2018/12/31(月) - 11:43
2018年も日本全国で多くのライドイベントが開催された。その地域独特のロケーション、その季節特有の空気感を味わうことのできる自転車イベントの中から、シクロワイアード編集部がお邪魔した素敵なイベントをピックアップして紹介していく、2018年ライドイベント振り返り。
【5月】新緑香る信州を行く160km 緑のアルプスあづみのセンチュリーライド
4月に行われた「桜の」AACRに引き続き、2か月連続開催となるアルプスあづみのセンチュリーライド。5月大会は「緑の」と冠する通り、新緑薫る空気を胸いっぱいに吸い込みつつ信州を楽しむライドとなった。
かなり暖かくなってきた5月のAACRは日中は半袖ジャージでも大丈夫なほど。一方で、参加者を見守るようにそびえる北アルプスの山々は未だに残雪を戴き、そのギャップも目を楽しませてくれる。
今年からは参加人数の増加に対応するという目的もあり、スタート地点が分散したということも大きな変更点。従来通り、梓川沿いの梓水苑をスタートとする160kmコースに対し、120kmと80kmコースはアルプスあづみの公園を出発することに。
ジャムコッペや味噌にぎりなど、AACRならではのおもてなしは緑のAACRも変わらぬ豪華さ。桜か緑か、どちらに参加するか悩ましいエントリー期間は間もなく始まる予定でもあるので、参加を考えている方は今から計画を練っていてくださいね。
緑のAACR
開催日:2018年5月20日
催場所:長野県松本市
【6月】仁淀川の澄明な流れと遊ぶ初開催のロングライド グレイトアース高知仁淀ブルーライド
地球を遊びつくすグレイトアースシリーズが高知県に上陸。透明度日本一を誇る清流、仁淀川流域をエンジョイするロングライドイベントが今年初めて開催される運びとなった。
仁淀ブルーとして全国的に知名度を誇る仁淀川。大会前日には仁淀川が育む山海の幸をふんだんに楽しむ前夜祭が開催。名物の田舎寿司や、仁淀川産の鮎、高知といえば外せない鰹の藁焼き、さらには地元の水産学校の生徒たちによるマグロ解体ショーまで行われ、既に楽しみつくしたような気分に。
とはいえ本番はやはり翌日。河原に大きな横断幕が掲げられた歓迎ムードの中、仁淀川を遡上していく。コースには2つの沈下橋が登場。増水時には沈むほど水面との距離が近いとあって、仁淀川の透明度を実感できるスポットだ。ちなみに、上流のエイドでは仁淀川でちゃぷちゃぷ出来るようにサンダルが用意されていたりと至れり尽くせり。
源流付近まで遡った後は一路太平洋へ注ぐ河口まで一気に走り、まさに仁淀川の全てを見て感じる1日に。もしかしたら上流で見たのと同じ水を河口で見ているのかも、なんてなんだか不思議な気分になれるスペシャルな一日になった。
グレイトアース 高知仁淀ブルーライド
開催日:6月3日
開催場所:高知県いの町
【6月】北の大地が迎えてくれた160km グレイトアース北海道富良野ライド
グレイトアースシリーズの中で最北端の大会となるのが、こちらの北海道富良野ライド。シリーズの中でも石垣島に次いで長い歴史を誇る大会で、今年で9回目の開催となる老舗イベントなのだ。
観光地としても名高い美瑛・富良野エリアは、北海道のちょうどど真ん中。という意味で「北海道のへそ」と呼ばれていることにちなんだ「へそ踊り」なんて出し物を楽しんだ前夜祭に引き続き、翌日は160㎞のロングライドへ。
北海道には目立った峠が無い、というのは確かにそうなのだけれども、洗濯板のようなアップダウンの連続は健脚サイクリストにもかなり走り応えのあるもの。特に後半の美瑛の丘は、売り切れ気味の脚にはかなりのパンチでございました。
でも、それでも走りたくなってしまうのは、本州では見ることのできな絶景が丘を越える度に現れるから。そしてエイドごとに、北海道の大地が育んだいろんなグルメが待っているのも大きなモチベーションだ。特に最後のエイドで出てきた夕張メロン。疲れた身体にひと際甘く、人生で一番おいしいフルーツにノミネートされています。
グレイトアース北海道富良野ライド
開催日:6月24日
開催場所:北海道富良野市
【7月】灼熱のサーキットを仲間と共に走り切る 9極の耐9 in つくばサーキット2018
夏真っ盛りの七夕につくばサーキットへ集まる多くの自転車乗り。過酷な気候で挑むのは、なんと9時間の耐久レース。通称つくば9耐、正式には9極の耐9 in つくばサーキット2018と名付けられたエンデューロイベントだ。
ほぼ日の出と同時にサーキットへ集まった参加者が帰路へ就くのは日もとっぷり暮れたころ。まさに1日中つくばサーキットを走って、走って、応援して、ちょっと休憩してまた走る、そんな過酷ながらも楽しいイベントなのだ。
とはいえ今年は少し気温も上がり切らず、かなり走りやすい1日に。ほっとした参加者もたくさんいたでしょうが、暑いのが得意な方は拍子抜けだったかもしれません。そんなに過酷だと熱中症も心配になりますが、そのあたりの対策も抜かりなし。かけ水や冷却スプレーなどクールダウンのための取り組みが充実しているのは、流石の一言。
と、こんなふうに書いているととても過酷なレースのようですが、コースはほぼフラットかつとても走りやすいサーキットのため、実は初心者もウェルカム。仲間と交代しながら走れば、意外に9時間なんてすぐかも?
9極の耐9 in つくばサーキット2018
開催日:7月7日
開催場所:茨城県つくば市
【7月】アットホームで走りやすい100kmへご招待 走ってみっぺ!南会津
毎年「帰ってきたな」と思わされるイベントが、この走ってみっぺ!南会津。全然福島県には縁もゆかりもないのですが、前夜祭会場へとお邪魔するとなんだか実家に帰ってきたような、安心感がある。
それは、いかにも日本の田舎、といった風情の景色もあるでしょうし、郷土色豊かなふるまいもあるのだけれど、なんといっても迎え入れてくれる人々の温かさが最も大きな理由。
今年で7年目を迎えることとなったこのイベント、初回から大きなルートの変更などが無い、というのもまた安心感につながっている要素。とはいえ、ゲストの招へいやマッサージサービスなど、新しい取り組みも毎年行っており、新鮮な感覚も失わないのが稀有なポイント。
特筆すべきは、屏風岩エイドで供される「マトン丼」。その場でどんどん焼き上げられるマトンをほかほかご飯にのっけていただく一杯は、最高のスタミナフード。このマトン丼を食べないと夏が始まらない、そんな身体にされてしまうほど、パンチのある逸品。ぜひ味わいに南会津に来てみっぺ!
走ってみっぺ!南会津
開催日:7月16日
開催場所:福島県南会津
【7月】難関山岳コースへ挑戦 北アルプス山麓グランフォンド
冷涼な気候と走りやすいルートの多さが相まって、たくさんの自転車イベントが開催されている長野県あづみのエリア。その中でも最も走り応えがあるロングライドイベントとして評価されているのがこの北アルプス山麓グランフォンドだ。
全長150km、獲得標高3,300mという難関山岳コースは、まるでグランツールのアルプスかピレネーでの1日のよう。そんなコースプロファイルも相まって、多くの山派サイクリストたちがスタート地点の鹿島槍スポーツヴィレッジへと集まった。
とにかく、次から次へと現れるヒルクライム区間が魅力のこのイベント。暑い夏の日差しの中で、必死に峠を登っているとなんだか生きている実感がふつふつと湧いてくる。走り終わったみなさんの笑顔がいつにもまして眩しく見えたのは、きっと錯覚ではないはずだ。
北アルプス山麓グランフォンド
開催日:7月22日
開催場所:長野県大町市
【7月】マルシェやアルパカ牧場など新たな取組み盛り沢山 シマノバイカーズフェスティバル
年に一度のMTBの祭典がこのシマノバイカーズフェスティバル。例年、日本中のMTB愛好家が集まっているのでは?と思わせるような盛り上がりを見せるイベントですが、今年は少し大人しめな雰囲気に。
不運なことに台風12号が上陸、しかも東から西へと移動するという前代未聞の針路をとるとあって、かなり慎重な判断をした方が多かったよう。開催自体も危ぶまれるなか、1日目の午後のスケジュールを変更することで、なんとか開催にこぎつけた。
蓋を開けてみれば、台風が本格的に富士見を襲ったのは1日目の深夜。大会期間中は雨もぱらっと降る程度で、むしろ過ごしやすい気温で走りやすいほど。覚悟を決めて会場へ訪れた参加者たちに天がほほ笑んだ形となった。
多くの種目が行われるシマノバイカーズフェスティバルだが、今年はレース以外にも新たな試みがたくさん行われたのも特筆べきポイント。近隣の牧場からやってきたもふもふのアルパカと記念写真を撮影できるスペースは子供からも大人からも大人気。
更には、地元の野菜やベーカリーのパンがずらりと並んだ八ヶ岳マルシェも開店。ここでしか味わえない、八ヶ岳のグルメを堪能できるとあって、大会中は常に賑わいを見せていた。天候に恵まれれば、きっと来年はもっと大盛況&完売御礼となりそうだ。重ね重ね今年足を運んだ人はラッキーだったかも?
シマノバイカーズフェスティバル
開催日:7月28・29日
開催場所:長野県富士見パノラマ
【5月】新緑香る信州を行く160km 緑のアルプスあづみのセンチュリーライド
4月に行われた「桜の」AACRに引き続き、2か月連続開催となるアルプスあづみのセンチュリーライド。5月大会は「緑の」と冠する通り、新緑薫る空気を胸いっぱいに吸い込みつつ信州を楽しむライドとなった。
かなり暖かくなってきた5月のAACRは日中は半袖ジャージでも大丈夫なほど。一方で、参加者を見守るようにそびえる北アルプスの山々は未だに残雪を戴き、そのギャップも目を楽しませてくれる。
今年からは参加人数の増加に対応するという目的もあり、スタート地点が分散したということも大きな変更点。従来通り、梓川沿いの梓水苑をスタートとする160kmコースに対し、120kmと80kmコースはアルプスあづみの公園を出発することに。
ジャムコッペや味噌にぎりなど、AACRならではのおもてなしは緑のAACRも変わらぬ豪華さ。桜か緑か、どちらに参加するか悩ましいエントリー期間は間もなく始まる予定でもあるので、参加を考えている方は今から計画を練っていてくださいね。
緑のAACR
開催日:2018年5月20日
催場所:長野県松本市
【6月】仁淀川の澄明な流れと遊ぶ初開催のロングライド グレイトアース高知仁淀ブルーライド
地球を遊びつくすグレイトアースシリーズが高知県に上陸。透明度日本一を誇る清流、仁淀川流域をエンジョイするロングライドイベントが今年初めて開催される運びとなった。
仁淀ブルーとして全国的に知名度を誇る仁淀川。大会前日には仁淀川が育む山海の幸をふんだんに楽しむ前夜祭が開催。名物の田舎寿司や、仁淀川産の鮎、高知といえば外せない鰹の藁焼き、さらには地元の水産学校の生徒たちによるマグロ解体ショーまで行われ、既に楽しみつくしたような気分に。
とはいえ本番はやはり翌日。河原に大きな横断幕が掲げられた歓迎ムードの中、仁淀川を遡上していく。コースには2つの沈下橋が登場。増水時には沈むほど水面との距離が近いとあって、仁淀川の透明度を実感できるスポットだ。ちなみに、上流のエイドでは仁淀川でちゃぷちゃぷ出来るようにサンダルが用意されていたりと至れり尽くせり。
源流付近まで遡った後は一路太平洋へ注ぐ河口まで一気に走り、まさに仁淀川の全てを見て感じる1日に。もしかしたら上流で見たのと同じ水を河口で見ているのかも、なんてなんだか不思議な気分になれるスペシャルな一日になった。
グレイトアース 高知仁淀ブルーライド
開催日:6月3日
開催場所:高知県いの町
【6月】北の大地が迎えてくれた160km グレイトアース北海道富良野ライド
グレイトアースシリーズの中で最北端の大会となるのが、こちらの北海道富良野ライド。シリーズの中でも石垣島に次いで長い歴史を誇る大会で、今年で9回目の開催となる老舗イベントなのだ。
観光地としても名高い美瑛・富良野エリアは、北海道のちょうどど真ん中。という意味で「北海道のへそ」と呼ばれていることにちなんだ「へそ踊り」なんて出し物を楽しんだ前夜祭に引き続き、翌日は160㎞のロングライドへ。
北海道には目立った峠が無い、というのは確かにそうなのだけれども、洗濯板のようなアップダウンの連続は健脚サイクリストにもかなり走り応えのあるもの。特に後半の美瑛の丘は、売り切れ気味の脚にはかなりのパンチでございました。
でも、それでも走りたくなってしまうのは、本州では見ることのできな絶景が丘を越える度に現れるから。そしてエイドごとに、北海道の大地が育んだいろんなグルメが待っているのも大きなモチベーションだ。特に最後のエイドで出てきた夕張メロン。疲れた身体にひと際甘く、人生で一番おいしいフルーツにノミネートされています。
グレイトアース北海道富良野ライド
開催日:6月24日
開催場所:北海道富良野市
【7月】灼熱のサーキットを仲間と共に走り切る 9極の耐9 in つくばサーキット2018
夏真っ盛りの七夕につくばサーキットへ集まる多くの自転車乗り。過酷な気候で挑むのは、なんと9時間の耐久レース。通称つくば9耐、正式には9極の耐9 in つくばサーキット2018と名付けられたエンデューロイベントだ。
ほぼ日の出と同時にサーキットへ集まった参加者が帰路へ就くのは日もとっぷり暮れたころ。まさに1日中つくばサーキットを走って、走って、応援して、ちょっと休憩してまた走る、そんな過酷ながらも楽しいイベントなのだ。
とはいえ今年は少し気温も上がり切らず、かなり走りやすい1日に。ほっとした参加者もたくさんいたでしょうが、暑いのが得意な方は拍子抜けだったかもしれません。そんなに過酷だと熱中症も心配になりますが、そのあたりの対策も抜かりなし。かけ水や冷却スプレーなどクールダウンのための取り組みが充実しているのは、流石の一言。
と、こんなふうに書いているととても過酷なレースのようですが、コースはほぼフラットかつとても走りやすいサーキットのため、実は初心者もウェルカム。仲間と交代しながら走れば、意外に9時間なんてすぐかも?
9極の耐9 in つくばサーキット2018
開催日:7月7日
開催場所:茨城県つくば市
【7月】アットホームで走りやすい100kmへご招待 走ってみっぺ!南会津
毎年「帰ってきたな」と思わされるイベントが、この走ってみっぺ!南会津。全然福島県には縁もゆかりもないのですが、前夜祭会場へとお邪魔するとなんだか実家に帰ってきたような、安心感がある。
それは、いかにも日本の田舎、といった風情の景色もあるでしょうし、郷土色豊かなふるまいもあるのだけれど、なんといっても迎え入れてくれる人々の温かさが最も大きな理由。
今年で7年目を迎えることとなったこのイベント、初回から大きなルートの変更などが無い、というのもまた安心感につながっている要素。とはいえ、ゲストの招へいやマッサージサービスなど、新しい取り組みも毎年行っており、新鮮な感覚も失わないのが稀有なポイント。
特筆すべきは、屏風岩エイドで供される「マトン丼」。その場でどんどん焼き上げられるマトンをほかほかご飯にのっけていただく一杯は、最高のスタミナフード。このマトン丼を食べないと夏が始まらない、そんな身体にされてしまうほど、パンチのある逸品。ぜひ味わいに南会津に来てみっぺ!
走ってみっぺ!南会津
開催日:7月16日
開催場所:福島県南会津
【7月】難関山岳コースへ挑戦 北アルプス山麓グランフォンド
冷涼な気候と走りやすいルートの多さが相まって、たくさんの自転車イベントが開催されている長野県あづみのエリア。その中でも最も走り応えがあるロングライドイベントとして評価されているのがこの北アルプス山麓グランフォンドだ。
全長150km、獲得標高3,300mという難関山岳コースは、まるでグランツールのアルプスかピレネーでの1日のよう。そんなコースプロファイルも相まって、多くの山派サイクリストたちがスタート地点の鹿島槍スポーツヴィレッジへと集まった。
とにかく、次から次へと現れるヒルクライム区間が魅力のこのイベント。暑い夏の日差しの中で、必死に峠を登っているとなんだか生きている実感がふつふつと湧いてくる。走り終わったみなさんの笑顔がいつにもまして眩しく見えたのは、きっと錯覚ではないはずだ。
北アルプス山麓グランフォンド
開催日:7月22日
開催場所:長野県大町市
【7月】マルシェやアルパカ牧場など新たな取組み盛り沢山 シマノバイカーズフェスティバル
年に一度のMTBの祭典がこのシマノバイカーズフェスティバル。例年、日本中のMTB愛好家が集まっているのでは?と思わせるような盛り上がりを見せるイベントですが、今年は少し大人しめな雰囲気に。
不運なことに台風12号が上陸、しかも東から西へと移動するという前代未聞の針路をとるとあって、かなり慎重な判断をした方が多かったよう。開催自体も危ぶまれるなか、1日目の午後のスケジュールを変更することで、なんとか開催にこぎつけた。
蓋を開けてみれば、台風が本格的に富士見を襲ったのは1日目の深夜。大会期間中は雨もぱらっと降る程度で、むしろ過ごしやすい気温で走りやすいほど。覚悟を決めて会場へ訪れた参加者たちに天がほほ笑んだ形となった。
多くの種目が行われるシマノバイカーズフェスティバルだが、今年はレース以外にも新たな試みがたくさん行われたのも特筆べきポイント。近隣の牧場からやってきたもふもふのアルパカと記念写真を撮影できるスペースは子供からも大人からも大人気。
更には、地元の野菜やベーカリーのパンがずらりと並んだ八ヶ岳マルシェも開店。ここでしか味わえない、八ヶ岳のグルメを堪能できるとあって、大会中は常に賑わいを見せていた。天候に恵まれれば、きっと来年はもっと大盛況&完売御礼となりそうだ。重ね重ね今年足を運んだ人はラッキーだったかも?
シマノバイカーズフェスティバル
開催日:7月28・29日
開催場所:長野県富士見パノラマ
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