2011/06/29(水) - 06:29
ユニークな折りたたみ機構を持つ自転車から、かなり本格的な走行性能を備えたロードバイク顔負けのスポーツバイクにいたるまで、様々な目的を持って作られた小径自転車の世界は実に幅広い。ここではMINI LOVE会場で出会った、各メーカーいち押しのミニベロを紹介してもらいましょう。
キモリ コロッサス
見事な加工技術を駆使したミニベロを展示していたのは、滋賀県のキモリ。「もともと精密機械加工を得意とする会社なので、その精度で自転車を作りあげました。サスの可動部分にもこだわり、ステムも削り出して作ったオリジナルです。前後のサスペンションユニットも全て自作したスペシャルな1台です。」メカ好きにはたまらない雰囲気を醸し出していたバイクだ。
キモリは美しいトラスフレーム構造のミニベロを展示
サスペンションユニットまで自作している
ステムもオリジナルの逸品
各部までこだわりの作りが貫かれている
キャノンデール フーリガン3
キャノンデールのミニベロといえば、このフーリガン。シクロワイアードでも以前にインプレしたフーリガン9は、小径車とは思えない安定した走りで、2人のインプレライダーも絶賛したモデル。「フーリガンはオランダで開発されました。大柄なオランダ人が乗ってもビクともしない頑丈な車体と、キャノンデールならではの片持ちフォークが特徴です。」
キャノンデールのミニベロといえば、このフーリガン
フーリガン3は内装ギアを装備したモデルだ
キャノンデールのアイコンともなっている片持ちフォーク
マージ スペチアーレミニベロ
レトロなデザインが決まっているイタリアンバイク、マージのミニベロはこのスペチアーレミニベロ。「大径の20インチホイールとロードコンポを搭載して、安定感の高い走りを実現しています。クロモリフレームなので、しなやかさとクラシカルなシルエットが特徴です。」スタイリッシュなミニベロが都会に似合いそうだ。
マージはレトロなデザインが決まっている
細身のパイプワークはクロモリならでは
より大径の451サイズの20インチホイールを採用して安定性を確保
アイム ベロ
アーバンバイクブランド、im(アイム)のミニベロは、その名もベロ。「各部の設計を煮詰めることで、ロードバイクにも負けない走行性能を手に入れています。またカラーバリエーションが豊富で、6色の中からお気に入りの一台を選ぶことができます。それぞれのカラーに、アクセントとなるホイールやクランク、グリップにカラーパーツを組み合わせた統一感の高い1台です。」これだけの完成度ながら、価格が49,800円というのも嬉しい。
インターマックスはカラーが決め手
フレームカラーとパーツのカラーがマッチする
クランクとホイールのカラーが全体のアクセントとなる
マンハッタンガールおすすめの1台は、このオレンジのm451T
ちなみに、向かって左の渡辺萌依子さんは、普段からピンクのマンハッタンのミニベロに乗っているそう。
マンハッタンガールのお気に入りはこの1台
ABICI VELOCINO
じつは会場で見かけて、そのユニークさについ声を掛けたのがこちら。イタリアのABICI VELOCINO。「1940年代にイタリアで一斉を風靡したバイクをABICIが現代風にアレンジして復刻したモデルです。昨年世界限定で発売したのですが、多くの再販を望む声に応えて今年もう一度発売されました。」足を前に投げ出すようにして走り出せば、独自のゆるやかな時間が流れ出す。
前後の極端なホイール径の差が独特なABICI VELOCINO
ペダルは前寄りで足を投げ出すようなスタイル
サドルの取付け方も独特の構造をしている
BE・ALL BRS700SV
スタイリッシュなパープルのフレームが眩しいBE・ALLのニューモデル。「フロントがFSAの内装2段に、リアがシマノアルフィーネの11速を組み合わせて、合計22段変速のニューモデルです。現在のモデルはプロトタイプですが、7月末に市販するモデルではトラスフレームはもう少し細くする予定です。」今から発売が楽しみな本格モデルだ。
BE・ALLは前後内装22速の試乗車を持ち込んだ。ちなみに、まだ市販前のプロトタイプ
FSAの内装クランクがシンプルでカッコイイ
トラス構造のフレームは市販までには、ひと回り細くなる予定
クリーンスピード アールグレイ
クリーンスピードが展示したバイクは、拘りパーツ満載のマニア垂涎の1台。「この機会にとことん遊んでしまおうと、クリーンスピードとカンパニョーロのコラボをテーマに改造しました。このバイクで午後のブランド対抗TTに出場します。そのときにはかつての社内チーム、日直・SIDI・カンパニョーロ・チームのワンピースを着て、もちろんTTヘルメットで出走します。」
クリーンスピードは遊び心満載のカスタムバイクを展示
TT用にセッティングされたハンドル周り。本番ではガーミンが装着される予定
なんとシートピラーはデ・ローザの50周年モデル、チンクワンタのもの
レースのときにはエアロヘルメットとワンピースで完全TT仕様
ダホン ダッシュP18
折りたたみ自転車の専門ブランド、ダホンの1台は、このダッシュP18。「外見からは判らない独自の折りたたみ機構が特徴です。トップチューブとダウンチューブの2カ所に、ロックジョーという独自の機構で簡単にフレームをたたむことが出来ます。6mmのアーレンキーで180度回転させれば、ロックが解除され、組み立てたときにも確実にロックされます。上下2本のフレームがあることで、安定感の高い走りも持ち合わせています」
ダホンのバイクは一見すると折りたたみには見えないスタイルが特徴
このボルトがロックジョーという独自の機構
簡単にロックを外せばこのようにコンパクトになる
番外編
自転車パーツを背負ったこの姿。ザックを降ろして何やら作業を始めると、なんと立派な小径車に早変わり。ペダルもサドルもなくキックバイクのようなスタイルになる。
まるでパーツを入れたザックのようなこちら
ザックを降ろして何やら準備を始める
各部分をセットして組み立てていくと
ペダルのないミニベロに早変わり!これは自転車と呼ぶのだろうか?
小径車には各社の個性が出たバイクが揃い、見れば見るほど面白い。まだまだかなり奥深い世界が広がっていそうだ。
text,&photo: Takashi Kayaba
キモリ コロッサス
見事な加工技術を駆使したミニベロを展示していたのは、滋賀県のキモリ。「もともと精密機械加工を得意とする会社なので、その精度で自転車を作りあげました。サスの可動部分にもこだわり、ステムも削り出して作ったオリジナルです。前後のサスペンションユニットも全て自作したスペシャルな1台です。」メカ好きにはたまらない雰囲気を醸し出していたバイクだ。
![キモリは美しいトラスフレーム構造のミニベロを展示](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2028.jpg)
![サスペンションユニットまで自作している](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2027.jpg)
![ステムもオリジナルの逸品](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2026.jpg)
![各部までこだわりの作りが貫かれている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2025.jpg)
キャノンデール フーリガン3
キャノンデールのミニベロといえば、このフーリガン。シクロワイアードでも以前にインプレしたフーリガン9は、小径車とは思えない安定した走りで、2人のインプレライダーも絶賛したモデル。「フーリガンはオランダで開発されました。大柄なオランダ人が乗ってもビクともしない頑丈な車体と、キャノンデールならではの片持ちフォークが特徴です。」
![キャノンデールのミニベロといえば、このフーリガン](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2024.jpg)
![フーリガン3は内装ギアを装備したモデルだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2023.jpg)
![キャノンデールのアイコンともなっている片持ちフォーク](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2022.jpg)
マージ スペチアーレミニベロ
レトロなデザインが決まっているイタリアンバイク、マージのミニベロはこのスペチアーレミニベロ。「大径の20インチホイールとロードコンポを搭載して、安定感の高い走りを実現しています。クロモリフレームなので、しなやかさとクラシカルなシルエットが特徴です。」スタイリッシュなミニベロが都会に似合いそうだ。
![マージはレトロなデザインが決まっている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2021.jpg)
![細身のパイプワークはクロモリならでは](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2020.jpg)
![より大径の451サイズの20インチホイールを採用して安定性を確保](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2019.jpg)
アイム ベロ
アーバンバイクブランド、im(アイム)のミニベロは、その名もベロ。「各部の設計を煮詰めることで、ロードバイクにも負けない走行性能を手に入れています。またカラーバリエーションが豊富で、6色の中からお気に入りの一台を選ぶことができます。それぞれのカラーに、アクセントとなるホイールやクランク、グリップにカラーパーツを組み合わせた統一感の高い1台です。」これだけの完成度ながら、価格が49,800円というのも嬉しい。
![インターマックスはカラーが決め手](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2018.jpg)
![フレームカラーとパーツのカラーがマッチする](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2017.jpg)
![クランクとホイールのカラーが全体のアクセントとなる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2016.jpg)
マンハッタンガールおすすめの1台は、このオレンジのm451T
ちなみに、向かって左の渡辺萌依子さんは、普段からピンクのマンハッタンのミニベロに乗っているそう。
![マンハッタンガールのお気に入りはこの1台](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%205.jpg)
ABICI VELOCINO
じつは会場で見かけて、そのユニークさについ声を掛けたのがこちら。イタリアのABICI VELOCINO。「1940年代にイタリアで一斉を風靡したバイクをABICIが現代風にアレンジして復刻したモデルです。昨年世界限定で発売したのですが、多くの再販を望む声に応えて今年もう一度発売されました。」足を前に投げ出すようにして走り出せば、独自のゆるやかな時間が流れ出す。
![前後の極端なホイール径の差が独特なABICI VELOCINO](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2015.jpg)
![ペダルは前寄りで足を投げ出すようなスタイル](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2014.jpg)
![サドルの取付け方も独特の構造をしている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2013.jpg)
BE・ALL BRS700SV
スタイリッシュなパープルのフレームが眩しいBE・ALLのニューモデル。「フロントがFSAの内装2段に、リアがシマノアルフィーネの11速を組み合わせて、合計22段変速のニューモデルです。現在のモデルはプロトタイプですが、7月末に市販するモデルではトラスフレームはもう少し細くする予定です。」今から発売が楽しみな本格モデルだ。
![BE・ALLは前後内装22速の試乗車を持ち込んだ。ちなみに、まだ市販前のプロトタイプ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2012.jpg)
![FSAの内装クランクがシンプルでカッコイイ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2011.jpg)
![トラス構造のフレームは市販までには、ひと回り細くなる予定](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%2010.jpg)
クリーンスピード アールグレイ
クリーンスピードが展示したバイクは、拘りパーツ満載のマニア垂涎の1台。「この機会にとことん遊んでしまおうと、クリーンスピードとカンパニョーロのコラボをテーマに改造しました。このバイクで午後のブランド対抗TTに出場します。そのときにはかつての社内チーム、日直・SIDI・カンパニョーロ・チームのワンピースを着て、もちろんTTヘルメットで出走します。」
![クリーンスピードは遊び心満載のカスタムバイクを展示](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%209.jpg)
![TT用にセッティングされたハンドル周り。本番ではガーミンが装着される予定](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%208.jpg)
![なんとシートピラーはデ・ローザの50周年モデル、チンクワンタのもの](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%207.jpg)
![レースのときにはエアロヘルメットとワンピースで完全TT仕様](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%206.jpg)
ダホン ダッシュP18
折りたたみ自転車の専門ブランド、ダホンの1台は、このダッシュP18。「外見からは判らない独自の折りたたみ機構が特徴です。トップチューブとダウンチューブの2カ所に、ロックジョーという独自の機構で簡単にフレームをたたむことが出来ます。6mmのアーレンキーで180度回転させれば、ロックが解除され、組み立てたときにも確実にロックされます。上下2本のフレームがあることで、安定感の高い走りも持ち合わせています」
![ダホンのバイクは一見すると折りたたみには見えないスタイルが特徴](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%20%2029.jpg)
![このボルトがロックジョーという独自の機構](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%20%2030.jpg)
![簡単にロックを外せばこのようにコンパクトになる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%20%2031.jpg)
番外編
自転車パーツを背負ったこの姿。ザックを降ろして何やら作業を始めると、なんと立派な小径車に早変わり。ペダルもサドルもなくキックバイクのようなスタイルになる。
![まるでパーツを入れたザックのようなこちら](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%201.jpg)
![ザックを降ろして何やら準備を始める](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%202.jpg)
![各部分をセットして組み立てていくと](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%203.jpg)
![ペダルのないミニベロに早変わり!これは自転車と呼ぶのだろうか?](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2011/06/15/MINILOVE_11_makes_%204.jpg)
小径車には各社の個性が出たバイクが揃い、見れば見るほど面白い。まだまだかなり奥深い世界が広がっていそうだ。
text,&photo: Takashi Kayaba
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