日本最大級のシクロクロスシリーズ、関西シクロクロスの2013-2014年シーズンが開幕した。年々出場者数を増やしている人気シリーズの初戦は、島田真琴(シマノドリンキング)の勝利に終わった。



当日飛び込みで参加出来るキッズカテゴリー当日飛び込みで参加出来るキッズカテゴリー photo:Kei Tsujiシクロクロスの季節がやってきた。9月29日に京都府南山城村ですでにプロローグが開催されているものの、昇格やシリーズポイントに関係するのはこの第1戦から。この第1戦を皮切りに、2月までほぼ毎週末関西のどこかでシクロクロスが開催される。

今シーズンの全日本選手権は12月8日に滋賀県東近江市の東近江ふれあい運動公園で開催される予定だったが、台風18号の影響によって同会場が砂に覆われたため、第1戦と同じマキノ高原で行なわれることが決定している。マキノ高原での全日本選手権開催は2年ぶり。全日本選手権が関西シクロクロス管轄下で行なわれるのは4年連続であり、今年は立体交差がコースに取り入れられるという。

なお、会場が変更されるのは全日本選手権のみであり、11月10日の関西シクロクロス第2戦は予定通り東近江ふれあい運動公園で行なわれる予定。第4戦の会場・京都府福知山市の由良川河川敷も台風の影響を受けたものの、こちらは会場の変更は行われない見通し。



関西シクロクロス2013-2014スケジュール
プロローグ   9月29日 京都府南山城村 大河原河川敷
第1戦    10月27日 滋賀県高島市 マキノ高原
第2戦    11月10日 滋賀県東近江市 東近江ふれあい運動公園
第3戦    11月24日 滋賀県野洲市 ビワコマイアミランド(UCI C2)
第4戦    12月1日 京都府福知山市 由良川河川敷   
全日本選手権 12月8日 滋賀県高島市 マキノ高原
第5戦    12月15日 京都府南丹市 府民の森ひよし
第6戦    12月22日 奈良県生駒市 くろんど池    
第7戦    1月5日 滋賀県草津市 烏丸半島    
第8戦    1月12日 滋賀県野洲市 希望が丘文化公園    
第9戦    1月19日 大阪府堺市 みなと堺グリーン広場    
第10戦   2月2日 京都府京都市 桂川緑地運動公園下鳥羽地区
さぬきクロス 2月9日 香川県善通寺市 鉢伏ふれあい公園



C1スタートC1スタート photo:Kei Tsuji
C1で序盤からリードする中井路雅(京都産業大学)C1で序盤からリードする中井路雅(京都産業大学) photo:Kei TsujiC1 先頭で競り合う中井路雅(京都産業大学)と前田公平(TEAM SCOTT)C1 先頭で競り合う中井路雅(京都産業大学)と前田公平(TEAM SCOTT) photo:Kei Tsuji

勾配3〜4%ほぼの登り返しが選手たちを苦しめる勾配3〜4%ほぼの登り返しが選手たちを苦しめる photo:Kei Tsuji第1戦の舞台は、琵琶湖から内陸に入った福井県境の山の麓にあるマキノ高原スキー場。コースの大半は草に覆われたスキー場の緩斜面で、緩い登りを踏み抜くパワーと下りのコーナリングテクニックで差がつく。もちろんシケインや階段、ライダーの脚とテクニックを試す短い急坂も設定されている。

C1 先頭に立った島田真琴(シマノドリンキング)C1 先頭に立った島田真琴(シマノドリンキング) photo:Kei Tsuji関西シクロクロスの中では比較的アクセスが悪い開催場所(大阪から約2時間)にも関わらず、全カテゴリー合わせて約400名がスタート。カテゴリー1で序盤から飛ばしたのは、瀬田工業高校から京都産業大学に進学した中井路雅だった。

勢いある19歳の中井に追従したのは、同じく19歳の前田公平(TEAM SCOTT)。若い2人が抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げるその後ろでは、島田真琴(シマノドリンキング)が単独で追い上げる。

中井の弟の中井唯晶(瀬田工業高校)がトップでカテゴリージュニアの5周レースを終える頃、ついに島田が前の2人をパス。そのまま中井と前田を引き離した島田が最終的に27秒リードで勝利した。2012-2013年シーズンランキング2位の島田が好スタートを切っている。

カテゴリーM1とカテゴリーL1はそれぞれ2012-2013年シーズンランキング1位の丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)と宮内佐季子(CLUBviento)が勝利。カテゴリー2は藤岡徹也(マトリックスパワータグ)の圧勝に終わっている。

CM1 1周目から先頭に立つ丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)CM1 1周目から先頭に立つ丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) photo:Kei TsujiCL1 全日本チャンピオンの宮内佐季子(CLUBviento)が圧勝CL1 全日本チャンピオンの宮内佐季子(CLUBviento)が圧勝 photo:Kei Tsuji

カテゴリー1(8周回)
1位 島田真琴(シマノドリンキング)                   55'09"
2位 中井路雅(京都産業大学)                      +27"
3位 前田公平(TEAM SCOTT)                      +1'13"
4位 木村吉秀(岩井商会RACING)                    +1'31"
5位 伊澤優大(岩井商会RACING)                    +1'32"
6位 山田誉史輝(BIKE RANCH/DIRTFREAK)               +2'39"
7位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)                   +2'54"
8位 大塚航(JPスポーツテストチーム MASSA-ANDEX)                      +3'29"
9位 伊澤広大(岩井商会RACING)                    +3'34"
10位 川村誠(京都大学サイクリング部)                 +3'35"

カテゴリージュニア(5周回)
1位 中井唯晶(瀬田工業高校)                      35'33"
2位 山田将輝(Limited846/DIRT FREAK)                 +34"
3位 岡野樹(TeamRINGOROAD/のぼこん)                +3'52"

カテゴリーL1(4周回)
1位 宮内佐季子(CLUBviento)                     32'26"
2位 上田順子(BC.ANELLO獣遊)                    +4'09"
3位 加納尚子(ストラーダレーシング)                  +7'07"

カテゴリーM1(5周回)
1位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)                 37'38"
2位 大河内二郎(シルクロード)                     +26"
3位 佐野光宏(ストラーダレーシング)                  +29"

カテゴリー2(5周回)
1位 藤岡徹也(マトリックスパワータグ)                37'06"
2位 稲垣怜(Teamまるいち)                      +30"
3位 豊田勝徳(チームアヴェル)                     +1'19"

text:Kei Tsuji

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