2012/07/21(土) - 09:34
毎年、多くのサイクリストを魅了する”ホノルルセンチュリーライド”。いよいよ今年も開催時期が迫ってきた。この魅力あふれるイベントに向けてセンチュリーライド完走を目指す方のために160kmコース攻略ガイドをお届けしよう。
トップツアー株式会社が主催する”ホノルルセンチュリーライド2012参加ツアー”。このツアーへの参加を検討中のサイクリストに向けて”今中大介&絹代さんによるホノルルセンチュリーライド事前講座”が7月16日に開催された。参加を検討しながらも、準備や体力に一抹の不安を抱える皆さんに対し、今中さん絹代さんによる、事前準備からコースガイドに至るまでの充実した解説は”お役立ち度満載”だった様子だ。
今回は、この事前講座の中から”160kmコース攻略ガイド”に的を絞って皆さんにお届けしよう。参加に不安を抱える方や、初めて参加される方にも、また百戦錬磨のリピーターの方にもこの内容は何かしらの役に立つはずだ。
◆カピオラニ公園スタート ~ サンディ・ビーチ・パーク 往路区間距離約20km
早朝のカピオラニ公園をスタート地点に始まるホノルルセンチュリーライド2012。朝日が昇り始めるダイアモンド・ヘッドを横目に見ながら素晴らしいハワイの情景の中を颯爽と走り始める。ワイルベ、カワイクイ、マウナルアと続くビーチパークを右手に見ながら平坦路を進むこのコースは、いきなりリゾートライドを肌で感じられる走りやすい区間だ。
スタートから16kmほどリゾートサイクリングを楽しむと、有名な”ハート・ブレイク・ヒル”が現れる。いかにも手強そうな名称の丘ではあるが、心臓が破られるほどの破壊力はない。登坂口こそ10%越えの斜度があるが、進むにつれて緩やかになってゆく。標高差約50mを1kmほどかけて登るレイアウトだ。中上級者さんには名前の割には拍子抜けと感じる”心臓破りの丘”かもしれない。
この名所を抜ければ、ほどなくして第1エイドの”サンディ・ビーチ・パーク”が現れる。
◆サンディ・ビーチ・パーク ~ カイルア・インターミディエイト・スクール 往路区間距離約20km
サンディ・ビーチ・パークを出発して程なく、マカプー岬に差し掛かる。ここは標高差約60mを1.5kmほどかけて登るレイアウトだ。最大斜度も7%程度なので、見た目に騙されずにマイペースで取り組もう。このマカプー岬を越えると、カウポ、カイオナ、ワイマナロと続く美しい海岸線を味わえる。この海岸線を走りぬけるとコースは内陸に向かいジャングル区間へと入っていく。生い茂る大型のシダ類と熱帯林特有の高湿度が、古代の息吹をを感じさせてくれる。
このジャングル区間で古代の風を感じながら進むと、オロマナゴルフコース辺りに坂道が現れる。ここは一直線に登るため視覚的に騙されやすいが、実は5%を超える程度の斜度なので、落ち着いてマイペースで対処すれば問題にはならないはずだ。このダラダラ登坂をクリアすれば、第2エイドの”カイルア・インターミディエイト・スクール”に到着だ。
◆カイルア・インターミディエイト・スクール ~ スワンジー・ビーチ・パーク 往路区間距離40km
カイルア・インターミディエイト・スクールまでをクリアできれば、160kmコース折り返し地点のスワンジー・ビーチ・パークまでの40km区間はサイクリングを楽しめる平坦区間が続く。多少のアップダウンはあるものの、波打ち際に沿って走るカメハメハ・ハイウェイを南国の砂浜を楽しみながら颯爽と走りぬけよう。
この40km区間は今コース中で最も難易度の低い区間と言えるだろう。リゾートビーチの風を感じながら淡々と距離をこなして行くイメージだ。この区間で唯一の敵は、ハワイならではの強い日差しだけかも知れない。こまめな栄養補給、水分補給を心掛けながらサイクリングを楽しもう。
◆スワンジー・ビーチ・パーク ~ カイルア・インターミディエイト・スクール 復路区間距離40km
折り返し地点”スワンジー・ビーチ・パーク”を出発すると、再び海岸線を楽しみながらカメハメハ・ハイウェイを南下する。折り返しから20kmほどまでは往路と同じ道を進む。この先、キープロジェクト・エイドの先でカヘキリ・ハイウェイに入ると5%平均のダラダラした登りに差し掛かる。大した勾配ではないものの、ここまでで約100kmの距離を走破してきた身体には結構こたえるかも知れない。このポイントもこれまで同様に、焦らずにマイペースで淡々と処理して欲しい。自身の疲労度と相談しながらのんびり走れば普通にクリアできるだろう。
この復路40km区間で立ちはだかるのは、このカヘキリ・ハイウェイのダラダラ坂しかないので落ち着いてクリアしよう。この唯一の障害ダラダラ坂を越えれば、程なくして往路で通過した”カイルア・インターミディエイト・スクール”に戻ってくる。
◆カイルア・インターミディエイト・スクール ~ サンディ・ビーチ・パーク 復路区間距離20km
この区間はほぼ往路で通った経路を戻っていく区間となる。往路の記憶が残っているので先のロケーションが想像しやすく、メンタル的にはかなり余裕を持って走る事ができるはずだ。往路で通過した古代を感じるジャングルエリアや、カウポ、カイオナ、ワイマナロと続く美しい海岸線を有する美しい景観が再び出迎えてくれる。
その後、往路で多少苦戦したマカプー岬がやってくるが、心を落ち着けてマイペースで登りきろう。ここまでの走破距離はすでに120kmをこなしているため、体力的にはかなり厳しくなっている可能性は高いが、往路の記憶を辿りながら最後の力を振り絞って乗り切ろう。このマカプー岬が最後の障害と考えていいだろう。この岬を越えてしまえば、程なくしてサンディ・ビーチ・パーク辺りに帰ってくる。
*復路ではサンディ・ビーチ・パークには立ち寄らず、手前の信号を右折します。
◆サンディ・ビーチ・パーク ~ カピオラニ公園ゴール 復路区間距離20km
サンディ・ビーチ・パークに辿り着く事ができれば、(といっても帰りはここのエイドステーションは既にクローズしているので、手前の信号をそのまま右折)この先に障害は無いと言ってもいいだろう。程なく行くと往路で登ったハートブレイクヒルを逆に下り、途中から右折して住宅街を進むと、朝は寄らなかった20マイルのエイドステーション(グアバ・プリ・スクール)に到着。ここが最後の休憩場所だ。
ここまでくれば先はもう見えたようなもの。ハイウエイをしばらく走ったあと、カハラモールを右に見ながら、高級住宅街を抜け、朝通った瓦屋根の家の前を右折すると、ダイヤモンドヘッドに向かう登り返しが現れる。ここは斜度も緩く、難易度も低い。ただし、ここまで150km近くを走破してきた身体にはかなりの疲労が蓄積されているはずだから、油断せずにマイペースで!
この先はゴール地点”カピオラニ公園”までのんびりサイクリングだ。今日一日をかけて走りぬけたハワイならではの景観を思い出しながら感動のゴールへ飛び込んでください!
◆自転車の性能も大切な要素
参加するに当たっては体力も多少は大切になるが、それ以上に使用機材選びが重要になってくるだろう。ビギナーさんでも、愛車がロードバイクであればもちろん、クロスバイクやMTBであっても、変速ギア段数が充実していれば全く問題はないだろう。
但し、中上級者さん以外は、シングルスピードや6段変速程度のママチャリだとかなりの覚悟が必要になりそうなので、自身の愛車の充実度はしっかりとチェックしておきたいところだ。
ホノルルセンチュリーライド160kmコースは、国内のイベントに比べれば、ロングライドとしての難易度は決して高くない部類に入るだろう。所々に坂道があるものの、その距離は総じて2km未満で”ハート・ブレイク・ヒル”入り口以外は勾配も7%以下と考えて大丈夫だ。焦らずに自分の体力と相談しながらマイペースで走れば、必ずクリアできる設定になっている。
今回のコースガイドでも、まだ不安が拭いきれない皆さんには、是非”今中大介さん&絹代さんによるホノルルセンチュリーライド事前講座”の受講をお勧めする。コースガイドは勿論、それ以外にも日焼け対策や栄養補給の方法、ペース配分、事前準備など、事細かにあなたの質問に答えてくれるはずだ。
次回開催は8月1日(水)19:30~21:30にトップツアー本社6F大会議室で開催予定だ。ここで不安を払拭しハワイの日射しに飛び出してください。途中でヘロヘロになろうとも、ハワイの素晴らしい自然がアナタの背中を押してくれるでしょう!
text:Kenji.Degawa
トップツアー株式会社が主催する”ホノルルセンチュリーライド2012参加ツアー”。このツアーへの参加を検討中のサイクリストに向けて”今中大介&絹代さんによるホノルルセンチュリーライド事前講座”が7月16日に開催された。参加を検討しながらも、準備や体力に一抹の不安を抱える皆さんに対し、今中さん絹代さんによる、事前準備からコースガイドに至るまでの充実した解説は”お役立ち度満載”だった様子だ。
今回は、この事前講座の中から”160kmコース攻略ガイド”に的を絞って皆さんにお届けしよう。参加に不安を抱える方や、初めて参加される方にも、また百戦錬磨のリピーターの方にもこの内容は何かしらの役に立つはずだ。
◆カピオラニ公園スタート ~ サンディ・ビーチ・パーク 往路区間距離約20km
早朝のカピオラニ公園をスタート地点に始まるホノルルセンチュリーライド2012。朝日が昇り始めるダイアモンド・ヘッドを横目に見ながら素晴らしいハワイの情景の中を颯爽と走り始める。ワイルベ、カワイクイ、マウナルアと続くビーチパークを右手に見ながら平坦路を進むこのコースは、いきなりリゾートライドを肌で感じられる走りやすい区間だ。
スタートから16kmほどリゾートサイクリングを楽しむと、有名な”ハート・ブレイク・ヒル”が現れる。いかにも手強そうな名称の丘ではあるが、心臓が破られるほどの破壊力はない。登坂口こそ10%越えの斜度があるが、進むにつれて緩やかになってゆく。標高差約50mを1kmほどかけて登るレイアウトだ。中上級者さんには名前の割には拍子抜けと感じる”心臓破りの丘”かもしれない。
この名所を抜ければ、ほどなくして第1エイドの”サンディ・ビーチ・パーク”が現れる。
◆サンディ・ビーチ・パーク ~ カイルア・インターミディエイト・スクール 往路区間距離約20km
サンディ・ビーチ・パークを出発して程なく、マカプー岬に差し掛かる。ここは標高差約60mを1.5kmほどかけて登るレイアウトだ。最大斜度も7%程度なので、見た目に騙されずにマイペースで取り組もう。このマカプー岬を越えると、カウポ、カイオナ、ワイマナロと続く美しい海岸線を味わえる。この海岸線を走りぬけるとコースは内陸に向かいジャングル区間へと入っていく。生い茂る大型のシダ類と熱帯林特有の高湿度が、古代の息吹をを感じさせてくれる。
このジャングル区間で古代の風を感じながら進むと、オロマナゴルフコース辺りに坂道が現れる。ここは一直線に登るため視覚的に騙されやすいが、実は5%を超える程度の斜度なので、落ち着いてマイペースで対処すれば問題にはならないはずだ。このダラダラ登坂をクリアすれば、第2エイドの”カイルア・インターミディエイト・スクール”に到着だ。
◆カイルア・インターミディエイト・スクール ~ スワンジー・ビーチ・パーク 往路区間距離40km
カイルア・インターミディエイト・スクールまでをクリアできれば、160kmコース折り返し地点のスワンジー・ビーチ・パークまでの40km区間はサイクリングを楽しめる平坦区間が続く。多少のアップダウンはあるものの、波打ち際に沿って走るカメハメハ・ハイウェイを南国の砂浜を楽しみながら颯爽と走りぬけよう。
この40km区間は今コース中で最も難易度の低い区間と言えるだろう。リゾートビーチの風を感じながら淡々と距離をこなして行くイメージだ。この区間で唯一の敵は、ハワイならではの強い日差しだけかも知れない。こまめな栄養補給、水分補給を心掛けながらサイクリングを楽しもう。
◆スワンジー・ビーチ・パーク ~ カイルア・インターミディエイト・スクール 復路区間距離40km
折り返し地点”スワンジー・ビーチ・パーク”を出発すると、再び海岸線を楽しみながらカメハメハ・ハイウェイを南下する。折り返しから20kmほどまでは往路と同じ道を進む。この先、キープロジェクト・エイドの先でカヘキリ・ハイウェイに入ると5%平均のダラダラした登りに差し掛かる。大した勾配ではないものの、ここまでで約100kmの距離を走破してきた身体には結構こたえるかも知れない。このポイントもこれまで同様に、焦らずにマイペースで淡々と処理して欲しい。自身の疲労度と相談しながらのんびり走れば普通にクリアできるだろう。
この復路40km区間で立ちはだかるのは、このカヘキリ・ハイウェイのダラダラ坂しかないので落ち着いてクリアしよう。この唯一の障害ダラダラ坂を越えれば、程なくして往路で通過した”カイルア・インターミディエイト・スクール”に戻ってくる。
◆カイルア・インターミディエイト・スクール ~ サンディ・ビーチ・パーク 復路区間距離20km
この区間はほぼ往路で通った経路を戻っていく区間となる。往路の記憶が残っているので先のロケーションが想像しやすく、メンタル的にはかなり余裕を持って走る事ができるはずだ。往路で通過した古代を感じるジャングルエリアや、カウポ、カイオナ、ワイマナロと続く美しい海岸線を有する美しい景観が再び出迎えてくれる。
その後、往路で多少苦戦したマカプー岬がやってくるが、心を落ち着けてマイペースで登りきろう。ここまでの走破距離はすでに120kmをこなしているため、体力的にはかなり厳しくなっている可能性は高いが、往路の記憶を辿りながら最後の力を振り絞って乗り切ろう。このマカプー岬が最後の障害と考えていいだろう。この岬を越えてしまえば、程なくしてサンディ・ビーチ・パーク辺りに帰ってくる。
*復路ではサンディ・ビーチ・パークには立ち寄らず、手前の信号を右折します。
◆サンディ・ビーチ・パーク ~ カピオラニ公園ゴール 復路区間距離20km
サンディ・ビーチ・パークに辿り着く事ができれば、(といっても帰りはここのエイドステーションは既にクローズしているので、手前の信号をそのまま右折)この先に障害は無いと言ってもいいだろう。程なく行くと往路で登ったハートブレイクヒルを逆に下り、途中から右折して住宅街を進むと、朝は寄らなかった20マイルのエイドステーション(グアバ・プリ・スクール)に到着。ここが最後の休憩場所だ。
ここまでくれば先はもう見えたようなもの。ハイウエイをしばらく走ったあと、カハラモールを右に見ながら、高級住宅街を抜け、朝通った瓦屋根の家の前を右折すると、ダイヤモンドヘッドに向かう登り返しが現れる。ここは斜度も緩く、難易度も低い。ただし、ここまで150km近くを走破してきた身体にはかなりの疲労が蓄積されているはずだから、油断せずにマイペースで!
この先はゴール地点”カピオラニ公園”までのんびりサイクリングだ。今日一日をかけて走りぬけたハワイならではの景観を思い出しながら感動のゴールへ飛び込んでください!
◆自転車の性能も大切な要素
参加するに当たっては体力も多少は大切になるが、それ以上に使用機材選びが重要になってくるだろう。ビギナーさんでも、愛車がロードバイクであればもちろん、クロスバイクやMTBであっても、変速ギア段数が充実していれば全く問題はないだろう。
但し、中上級者さん以外は、シングルスピードや6段変速程度のママチャリだとかなりの覚悟が必要になりそうなので、自身の愛車の充実度はしっかりとチェックしておきたいところだ。
ホノルルセンチュリーライド160kmコースは、国内のイベントに比べれば、ロングライドとしての難易度は決して高くない部類に入るだろう。所々に坂道があるものの、その距離は総じて2km未満で”ハート・ブレイク・ヒル”入り口以外は勾配も7%以下と考えて大丈夫だ。焦らずに自分の体力と相談しながらマイペースで走れば、必ずクリアできる設定になっている。
今回のコースガイドでも、まだ不安が拭いきれない皆さんには、是非”今中大介さん&絹代さんによるホノルルセンチュリーライド事前講座”の受講をお勧めする。コースガイドは勿論、それ以外にも日焼け対策や栄養補給の方法、ペース配分、事前準備など、事細かにあなたの質問に答えてくれるはずだ。
次回開催は8月1日(水)19:30~21:30にトップツアー本社6F大会議室で開催予定だ。ここで不安を払拭しハワイの日射しに飛び出してください。途中でヘロヘロになろうとも、ハワイの素晴らしい自然がアナタの背中を押してくれるでしょう!
text:Kenji.Degawa
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