2009/07/01(水) - 10:45
7月4日から26日まで、盛夏のフランスを舞台に3週間に渡って開催される第96回ツール・ド・フランス。アルプスの難関山岳やアヌシーの個人TT、超級モンヴァントゥーの頂上ゴールなど、見どころたっぷりの後半ステージ(12〜21ステージ)を紹介します!
7月16日(木)第12ステージ トネール〜ヴィッテル 211.5km
第12ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.今大会2番目に長い211.5kmの第12ステージ。登場する山岳ポイントの数は6つ。山岳の数だけ見れば今大会最多タイだが、ほとんどがカテゴリー4級で、最後の難所とされる3級山岳もゴールの40km以上手前だ。序盤から飛び出す選手と、追い上げるスプリンターチームのハイスピードな闘いが見物。逃げ吸収後は、スプリンターチームが集団を率いてゴールまで猛進する。ラスト1kmは上り基調だが、ピュアスプリンターにとって全く問題にならないレベルだ。ゴール地点のヴィッテルは日本でもお馴染みのミネラルウォーターブランドのお膝元。ヴィッテル社は大会スポンサーでもある。
7月17日(金)第13ステージ ヴィッテル〜コルマール 200km
第13ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.アルプス突入を前に、ツールはボージュ山脈に立ち寄る。「中級山岳ステージ」に分類された第13ステージはアルプスほどの破壊力は無いが、充分に注意が必要だ。登場する5つの山岳ポイントはいずれも標高1000m前後だが、後半にかけて難易度を増していく。登坂距離8.7km・平均勾配7.6%の1級山岳プラツェルヴァゼル(138.5km地点)がこの日一番の難所で、終盤には2級山岳フィルストプラン峠が登場。平均勾配5.4%のこのフィルストプランを越えると、ゴールまで21kmに渡る下りと平坦路が続く。入り組んだコースが集団のペースを弱めるため、逃げ切りを決める絶好のチャンスだ。
7月18日(土)第14ステージ コルマール〜ブザンソン 199km
第14ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.決戦の舞台、アルプスに突入する前の最後の平坦ステージ。翌日から本格的な山岳が始まるため、スプリンターがここでチャンスを逃せば、最終日パリまで出番が回ってこない(第19ステージは残り18km地点で2級山岳が登場するためスプリンター不利)。ちょうどコースの中間地点に2つの3級山岳が設定されているだけで、残りは平坦基調だ。ゴール地点ブザンソンは、スイス国境に近いフランシュ・コンテ地域圏の中心都市。ツール第3回大会(1905年)に初登場したこの街が大会を迎えるのは18回目で、2004年には同地で開催された個人TTでアームストロング(アメリカ)が優勝している。
7月19日(日)第15ステージ ポンタルリエ〜ヴェルビエ 207.5km
第15ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.ついにツールはアルプスに達す。第96回ツールには計3つの頂上ゴールが設定されており、2つ目の頂上ゴールがアルプス初日の第15ステージで姿を現す。レースは序盤から隣国スイスに入国し、4つの3級山岳と2級山岳モス峠を経て決戦地に向かう。ツールがスイスに入国するのは2000年以来。最後は標高1468mに位置するスイスアルプス有数のスキーリゾート、1級山岳ヴェルビエを駆け上がってゴールだ。ツール・ド・スイスでお馴染みのこの山岳は、登坂距離8.8kmで平均勾配7.5%。他の超級頂上ゴールと比べると難易度は低いが、この日を境にマイヨジョーヌ争いは加熱していくだろう。
7月20日(月)休息日
7月21日(火)第16ステージ マルティニィ〜ブール・サン・モーリス 160km
第16ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.2回目の休息日明けの第16ステージは、今大会の最高地点、超級山岳グラン・サン・ベルナール峠を越える。標高2473mのこの峠は歴代4番目の高さで、ツールに登場するのは43年ぶり(ちなみに歴代最高地点は、昨年ツールで登場した標高2802mのボネット峠)。この登坂距離30kmオーバーの超級山岳を越えると、ツールは6カ国目のイタリアに入国。アオスタ渓谷を抜け、今後は1級山岳プティ・サン・ベルナール峠に挑む。この標高2188mの難関峠を越えると、31kmのダウンヒルを経てゴール。スイス〜イタリア〜フランスの絶景アルプスを駆け抜けるこの難関山岳コースは破壊力抜群だ。
7月22日(水)第17ステージ ブール・サン・モーリス〜ル・グラン・ボルナン 169.5km
第17ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.アルプス最後の山岳ステージは、カテゴリー1級と2級の山岳が断続的に計5つ登場する。頂上ゴールではないが、登場する山岳の厳しさは今大会最強。山岳ポイントを量産できるステージだけに、マイヨアポワ狙いの選手は序盤から積極的に動くだろう。レース開始直後からロズラン峠の上りが始まり、セジエー峠、アラシュ峠、ロム峠(ツール初登場)、コロンビエール峠(19回目の登場)が休むまもなく現れる。ラスト40kmに凝縮されたロム峠とコロンビエール峠はいずれも平均勾配が8%後半で、2つ合わせた難易度は超級山岳のそれを軽く上回る。1日の獲得標高差は4000mオーバーだ。
7月23日(木)第18ステージ アヌシー 40.5km 個人タイムトライアル
第18ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.アルプスを闘い終えた総合狙いの選手たちが、50年ぶりにツールに登場するアヌシーで奮起する。今大会最後の個人タイムトライアル(個人TT)のコースは、美しい山々に囲まれ、世界屈指の透明度を誇るアヌシー湖の周回。距離は40.5kmで、ツールの最終個人TTとしては1989年にグレッグ・レモン(アメリカ)が最終日パリで逆転優勝した24.5kmに次ぐ短さ。個人TTの合計距離は初日のモナコと合わせても55kmと短めだ。湖に沿うコースは概ね平坦だが、後半にはカテゴリー3級の上りが登場する。重要なタイム差が生じると思われるが、マイヨジョーヌ争いはまだここでは決着しない。
7月24日(金)第19ステージ ブルゴワン・ジャリュ〜オブナ 178km
第19ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.前日に最終個人TT、翌日に難関モンヴァントゥーの頂上ゴールを控えた第19ステージは、主催者のカテゴリーでは「平坦ステージ」に分類されている。しかし実際にはゴール16km地点に2級山岳レスクリネ峠が設定されているため、スプリンター向きの平坦コースとは言い難い。逃げを吸収すべきスプリンターチームの力が弱まっていることと、重要ステージを見据えたオールラウンダーが体力温存に励むことが影響して、終盤のステージでは逃げが決まり易い。序盤から多数の選手が攻撃を仕掛けると思われ、2級山岳で生き残った逃げグループによるステージ優勝争いに持ち込まれるだろう。
7月25日(土)第20ステージ モンテリマール〜モンヴァントゥー 167km
第20ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.第96回ツールの最大の目玉ステージがついに登場。大会前から話題を集めていた超級山岳モンヴァントゥーの頂上ゴールが、最終日前日に姿を現す。標高1912mのこの禿げ山は、月面を思わせるような荒涼としたその特異な風貌から「死の山」と呼ばれ、登坂距離21.1kmで平均勾配は7.6%。木々に覆われた上りの中腹は急勾配で、頂上が近づくと若干勾配は緩まるものの木々が姿を消し、下界からの強烈な風が選手たちに吹き付ける。シャンゼリゼの24時間前にこの「死の山」で総合優勝者が決まる。また、一般サイクリストが参加するエタップ・デュ・ツールは7月20日に同コースで開催される。
7月26日(日)第21ステージ モントロー・フォー・ヨンヌ〜パリ・シャンゼリゼ 164km
第21ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.3週間に渡る3500kmの旅路は、花の街パリに終着する。ツールがパリにゴールする伝統は、1903年の第1回大会から変わっていない(シャンゼリゼゴールは1975年から)。コースは上り皆無の平坦な164km。実質的な総合優勝者を抱えるチームを先頭に、3週間を闘い抜いた選手たちがパリに凱旋する。最後は凱旋門が見下ろすシャンゼリゼ通り、コンコルド広場、テュイルリー庭園を通る特設コースを周回。山岳で生き残ったスプリンターたちが凱旋門に向かってスプリントバトルを繰り広げ、3週間の闘いに幕が降ろされる。表彰式の後、シャンゼリゼ通りをパレード走行するのが通例だ。
7月16日(木)第12ステージ トネール〜ヴィッテル 211.5km

7月17日(金)第13ステージ ヴィッテル〜コルマール 200km

7月18日(土)第14ステージ コルマール〜ブザンソン 199km

7月19日(日)第15ステージ ポンタルリエ〜ヴェルビエ 207.5km

7月20日(月)休息日
7月21日(火)第16ステージ マルティニィ〜ブール・サン・モーリス 160km

7月22日(水)第17ステージ ブール・サン・モーリス〜ル・グラン・ボルナン 169.5km

7月23日(木)第18ステージ アヌシー 40.5km 個人タイムトライアル

7月24日(金)第19ステージ ブルゴワン・ジャリュ〜オブナ 178km

7月25日(土)第20ステージ モンテリマール〜モンヴァントゥー 167km

7月26日(日)第21ステージ モントロー・フォー・ヨンヌ〜パリ・シャンゼリゼ 164km

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