2018/03/14(水) - 09:08
充実した試乗コースが魅力のサイクルモードライド大阪。2日間を通じて、2万人近くの来場者が訪れ、賑わいを見せた西日本最大のスポーツバイク展示会で見かけた気になるブースをピックアップ。
大阪北部、万博記念公園駅にこれまでにないほど多くのサイクリストたちが集まった。かの有名な太陽の塔が見守るなか、ぞろぞろと歩く人々の多くがサイクルモードを目指しているのは、手に持つヘルメットや、背負ったバッグパックや羽織ったアウターのブランドでなんとなく伝わってくるのが面白い。
10時の開場を前に、ゲート前には100mを超える行列が。初日もだけれど、日曜日はより長い列が形成されていたようにも感じた。もちろん、そんな早起きする目的は一つ。憧れのバイクをしっかりと試すため、電車を乗り継いでやってきたのだ。
2週間前の埼玉サイクルフェス、1週間前の名古屋サイクルトレンドに続き、3週連続で大規模な自転車展示会が開催されるこの時期。大手ブランドは3週連続での出展を続けているところも少なくない。ブースで待ち受ける担当スタッフさんたちも、そのラッシュを締めくくる最後にして最大のイベントとあって、いっちょやるか!という気合に満ちている。
10時の開場と同時に各々目当てのブースへと走っていく皆さん。デローザやピナレロ、コルナゴといったヨーロッパブランド、キャノンデールやスペシャライズドといったアメリカンブランドもずらり勢揃い。東京で行われたサイクルモードよりも、試乗可能なブランドという面で見れば、より充実した2日間となった。
ベルギーの雄、リドレーを取り扱うJPスポーツグループのブースには、ディスクブレーキ化とオールインターナルケーブルルーティングを実現したエアロロード・NOAH SL DISC AERO PLUSがお披露目。専用設計のハンドルステム、さらにヘッドチューブ内にケーブルを通すため凹型に加工されたステアリングコラムを持つフォークとを採用し、極限まで空気抵抗を削減しつつ、すっきりとしたルックスを実現した一台。
他にも、今季より取扱いを開始したヘルメットブランド、HJCも展示。ロット・スーダルが使用するブランドとあって、注目が集まる同社の製品のかぶり心地を実際に確かめることが出来る貴重な機会となっていた。ちなみに、いわゆる欧米型とアジア型のちょうど中間のようなかぶり心地で、しっくりくる人にはこれ以上なくフィットしそうだ。
大きくブースを展開していたカワシマサイクルサプライは、注目集まるドグマシリーズをフルラインアップで展示。アクティブサスペンションを搭載したDOGMA K10-Sなど、あまりお目にかかることが出来ないレアなモデルも並び、多くの人が立ち止まっていた。
さらに、ドグマラウンジとしてピナレロオーナー向けのラウンジスペースも。人気の集まる最新フラッグシップモデルであるDOGMA F10やF10 DISKなど、注目モデルにしっかりと試乗できるプレミアムテストライドも行われていた。
もう一つ目立っていたのがダイアテックの展開するエリアだろう。アソスやローターといったレーシング志向なブランドから、ブルーノやレザインといったアーバン系のブランドまで幅広いサイクルライフを網羅する一角は、一つの出展社のブースとは思えないダイバーシティに富んだもの。
ユーロバイクで発表されたダイクレクトマウントタイプの新型クランクALDHU、世界で唯一となる油圧シフトを採用したコンポーネント、UNOの試乗を行うことができたローターブース。もちろん、同社のコアプロダクトである楕円チェーンリングもしっかりと試すことが出来、注目を集めていた。
ジロのブースでは、シューレースタイプのビンディングシューズの火付け役であるエンパイアの試履会が行われたほか、バリスタによるコーヒーサービスも。ジロの提案するカルチュラルなサイクリングスタイルを味わうことが出来るひと時に。
また、バイクやパーツの展示だけではなくイベントにも力を入れているのがダイアテックブースの特徴だ。ブルーノは、オリジナルのフラワーブーケの製作体験も行われ女性や子供たちに人気を集めていた。またステージテントも用意されアウトドアでのおいしいコーヒーの入れ方や、地方でのサイクリングの楽しみ方といった様々な自転車生活を豊かにするトークショーが行われていた。
アルゴン18やスラムなどを取り扱うインターマックスは、今季より新たに手掛けるコミュニケーションツール・BONXが一押し。スタッフさんの耳には注目集まるデバイスが装着され、連絡を取りながら接客。イヤホンとしてクリアな音を得つつも、外からの音もしっかりと聞き取ることができるBONXの性能を実地で証明した形だ。
他にもメットのエアロヘルメットに追加されたUAEチームエミレーツカラーや、デリバリーが始まったスラムのRED eTap HRDなども注目製品。特にRED eTap HRDはマスターシリンダーの容量を調整できる機構が備わっており、左右のブレーキフィーリングを統一することが出来る、ロード用油圧レバーとしては唯一無二の製品となる。
これらのブースの他にも様々なブランドが注目の新製品やニューバイクを持ちこみ、大いに盛り上がった二日間。レーシングバイクはもちろんのこと、アドベンチャー系のグラベルロードやそれらを支えるパーツたち、はたまたサイクリングの目的地となる地域のブースなどもたくさん出ており、自転車の楽しみ方が多様化し、文化としての厚みを増しているようにも感じられた。
後編では、その中でも注目を集める電動アシストスポーツバイク。e-Bikeにフォーカスしたレポートをお届けする予定。お楽しみに。
text&photo:Naoki.YASUOKA
大阪北部、万博記念公園駅にこれまでにないほど多くのサイクリストたちが集まった。かの有名な太陽の塔が見守るなか、ぞろぞろと歩く人々の多くがサイクルモードを目指しているのは、手に持つヘルメットや、背負ったバッグパックや羽織ったアウターのブランドでなんとなく伝わってくるのが面白い。
10時の開場を前に、ゲート前には100mを超える行列が。初日もだけれど、日曜日はより長い列が形成されていたようにも感じた。もちろん、そんな早起きする目的は一つ。憧れのバイクをしっかりと試すため、電車を乗り継いでやってきたのだ。
2週間前の埼玉サイクルフェス、1週間前の名古屋サイクルトレンドに続き、3週連続で大規模な自転車展示会が開催されるこの時期。大手ブランドは3週連続での出展を続けているところも少なくない。ブースで待ち受ける担当スタッフさんたちも、そのラッシュを締めくくる最後にして最大のイベントとあって、いっちょやるか!という気合に満ちている。
10時の開場と同時に各々目当てのブースへと走っていく皆さん。デローザやピナレロ、コルナゴといったヨーロッパブランド、キャノンデールやスペシャライズドといったアメリカンブランドもずらり勢揃い。東京で行われたサイクルモードよりも、試乗可能なブランドという面で見れば、より充実した2日間となった。
ベルギーの雄、リドレーを取り扱うJPスポーツグループのブースには、ディスクブレーキ化とオールインターナルケーブルルーティングを実現したエアロロード・NOAH SL DISC AERO PLUSがお披露目。専用設計のハンドルステム、さらにヘッドチューブ内にケーブルを通すため凹型に加工されたステアリングコラムを持つフォークとを採用し、極限まで空気抵抗を削減しつつ、すっきりとしたルックスを実現した一台。
他にも、今季より取扱いを開始したヘルメットブランド、HJCも展示。ロット・スーダルが使用するブランドとあって、注目が集まる同社の製品のかぶり心地を実際に確かめることが出来る貴重な機会となっていた。ちなみに、いわゆる欧米型とアジア型のちょうど中間のようなかぶり心地で、しっくりくる人にはこれ以上なくフィットしそうだ。
大きくブースを展開していたカワシマサイクルサプライは、注目集まるドグマシリーズをフルラインアップで展示。アクティブサスペンションを搭載したDOGMA K10-Sなど、あまりお目にかかることが出来ないレアなモデルも並び、多くの人が立ち止まっていた。
さらに、ドグマラウンジとしてピナレロオーナー向けのラウンジスペースも。人気の集まる最新フラッグシップモデルであるDOGMA F10やF10 DISKなど、注目モデルにしっかりと試乗できるプレミアムテストライドも行われていた。
もう一つ目立っていたのがダイアテックの展開するエリアだろう。アソスやローターといったレーシング志向なブランドから、ブルーノやレザインといったアーバン系のブランドまで幅広いサイクルライフを網羅する一角は、一つの出展社のブースとは思えないダイバーシティに富んだもの。
ユーロバイクで発表されたダイクレクトマウントタイプの新型クランクALDHU、世界で唯一となる油圧シフトを採用したコンポーネント、UNOの試乗を行うことができたローターブース。もちろん、同社のコアプロダクトである楕円チェーンリングもしっかりと試すことが出来、注目を集めていた。
ジロのブースでは、シューレースタイプのビンディングシューズの火付け役であるエンパイアの試履会が行われたほか、バリスタによるコーヒーサービスも。ジロの提案するカルチュラルなサイクリングスタイルを味わうことが出来るひと時に。
また、バイクやパーツの展示だけではなくイベントにも力を入れているのがダイアテックブースの特徴だ。ブルーノは、オリジナルのフラワーブーケの製作体験も行われ女性や子供たちに人気を集めていた。またステージテントも用意されアウトドアでのおいしいコーヒーの入れ方や、地方でのサイクリングの楽しみ方といった様々な自転車生活を豊かにするトークショーが行われていた。
アルゴン18やスラムなどを取り扱うインターマックスは、今季より新たに手掛けるコミュニケーションツール・BONXが一押し。スタッフさんの耳には注目集まるデバイスが装着され、連絡を取りながら接客。イヤホンとしてクリアな音を得つつも、外からの音もしっかりと聞き取ることができるBONXの性能を実地で証明した形だ。
他にもメットのエアロヘルメットに追加されたUAEチームエミレーツカラーや、デリバリーが始まったスラムのRED eTap HRDなども注目製品。特にRED eTap HRDはマスターシリンダーの容量を調整できる機構が備わっており、左右のブレーキフィーリングを統一することが出来る、ロード用油圧レバーとしては唯一無二の製品となる。
これらのブースの他にも様々なブランドが注目の新製品やニューバイクを持ちこみ、大いに盛り上がった二日間。レーシングバイクはもちろんのこと、アドベンチャー系のグラベルロードやそれらを支えるパーツたち、はたまたサイクリングの目的地となる地域のブースなどもたくさん出ており、自転車の楽しみ方が多様化し、文化としての厚みを増しているようにも感じられた。
後編では、その中でも注目を集める電動アシストスポーツバイク。e-Bikeにフォーカスしたレポートをお届けする予定。お楽しみに。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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