2019/06/06(木) - 09:16
5月中旬に開催されたグレートアースあきた白神男鹿なまはげライド。男鹿や八郎潟を一望する寒風山を走り切り、後半戦に突入。絶景ポイントが次々現れる男鹿半島を巡るライドをレポート。(以前のレポートは以下のリンクより。vol.1、vol.2)
360度の絶景を楽しんだ寒風山から、一気に海岸線までを駆け下りる。意外に深いコーナーも続くので、気持ちいいからといって飛ばしすぎないように。男鹿市方面へと下り、海沿いまで走ってきたら、第3エイドとなる道の駅おが「オガーレ」はもうすぐそこだ。
道の駅男鹿「オガーレ」は最近できた新スポット
男鹿駅の新駅舎と同じタイミングでオープンしたというオガーレは、多くの人々が訪れる人気のスポット。施設の中では地元産の魚介類や野菜などの直売所も用意されている。そんなオガーレにたどり着くころにはすっかり日差しも強くなり、皆さん日陰に潜り込んでいく。
その手にはこのエイドの振る舞いである「鯛めし」が。強い日差しに奪われた体力を取り戻すためには、ボリュームたっぷりの鯛めしは嬉しい。補給としても嬉しいのだけれど、もちろん味も最高。薄味でちょっと疲れ始めた身体でも、するする食べることが出来る。
真鯛が2匹で450円!
なまはげのお面も販売中
第3エイドで振舞われた鯛めし
日本の渚百選にも選ばれた鵜の浜海岸
鬼の洗濯板とも呼ばれる奇景を横目に走っていきます
この時期、真鯛は産卵のために男鹿沖に回遊してくる。たっぷり栄養を蓄えた真鯛たちが水揚げされた「真鯛祭り」なんてものも、毎年の恒例行事となっている。そんな名物に力をもらったら、先を目指して走りだす。
ここからは男鹿半島の海岸線沿いを走っていく。ごつごつとした岩場が続くのは、男鹿半島が火山活動が盛んな地域であることの証明でもある。日本の渚百選にも入る鵜ノ崎海岸は、独特の景観を有する「鬼の洗濯板」とも呼ばれる景勝地。他にも、ゴジラの形に見え、夕焼けの時間には火を噴いているようにも見える「ゴジラ岩」など、様々な見どころが男鹿半島の南岸には点在している。
暑い日差しにアイスがうれしいですね
素早い手つきでアイスを持ってくれるおばあちゃん
鮮やかな手さばきに白戸さんもメロメロに
まるでバラのように仕上がるババヘラアイス
おっきななまはげ像もありました
それらを左目に見つつ走っていくと、第4エイドの門前駐車場に到着。こちらでは秋田名物の「ババヘラアイス」が待っている。「シャッシャ!」とリズミカルにヘラで薄くアイスを削ぎ、コーンへと盛り付けていく。手際に見蕩れていると、あっという間に薔薇のようなアイスが完成。
凄い、とどよめく皆さん。ちなみに2列用意されていいたのだけれど、もう片方は市の若い職員さん。残念ながら手つきはベテランのおばあちゃんに及ばず。行列は断然おばあちゃんに集まった。ババヘラアイスにチャレンジする参加者の方もおり、やはり苦戦していた模様。ちなみに毎年チャレンジしている白戸さんは結構慣れた手つきだった。
さて、鮮やかなババヘラアイスでクールダウンした後は男鹿半島の西側のアップダウン区間へと突入。断崖絶壁に沿うように作られた道は、どうしても平坦には作れないようで、登りと下りしかない道が13㎞ほど続く。
10%の坂が登場!ここからは厳しめのアップダウンが続きます
まるでハワイのような景色が見えるところも
なかなかの登りの連続です
昨夜の前夜祭会場、男鹿水族館GAOが見えてきました
なかなか足にも刺激的なルートではあるけれど、景色もなかなかに刺激的。青々とした海が眼下に広がる風景はどこをとってもスペクタクル。まるでハワイのダイアモンドヘッドのようで、そんな絶景が日本に居ながらにして味わえる。
アップダウンと景色に悶絶しながら走り抜いた先には、見覚えのある建物が。前夜祭で訪れた水族館「GAO」が、今日はエイドステーションとなるのだ。こちらで用意されていたのは、なんとお寿司。ハタハタや桜鯛といった地魚のお寿司は美味しいのだけれど、水族館の前で食べていると思うとちょっぴり罪悪感も。
ハタハタを始め、地魚のお寿司が振舞われました
水族館でお寿司を食べるというちょっとした背徳感
最終エイドへ向けてGAOを出発!
眼下に戸賀湾を望む
残るエイドは1つだけ。男鹿半島の北端にある入道崎に設けられた最終エイドへ向けて走っていく。少し登る箇所もあるが、先ほどまでに比べればかなり大人しめ。あまり苦しむことも無く、エイドへ着くとハタハタがたっぷり入った「しょっつる汁」が振る舞われた。
たくさん汗をかいた身体には、塩気のあるスープが嬉しい。骨ごとハタハタをぱくつくとあっという間に平らげてしまった。草原に灯台が映える入道崎は人気の観光スポット。記念写真を撮る参加者の方ももちろんたくさん。
しょっつる汁に舌鼓!
なまはげが迎えてくれた最終エイド
なまはげの顔の形をした最終エイド
透明なスープの塩気がうれしい
海産物の串焼きなども販売中
草原と灯台のコントラストが綺麗ですね
さて、ここまで来ればフィニッシュへ向けてラストランだ。再び海岸線を走っていくと「八望台」へたどり着く。こちらに設けられた展望台からは近くに入道崎、遠くには寒風山を一望することができ、つまりは今日走ってきたコースを一目で見ることができるということでもある。
後はほぼ下るだけでフィニッシュであるなまはげオートキャンプ場に帰ってこれる。フィニッシュゲートでは、MCの片岡さんがとびっきりの笑顔とハイタッチで迎えてくれた。毎回グレイトアースに来るたびに感じるのだけれど、このハイタッチで完走したんだーという実感が湧いてくる。
うつくしい男鹿半島を堪能していく
八望台からはここまで走ってきたコースが一望できる
濃密な100kmを完走!
フィニッシュ地点で待っていたのは、片岡さんだけでなく大きなシュークリームも。渡された瞬間、「おもっ」と思わず声が出るほどに中身が詰まっていて、かなりの食べごたえでございました。
バスツアーに水族館での前夜祭、そして素晴らしい本コース。とにかく食べごたえ、見ごたえ、そして走りごたえが詰まったのライドだったグレートアース秋田白神男鹿なまはげライド。大会名からしてかなり盛りだくさんであるけれど、内容も遜色のないものだった。5年目の記念大会を経て、更に素晴らしい大会へと進化していくことに期待大だ。
text&pphoto:Naoki.Yasuoka
360度の絶景を楽しんだ寒風山から、一気に海岸線までを駆け下りる。意外に深いコーナーも続くので、気持ちいいからといって飛ばしすぎないように。男鹿市方面へと下り、海沿いまで走ってきたら、第3エイドとなる道の駅おが「オガーレ」はもうすぐそこだ。
![道の駅男鹿「オガーレ」は最近できた新スポット](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0081.jpg)
男鹿駅の新駅舎と同じタイミングでオープンしたというオガーレは、多くの人々が訪れる人気のスポット。施設の中では地元産の魚介類や野菜などの直売所も用意されている。そんなオガーレにたどり着くころにはすっかり日差しも強くなり、皆さん日陰に潜り込んでいく。
その手にはこのエイドの振る舞いである「鯛めし」が。強い日差しに奪われた体力を取り戻すためには、ボリュームたっぷりの鯛めしは嬉しい。補給としても嬉しいのだけれど、もちろん味も最高。薄味でちょっと疲れ始めた身体でも、するする食べることが出来る。
![真鯛が2匹で450円!](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0082.jpg)
![なまはげのお面も販売中](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0083.jpg)
![第3エイドで振舞われた鯛めし](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0079.jpg)
![日本の渚百選にも選ばれた鵜の浜海岸](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0084.jpg)
![鬼の洗濯板とも呼ばれる奇景を横目に走っていきます](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0085.jpg)
この時期、真鯛は産卵のために男鹿沖に回遊してくる。たっぷり栄養を蓄えた真鯛たちが水揚げされた「真鯛祭り」なんてものも、毎年の恒例行事となっている。そんな名物に力をもらったら、先を目指して走りだす。
ここからは男鹿半島の海岸線沿いを走っていく。ごつごつとした岩場が続くのは、男鹿半島が火山活動が盛んな地域であることの証明でもある。日本の渚百選にも入る鵜ノ崎海岸は、独特の景観を有する「鬼の洗濯板」とも呼ばれる景勝地。他にも、ゴジラの形に見え、夕焼けの時間には火を噴いているようにも見える「ゴジラ岩」など、様々な見どころが男鹿半島の南岸には点在している。
![暑い日差しにアイスがうれしいですね](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0088.jpg)
![素早い手つきでアイスを持ってくれるおばあちゃん](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0089.jpg)
![鮮やかな手さばきに白戸さんもメロメロに](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0090.jpg)
![まるでバラのように仕上がるババヘラアイス](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0092.jpg)
![おっきななまはげ像もありました](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0094.jpg)
それらを左目に見つつ走っていくと、第4エイドの門前駐車場に到着。こちらでは秋田名物の「ババヘラアイス」が待っている。「シャッシャ!」とリズミカルにヘラで薄くアイスを削ぎ、コーンへと盛り付けていく。手際に見蕩れていると、あっという間に薔薇のようなアイスが完成。
凄い、とどよめく皆さん。ちなみに2列用意されていいたのだけれど、もう片方は市の若い職員さん。残念ながら手つきはベテランのおばあちゃんに及ばず。行列は断然おばあちゃんに集まった。ババヘラアイスにチャレンジする参加者の方もおり、やはり苦戦していた模様。ちなみに毎年チャレンジしている白戸さんは結構慣れた手つきだった。
さて、鮮やかなババヘラアイスでクールダウンした後は男鹿半島の西側のアップダウン区間へと突入。断崖絶壁に沿うように作られた道は、どうしても平坦には作れないようで、登りと下りしかない道が13㎞ほど続く。
![10%の坂が登場!ここからは厳しめのアップダウンが続きます](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0096.jpg)
![まるでハワイのような景色が見えるところも](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0099.jpg)
![なかなかの登りの連続です](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0097.jpg)
![昨夜の前夜祭会場、男鹿水族館GAOが見えてきました](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0100.jpg)
なかなか足にも刺激的なルートではあるけれど、景色もなかなかに刺激的。青々とした海が眼下に広がる風景はどこをとってもスペクタクル。まるでハワイのダイアモンドヘッドのようで、そんな絶景が日本に居ながらにして味わえる。
アップダウンと景色に悶絶しながら走り抜いた先には、見覚えのある建物が。前夜祭で訪れた水族館「GAO」が、今日はエイドステーションとなるのだ。こちらで用意されていたのは、なんとお寿司。ハタハタや桜鯛といった地魚のお寿司は美味しいのだけれど、水族館の前で食べていると思うとちょっぴり罪悪感も。
![ハタハタを始め、地魚のお寿司が振舞われました](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0101.jpg)
![水族館でお寿司を食べるというちょっとした背徳感](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0102.jpg)
![最終エイドへ向けてGAOを出発!](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0104.jpg)
![眼下に戸賀湾を望む](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0105.jpg)
残るエイドは1つだけ。男鹿半島の北端にある入道崎に設けられた最終エイドへ向けて走っていく。少し登る箇所もあるが、先ほどまでに比べればかなり大人しめ。あまり苦しむことも無く、エイドへ着くとハタハタがたっぷり入った「しょっつる汁」が振る舞われた。
たくさん汗をかいた身体には、塩気のあるスープが嬉しい。骨ごとハタハタをぱくつくとあっという間に平らげてしまった。草原に灯台が映える入道崎は人気の観光スポット。記念写真を撮る参加者の方ももちろんたくさん。
![しょっつる汁に舌鼓!](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0107.jpg)
![なまはげが迎えてくれた最終エイド](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0106.jpg)
![なまはげの顔の形をした最終エイド](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0112.jpg)
![透明なスープの塩気がうれしい](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0108.jpg)
![海産物の串焼きなども販売中](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0109.jpg)
![草原と灯台のコントラストが綺麗ですね](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0114.jpg)
さて、ここまで来ればフィニッシュへ向けてラストランだ。再び海岸線を走っていくと「八望台」へたどり着く。こちらに設けられた展望台からは近くに入道崎、遠くには寒風山を一望することができ、つまりは今日走ってきたコースを一目で見ることができるということでもある。
後はほぼ下るだけでフィニッシュであるなまはげオートキャンプ場に帰ってこれる。フィニッシュゲートでは、MCの片岡さんがとびっきりの笑顔とハイタッチで迎えてくれた。毎回グレイトアースに来るたびに感じるのだけれど、このハイタッチで完走したんだーという実感が湧いてくる。
![うつくしい男鹿半島を堪能していく](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0118.jpg)
![八望台からはここまで走ってきたコースが一望できる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0119.jpg)
![濃密な100kmを完走!](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2019/05/26/ge-oga2019-0120.jpg)
フィニッシュ地点で待っていたのは、片岡さんだけでなく大きなシュークリームも。渡された瞬間、「おもっ」と思わず声が出るほどに中身が詰まっていて、かなりの食べごたえでございました。
バスツアーに水族館での前夜祭、そして素晴らしい本コース。とにかく食べごたえ、見ごたえ、そして走りごたえが詰まったのライドだったグレートアース秋田白神男鹿なまはげライド。大会名からしてかなり盛りだくさんであるけれど、内容も遜色のないものだった。5年目の記念大会を経て、更に素晴らしい大会へと進化していくことに期待大だ。
text&pphoto:Naoki.Yasuoka
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