2013/12/02(月) - 10:38
シクロクロス全日本選手権まで1週間。国内トップライダーたちはそれぞれの週末を過ごしている。関西を代表するシクロクロッサーが集結した関西シクロクロス第4戦。エリート男子&女子ともに全日本チャンピオンが敗れ、チームフォルツァ!の武井亨介と與那嶺恵理がそれぞれ優勝を飾った。
12月1日、京都府京丹波町の丹波自然運動公園で関西シクロクロス第4戦が行なわれた。当初は福知山由良川河川敷で開催予定だったものの、台風18号による会場のダメージと、対岸で花火大会での火災事故に配慮し、舞台が同会場に変更された。
全長2200mのコースは、自然豊かな丘陵地に作られたサッカーグラウンドやテニス場のある総合運動公園を立体的に駆け巡るもの。
幅2mに満たない遊歩道(トレッキングコース)がコースの大半を占めており、その路面は砂と石に覆われている。テクニカルではあるが、テクニックでタイム差が付きにくく、ひたすら登りと下りをリピートするパワーコース。中でも長さ50m、最大勾配20%ほどの「激坂」が名物だ。
C1は先頭が5分10秒前後でラップを刻んだため11周回のレースに。昨年表彰台に登っている沢田時(ブリヂストンアンカー)や中井路雅(京都産業大学)が全日本選手権に向けて週末を練習に充てるために欠場。序盤からレースをリードしたのは、丹波のコースを初めて走る竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)と武井亨介(チームフォルツァ!)の2人だった。
ここに昨年の優勝者である島田真琴(シマノドリンキング)と木村吉秀(岩井商会レーシング)が加わり、先頭4名で序盤の周回をこなしていく。周囲の予想とは裏腹に、前週のUCIマイアミ後の1週間で距離を乗り込んだという竹之内が精彩を欠き、順位を下げた。
「昨年は距離を乗り込んだ後も踏めていたのに、今日は踏めなかった。本来の自分のパフォーマンスが発揮できなかったのがショックです。全日本選手権までの1週間はゆっくり休みます」と語る竹之内が3番手を走行。島田と武井の2人が先行した。
竹之内を30〜40秒引き離して先頭を走る島田と武井。一進一退の攻防を繰り広げたまま最終周回に突入する。最後の「激坂」でも決着はつかず、最終コーナーからフィニッシュラインまでの登りスプリント勝負に持ち込まれた。
昨年同じ状況のスプリントで勝っている島田は「粘ってスプリントまで持ち込んで勝てると思ったけど、スプリント中にペダルを2回外してしまって、モガくことなく終了しました」と悔やむ。武井が先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
関西シクロクロスで初優勝を飾った武井は「MTBと違ってシクロクロスは繊細で、集中力が必要。彼ら2人(竹之内と島田)は上手くて、コーナーでタイム差を詰められなかった。でも踏める場所では自分が一番強いのは分かっていたので、今日のようなイージーコースではよく走れた」と語る。
武井は1週間大阪に滞在し、UCIマイアミと連戦出場した。「これが4レース目。シクロクロスは面白い。全日本選手権に向けてこの1週間しっかり調整して、走るからには当然優勝を狙う」と語っている。
C1レース直後のCL1でも、同じくチームフォルツァ!の與那嶺恵理が有利にレースを進める。「身体が動かなかった」と言う豊岡英子(パナソニックレディース)がリズムを作れず後退する中、與那嶺と宮内佐季子(CLUBviento)、坂口聖香(パナソニックレディース)の3名が先行。與那嶺が全日本チャンピオンの宮内を振り切って勝利した。日本のトップ選手を下しての勝利。1週間後の全日本選手権でも注目の存在だ。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
C1
1位 武井亨介(チームフォルツァ!) 58'22"
2位 島田真琴(シマノドリンキング) +01"
3位 竹之内悠(コルバ・スペラーノハム) +25"
4位 中原義貴(キャノンデール) +1'58"
5位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル) +2'10"
6位 木村吉秀(岩井商会レーシング) +2'59"
7位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +3'24"
8位 辻善光(TeamZenko) +4'02"
9位 中根英登(チームNIPPO・デローザ) +4'11"
10位 河賀雄大(立命館大学) +5'06"
CL1
1位 與那嶺恵理(チームフォルツァ!) 36'37"
2位 宮内佐季子(CLUBviento) +17"
3位 坂口聖香(パナソニックレディース) +27"
4位 豊岡英子(パナソニックレディース) +1'42"
5位 坂口楓華(パナソニックレディース) +3'10"
6位 三井由香 (ベロチスタアヴェル) -1Lap
CJ
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 40'01"
2位 谷口跳馬 +6'24"
3位 今野有樹(松山聖陵高校) -1Lap
CM1
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) 40'40"
2位 藤井修(きゅうべえsports) +53"
3位 佐野光宏(ストラーダレーシング) +1'05"
4位 大河内二郎(シルクロード) +1'06"
5位 佐藤貴徳(三協製作所/チームYYY) +1'32"
6位 ヴィンセント・フラナガン(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +1'48"
C2
1位 平賀俊郎(サッサーズ) 34'34"
2位 井上政貴(MoricoWave勇城) +56"
3位 大石克哉 +1'16"
4位 野島遊 +1'25"
5位 中村松根(岩井商会レーシング) +1'28"
6位 森本禎介(Tonic CX Team Japan) +1'38"
CL2
1位 千原亜里沙(Sonic Racing) 28'50"
2位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT) +45"
3位 清水友恵(CSヤマダ) +1'04"
C3A
1位 後藤孝太郎(VCFUKUOKA) 25'40"
2位 織田善照(ストラーダレーシング) +18"
3位 大坊崇(BikeTeam回転木馬) +37"
C3B
1位 多端亮 24'43"
2位 北邨雄介 +21"
3位 小倉隆志(SKRK CX) +1'02"
CM2
1位 倉橋孝太郎(泥んこプロレス) 25'44"
2位 西野順一(Teamスクアドラ) +36"
3位 河原徳(DISTANZA) +41"
CM3
1位 前川圭助(White Jack) 25'55"
2位 百合寛 +1'19"
3位 小出浩雅(ARAI MURACA) +1'30"
C4
1位 早川朋宏(チームNIPPO・デローザ) 24'35"
2位 若杉圭祐(シエルボ奈良MERIDAサイクリングチーム) +14"
3位 斉藤和哉(チームシルクロード) +47"
text&photo:Kei Tsuji
12月1日、京都府京丹波町の丹波自然運動公園で関西シクロクロス第4戦が行なわれた。当初は福知山由良川河川敷で開催予定だったものの、台風18号による会場のダメージと、対岸で花火大会での火災事故に配慮し、舞台が同会場に変更された。
全長2200mのコースは、自然豊かな丘陵地に作られたサッカーグラウンドやテニス場のある総合運動公園を立体的に駆け巡るもの。
幅2mに満たない遊歩道(トレッキングコース)がコースの大半を占めており、その路面は砂と石に覆われている。テクニカルではあるが、テクニックでタイム差が付きにくく、ひたすら登りと下りをリピートするパワーコース。中でも長さ50m、最大勾配20%ほどの「激坂」が名物だ。
C1は先頭が5分10秒前後でラップを刻んだため11周回のレースに。昨年表彰台に登っている沢田時(ブリヂストンアンカー)や中井路雅(京都産業大学)が全日本選手権に向けて週末を練習に充てるために欠場。序盤からレースをリードしたのは、丹波のコースを初めて走る竹之内悠(コルバ・スペラーノハム)と武井亨介(チームフォルツァ!)の2人だった。
ここに昨年の優勝者である島田真琴(シマノドリンキング)と木村吉秀(岩井商会レーシング)が加わり、先頭4名で序盤の周回をこなしていく。周囲の予想とは裏腹に、前週のUCIマイアミ後の1週間で距離を乗り込んだという竹之内が精彩を欠き、順位を下げた。
「昨年は距離を乗り込んだ後も踏めていたのに、今日は踏めなかった。本来の自分のパフォーマンスが発揮できなかったのがショックです。全日本選手権までの1週間はゆっくり休みます」と語る竹之内が3番手を走行。島田と武井の2人が先行した。
竹之内を30〜40秒引き離して先頭を走る島田と武井。一進一退の攻防を繰り広げたまま最終周回に突入する。最後の「激坂」でも決着はつかず、最終コーナーからフィニッシュラインまでの登りスプリント勝負に持ち込まれた。
昨年同じ状況のスプリントで勝っている島田は「粘ってスプリントまで持ち込んで勝てると思ったけど、スプリント中にペダルを2回外してしまって、モガくことなく終了しました」と悔やむ。武井が先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
関西シクロクロスで初優勝を飾った武井は「MTBと違ってシクロクロスは繊細で、集中力が必要。彼ら2人(竹之内と島田)は上手くて、コーナーでタイム差を詰められなかった。でも踏める場所では自分が一番強いのは分かっていたので、今日のようなイージーコースではよく走れた」と語る。
武井は1週間大阪に滞在し、UCIマイアミと連戦出場した。「これが4レース目。シクロクロスは面白い。全日本選手権に向けてこの1週間しっかり調整して、走るからには当然優勝を狙う」と語っている。
C1レース直後のCL1でも、同じくチームフォルツァ!の與那嶺恵理が有利にレースを進める。「身体が動かなかった」と言う豊岡英子(パナソニックレディース)がリズムを作れず後退する中、與那嶺と宮内佐季子(CLUBviento)、坂口聖香(パナソニックレディース)の3名が先行。與那嶺が全日本チャンピオンの宮内を振り切って勝利した。日本のトップ選手を下しての勝利。1週間後の全日本選手権でも注目の存在だ。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
C1
1位 武井亨介(チームフォルツァ!) 58'22"
2位 島田真琴(シマノドリンキング) +01"
3位 竹之内悠(コルバ・スペラーノハム) +25"
4位 中原義貴(キャノンデール) +1'58"
5位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル) +2'10"
6位 木村吉秀(岩井商会レーシング) +2'59"
7位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +3'24"
8位 辻善光(TeamZenko) +4'02"
9位 中根英登(チームNIPPO・デローザ) +4'11"
10位 河賀雄大(立命館大学) +5'06"
CL1
1位 與那嶺恵理(チームフォルツァ!) 36'37"
2位 宮内佐季子(CLUBviento) +17"
3位 坂口聖香(パナソニックレディース) +27"
4位 豊岡英子(パナソニックレディース) +1'42"
5位 坂口楓華(パナソニックレディース) +3'10"
6位 三井由香 (ベロチスタアヴェル) -1Lap
CJ
1位 中井唯晶(瀬田工業高校) 40'01"
2位 谷口跳馬 +6'24"
3位 今野有樹(松山聖陵高校) -1Lap
CM1
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) 40'40"
2位 藤井修(きゅうべえsports) +53"
3位 佐野光宏(ストラーダレーシング) +1'05"
4位 大河内二郎(シルクロード) +1'06"
5位 佐藤貴徳(三協製作所/チームYYY) +1'32"
6位 ヴィンセント・フラナガン(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB) +1'48"
C2
1位 平賀俊郎(サッサーズ) 34'34"
2位 井上政貴(MoricoWave勇城) +56"
3位 大石克哉 +1'16"
4位 野島遊 +1'25"
5位 中村松根(岩井商会レーシング) +1'28"
6位 森本禎介(Tonic CX Team Japan) +1'38"
CL2
1位 千原亜里沙(Sonic Racing) 28'50"
2位 水谷有紀子(BUCYO COFFEE CLT) +45"
3位 清水友恵(CSヤマダ) +1'04"
C3A
1位 後藤孝太郎(VCFUKUOKA) 25'40"
2位 織田善照(ストラーダレーシング) +18"
3位 大坊崇(BikeTeam回転木馬) +37"
C3B
1位 多端亮 24'43"
2位 北邨雄介 +21"
3位 小倉隆志(SKRK CX) +1'02"
CM2
1位 倉橋孝太郎(泥んこプロレス) 25'44"
2位 西野順一(Teamスクアドラ) +36"
3位 河原徳(DISTANZA) +41"
CM3
1位 前川圭助(White Jack) 25'55"
2位 百合寛 +1'19"
3位 小出浩雅(ARAI MURACA) +1'30"
C4
1位 早川朋宏(チームNIPPO・デローザ) 24'35"
2位 若杉圭祐(シエルボ奈良MERIDAサイクリングチーム) +14"
3位 斉藤和哉(チームシルクロード) +47"
text&photo:Kei Tsuji
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