日本最大のヒルクライムイベント、Mt.富士ヒルクライムが開幕。1万人の参加者が集まる大規模イベントの前日には、各ブランドのブースやステージイベント、TTやパレードライドなど盛りだくさんでした。



雲が出てきて富士山は見えずとも、多くの人が集まった富士北麓公園雲が出てきて富士山は見えずとも、多くの人が集まった富士北麓公園
人でごった返す選手受付人でごった返す選手受付 続々と参加者が集まってきた続々と参加者が集まってきた


6月10日に開催されるMt.富士ヒルクライム。1万人のサイクリストが日本最高峰を制覇すべく、日本全国さらには世界中から集結する巨大イベントが、今年で15年目の節目を迎えることとなった。

大会前日となる6月9日、会場となる富士北麓公園では、大会受付が行われ、多くの人が足を運んだ。昨年は改修中であった陸上競技場にはずらりと出展ブースが並び、まさにサイクルエキスポと呼ぶにふさわしい賑やかな雰囲気。

15周年記念タペストリーには参加者全員の名前が記されていた 自分の名前探している皆さん15周年記念タペストリーには参加者全員の名前が記されていた 自分の名前探している皆さん
15回連続出場を果たした皆さん15回連続出場を果たした皆さん
1万人規模へと拡大した昨年大会からのフィードバックを活かして、今年は下山用荷物預けが前日にも受付できるように。スムースな大会運営のために、ブラッシュアップを重ねていく姿勢こそが、15年の歴史を重ねてこれた理由なのだろう。

お昼前には、陸上競技場の短辺を一つ分使って設置された受付ブースにたくさんの人だかりが。いろんな協賛品の入った参加者セットを受け取って、いざブース巡りへ。

ど派手なカラーで目を引いていたオルベア ORCA MyOど派手なカラーで目を引いていたオルベア ORCA MyO キャノンデールはユーザー向けのメカニックサービスを行っていたキャノンデールはユーザー向けのメカニックサービスを行っていた


パナレーサーは富士ヒルクライムスペシャルエディションのジラーを販売パナレーサーは富士ヒルクライムスペシャルエディションのジラーを販売 超軽量ヘルメット、フレアーにも注目が集まっていた超軽量ヘルメット、フレアーにも注目が集まっていた


ウエイブワンはヒルクライム決戦用ジャージ、クレストに人気が集まったウエイブワンはヒルクライム決戦用ジャージ、クレストに人気が集まった 軽量バイクコンテストを行っていたスコット、5kgを切るMTBも登場したとか軽量バイクコンテストを行っていたスコット、5kgを切るMTBも登場したとか


各ブースには2018年モデルや、中には来年の新モデルを先行公開しているブースもあった。会場限定の公開となっているブランドもあり、富士北麓公園に足を運んだ方だけが、実物を見ることができたなんてバイクも。

ステージでは、15回連続で参加された方の表彰や、今中大介さんや片山右京さん、日向涼子さん、そしてツールやブエルタの優勝経験を持つ、レジェンドライダー、ペトロ・デルガド氏らによるトークイベント、豪華賞品の当たる大抽選会などで大盛り上がり。15周年の記念大会ということもあり、いつもより豪華なプログラムに。

多くの人が集まったメインステージ多くの人が集まったメインステージ
アントキの猪木さんが闘魂注入!アントキの猪木さんが闘魂注入! 日向さんとハシケンが憧れだったというお二方!日向さんとハシケンが憧れだったというお二方!


そして、メイン会場の外では記念大会を祝うべく様々なサブプログラムも行われていた。その一つが、公道を封鎖したタイムトライアルイベントだ。スプリント・オブ・富士山と名付けられたこのイベントは、2.5kmの登りコースでタイムを競う予選、そしてその上位4名でロードレースを行う2部仕立てのレースだ。

2.5kmと短いながら、いやその短さゆえに高いゾーンでの運動能力が試されることになったこのレース。5分台で走りきれば相当な健脚の持ち主だ。予選で圧倒的なタイムをマークしたのは、高岡亮寛(Roppongi Express)。上位4名で行われた決勝を僅差のスプリントで制し、明日の本番へ向けて弾みをつけた。ちなみに私は予選12位でした。

スプリント・オブ・富士山 苦悶の表情を浮かべて最後のひともがき!スプリント・オブ・富士山 苦悶の表情を浮かべて最後のひともがき!
ゴールへ向かって突き進む!ゴールへ向かって突き進む! 私、ヤスオカも急きょ参戦 12位というコメントしづらい結果に私、ヤスオカも急きょ参戦 12位というコメントしづらい結果に


僅差のスプリントを制した高岡亮寛(Roppongi Express)僅差のスプリントを制した高岡亮寛(Roppongi Express)
さて、もう一つの目玉イベントが富士吉田の目抜き通りを走るパレードライドだ。市内の明美小学校をスタートし、富士吉田市役所や富士吉田駅前を通り、富士北麓公園を目指すパレードライドには多くのサイクリストが参加した。

こちらにもデルガド氏や今中さん、日向さんも参加し、集団の先頭でパレードを盛り上げてくれた。しかし、それよりも盛り上げてくれていたのは沿道のみなさんだ。このために用意されたバンダナを振って応援してくれる人もいれば、特別仕様の看板や横断幕を用意している人も。

デルガド氏も参加したパレードライドデルガド氏も参加したパレードライド
富士吉田市役所の前を通っていくパレード富士吉田市役所の前を通っていくパレード ウェルカムデルガド!ウェルカムデルガド!


パレードの参加者のみなさんでピース!パレードの参加者のみなさんでピース!
とにかく多くの地元の方々が沿道で出迎え、声をかけて見送ってくれる姿は、なんだかとってもほっこりとさせられた。ゆっくりペースで、会場へと到着したのちは、明日へ向けて各自解散。天気予報は少し悪くなってきていますが、降らないことを祈りましょう!でも、雨対策は忘れずに。替えの長袖ジャージやレインウエア、長指グローブなどは下山用荷物へ預けておきましょう!では、よいヒルクライムを!

text&photo:Naoki.Yasuoka

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