2013/06/03(月) - 20:26
全日本を前に開催されたMTB・J1富士見大会で斉藤亮(ミヤタ-メリダ)の独走で敵無しの3連勝。女子ではベテラン中込由香里(チームシーナック)が勢いに乗る末政実緒(ダートフリーク/サラセン)を下した。
5月31日〜6月2日にかけて長野県諏訪郡富士見町の富士見パノラマリゾートで行われたJシリーズXCO第3戦。国内最大級のMTBパークで開催されたとあって多くの参加・観戦者で賑わった。そして選手にとっては目前に迫った全日本選手権を占う上でも重要なレース。
開幕戦から連勝を続ける斉藤に小野寺健(スペシャライズド)や門田基志(ジャイアント)がどう挑んでいくのかに注目が注がれた。
コースは富士見パノラマのゲレンデコースを使った1周4kmのアップダウンコース。従来のリフト下の登りを下るように立体交差を設けるという、若干のコース変更が今大会では行われた。梅雨の合間の晴天に恵まれたこの日、男子エリートは4km×6周回=24kmで争われた。
斉藤の独走、若手2人の争い
今シーズンここまで29インチのマシンでレースを走ってきた斉藤だが、コースに合わせ今回の富士見では26インチのマシンへと変更する作戦をとる。
号砲とともにスタートアタックを決めたのは中原義貴(キャノンデール)と前田公平(スコット)の若手コンビ。その後方では小野寺がチェーンを切るトラブルに見舞われ、次の周回のフィードまでバイクを押して走らざるを得ない状況となりポジションを落としてしまう。
一方レース先頭では一気に斉藤がトップに立つと、今シーズンこれまでと同様に独走体制へと持ち込むことに成功する。続いて門田、そしてやや間を空けて中原。その後ろでは前田が千田尚孝(自転車村Rワールドチーム)との競り合いから抜け出して5周目には中原に追いつき、中原も負けずと振り切りをかける。
圧倒的な勢いをキープした斉藤はそのまま最終周回をも駆け抜け、他を大きく引き離してゴールへと飛び込み、開幕から敵無しの3連勝を飾ってみせた。そして2位は粘った門田、そして中原が3位へと入り、嬉しい初表彰台の獲得を果たした。
斉藤は「今日は小野寺がレースを早いうちに降りてしまったことが残念でした。全日本前最後のJ1レースだったため、追い込んで良い流れを作るのが今回の課題でした。(レース)内容は満足するものではありませんが、手応えは感じています。J2木島平から全日本へと向けて頑張りたいと思います」と語った。
また、3位に入った中原と前田のU23選手の争いも、今回会場を湧かせたことの一つ。全日本MTBでは海外遠征中の沢田時(ブリヂストン・アンカー)と共にレースを湧かせる走りを期待したい。
女子は中込が、エキスパートは竹内遼が制する
女子は八幡浜を欠場していた中込が、先行した末政を1周目で抜き返して独走体制に持ち込み、そのまま末政を3分引き離して独走勝利。惜しくも2位となった末政だが、ダウンヒル区間では他の誰もが真似できない圧巻の下りを披露し大きな歓声を浴びていた。DHとのダブルエントリーの結果体力を消耗したそうだが、それでもこの結果。脅威の身体能力と言えるだろう。
エキスパートでは"ユースの壁"こと竹内遼(エンドレス・プロライド)が最終周回に濱由嵩(阿寺Racing/自転車道)の追撃を振り切っての勝利。
全日本マウンテンバイク選手権は7月19日〜21日に静岡県伊豆市・修善寺の日本サイクルスポーツセンターで開催。XCO競技は20日に行われる予定だ。
Jシリーズ XCO第3戦富士見パノラマ 結果
男子エリート
1位 斉藤亮(ミヤタ-メリダ)1:30:06.13
2位 門田基志(ジャイアント)+3:36.39
3位 中原義貴(キャノンデール)+4:38.43
4位 前田公平(スコット)+5:21.36
5位 千田尚孝(自転車村レーシング)+5:45.40
6位 山田 圭(クラブ グロウ)+5:45.93
7位 合田正之(サイクルクラブ3UP)+6:25.19
8位 小笠原崇裕(THE BIKE JOURNAL)+7:05.84
9位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)+7:42.42
10位 池田祐樹(トピーク-エルゴン)+ 8:07.66
女子エリート
1位 中込由香里(チームシーナック)56:43.98
2位 末政実緒(ダートフリーク/サラセン)+3:03.44
3位 相野田静香(クラブ グロウ/ライテック)+4:00.76
4位 小林可奈子(アズミノ FOX グラファイトデザイン)+4:48.53
5位 広瀬由紀(ckirin.com)+7:19.92
エキスパート
1位 竹内遼(チームプロライド)1:05:43.49
2位 濱由嵩(阿寺Racing/自転車道)+42.65
3位 平林安里(チームプロライド)+1:24.63
4位 伊澤広大(岩井商会レーシング)+3:15.43
5位 小田島貴弘(クラブシーナック)+3:57.82
男子スポーツ
1位 村上純平(ユーキャン)1:04.26
2位 北林 力 (チームプロライド)+1:12.13
3位 藤垣人也(チームプロライド)+1:22.68
女子スポーツ
1位 齋藤磨実(TEAM MASA+/BOMA)41:53.03
2位 中島崚歩(クラブシーナック)+1.45
3位 鈴木美香子(ckirin.com)+3:19.10
text&photo:Akihiro.NAKAO
edit:So.Isobe
5月31日〜6月2日にかけて長野県諏訪郡富士見町の富士見パノラマリゾートで行われたJシリーズXCO第3戦。国内最大級のMTBパークで開催されたとあって多くの参加・観戦者で賑わった。そして選手にとっては目前に迫った全日本選手権を占う上でも重要なレース。
開幕戦から連勝を続ける斉藤に小野寺健(スペシャライズド)や門田基志(ジャイアント)がどう挑んでいくのかに注目が注がれた。
コースは富士見パノラマのゲレンデコースを使った1周4kmのアップダウンコース。従来のリフト下の登りを下るように立体交差を設けるという、若干のコース変更が今大会では行われた。梅雨の合間の晴天に恵まれたこの日、男子エリートは4km×6周回=24kmで争われた。
斉藤の独走、若手2人の争い
今シーズンここまで29インチのマシンでレースを走ってきた斉藤だが、コースに合わせ今回の富士見では26インチのマシンへと変更する作戦をとる。
号砲とともにスタートアタックを決めたのは中原義貴(キャノンデール)と前田公平(スコット)の若手コンビ。その後方では小野寺がチェーンを切るトラブルに見舞われ、次の周回のフィードまでバイクを押して走らざるを得ない状況となりポジションを落としてしまう。
一方レース先頭では一気に斉藤がトップに立つと、今シーズンこれまでと同様に独走体制へと持ち込むことに成功する。続いて門田、そしてやや間を空けて中原。その後ろでは前田が千田尚孝(自転車村Rワールドチーム)との競り合いから抜け出して5周目には中原に追いつき、中原も負けずと振り切りをかける。
圧倒的な勢いをキープした斉藤はそのまま最終周回をも駆け抜け、他を大きく引き離してゴールへと飛び込み、開幕から敵無しの3連勝を飾ってみせた。そして2位は粘った門田、そして中原が3位へと入り、嬉しい初表彰台の獲得を果たした。
斉藤は「今日は小野寺がレースを早いうちに降りてしまったことが残念でした。全日本前最後のJ1レースだったため、追い込んで良い流れを作るのが今回の課題でした。(レース)内容は満足するものではありませんが、手応えは感じています。J2木島平から全日本へと向けて頑張りたいと思います」と語った。
また、3位に入った中原と前田のU23選手の争いも、今回会場を湧かせたことの一つ。全日本MTBでは海外遠征中の沢田時(ブリヂストン・アンカー)と共にレースを湧かせる走りを期待したい。
女子は中込が、エキスパートは竹内遼が制する
女子は八幡浜を欠場していた中込が、先行した末政を1周目で抜き返して独走体制に持ち込み、そのまま末政を3分引き離して独走勝利。惜しくも2位となった末政だが、ダウンヒル区間では他の誰もが真似できない圧巻の下りを披露し大きな歓声を浴びていた。DHとのダブルエントリーの結果体力を消耗したそうだが、それでもこの結果。脅威の身体能力と言えるだろう。
エキスパートでは"ユースの壁"こと竹内遼(エンドレス・プロライド)が最終周回に濱由嵩(阿寺Racing/自転車道)の追撃を振り切っての勝利。
全日本マウンテンバイク選手権は7月19日〜21日に静岡県伊豆市・修善寺の日本サイクルスポーツセンターで開催。XCO競技は20日に行われる予定だ。
Jシリーズ XCO第3戦富士見パノラマ 結果
男子エリート
1位 斉藤亮(ミヤタ-メリダ)1:30:06.13
2位 門田基志(ジャイアント)+3:36.39
3位 中原義貴(キャノンデール)+4:38.43
4位 前田公平(スコット)+5:21.36
5位 千田尚孝(自転車村レーシング)+5:45.40
6位 山田 圭(クラブ グロウ)+5:45.93
7位 合田正之(サイクルクラブ3UP)+6:25.19
8位 小笠原崇裕(THE BIKE JOURNAL)+7:05.84
9位 大渕宏紀(Team-NR/錦ロイヤル)+7:42.42
10位 池田祐樹(トピーク-エルゴン)+ 8:07.66
女子エリート
1位 中込由香里(チームシーナック)56:43.98
2位 末政実緒(ダートフリーク/サラセン)+3:03.44
3位 相野田静香(クラブ グロウ/ライテック)+4:00.76
4位 小林可奈子(アズミノ FOX グラファイトデザイン)+4:48.53
5位 広瀬由紀(ckirin.com)+7:19.92
エキスパート
1位 竹内遼(チームプロライド)1:05:43.49
2位 濱由嵩(阿寺Racing/自転車道)+42.65
3位 平林安里(チームプロライド)+1:24.63
4位 伊澤広大(岩井商会レーシング)+3:15.43
5位 小田島貴弘(クラブシーナック)+3:57.82
男子スポーツ
1位 村上純平(ユーキャン)1:04.26
2位 北林 力 (チームプロライド)+1:12.13
3位 藤垣人也(チームプロライド)+1:22.68
女子スポーツ
1位 齋藤磨実(TEAM MASA+/BOMA)41:53.03
2位 中島崚歩(クラブシーナック)+1.45
3位 鈴木美香子(ckirin.com)+3:19.10
text&photo:Akihiro.NAKAO
edit:So.Isobe
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