2013/09/25(水) - 07:59
ロード世界選手権3日目、フィレンツェの市街を走る22.05kmで行なわれたジュニア男子個人タイムトライアルで、イゴール・デクラーン(ベルギー)が優勝。岡篤志(キャノンデールチャンピオンシステム)が29位に入った。
1995年と1996年生まれの選手を対象にしたジュニア男子個人タイムトライアル。各国の期待を背負う84名の若手たちが1分30秒毎にスタートを切った。
ほぼ真っ平らな全長22.05kmのコースはエリート女子と共通で、断続的に登場するコーナーやフィレンツェ旧市街の石畳が選手たちに慎重な走りを強いる。コーナリング能力が大きくタイムに影響するコースと言える。
最後から2番目にスタートしたベルギーのイゴール・デクラーンは、第1計測(12.5km)と第2計測(16.4km)でトップタイムを連発。ヨーロッパTTチャンピオンのマティアス・クリグバウム(デンマーク)の暫定トップタイムを8秒塗り替える走りで優勝した。
「これ以上の結果は望めない。平坦なコースは僕向きなんだ」と語るデクラーンの平均スピードは48.5km/h。8秒差の2位にクリグバウム、20秒差の3位にジーク・モストフ(アメリカ)が入っている。
「パワーウェイトレシオではなく、単純にパワーが要求されるコース」と語っていたジュニア全日本TTチャンピオンの岡篤志は、第1計測(12.5km)で38位、第2計測(16.4km)で36位のタイムをマーク。フィニッシュの時点で暫定4位に入り、終わってみれば29位。後半の追い込みで順位を上げた。
事前にコースを入念にチェックした柿木孝之コーチから無線でライン取りの指示を受けながら走った岡。幾つかのコーナーで減速を強いられたものの、自身の走りには満足している様子。「暫定4位でゴールしてホットシートに座りましたが、その後にゴールした選手たちが自分よりも良いタイムだった。だからもっと悪い結果だと思っていました」と岡は語る。「でも(優勝した)全日本選手権よりも速い平均スピード(45.9km/h)で走れたので、決して悪い結果ではなかったと思います」。
今年ジュニアの全日本TTチャンピオンに輝き、世界の舞台に挑んだ岡は「分かっていたことですが、世界の壁は本当に高く、上を見てしまうと切りがない。でも上位の選手たちは皆TTスペシャリストばかり、ロードに向けて良い手応えは掴めたと思います」と語っている。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
ロード世界選手権2013ジュニア男子個人タイムトライアル結果
1位 イゴール・デクラーン(ベルギー) 26'56"
2位 マティアス・クリグバウム(デンマーク) +08"
3位 ジーク・モストフ(アメリカ) +20"
4位 ジョシュア・ストリツィンガー(ドイツ) +23"
5位 マシュー・ギブソン(イギリス) +30"
6位 オーレ・フォルファング(ノルウェー) +44"
7位 コランタン・エルメノールト(フランス) +44"
8位 ディミトリ・リーヴェ(カザフスタン) +46"
9位 ニコライ・シェルカソフ(ロシア) +49"
10位 マイケル・デソー(アメリカ) +53"
29位 岡篤志(キャノンデールチャンピオンシステム) +1'34"
text&photo:Kei Tsuji in Firenze, Italy
1995年と1996年生まれの選手を対象にしたジュニア男子個人タイムトライアル。各国の期待を背負う84名の若手たちが1分30秒毎にスタートを切った。
ほぼ真っ平らな全長22.05kmのコースはエリート女子と共通で、断続的に登場するコーナーやフィレンツェ旧市街の石畳が選手たちに慎重な走りを強いる。コーナリング能力が大きくタイムに影響するコースと言える。
最後から2番目にスタートしたベルギーのイゴール・デクラーンは、第1計測(12.5km)と第2計測(16.4km)でトップタイムを連発。ヨーロッパTTチャンピオンのマティアス・クリグバウム(デンマーク)の暫定トップタイムを8秒塗り替える走りで優勝した。
「これ以上の結果は望めない。平坦なコースは僕向きなんだ」と語るデクラーンの平均スピードは48.5km/h。8秒差の2位にクリグバウム、20秒差の3位にジーク・モストフ(アメリカ)が入っている。
「パワーウェイトレシオではなく、単純にパワーが要求されるコース」と語っていたジュニア全日本TTチャンピオンの岡篤志は、第1計測(12.5km)で38位、第2計測(16.4km)で36位のタイムをマーク。フィニッシュの時点で暫定4位に入り、終わってみれば29位。後半の追い込みで順位を上げた。
事前にコースを入念にチェックした柿木孝之コーチから無線でライン取りの指示を受けながら走った岡。幾つかのコーナーで減速を強いられたものの、自身の走りには満足している様子。「暫定4位でゴールしてホットシートに座りましたが、その後にゴールした選手たちが自分よりも良いタイムだった。だからもっと悪い結果だと思っていました」と岡は語る。「でも(優勝した)全日本選手権よりも速い平均スピード(45.9km/h)で走れたので、決して悪い結果ではなかったと思います」。
今年ジュニアの全日本TTチャンピオンに輝き、世界の舞台に挑んだ岡は「分かっていたことですが、世界の壁は本当に高く、上を見てしまうと切りがない。でも上位の選手たちは皆TTスペシャリストばかり、ロードに向けて良い手応えは掴めたと思います」と語っている。
その他の写真はフォトギャラリーにて!
ロード世界選手権2013ジュニア男子個人タイムトライアル結果
1位 イゴール・デクラーン(ベルギー) 26'56"
2位 マティアス・クリグバウム(デンマーク) +08"
3位 ジーク・モストフ(アメリカ) +20"
4位 ジョシュア・ストリツィンガー(ドイツ) +23"
5位 マシュー・ギブソン(イギリス) +30"
6位 オーレ・フォルファング(ノルウェー) +44"
7位 コランタン・エルメノールト(フランス) +44"
8位 ディミトリ・リーヴェ(カザフスタン) +46"
9位 ニコライ・シェルカソフ(ロシア) +49"
10位 マイケル・デソー(アメリカ) +53"
29位 岡篤志(キャノンデールチャンピオンシステム) +1'34"
text&photo:Kei Tsuji in Firenze, Italy
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