使用したフルーツサイクルチャージなどが供された。いずれも子供たちに好評で、中には順番待ちの列に何度も並ぶ子が多くいた。
西条小学校6年の藤田真優さん(12)は、地元メディアの取材に「世界で活躍する選手に乗り方を教えてもらい勉強になった」と笑顔で話した。また、「将来は自転車選手になって愛媛国体で優勝したい」という子供たちもいて地元自転車連盟関係者を喜ばせた。
鹿屋体育大学の卒業生で、現在は松山聖陵高校自転車競技部で指導する越智雄貴監督は、「母校の皆さんが、愛媛まで指導にきてくれて、子供たちが本物の自転車競技を知ったことの意義は大きい。この中から4年後の地元国体で活躍する選手が誕生してほしい」と語った。
最後は自転車競技部オリジナルキューピーなどチーム応援グッズがもらえるプレゼントコーナー、塚越と上野によるサイン会が行なわれた。サイン会に使用された色紙には連盟や自転車部がある高校の連絡先と共に「2017年えひめ国体のエースは君だ!」メッセージが込められたもの。愛媛における自転車競技普及の手応えを感じつつ、3時間の自転車教室は楽しい雰囲気の中で幕を閉じた。
上野みなみは、「黒川監督のわがままに付き合い、かなり遠回りしながら途中しまなみ海道を通って来た。素晴らしい景色だったが、今回は実走が出来ずに残念。風景を楽しめるのが自転車の魅力でもあるので、愛媛の子供たちにも是非乗ってほしい。」とコメント。
メキシコで開催されたワールドカップから飛行機で会場入りした塚越さくらは「私たちの大好きな自転車競技を愛媛の子供たちに知ってもらいたくて、指導にも気合が入った。たくさんの子供たちが興味を持ってくれてうれしかった。」と感想を述べ、再び飛行機で次の目的地、JCF(日本自転車競技連盟)の強化合宿が行なわれる静岡へ向かった。
今回レポートした愛媛県での自転車教室の他に、鹿屋体育大学自転車競技部では長崎県や鹿児島県内各地の計6カ所でキッズ向けサイクルイベント等に積極的に協力し自転車競技の普及に努めた。
photo&text:山口大貴(鹿屋体育大学自転車競技部4年)
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