2018/10/15(月) - 12:07
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回は、8月に鈴鹿サーキットにて開催されたシマノ鈴鹿ロードで出会った7名のバイクをピックアップ。男性編の次は女性ライダー編をお届け。
柴山良子さん(ぴっとレーシングチーム) ニールプライド NAZARE
赤青黄のジャージが目立つ愛知県のショップ、サイクルぴっとイノウエのチームメンバーとともに参加されていた柴山さん。ロードバイクを始めて1年ちょっとだと言うが、女子2周の部では6位に入賞。チームTTの結果にはやや悔しさを滲ませたが、「シマノ鈴鹿に向けてみんなで練習してきて出し切れたので良かった」と満足そうな表情を見せてくれた。
メキメキと実力を伸ばしているという柴山さんの愛車はニールプライドのエアロロード「NAZARE」だ。「あまり周りに乗っている人がいないブランドで、みんなと被らないバイクが良くてコレにしました。ロードにも慣れてスピードが出せるようになって、ようやく扱えるようになったかなと感じています」と語る。
パーツ類は信頼するショップの井上店長にお任せだと言うが、唯一サドルはフレームの差し色に合わせたイエローのスペシャライズドPOWERサドルをご自身でチョイス。エアロフレームに合わせたセミディープリムの、レイノルズASSAULTホイールが見た目にもバッチリ決まっている。FSAのSL-Kカーボンクランクも特徴的なポイントだろう。
末廣裕子さん(DRONE) スペシャライズド VENGE
男性顔負けのフレームサイズとサドル高で格好良く決まったスペシャライズドのエアロロード「VENGE」を駆る末廣さん。自転車乗りのご主人の影響でロードバイクを始めたと言い、シマノ鈴鹿を走るのは去年に続き2回目。チームの仲間とともに2時間エンデュランスやチームTTに出場しイベントを楽しんでいた様子だった。
「自転車を始めて4年くらいで、このバイクは2台目。マットブラックでまとまるようにフレームとパーツカラーを合わせています。元々ホワイトだったダウンチューブとフォークのロゴにはブラックのカッティングステッカーを貼っているんです」とこだわりポイントを語る。
パーツチョイスは基本的にご主人任せ。「安全性を重視してブレーキだけはDURA-ACEに替えてあります」とはご主人談。サドルは自身でいろいろ試した中で一番良かったというプロロゴのZERO2 PASを使用する。駆動系のチューンパーツとしてレッドのカラーもバイクに合うTNIのビッグプーリーに換装している点もポイントだ。
田邊愛さん(WILSON CYCLE GF) デローザ AVANT
三重県桑名市にあるサイクルショップ、WILSON CYCLEのチームに所属する田邉さん。同じ県のイベントとあってシマノ鈴鹿には3年連続参加しているといい、毎年楽しみにしている大会の一つだと言う。そんな田邉さんの愛車はデローザのエントリーカーボンモデル「AVANT」だ。フレームカラーにマッチしたブルーのバーテープやヘルメット、アイウェアを合わせ統一感のあるコーディネートに仕上がる。
「身長が小さめなのでまずは自分に合うサイズを探して、ちょうど良く見つけたのがコレでした。個人的に青色が好きなので気に入っています。機材を軽くしたくていろいろカスタムしましたね」と語る。変速系統はシマノの105からULTEGRAに、足回りはフルクラムのハイエンドアルミホイールRacing ZEROに換装し走りを追求したアップグレードを施す。
自身の体格に合うようハンドル幅を狭め、かつショートリーチタイプのOnebyESUジェイカーボンハンドルを選択。完成車についていたサドルが合わなかったため、友人から借りて調子の良かったというセラSMPのHELLサドルに交換している。サイコンは価格と性能を考え、ブライトンのRider 530をチームのみんなで揃えているのだとか。大会前に後輪を破損してしまったといい、今回は借り物のRED WIND XLR 50を履かせておりレーシーさが際立つルックスも格好良く決まっていた。
松永有香子さん(anamoca) スコット SOLACE
自転車友達4人でチームTTに出場していた松永さんの愛車は、スコットのエンデュランスモデルである「SOLACE」だ。普段ブルベをメインに自転車を楽しんでいるとのことで、長距離でも疲れにくいロングライド系のバイクをチョイスしたのだという。ブルベとともにトライアスロンにも出場するとあって、チームTTの際はディープリムホイールとエクステンションバーでバッチリ決めた様子。
「最初はクロスバイクに乗っていたのですが、楽しくなってそこからだんだんハマってしまいましたね。夏はトライアスロンに出るので基本この仕様で練習しています。ブルベの時はハブダイナモのライトも使いますよ」とコメントしてくれた。
ホイールはスコット傘下のシンクロス製カーボンクリンチャーで、タイヤはクラシカルなスキンサイドが特徴のパナレーサーRACE C EVO3をチョイス。バルブの反対側のリムにバランスウェイトを取り付けている辺り競技への本気度が窺える。またDHバーポジションに合わせるためか、デダZERO100の20度ステムを取り付けハンドルを下げている部分もポイントだ。
工藤千尋さん(チームKAMIHAGI) デダチャイ NERISIIMO
「女子3周の部でボロ負けだったので、来年はリベンジしたいです!」と力強く答えてくれた工藤さん。仕事の関係で関東から関西へ引っ越してきて、今年からカミハギサイクルのショップチームで走っているのだという。そのため休みの日は専ら峠や海沿いなどを走り、新天地でのコースを新規開拓中とのこと。高校生の頃からロードバイクに乗っているという工藤さんの愛車は、玄人感すら漂うデダチャイの「NERISIIMO」だ。
「フレームのロゴに一目惚れして、絶対コレにしようと学生時代に一生懸命バイトしてお金を貯めて買った1台です。パーツも一つ一つ揃えていったのでとても愛着がありますね。ロングライド向けな乗り味のフレームではありますが、レースでもしなる感じの進み方が私には好印象です」と語る。
デダチャイのフレームに合わせて、パーツ類はデダのZERO100をアセンブル。カミハギサイクルのショップカラーでかつ自身でも好みだというオレンジ色をサドルやバーテープ、ボトルケージで差し色として加える点もこだわりポイントだ。「バイクはこれで完成形、あとはエンジンを鍛えるのみ」とレーサーらしいコメントをくれた。
今回使用したBORA ONEホイールは借り物だというが、「今一番欲しいホイールなんです。試しに使わせてもらうことでモチベーションを上げています笑。またお金を貯めなきゃですね」とさらなるアップグレードへ意気込んだ様子も見せてくれた。
平田園子さん(チームアクオード) デローザ KING XS
大所帯で参加していた大阪市にあるプロショップ、アクオードのチームからお声がけさせていただいたのは、漆黒のフレームが精悍な雰囲気を漂わせたデローザの「KING XS」を駆る平田さん。ブラック系のパーツで固めた中にデローザの赤色のハートマークが浮かび、カラーを合わせたバーテープとサドルがアクセントを加えるルックスに仕上がる。
ロードバイクは運動不足解消のためご主人と一緒に始めたというが、今ではチームの仲間とともに大阪で有名な十三峠や蒲萄坂などにも通う坂好き女子なんだとか。そのためバイクは軽量化を重視したパーツチョイスでレーシーな仕様に仕上がる。「1台目もデローザのR848を乗っていたのですが、より軽く走るマシンが欲しくて今のKING XSを選びました。女子のバイクってサイズが小さくて不格好に見えるので、少しでもカッコいい見た目を目指したパーツやカラーを合わせています」とこだわりを語る。
マヴィックのアルミホイールで最軽量モデルのR-SYS SLR チューブラーや、DURA-ACEのDi2コンポーネント、FSAのカーボンパーツSL-Kシリーズ、ルックのKEO ブレードカーボンなどハイエンドパーツをアセンブルし重量も軽く仕上げる。特にセラSMPのサドルはお気に入りとのことで、「痛みが出るという女子ライダーはぜひ使って欲しい!」とオススメしてくれた。
ご主人がメカ好きとのことでバイクの整備は任せているといい、「いつもお酒を飲みながらフレームを磨いてくれるんです。なのでいつでもピカピカなんですよ」と自慢げな様子も見せてくれた。
植田美佳さん(ウオズミサイクル) チャプター2 TERE
手書きでカラフルなイラストをあしらったジャージが特徴的なのは、兵庫県明石市にあるサイクルショップ、ウオズミサイクルのチームの皆さん。その中でも鮮やかなエメラルドグリーンのフレームが目立つ植田さんの愛車はチャプター2の「TERE」だ。サイクルモードでチャプター2ブースを訪れ試乗したことがキッカケで購入に至ったのだという。
「ブースに行くとクッキーをくれたりコーヒーをくれたり、すごくフランクに接してくれて担当の人と仲良くなったんです。注文の時もフェイスブックで直接マイキーさん(C2ジャパン代表のマイケル・ライス氏)と連絡を取って買いました。半年悩んで今年の春に届いたばかりなんです」とまだまだ真新しいバイクを片手に話す。
パーツ類は今まで乗っていたバイクから載せ替えたものだと言うが、フレームに合わせた青色ベースのアスチュートサドルや、グリーンのバーテープ、ボトル、スピードプレイペダルなどでカラーコーディネートも楽しむ。「アスチュートは周りに使っている人が多くて、試してみたら良かったんです。ホイールは夫のチョイスですが、サーキットだとディープリムはよく進みますね」とコメントしてくれた。
text&photo:Yuto.Murata
photo:Naoki.Yasuoka
柴山良子さん(ぴっとレーシングチーム) ニールプライド NAZARE
赤青黄のジャージが目立つ愛知県のショップ、サイクルぴっとイノウエのチームメンバーとともに参加されていた柴山さん。ロードバイクを始めて1年ちょっとだと言うが、女子2周の部では6位に入賞。チームTTの結果にはやや悔しさを滲ませたが、「シマノ鈴鹿に向けてみんなで練習してきて出し切れたので良かった」と満足そうな表情を見せてくれた。
メキメキと実力を伸ばしているという柴山さんの愛車はニールプライドのエアロロード「NAZARE」だ。「あまり周りに乗っている人がいないブランドで、みんなと被らないバイクが良くてコレにしました。ロードにも慣れてスピードが出せるようになって、ようやく扱えるようになったかなと感じています」と語る。
パーツ類は信頼するショップの井上店長にお任せだと言うが、唯一サドルはフレームの差し色に合わせたイエローのスペシャライズドPOWERサドルをご自身でチョイス。エアロフレームに合わせたセミディープリムの、レイノルズASSAULTホイールが見た目にもバッチリ決まっている。FSAのSL-Kカーボンクランクも特徴的なポイントだろう。
末廣裕子さん(DRONE) スペシャライズド VENGE
男性顔負けのフレームサイズとサドル高で格好良く決まったスペシャライズドのエアロロード「VENGE」を駆る末廣さん。自転車乗りのご主人の影響でロードバイクを始めたと言い、シマノ鈴鹿を走るのは去年に続き2回目。チームの仲間とともに2時間エンデュランスやチームTTに出場しイベントを楽しんでいた様子だった。
「自転車を始めて4年くらいで、このバイクは2台目。マットブラックでまとまるようにフレームとパーツカラーを合わせています。元々ホワイトだったダウンチューブとフォークのロゴにはブラックのカッティングステッカーを貼っているんです」とこだわりポイントを語る。
パーツチョイスは基本的にご主人任せ。「安全性を重視してブレーキだけはDURA-ACEに替えてあります」とはご主人談。サドルは自身でいろいろ試した中で一番良かったというプロロゴのZERO2 PASを使用する。駆動系のチューンパーツとしてレッドのカラーもバイクに合うTNIのビッグプーリーに換装している点もポイントだ。
田邊愛さん(WILSON CYCLE GF) デローザ AVANT
三重県桑名市にあるサイクルショップ、WILSON CYCLEのチームに所属する田邉さん。同じ県のイベントとあってシマノ鈴鹿には3年連続参加しているといい、毎年楽しみにしている大会の一つだと言う。そんな田邉さんの愛車はデローザのエントリーカーボンモデル「AVANT」だ。フレームカラーにマッチしたブルーのバーテープやヘルメット、アイウェアを合わせ統一感のあるコーディネートに仕上がる。
「身長が小さめなのでまずは自分に合うサイズを探して、ちょうど良く見つけたのがコレでした。個人的に青色が好きなので気に入っています。機材を軽くしたくていろいろカスタムしましたね」と語る。変速系統はシマノの105からULTEGRAに、足回りはフルクラムのハイエンドアルミホイールRacing ZEROに換装し走りを追求したアップグレードを施す。
自身の体格に合うようハンドル幅を狭め、かつショートリーチタイプのOnebyESUジェイカーボンハンドルを選択。完成車についていたサドルが合わなかったため、友人から借りて調子の良かったというセラSMPのHELLサドルに交換している。サイコンは価格と性能を考え、ブライトンのRider 530をチームのみんなで揃えているのだとか。大会前に後輪を破損してしまったといい、今回は借り物のRED WIND XLR 50を履かせておりレーシーさが際立つルックスも格好良く決まっていた。
松永有香子さん(anamoca) スコット SOLACE
自転車友達4人でチームTTに出場していた松永さんの愛車は、スコットのエンデュランスモデルである「SOLACE」だ。普段ブルベをメインに自転車を楽しんでいるとのことで、長距離でも疲れにくいロングライド系のバイクをチョイスしたのだという。ブルベとともにトライアスロンにも出場するとあって、チームTTの際はディープリムホイールとエクステンションバーでバッチリ決めた様子。
「最初はクロスバイクに乗っていたのですが、楽しくなってそこからだんだんハマってしまいましたね。夏はトライアスロンに出るので基本この仕様で練習しています。ブルベの時はハブダイナモのライトも使いますよ」とコメントしてくれた。
ホイールはスコット傘下のシンクロス製カーボンクリンチャーで、タイヤはクラシカルなスキンサイドが特徴のパナレーサーRACE C EVO3をチョイス。バルブの反対側のリムにバランスウェイトを取り付けている辺り競技への本気度が窺える。またDHバーポジションに合わせるためか、デダZERO100の20度ステムを取り付けハンドルを下げている部分もポイントだ。
工藤千尋さん(チームKAMIHAGI) デダチャイ NERISIIMO
「女子3周の部でボロ負けだったので、来年はリベンジしたいです!」と力強く答えてくれた工藤さん。仕事の関係で関東から関西へ引っ越してきて、今年からカミハギサイクルのショップチームで走っているのだという。そのため休みの日は専ら峠や海沿いなどを走り、新天地でのコースを新規開拓中とのこと。高校生の頃からロードバイクに乗っているという工藤さんの愛車は、玄人感すら漂うデダチャイの「NERISIIMO」だ。
「フレームのロゴに一目惚れして、絶対コレにしようと学生時代に一生懸命バイトしてお金を貯めて買った1台です。パーツも一つ一つ揃えていったのでとても愛着がありますね。ロングライド向けな乗り味のフレームではありますが、レースでもしなる感じの進み方が私には好印象です」と語る。
デダチャイのフレームに合わせて、パーツ類はデダのZERO100をアセンブル。カミハギサイクルのショップカラーでかつ自身でも好みだというオレンジ色をサドルやバーテープ、ボトルケージで差し色として加える点もこだわりポイントだ。「バイクはこれで完成形、あとはエンジンを鍛えるのみ」とレーサーらしいコメントをくれた。
今回使用したBORA ONEホイールは借り物だというが、「今一番欲しいホイールなんです。試しに使わせてもらうことでモチベーションを上げています笑。またお金を貯めなきゃですね」とさらなるアップグレードへ意気込んだ様子も見せてくれた。
平田園子さん(チームアクオード) デローザ KING XS
大所帯で参加していた大阪市にあるプロショップ、アクオードのチームからお声がけさせていただいたのは、漆黒のフレームが精悍な雰囲気を漂わせたデローザの「KING XS」を駆る平田さん。ブラック系のパーツで固めた中にデローザの赤色のハートマークが浮かび、カラーを合わせたバーテープとサドルがアクセントを加えるルックスに仕上がる。
ロードバイクは運動不足解消のためご主人と一緒に始めたというが、今ではチームの仲間とともに大阪で有名な十三峠や蒲萄坂などにも通う坂好き女子なんだとか。そのためバイクは軽量化を重視したパーツチョイスでレーシーな仕様に仕上がる。「1台目もデローザのR848を乗っていたのですが、より軽く走るマシンが欲しくて今のKING XSを選びました。女子のバイクってサイズが小さくて不格好に見えるので、少しでもカッコいい見た目を目指したパーツやカラーを合わせています」とこだわりを語る。
マヴィックのアルミホイールで最軽量モデルのR-SYS SLR チューブラーや、DURA-ACEのDi2コンポーネント、FSAのカーボンパーツSL-Kシリーズ、ルックのKEO ブレードカーボンなどハイエンドパーツをアセンブルし重量も軽く仕上げる。特にセラSMPのサドルはお気に入りとのことで、「痛みが出るという女子ライダーはぜひ使って欲しい!」とオススメしてくれた。
ご主人がメカ好きとのことでバイクの整備は任せているといい、「いつもお酒を飲みながらフレームを磨いてくれるんです。なのでいつでもピカピカなんですよ」と自慢げな様子も見せてくれた。
植田美佳さん(ウオズミサイクル) チャプター2 TERE
手書きでカラフルなイラストをあしらったジャージが特徴的なのは、兵庫県明石市にあるサイクルショップ、ウオズミサイクルのチームの皆さん。その中でも鮮やかなエメラルドグリーンのフレームが目立つ植田さんの愛車はチャプター2の「TERE」だ。サイクルモードでチャプター2ブースを訪れ試乗したことがキッカケで購入に至ったのだという。
「ブースに行くとクッキーをくれたりコーヒーをくれたり、すごくフランクに接してくれて担当の人と仲良くなったんです。注文の時もフェイスブックで直接マイキーさん(C2ジャパン代表のマイケル・ライス氏)と連絡を取って買いました。半年悩んで今年の春に届いたばかりなんです」とまだまだ真新しいバイクを片手に話す。
パーツ類は今まで乗っていたバイクから載せ替えたものだと言うが、フレームに合わせた青色ベースのアスチュートサドルや、グリーンのバーテープ、ボトル、スピードプレイペダルなどでカラーコーディネートも楽しむ。「アスチュートは周りに使っている人が多くて、試してみたら良かったんです。ホイールは夫のチョイスですが、サーキットだとディープリムはよく進みますね」とコメントしてくれた。
text&photo:Yuto.Murata
photo:Naoki.Yasuoka