JMA(日本マウンテンバイク協会)が主催するMTBレース「a.b.c.cup(エービーシーカップ)」第58回大会(6月9日開催)を取材した。1時間エンデューロソロクラスには23人のキッズたちがエントリーし、大人顔負けのレースを繰り広げた。

ゆったりエンデューロのスタートは、女性に初心者、キッズの混走だゆったりエンデューロのスタートは、女性に初心者、キッズの混走だ
千葉・幕張で開催されるa.b.c.cup 。JMAの普及大会の位置づけで、関東近辺のMTBクラブの定例イベントとして人気があり、都市近郊で開催されるのが参加しやすい要因だ。コースはサイクルモード会場のメッセに近く、マリンスタジアムの隣の公園が会場の常設コースとなる。

大人のクラスも用意されているが、どちらかといえば子供と初心者が中心になるイベントだ。おもな種目はバリバリエンデュランス(1時間)、サーキットレース、ゆったりエンデュランス(1時間)の3つ。サーキットレースはそれぞれ年代別にクラスが分けられ、キッズは学年別、そして補助輪あり・なしの5つのクラスに分けられる。

スタートダッシュを決めるキッズたちスタートダッシュを決めるキッズたち コースは細いので抜きどころを見極めて!コースは細いので抜きどころを見極めて!


1時間の耐久レースであるエンデュランスは「バリバリ」が中級者以上、ゆったりが順位を争わない初心者や子どもたちが中心のエンデューロだ。大会のコンセプトやコースの詳細などは前回大会のレポートに詳しいので参考にしてほしい。

春先よりも初夏のほうが参加しやすいためか、今回は多くの参加者を集めた。MTBクラブ「輪工房」は応援含めて50人越えの大所帯で参加! うさぎの耳をつけた女性や、関西クロスで有名な「にょろにょろ」をヘルメットにつけての大盛り上がり。コース脇が芝生の会場なので、各チームはテントを張るなど思い思いに楽しんでいた。

ミッキーの耳をつけているけど真剣ですミッキーの耳をつけているけど真剣です コース内にはバンクもあって高速レースになるコース内にはバンクもあって高速レースになる


うさぎの耳をつけて走る女性たちうさぎの耳をつけて走る女性たち 幕張新都心が眺められるロケーションだ幕張新都心が眺められるロケーションだ



キッズのソロクラスは大人顔負けの真剣な戦い

今回フィーチャーしたいのはゆったりエンデュランスのキッズたちの走り。ゆったりではなく、キッズたちの間でレースが加熱中なのだ。1時間だが、小学生低学年でもソロでチャレンジする子供がなんと23人もいる。いずれもレースに熱心に取り組んでいる子どもたちで、常連さん的な子どもたち。親であるお父さん、お母さんも来ていて、家族ぐるみでレースを楽しんでいるケースが多く、取り組み度合いに熱が入っている。

子どもを入れたオトナとのチーム「キッズイン」は11組、子供一人で走る「キッズソロ」は23人。2〜3人で子供だけでチームを組むキッズオンリーは5組、オトナのオープンは11組が出場。つまり、もっとも盛り上がっているのがキッズということになる。

キッズたちのスタートは大人顔負けのダッシュ!キッズたちのスタートは大人顔負けのダッシュ! トップの16周をマークした川野碧己くんがキッズソロを制し優勝!トップの16周をマークした川野碧己くんがキッズソロを制し優勝!


コースはアップダウンに富んだ常設コースコースはアップダウンに富んだ常設コース
オトナを含めたレースで、川野碧己くん(チームK)、上野悠佑太くん、高本亮太くんたちがデッドヒートを繰り広げた。結果、オトナやチームを含めた全体でトップの16周をマークした川野碧己くんがキッズソロを制してしまった!川野くんは2月24日開催の57回大会でもソロの部で同じ周回数の16周で優勝している。目標は8月に白馬で開催される全国小中学生大会での優勝だ。


仲間と一緒にMTBを楽しむ! 目立っていたチームを紹介
チームK
キッズのMTBクラブで、ちょっと真剣にレースを頑張る仲間たちで結成しているのがチームKだ。関東近郊の友達同士でよく練習会も開催(もちろん親が企画)し、技術を磨き合っている他、ツーリングなども楽しんでいる。レースごとに会って競うあうのが楽しみだ。

速くなりたいキッズたちで結成されたチームKのみなさん速くなりたいキッズたちで結成されたチームKのみなさん

チーム輪工房
千葉県野田市と埼玉県春日部市の2店の仲間たちのMTBクラブ。ショップ主催のMTBレースやライドも企画して、とても活発に活動している。以前紹介したタイのチェンライMTBチャレンジなどの常連参加クラブでもある。今回は久々の出場ながら50人という大人数が集まった。

MTBクラブ「輪工房」は応援含めて50人越えの大所帯で参加!MTBクラブ「輪工房」は応援含めて50人越えの大所帯で参加! photo:Nobuhiro.Taguchi

山手学院YRT
お揃いのジャージで出場は神奈川県横浜市の山手学院中学校・高等学校のMTBクラブ「山手学院YRT」だ。大勢での参加で、MTBを搭載する牽引型トレーラーを駆使してやってきた。

学校のクラブ活動でMTBを楽しむ山手学院YRTのみなさん 学校のクラブ活動でMTBを楽しむ山手学院YRTのみなさん 

photo&text:Makoto.AYANO

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