2010/02/09(火) - 09:06
年齢8歳、身長120cm、体重20kgの小学2年生 コウヤくんが海中道路コース94.2kmを完走! その様子を父親であるLEGONのラテさんがレポートします。
私にとって2度目の沖縄、コウヤは初めての沖縄
那覇空港では「めんそーれ、美ら島オキナワセンチュリーラン2010!」のボードにお出迎えされ、気分が高揚!
沖縄に来たらやはり「美ら海水族館」は行かないと!ということで空港からレンタカーで本部へ向かう。
名護からは11月に走ったツール・ド・おきなわのコースを通って美ら海水族館へGo!。
海中展望塔にも立ち寄り後、受付会場である恩納村コミュニティーセンターへ。開会式にも参加し、お偉いさんがずらりと並ぶ堅苦しい雰囲気がコウヤの緊張を高めたのは間違いない。
夜ご飯は鶴見さんの計らいでコウヤが好きな肉に決定!石垣牛やアグー豚の焼肉を食べて体力温存! 私は泡盛を注入して準備完了?
出場を決心 LEGONの皆も一緒に走ってくれることに
昨年の11月、ツール・ド・おきなわに参加した時に、飛行機の中から青い海に伸びる海中道路を見て、息子コウヤとサイクリングしたいと思っていたら、ちょうどこの「美ら島オキナワセンチュリーラン2010」というイベントが開催され、海中道路を走るコースもあるということで即参加を決定!
コウヤが走るということで、鶴見辰吾さん・一美さん夫婦や、たくさんのLEGON仲間も海中道路コースに一緒に参加してくれることになりました。
コウヤもやる気満々になり、フラットバーにしていた22インチのOLMOを「ドロップバーに戻して」とリクエスト!
フラットバーでは70~80kmを数回走行したことがあったが、ドロップバーにしてからは40kmを1回走行しただけで、ほとんど練習せずにぶっつけ本番。
ブレーキレバーはカンパのキセノン。小学2年生でもクラスで前から2番目の小さい息子にとっては大きすぎる。
ハンドルバーの角度やブラケットの位置を調整して、スペシャライズドの補助ブレーキレバーを装着。なんとかブレーキの心配を最小限にしてはみたものの、一抹の不安が残る。
コウヤにとって人生最長距離を走ることが出来るのか???
いよいよ本番当日。先頭でスタート!
夜明けが遅い沖縄なので、集合場所へ向かう時は真っ暗! ライトをつけてホテルから1kmほどのところにあるスタート/ゴール地点の恩納村コミュニティーセンターへ向かう。
センチュリーランコース(167km)スタートの7時には明るくなり、我々の海中道路コーススタートの7時30分には丁度日の出になり、鶴見辰吾さん夫妻とともにクラスの先頭になり、スタート!
スタート直後は、LEGONの皆と楽しく走行! でも、コウヤはブレーキがあまりうまくかけられないので恐怖心からかスピードを上げない。すぐに皆においていかれてしまう。
無理して最初から頑張られても最後まで体力が持たないから良いのだけれど...と思ったのも束の間、沖縄在住の小学生に抜かれると、闘志が沸いたのか?ペースをあげる。
最初の上り坂に入る安富祖交差点で信号待ちをしているLEGONグループに追いつき、最初の登りはコウヤが先頭を牽く!
登りは体重が軽いのとブレーキを使わないので得意である! しかし、ちょっと調子に乗りすぎで心配になったのだが、ジ・アッタテラスゴルフリゾートまでの登りを登りきってしまった。
下りは補助ブレーキを持ちながらなので不安定で、スピードを出すのが怖いらしいのか、20km/h弱で走っているので、あっという間にみんなにおいて行かれてしまった。
途中で琉球桜が咲いているのを見つけたり、米軍の基地の話をしたりと、楽しくサイクリング!をしていたつもりだった。
でもそれは私だけで、沖縄とはいえ冬なので下りで体が冷えてしまったのと、最初の坂で頑張りすぎて、14.6km地点の最初のエイドステーションである「未来ぎのざ」(宜野座村)に着く前には、「もう、ホテルに帰りたい...」と弱音を吐いたコウヤ。
でも、エイドステーションでLEGONの皆や、他の参加者、地元の皆さんに「すごいね!」と言われると、途端に元気になった。
天気を読み違え、装備不足で寒さが堪える
元気になっても、ちょっとカラ元気な感じなので、どうにか寒さ対策をしないといけない。
しかし、天気予報では最高気温20℃の予報だったのでウインドブレーカーをホテルに置いてきてしまっていたのだ。
LEGONメンバーのG421さんに急遽、コンビニのビニール袋を破ってウインドブレーク用のジレを作ってもらい、ジャージの下に着させる。
「脚も寒い」と言っていたので、G421さんのお連れ様のレディース用アームウォーマーをお借りした。お陰で、寒さからは逃れることは出来たが、残りは約80kmもある...。
私の判断ミスとは言え、正直、完走は出来ないと思った瞬間で、コウヤには本当に申し訳ないと思った。
鶴見さんに「コウヤはLEGONの皆さんと一緒にいると頑張りすぎてしまうので、先に行ってください」と伝え、先に行ってもらう。
とりあえず、体力を回復させないといけないので、ゆっくり走りたいのだが金武町のあたりは結構なアップダウンが続く。海岸沿いの道は本当にゆっくり走行。
疲れたと言えば直ぐに休憩し、無理をさせない。お陰でこんなシーサー型のポールを見つけたりもしながら。
リタイヤの危機?
そんなぐあいにのんびり走っていると、30km地点の石川あたりで最後尾になっていた様で、収容車の観光バスとトラックがぴったり着いてくるようになってしまった。しかしこの先、2km近く登りが続く。
喉が渇いたというので、坂の手前の自動販売機で、少しでも体力を戻そうと思って暖かいココアを飲ませた。すると、回収車がやってきて「大丈夫ですか?」と聞かれる。
しかしコウヤは「全然、大丈夫。だって、まだ後ろから白石さん(LEGONのセンチュリーコース参加者)たちが来るんでしょ?」と...。
「来るけど、まだ2時間ぐらい後だよ!」と伝えると「なぁ~んだ!コウヤたち一番最後なんだ...」と良くわかっていなかった様子。
すると、急にスピードを上げ始めた。上りも普通に走るようになったし、もう疲れて走れなくなっていたのかと思っていた私の方がどっと疲れた...。
どうやら、周りに褒めてくれる人がいないとやる気が出ないみたい。大した息子だぜ!末っ子よ!
メインの海中道路へ 向かい風に苦しむ
その後も2つの坂を上り、全工程の半分ぐらい走ってメインの海中道路に到着。エイドステーションにはもうLEGONの皆はいないかと思ったけれど、まだ食事をしていた。
うるま市役所あたりからペースをあげたためか、思ったよりも差が開いていなかったみたい。
途中のエイドステーションでバナナとかドーナツとかを食べていたので、あまりお腹が空いていないので、昼は食べなくても良いや!といっていたコウヤもとりあえずおにぎりを食べた。沖縄ソバは、どうも口に合わないようだ。
昼食後は再びLEGONの皆と走行! そして平安座島では地元の方々の大歓迎を受ける。感動だ。
チェックポイントがある浜比嘉島へ渡る浜比嘉大橋は、きついけど橋の中央部から見えるコバルトブルーの海はまた感動だ!
未来のチームメイト?
浜比嘉島のチェックポイントから約10kmほど、サポートライダーの平井栄一選手(ブリヂストンアンカー)が伴走してくれました。
コウヤが向かい風と格闘して頑張る中、私は平井選手といろいろと雑談。将来、コウヤが選手になれたら一緒に走ってね!と、夢のような約束もしたりして...。
しかしあまりにも遅いので、うるま市役所手前の坂でコウヤが疲れを見せたとき、平井選手には先行してもらった。
彼は、全然嫌な顔せず、ず~っと伴走してくれてました。本当に優しいんですね! 感謝感謝!
エイドステーションでサプライズ!
往路も同じエイドステーションを使ううるま市役所。ここで先行するLEGONの皆に追い付くと、何か手招き! なんとエイドステーションの柱にコウヤの写真が貼ってあるではないですか!鶴見さんの奥様のひとみさんやアンカーチームの写真なら解るけど、なんとコウヤも一緒に!
この写真はコウヤ自身にとっても驚きだったようで、残り23kmを頑張れる起爆剤になったのは間違いないようでした!
ラスト15kmは鶴見夫妻と一緒に走る!
うるま市役所をLEGONの皆さんと一緒に出発するも、毎度の事、直ぐに千切れます。石川東恩納への急坂をクリアして石川を走っていると、コンビニで鶴見辰吾さんが手招きを!
「ここからは一緒に走りましょう!」とコウヤを待っていてくれたのです。
コウヤは嬉しさからか、頑張ってペースアップ。80km地点の仲泊交差点あたりからちょっと疲れた様子を見せたが、ここからはファミリーコースと一緒になるので、のんびり走るサイクリストがちらほら現れます。
すると、負けず嫌いのコウヤの闘争心が再び復活! どんどんペースアップし、同じ海中道路コース参加者も追い抜き、最後の坂はダンシングで登りきった!
そして、最後は鶴見辰吾さん、一美さん夫妻と一緒にゴール!
本当に、頑張った! 親馬鹿と言われるかもしれないけど、良く頑張ったと思う!
「あと何キロ?」というコウヤの問いかけに「あと1km!」「あと、もう少し!」を何度言っただろうか?
「何度も嘘ついてゴメンね!」というのが本音だったけど...。
祝、完走!
ゴールすると、立派な完走証を貰えます! 恐らくコウヤにとっては今まで貰った賞状の中では一番立派なはずである。もっと喜べば良いのにいじらしい...。
鶴見さんご夫妻、本当にありがとうございました! LEGONメンバーや他の参加者、地元の方の応援が無ければ完走は出来なかったと思います。
この90kmコース、獲得標高が800mもあったなんて、走ってみて初めて知りました。もう少し事前によく調べていれば、100kmの古宇利島・桜コースにしていたのに。反省します。
■後夜祭にてインタビュー「ツール・ド・フランスに出たい」
完走後は、恩納村コミュニティーセンターにて後夜祭がおこなわれました。泡盛やソフトドリンクの他に、温かいトン汁や沖縄風もずくのてんぷら、豚の丸焼きなどが食べ放題! そんな中、MCの方がやってきてコウヤにインタビューしてくれた。
完走できて嬉しかったのか、「将来の夢は?」と聞かれ「ツール・ド・フランスに出る事!」と大きく出た!
正直驚きではあるけど、凄く嬉しかった!また、親馬鹿である。夢は大きい方が良い!でも、まずは自転車を楽しんで欲しい!
競技を始めたらキツイのは百も承知ではあるが、もし、本格的に始めることになったら全面的に応援はしたいと思う。はたしてそんな日は来るのであろうか??
中学生の頃からロードに乗って、選手にはなれなかった私にとっては、とても親孝行で可愛い息子である。高校2年生の長男、中学3年生の次男も一緒に乗ってくれると良いのだが...。
文:西川正治(LEGON)
写真:G421,星野知大
私にとって2度目の沖縄、コウヤは初めての沖縄
那覇空港では「めんそーれ、美ら島オキナワセンチュリーラン2010!」のボードにお出迎えされ、気分が高揚!
沖縄に来たらやはり「美ら海水族館」は行かないと!ということで空港からレンタカーで本部へ向かう。
名護からは11月に走ったツール・ド・おきなわのコースを通って美ら海水族館へGo!。
海中展望塔にも立ち寄り後、受付会場である恩納村コミュニティーセンターへ。開会式にも参加し、お偉いさんがずらりと並ぶ堅苦しい雰囲気がコウヤの緊張を高めたのは間違いない。
夜ご飯は鶴見さんの計らいでコウヤが好きな肉に決定!石垣牛やアグー豚の焼肉を食べて体力温存! 私は泡盛を注入して準備完了?
出場を決心 LEGONの皆も一緒に走ってくれることに
昨年の11月、ツール・ド・おきなわに参加した時に、飛行機の中から青い海に伸びる海中道路を見て、息子コウヤとサイクリングしたいと思っていたら、ちょうどこの「美ら島オキナワセンチュリーラン2010」というイベントが開催され、海中道路を走るコースもあるということで即参加を決定!
コウヤが走るということで、鶴見辰吾さん・一美さん夫婦や、たくさんのLEGON仲間も海中道路コースに一緒に参加してくれることになりました。
コウヤもやる気満々になり、フラットバーにしていた22インチのOLMOを「ドロップバーに戻して」とリクエスト!
フラットバーでは70~80kmを数回走行したことがあったが、ドロップバーにしてからは40kmを1回走行しただけで、ほとんど練習せずにぶっつけ本番。
ブレーキレバーはカンパのキセノン。小学2年生でもクラスで前から2番目の小さい息子にとっては大きすぎる。
ハンドルバーの角度やブラケットの位置を調整して、スペシャライズドの補助ブレーキレバーを装着。なんとかブレーキの心配を最小限にしてはみたものの、一抹の不安が残る。
コウヤにとって人生最長距離を走ることが出来るのか???
いよいよ本番当日。先頭でスタート!
夜明けが遅い沖縄なので、集合場所へ向かう時は真っ暗! ライトをつけてホテルから1kmほどのところにあるスタート/ゴール地点の恩納村コミュニティーセンターへ向かう。
センチュリーランコース(167km)スタートの7時には明るくなり、我々の海中道路コーススタートの7時30分には丁度日の出になり、鶴見辰吾さん夫妻とともにクラスの先頭になり、スタート!
スタート直後は、LEGONの皆と楽しく走行! でも、コウヤはブレーキがあまりうまくかけられないので恐怖心からかスピードを上げない。すぐに皆においていかれてしまう。
無理して最初から頑張られても最後まで体力が持たないから良いのだけれど...と思ったのも束の間、沖縄在住の小学生に抜かれると、闘志が沸いたのか?ペースをあげる。
最初の上り坂に入る安富祖交差点で信号待ちをしているLEGONグループに追いつき、最初の登りはコウヤが先頭を牽く!
登りは体重が軽いのとブレーキを使わないので得意である! しかし、ちょっと調子に乗りすぎで心配になったのだが、ジ・アッタテラスゴルフリゾートまでの登りを登りきってしまった。
下りは補助ブレーキを持ちながらなので不安定で、スピードを出すのが怖いらしいのか、20km/h弱で走っているので、あっという間にみんなにおいて行かれてしまった。
途中で琉球桜が咲いているのを見つけたり、米軍の基地の話をしたりと、楽しくサイクリング!をしていたつもりだった。
でもそれは私だけで、沖縄とはいえ冬なので下りで体が冷えてしまったのと、最初の坂で頑張りすぎて、14.6km地点の最初のエイドステーションである「未来ぎのざ」(宜野座村)に着く前には、「もう、ホテルに帰りたい...」と弱音を吐いたコウヤ。
でも、エイドステーションでLEGONの皆や、他の参加者、地元の皆さんに「すごいね!」と言われると、途端に元気になった。
天気を読み違え、装備不足で寒さが堪える
元気になっても、ちょっとカラ元気な感じなので、どうにか寒さ対策をしないといけない。
しかし、天気予報では最高気温20℃の予報だったのでウインドブレーカーをホテルに置いてきてしまっていたのだ。
LEGONメンバーのG421さんに急遽、コンビニのビニール袋を破ってウインドブレーク用のジレを作ってもらい、ジャージの下に着させる。
「脚も寒い」と言っていたので、G421さんのお連れ様のレディース用アームウォーマーをお借りした。お陰で、寒さからは逃れることは出来たが、残りは約80kmもある...。
私の判断ミスとは言え、正直、完走は出来ないと思った瞬間で、コウヤには本当に申し訳ないと思った。
鶴見さんに「コウヤはLEGONの皆さんと一緒にいると頑張りすぎてしまうので、先に行ってください」と伝え、先に行ってもらう。
とりあえず、体力を回復させないといけないので、ゆっくり走りたいのだが金武町のあたりは結構なアップダウンが続く。海岸沿いの道は本当にゆっくり走行。
疲れたと言えば直ぐに休憩し、無理をさせない。お陰でこんなシーサー型のポールを見つけたりもしながら。
リタイヤの危機?
そんなぐあいにのんびり走っていると、30km地点の石川あたりで最後尾になっていた様で、収容車の観光バスとトラックがぴったり着いてくるようになってしまった。しかしこの先、2km近く登りが続く。
喉が渇いたというので、坂の手前の自動販売機で、少しでも体力を戻そうと思って暖かいココアを飲ませた。すると、回収車がやってきて「大丈夫ですか?」と聞かれる。
しかしコウヤは「全然、大丈夫。だって、まだ後ろから白石さん(LEGONのセンチュリーコース参加者)たちが来るんでしょ?」と...。
「来るけど、まだ2時間ぐらい後だよ!」と伝えると「なぁ~んだ!コウヤたち一番最後なんだ...」と良くわかっていなかった様子。
すると、急にスピードを上げ始めた。上りも普通に走るようになったし、もう疲れて走れなくなっていたのかと思っていた私の方がどっと疲れた...。
どうやら、周りに褒めてくれる人がいないとやる気が出ないみたい。大した息子だぜ!末っ子よ!
メインの海中道路へ 向かい風に苦しむ
その後も2つの坂を上り、全工程の半分ぐらい走ってメインの海中道路に到着。エイドステーションにはもうLEGONの皆はいないかと思ったけれど、まだ食事をしていた。
うるま市役所あたりからペースをあげたためか、思ったよりも差が開いていなかったみたい。
途中のエイドステーションでバナナとかドーナツとかを食べていたので、あまりお腹が空いていないので、昼は食べなくても良いや!といっていたコウヤもとりあえずおにぎりを食べた。沖縄ソバは、どうも口に合わないようだ。
昼食後は再びLEGONの皆と走行! そして平安座島では地元の方々の大歓迎を受ける。感動だ。
チェックポイントがある浜比嘉島へ渡る浜比嘉大橋は、きついけど橋の中央部から見えるコバルトブルーの海はまた感動だ!
未来のチームメイト?
浜比嘉島のチェックポイントから約10kmほど、サポートライダーの平井栄一選手(ブリヂストンアンカー)が伴走してくれました。
コウヤが向かい風と格闘して頑張る中、私は平井選手といろいろと雑談。将来、コウヤが選手になれたら一緒に走ってね!と、夢のような約束もしたりして...。
しかしあまりにも遅いので、うるま市役所手前の坂でコウヤが疲れを見せたとき、平井選手には先行してもらった。
彼は、全然嫌な顔せず、ず~っと伴走してくれてました。本当に優しいんですね! 感謝感謝!
エイドステーションでサプライズ!
往路も同じエイドステーションを使ううるま市役所。ここで先行するLEGONの皆に追い付くと、何か手招き! なんとエイドステーションの柱にコウヤの写真が貼ってあるではないですか!鶴見さんの奥様のひとみさんやアンカーチームの写真なら解るけど、なんとコウヤも一緒に!
この写真はコウヤ自身にとっても驚きだったようで、残り23kmを頑張れる起爆剤になったのは間違いないようでした!
ラスト15kmは鶴見夫妻と一緒に走る!
うるま市役所をLEGONの皆さんと一緒に出発するも、毎度の事、直ぐに千切れます。石川東恩納への急坂をクリアして石川を走っていると、コンビニで鶴見辰吾さんが手招きを!
「ここからは一緒に走りましょう!」とコウヤを待っていてくれたのです。
コウヤは嬉しさからか、頑張ってペースアップ。80km地点の仲泊交差点あたりからちょっと疲れた様子を見せたが、ここからはファミリーコースと一緒になるので、のんびり走るサイクリストがちらほら現れます。
すると、負けず嫌いのコウヤの闘争心が再び復活! どんどんペースアップし、同じ海中道路コース参加者も追い抜き、最後の坂はダンシングで登りきった!
そして、最後は鶴見辰吾さん、一美さん夫妻と一緒にゴール!
本当に、頑張った! 親馬鹿と言われるかもしれないけど、良く頑張ったと思う!
「あと何キロ?」というコウヤの問いかけに「あと1km!」「あと、もう少し!」を何度言っただろうか?
「何度も嘘ついてゴメンね!」というのが本音だったけど...。
祝、完走!
ゴールすると、立派な完走証を貰えます! 恐らくコウヤにとっては今まで貰った賞状の中では一番立派なはずである。もっと喜べば良いのにいじらしい...。
鶴見さんご夫妻、本当にありがとうございました! LEGONメンバーや他の参加者、地元の方の応援が無ければ完走は出来なかったと思います。
この90kmコース、獲得標高が800mもあったなんて、走ってみて初めて知りました。もう少し事前によく調べていれば、100kmの古宇利島・桜コースにしていたのに。反省します。
■後夜祭にてインタビュー「ツール・ド・フランスに出たい」
完走後は、恩納村コミュニティーセンターにて後夜祭がおこなわれました。泡盛やソフトドリンクの他に、温かいトン汁や沖縄風もずくのてんぷら、豚の丸焼きなどが食べ放題! そんな中、MCの方がやってきてコウヤにインタビューしてくれた。
完走できて嬉しかったのか、「将来の夢は?」と聞かれ「ツール・ド・フランスに出る事!」と大きく出た!
正直驚きではあるけど、凄く嬉しかった!また、親馬鹿である。夢は大きい方が良い!でも、まずは自転車を楽しんで欲しい!
競技を始めたらキツイのは百も承知ではあるが、もし、本格的に始めることになったら全面的に応援はしたいと思う。はたしてそんな日は来るのであろうか??
中学生の頃からロードに乗って、選手にはなれなかった私にとっては、とても親孝行で可愛い息子である。高校2年生の長男、中学3年生の次男も一緒に乗ってくれると良いのだが...。
文:西川正治(LEGON)
写真:G421,星野知大
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