2017/11/21(火) - 09:15
自動車はもちろんのこと自転車タイヤメーカーとしても定評のあるフランスブランドのミシュラン。定番のエントリーグレードのロードモデルLITHIONがモデルチェンジを果たし第3世代となった。フラッグシップモデル・POWERシリーズと同等のコンパウンドを使用し、走行性能を高めている。
PROシリーズからPOWERシリーズへと切り替えるなどトップグレードではモデルチェンジが行われつつも、エントリーグレードは定評ある性能が故にアップデートされていなかったミシュランのロードタイヤラインアップ。ついに、ロングセラーモデルであるLITHION.2(リチオン)がモデルチェンジを果たす。
LITHION.3と名付けられた3世代目のエントリーグレードタイヤの注目点は、POWERシリーズのハイグリップモデル「All Season」と同一のコンパウンドを使用し、グリップ力を向上させたこと。このGripコンパウンドは、POWER開発時にアージェードゥゼールからのフィードバックを受けて生み出されたものであり、低温でも路面への食いつきが低下しないように素材が配合されているという。
トレッドパターンにはセンターをスリックとし、サイドにスギ目を採用。直線での転がりの軽さと、コーナリング時の高いグリップ力の両立を果たしている。晴天時はもちろんのこと、雨天時も非常に高い安定感を獲得している。
加えてPOWER All Seasonと同じように60TPIのケーシングを3層構造とすることでタイヤの剛性を強化し、ディスクブレーキの強力な制動力にも対応していることが特徴だ。サイズは23Cと25Cの2種類。重量はPOWER All Seasonよりも若干軽量で、23Cが220g、25Cが250g(カタログ値)。価格は23Cが3,700円、25Cは3,900円(税抜)。
また、耐久性とグリップ力に優れトレーニングタイヤとして評価の高いLITHION.2も引き続き併売となる。サイズ展開や重量、ケーシング密度等のスペックはLITHION.3と同じであり、23Cが3,100円(税抜)、25Cが3,500円(税抜)。カラーは23Cがダークグレー、ブルー、レッド、イエローの4色展開、25Cがダークグレーのみの1色展開だ。
フラッグシップモデルから多くのテクノロジーを受け継いだトレーニング用タイヤ「LITHION.3」。最後に、CW編集部員による実際の使用感をお届けしよう。
― 編集部インプレッション
筆者が普段から使用しているホイールがナローリムということもあり、今回は23Cサイズを7気圧にてテスト。まず乗り始めるとコォーッとやや高めの音がする響きの良い走行感が味わえ、ミシュランタイヤに特有の硬すぎないモチっとした乗り味を感じる。トレーニングタイヤだからといって転がりが重いかと言ったら、決してそうは感じない印象だ。
大きな特徴でもあるPOWERシリーズのコンパウンドを投入しているとあって、一昔前のトレーニングタイヤにありがちな明らかに表面が硬くツルツルしたようなイメージは一切なく、触った感触からも安心感のある質感を感じることができた。実際乗ってみても、しっかりと路面を捉えてくれるグリップ感があるため、不安なくコーナーでバイクを倒しこんでいける。
上位グレードと比較してしまえばケーシングの粗さからか、路面からの振動は大きく伝わってくるため上質な乗り心地とはいかないが、この価格帯の製品にその点を求めるのは酷というものだろう。重量を考慮しても漕ぎ出しの重さはあるが、スピードに乗ってしまえば気にならないため、レース使用でもなければ不満に思うことはないはずだ。
普段のトレーニングでも乗り心地は妥協したくないという人は、そもそもより高いグレードの製品を使うだろうが、レース用とは別にリーズナブルな普段履きタイヤを求める人、毎日の通勤程度の使用を考える人にはオススメのタイヤだ。コンパウンドは上位グレードと同じものが使われるため、ミシュランタイヤを試してみたいというライダーも、このLITHION.3から使ってみるのも良いかもしれない。
ミシュラン LITHION.3
コンパウンド:GRIP
ケーシング:60TPI×3
サイズ/重量:23C/220g、25C/250g
カラー:ブラック、レッド
価 格:3,700円(税抜、23C)、3,900円(税抜、25C)
ミシュラン LITHION.2
ケーシング:60TPI×3
サイズ/重量:23C/220g、25C/250g
カラー:ダークグレー、ブルー、レッド、イエロー(25Cはダークグレーのみ)
価 格:3,100円(税抜、23C)、3,500円(税抜、25C)
PROシリーズからPOWERシリーズへと切り替えるなどトップグレードではモデルチェンジが行われつつも、エントリーグレードは定評ある性能が故にアップデートされていなかったミシュランのロードタイヤラインアップ。ついに、ロングセラーモデルであるLITHION.2(リチオン)がモデルチェンジを果たす。
LITHION.3と名付けられた3世代目のエントリーグレードタイヤの注目点は、POWERシリーズのハイグリップモデル「All Season」と同一のコンパウンドを使用し、グリップ力を向上させたこと。このGripコンパウンドは、POWER開発時にアージェードゥゼールからのフィードバックを受けて生み出されたものであり、低温でも路面への食いつきが低下しないように素材が配合されているという。
トレッドパターンにはセンターをスリックとし、サイドにスギ目を採用。直線での転がりの軽さと、コーナリング時の高いグリップ力の両立を果たしている。晴天時はもちろんのこと、雨天時も非常に高い安定感を獲得している。
加えてPOWER All Seasonと同じように60TPIのケーシングを3層構造とすることでタイヤの剛性を強化し、ディスクブレーキの強力な制動力にも対応していることが特徴だ。サイズは23Cと25Cの2種類。重量はPOWER All Seasonよりも若干軽量で、23Cが220g、25Cが250g(カタログ値)。価格は23Cが3,700円、25Cは3,900円(税抜)。
また、耐久性とグリップ力に優れトレーニングタイヤとして評価の高いLITHION.2も引き続き併売となる。サイズ展開や重量、ケーシング密度等のスペックはLITHION.3と同じであり、23Cが3,100円(税抜)、25Cが3,500円(税抜)。カラーは23Cがダークグレー、ブルー、レッド、イエローの4色展開、25Cがダークグレーのみの1色展開だ。
フラッグシップモデルから多くのテクノロジーを受け継いだトレーニング用タイヤ「LITHION.3」。最後に、CW編集部員による実際の使用感をお届けしよう。
― 編集部インプレッション
筆者が普段から使用しているホイールがナローリムということもあり、今回は23Cサイズを7気圧にてテスト。まず乗り始めるとコォーッとやや高めの音がする響きの良い走行感が味わえ、ミシュランタイヤに特有の硬すぎないモチっとした乗り味を感じる。トレーニングタイヤだからといって転がりが重いかと言ったら、決してそうは感じない印象だ。
大きな特徴でもあるPOWERシリーズのコンパウンドを投入しているとあって、一昔前のトレーニングタイヤにありがちな明らかに表面が硬くツルツルしたようなイメージは一切なく、触った感触からも安心感のある質感を感じることができた。実際乗ってみても、しっかりと路面を捉えてくれるグリップ感があるため、不安なくコーナーでバイクを倒しこんでいける。
上位グレードと比較してしまえばケーシングの粗さからか、路面からの振動は大きく伝わってくるため上質な乗り心地とはいかないが、この価格帯の製品にその点を求めるのは酷というものだろう。重量を考慮しても漕ぎ出しの重さはあるが、スピードに乗ってしまえば気にならないため、レース使用でもなければ不満に思うことはないはずだ。
普段のトレーニングでも乗り心地は妥協したくないという人は、そもそもより高いグレードの製品を使うだろうが、レース用とは別にリーズナブルな普段履きタイヤを求める人、毎日の通勤程度の使用を考える人にはオススメのタイヤだ。コンパウンドは上位グレードと同じものが使われるため、ミシュランタイヤを試してみたいというライダーも、このLITHION.3から使ってみるのも良いかもしれない。
ミシュラン LITHION.3
コンパウンド:GRIP
ケーシング:60TPI×3
サイズ/重量:23C/220g、25C/250g
カラー:ブラック、レッド
価 格:3,700円(税抜、23C)、3,900円(税抜、25C)
ミシュラン LITHION.2
ケーシング:60TPI×3
サイズ/重量:23C/220g、25C/250g
カラー:ダークグレー、ブルー、レッド、イエロー(25Cはダークグレーのみ)
価 格:3,100円(税抜、23C)、3,500円(税抜、25C)
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