2012/11/20(火) - 20:03
石垣島の大自然やグルメを新城幸也選手や安田大サーカス団長も満喫した石垣島アースライド。でもまだまだ楽しい旅は終わらない。翌日は船で西表島に渡り、ジャングルクルーズやトレッキングを楽しんだ。
西表島に渡ってからワイルドになってしまった白戸太朗さんが走る
石垣島アースライド終了後、関係者打ち上げでネタを繰り出す団長。私は撃沈しましたが、楽しかったですね...(写真はここまで・笑) 翌月曜日の朝7時、石垣港のフェリーターミナルには30名のサイクリストたちが集まった。石垣島アースライドのオプショナルツアー「西表島アースライド」はこの石垣港から高速フェリーに乗り込んで、40分の船旅で幕開ける。
昨日の疲れも無いかのように、意気揚々と乗り込んでくる参加者の表情はみんな揃って楽しげ。2日連続で楽しいイベントがやってくるのだし、石垣島よりも濃い大自然が残る西表島に船で渡る。こんな非日常が楽しみでない訳が無い。私は昨年に続く2回目の西表島ツアー参加で、今年も取材を楽しみにしていた。
参加者の中には昨日のうちに顔見知りになっている方もいたり、そうでなくとも知らず知らずにおしゃべりして仲良くなってしまったり。それがアースライドの魅力の一つだし、あっという間に応募が埋まってしまった30名という人数は、何となく「クラスの修学旅行」的な気分満点でワクワクする。
船に自転車を固定して、西表島アースライドへ出発!
島と島を結ぶ高速貨物フェリー。皆が静になるほど激しく揺れました
自転車を貨物スペースに固定して時間通りに船は港を出港。乗り込んだ定期船は周辺の島々を結ぶ重要な交通網で、直接西表島には行かずに途中鳩間島を経由する。乗り込んできた地元の方は、私達サイクリストを見て「昨日のサイクリングの大会は皆さん走ったんですか?」と聞いてきた。新聞やラジオで石垣島アースライドについて知っていたそうで、この場に新城選手がいないことを残念がっていた。改めて新城選手の島での人気は凄いんだと関心させられるばかりだ。
私達の乗った船は思ったよりもずっと速いスピードで大海原を駆け抜けていく。この日はなんだか波がとても高かったのだが、お構いなしに飛ばす船の中は急に静かになってしまった...。
途中で鳩間島を散策。テレビ等に取り上げられて観光客も増えたそうだ
鳩間島の住宅には昔ながらの石垣が残る
そんなこんなありつつ到着した鳩間島ではおよそ30分の散策タイム。昔からの石垣残る集落を抜けて農道を歩いて行くと、作物を作ることを止めて随分と時間がたったであろう耕作地と、手付かずの原野がずっと広がっていた。
テレビなどの紹介によって島を訪れる観光客も増えたというが、現在の人口は最盛期に比べて10分の1以下だという。島を囲う海から休耕地を抜ける海風に、少しの寂しさを感じてしまった。もっとも集落地区を歩かなかったので、そちらを訪問していれば印象は違ったかもしれない。
再び船に乗り込むと、およそ10分で西表島に到着した。
西表島アースライドのスタート!みんな笑顔いっぱいです
ママチャリで参加した方を押す白戸さん
全国さまざまなイベントにお二人で参加しているご夫婦。西表島の大自然に感動していた様子
ここからは自転車で数分の場所にある、星の砂で有名なその名も「星砂の浜」へと自転車で移動。ここでは透明度の高い海で水遊びをしたり、星砂を探してみたり、まるで子どもみたいにはしゃいで楽しそう。こんな童心に帰って楽しめる自転車イベントって他に聞かないなぁ、といつもながら思う。
小道を抜け、星の砂で有名なその名も「星砂の浜」へ到着
シューズを脱いで水遊び。こんなゆったり感こそアースライドの良いところ
星砂見つけられましたか?
星砂集めに熱中する白戸さん
今日も薄曇りだったため青い海と空とならなかったのが残念だが、それでも南国の離島を感じさせるのには十分すぎるほどのロケーションだ。ひとしきり遊んだら再び自転車にまたがって5kmほどの道のりを走る。水遊びの次は遊覧船でジャングルクルーズ。みんなで遊覧船に乗り込んだ。
全長18kmの河川延長を持つ浦内川は沖縄県内で最長の河川だ。河口に近い船着場を出発し、上流へと向かうその両岸にはずっとマングローブの群生が続いている。島のほとんどが国立公園に指定されているため原始からの豊かな自然が保たれているのだそうだ。船を操舵する方のガイドを聞きつつ、八重山諸島本来の姿を見て、太古の昔に何となく思いを馳せてみたり。速くも遅くもない速度で船は進み、吹き抜ける風がとても心地良い。
豪快な西表島の自然を見ながらクルージング
海の漢になる団長。遊覧船ですけど。
およそ20分のクルージングで船着場に到着。ここから滝を目指してトレッキング
原始から残るジャングルの中をトレッキング
上流の船着場に到着したら、ここからは川沿いに続く山道をトレッキングする。船→自転車→船→トレッキングというトランジットも面白い。この先にある有名な滝を目指し、白戸さん率いるトレランAチームを見送りつつゆっくりと鬱蒼とした雰囲気のジャングルの中を歩き、Aチームが目指しているマリユドゥの滝が見える展望台へと到着した。
しばらく展望台で休憩した後は、もと来た道を引き返して、定時にやってくる遊覧船に再び乗り込んで戻っていく。適度な疲れと海風が心地よくて、ついうたた寝をしてしまったが、のんびりと流れる島時間がとても良い感じ。マングローブ林を一望できる展望台で美味しいお弁当を頂いたら、今度はバイクの準備を整えて水牛車で有名な由布島を目指して走りだす。
特製のお弁当が用意されました。まーさん(美味しい)!
マングローブ林を一望できる展望台でお昼休憩。なんだか修学旅行みたい
石垣島もそうなのだが、西表島も含め八重山諸島は高い山が多く、山肌が海際までせり出しているために島といえど平坦がほとんど無い。オプショナルツアーとは言え走りごたえもかなりあるものの、皆マイペースで景色を楽しみながらペダルを回していく。
穏やかな船浦港を横目に見つつペダルを回す。素晴らしく爽快だ
「あそこの漁師さんはロケで訪ねたことがあるんやで~」と団長
西表島ならではのたて看板。実物は見ることができませんでした
西表島らしい「西表ヤマネコ注意」の看板を横目に見つつ、両側を海に囲まれた船浦港を抜ける道を通過しながら島の北側を走る爽快なクルージングを存分に堪能できた。
ありがとう西表島。来年また是非! 私は残念ながら飛行機の関係で途中離脱となってしまったが、昨年以上お腹いっぱいに石垣・西表を満喫した2日間となった。自転車だけに因われず、トレッキングやクルージングなど様々な手段で旅気分を味わうことのできるのが石垣島・西表島アースライドの奥深さだ。また来年も、ぜひ参加させて頂きたいと強く思う。
今回、私が実走取材にお伺いした"石垣島アースライド2012"を支えて下さった大会関係者並びにサポートスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。編集部一同。
フォトギャラリー(Google Picasaウェブアルバム)
text&photo:So.Isobe
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昨日の疲れも無いかのように、意気揚々と乗り込んでくる参加者の表情はみんな揃って楽しげ。2日連続で楽しいイベントがやってくるのだし、石垣島よりも濃い大自然が残る西表島に船で渡る。こんな非日常が楽しみでない訳が無い。私は昨年に続く2回目の西表島ツアー参加で、今年も取材を楽しみにしていた。
参加者の中には昨日のうちに顔見知りになっている方もいたり、そうでなくとも知らず知らずにおしゃべりして仲良くなってしまったり。それがアースライドの魅力の一つだし、あっという間に応募が埋まってしまった30名という人数は、何となく「クラスの修学旅行」的な気分満点でワクワクする。
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自転車を貨物スペースに固定して時間通りに船は港を出港。乗り込んだ定期船は周辺の島々を結ぶ重要な交通網で、直接西表島には行かずに途中鳩間島を経由する。乗り込んできた地元の方は、私達サイクリストを見て「昨日のサイクリングの大会は皆さん走ったんですか?」と聞いてきた。新聞やラジオで石垣島アースライドについて知っていたそうで、この場に新城選手がいないことを残念がっていた。改めて新城選手の島での人気は凄いんだと関心させられるばかりだ。
私達の乗った船は思ったよりもずっと速いスピードで大海原を駆け抜けていく。この日はなんだか波がとても高かったのだが、お構いなしに飛ばす船の中は急に静かになってしまった...。
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そんなこんなありつつ到着した鳩間島ではおよそ30分の散策タイム。昔からの石垣残る集落を抜けて農道を歩いて行くと、作物を作ることを止めて随分と時間がたったであろう耕作地と、手付かずの原野がずっと広がっていた。
テレビなどの紹介によって島を訪れる観光客も増えたというが、現在の人口は最盛期に比べて10分の1以下だという。島を囲う海から休耕地を抜ける海風に、少しの寂しさを感じてしまった。もっとも集落地区を歩かなかったので、そちらを訪問していれば印象は違ったかもしれない。
再び船に乗り込むと、およそ10分で西表島に到着した。
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ここからは自転車で数分の場所にある、星の砂で有名なその名も「星砂の浜」へと自転車で移動。ここでは透明度の高い海で水遊びをしたり、星砂を探してみたり、まるで子どもみたいにはしゃいで楽しそう。こんな童心に帰って楽しめる自転車イベントって他に聞かないなぁ、といつもながら思う。
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今日も薄曇りだったため青い海と空とならなかったのが残念だが、それでも南国の離島を感じさせるのには十分すぎるほどのロケーションだ。ひとしきり遊んだら再び自転車にまたがって5kmほどの道のりを走る。水遊びの次は遊覧船でジャングルクルーズ。みんなで遊覧船に乗り込んだ。
全長18kmの河川延長を持つ浦内川は沖縄県内で最長の河川だ。河口に近い船着場を出発し、上流へと向かうその両岸にはずっとマングローブの群生が続いている。島のほとんどが国立公園に指定されているため原始からの豊かな自然が保たれているのだそうだ。船を操舵する方のガイドを聞きつつ、八重山諸島本来の姿を見て、太古の昔に何となく思いを馳せてみたり。速くも遅くもない速度で船は進み、吹き抜ける風がとても心地良い。
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しばらく展望台で休憩した後は、もと来た道を引き返して、定時にやってくる遊覧船に再び乗り込んで戻っていく。適度な疲れと海風が心地よくて、ついうたた寝をしてしまったが、のんびりと流れる島時間がとても良い感じ。マングローブ林を一望できる展望台で美味しいお弁当を頂いたら、今度はバイクの準備を整えて水牛車で有名な由布島を目指して走りだす。
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石垣島もそうなのだが、西表島も含め八重山諸島は高い山が多く、山肌が海際までせり出しているために島といえど平坦がほとんど無い。オプショナルツアーとは言え走りごたえもかなりあるものの、皆マイペースで景色を楽しみながらペダルを回していく。
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今回、私が実走取材にお伺いした"石垣島アースライド2012"を支えて下さった大会関係者並びにサポートスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。編集部一同。
フォトギャラリー(Google Picasaウェブアルバム)
text&photo:So.Isobe
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