2017/07/10(月) - 08:47
1万人のサイクリストが集まったMt.富士ヒルクライムには、600人を超える女性サイクリストたちも集結。その中から、優勝者をはじめ、女子目線のヒルクライムマシンを紹介しましょう。
近藤民子さん(晴嵐サイクリングクラブ)コルナゴ V1-r
女子総合優勝を果たした近藤さん。富士ヒルクライムは3度目の出場にして3度とも優勝(2年前は年代別、昨年と今年は総合優勝)している、筋金入りのピュアクライマーの走りを支えるのはコルナゴのモノコックレーシングバイク、V1-rだ。2年前まではコルナゴのエンデュランスロードCLXを使用していたという近藤さんだが、より速さを求めて機材交換に踏み切ったという。
「本当に登りが気持ちよく走れるバイクなんです。それでいて平坦もしっかりと進みますし、もう乗っていてとっても楽しい一台です。最高に気に入ってますね」と、愛車にべた惚れの様子。自転車歴は9年とベテランの域に入る近藤さんだが、レース活動を始めたのは3年前と比較的最近なんだとか。
「物見山に夫と走りに行った時に『あれ、速くない?』といわれて、レースの世界に足を踏み入れました。夫やチームの皆さんと一緒に練習したい、というのもあって頑張ってます(笑)」と、いうのがきっかけという近藤さんをレースの道に引きずり込んだ旦那さんに、ついに今回は勝ってしまったんだとか。夫婦がライバルというのはとても素晴らしいですね。
ホイールはトーケンのローハイトモデル、C28というマニアックなチョイス。「カンパやフルクラム、シマノといった有名どころも試してきたんですが、試しに使ってみたトーケンがとてもしっくりきたんです」と、実際のフィーリングを重視するとてもアスリートらしい姿勢が印象的でした。
髙田陽子さん(超軽レーシング) コルナゴ Extreme-C
自転車歴17年という大ベテランの髙田さん、「実は富士ヒルクライムは初めてで、友人がエントリーしたのを聞いて『もう埋まっているだろうな』と思っていたんですが次の日の朝もまだ申し込めたので、エントリーしました」とのことで「とにかく人の多さにびっくりしました、お祭りみたいな感じでいいですね!」と初めての富士ヒルクライムは好印象なよう。
そんな髙田さんの愛車はコルナゴのヒルクライムモデル、EXtreme-C。往年の名車、C-50を山岳用にチューンしたスペシャルモデルで、ヒルクライムバイクらしいポルカドットのグラフィックが特徴的な一台。「コルナゴのカタログに載っているのを見て、一目惚れで注文したんです」とのことで、購入以来このバイク一筋なんだとか。
パーツも当時の最高グレードである7800系デュラエースを中心としたチョイス。ただ、パイオニアのパワーメーターを装着するためにクランクは6800系のアルテグラに交換しているところは、現在もストイックに取り組んでいることが伝わってくるポイントだ。
渡部梓さん(チームたまニュ)スペシャライズド S-WORKS Amira
「ヒルクライマー体型じゃないので、バイクを軽くしたくて」とご謙遜なさる渡部さんの愛車は、スペシャライズドの女性用トップモデル、S-WORKS Amira。ボエルスドルマンスのカラーに塗られた、プロスペックのレーシングマシンをシマノの9000系デュラエースで組み上げた隙の無い一台。
愛車としては2台目で、普段はAACRをはじめとしたグランフォンドが主戦場なんだとか。「実はレースは初めてで、2時間切れればいいな、と思ってます」と今回の目標について話してくれた。
目を引くのはリアスプロケット周辺。「富士もそうですが、普段のライドでも山が多いので出来るだけ軽いギアを入れたくて」とおっしゃる通り、アルテグラの12-32Tを導入。そのために、リアディレイラーもケージをカーボンドライジャパンのロングケージへと交換するという、エンスーなチョイスが光っていました。
高橋絵美さん(ポタポタサイクルチーム)TOYO HYBRID ROAD
日本を代表するフレームビルダーの一つであるTOYOのカーボン×スチールフレームというマニアックなチョイスをされていた高橋さん。ポリッシュのスチールパートと、ダークグリーンのカーボンパートのコントラストがかっこいい一台に思わずお声がけ。「可愛いというより、カッコいい自転車にしたかったので、カラーもちょっと渋めのにしてみました」とこだわりポイントを教えてくれた高橋さん。
このフレームを選ばれた理由は?と尋ねてみると、「身長が低いので、身体に合ったフレームが欲しかったのと、周りで乗っている人が『乗り心地がいいんだよね』とオススメされたんですよ」とのこと。もともとこのモデル、トップチューブとダウンチューブの2本がカーボンのモデルなのだが、このバイクはダウンチューブのみがカーボンとなっているのも特徴。
「サイズが小さいので、2本ともカーボンにすると剛性が上がりすぎてしまうとのことで、この仕様になってるんです。おかげで少し安くもなりました(笑)」というのがその理由。フォークはGDRで、ホイールはFFWDのF2Rというヒルクライム仕様。クランクはスギノで48-32Tの160mm、リアスプロケットも14-28Tというクロスレシオで、今年は90分切りを目指すというにふさわしいチョイスでした。
田渕明子さん(ジャイアントジャパン)Liv ENVIE
ジャイアントジャパンにお勤めの田渕さんの愛車は、同社の女性用ブランドであるLivのエアロロード、ENVIE ADVANCED。「やっぱりデザインがいいですね。女性らしいパステルなカラーながらも、スポーティーなイメージは大切にされていて、とても気に入っています」とお気に入りポイント。
ホイールをヒルクライム用に交換してきたのが、今回のバイクのこだわりなんだとか。ジャイアントのローハイトカーボンホイール、SLR-1を同社のチューブレスタイヤであるGAVIAと組み合わせ、重量の軽さと転がりの軽さを狙ったアッセンブルにしている。「明らかに乗り心地も良いですし、軽くてよく進むようになって感動しました」とその効果に驚いていた。
今回は2時間切りが目標とのことで、結果は1時間55分と目標達成。普段はロングライドで美味しいものを食べたりというのがメインの田渕さんですが、「初めての富士ヒルクライムでしたけど、1万人のサイクリストと一緒に走ることができたと言うことだけでもすごいなと。登りはつらかったですが、楽しかったです」と満喫されていた様子でした。
text&photo:Naoki.YASUOKA
近藤民子さん(晴嵐サイクリングクラブ)コルナゴ V1-r
女子総合優勝を果たした近藤さん。富士ヒルクライムは3度目の出場にして3度とも優勝(2年前は年代別、昨年と今年は総合優勝)している、筋金入りのピュアクライマーの走りを支えるのはコルナゴのモノコックレーシングバイク、V1-rだ。2年前まではコルナゴのエンデュランスロードCLXを使用していたという近藤さんだが、より速さを求めて機材交換に踏み切ったという。
「本当に登りが気持ちよく走れるバイクなんです。それでいて平坦もしっかりと進みますし、もう乗っていてとっても楽しい一台です。最高に気に入ってますね」と、愛車にべた惚れの様子。自転車歴は9年とベテランの域に入る近藤さんだが、レース活動を始めたのは3年前と比較的最近なんだとか。
「物見山に夫と走りに行った時に『あれ、速くない?』といわれて、レースの世界に足を踏み入れました。夫やチームの皆さんと一緒に練習したい、というのもあって頑張ってます(笑)」と、いうのがきっかけという近藤さんをレースの道に引きずり込んだ旦那さんに、ついに今回は勝ってしまったんだとか。夫婦がライバルというのはとても素晴らしいですね。
ホイールはトーケンのローハイトモデル、C28というマニアックなチョイス。「カンパやフルクラム、シマノといった有名どころも試してきたんですが、試しに使ってみたトーケンがとてもしっくりきたんです」と、実際のフィーリングを重視するとてもアスリートらしい姿勢が印象的でした。
髙田陽子さん(超軽レーシング) コルナゴ Extreme-C
自転車歴17年という大ベテランの髙田さん、「実は富士ヒルクライムは初めてで、友人がエントリーしたのを聞いて『もう埋まっているだろうな』と思っていたんですが次の日の朝もまだ申し込めたので、エントリーしました」とのことで「とにかく人の多さにびっくりしました、お祭りみたいな感じでいいですね!」と初めての富士ヒルクライムは好印象なよう。
そんな髙田さんの愛車はコルナゴのヒルクライムモデル、EXtreme-C。往年の名車、C-50を山岳用にチューンしたスペシャルモデルで、ヒルクライムバイクらしいポルカドットのグラフィックが特徴的な一台。「コルナゴのカタログに載っているのを見て、一目惚れで注文したんです」とのことで、購入以来このバイク一筋なんだとか。
パーツも当時の最高グレードである7800系デュラエースを中心としたチョイス。ただ、パイオニアのパワーメーターを装着するためにクランクは6800系のアルテグラに交換しているところは、現在もストイックに取り組んでいることが伝わってくるポイントだ。
渡部梓さん(チームたまニュ)スペシャライズド S-WORKS Amira
「ヒルクライマー体型じゃないので、バイクを軽くしたくて」とご謙遜なさる渡部さんの愛車は、スペシャライズドの女性用トップモデル、S-WORKS Amira。ボエルスドルマンスのカラーに塗られた、プロスペックのレーシングマシンをシマノの9000系デュラエースで組み上げた隙の無い一台。
愛車としては2台目で、普段はAACRをはじめとしたグランフォンドが主戦場なんだとか。「実はレースは初めてで、2時間切れればいいな、と思ってます」と今回の目標について話してくれた。
目を引くのはリアスプロケット周辺。「富士もそうですが、普段のライドでも山が多いので出来るだけ軽いギアを入れたくて」とおっしゃる通り、アルテグラの12-32Tを導入。そのために、リアディレイラーもケージをカーボンドライジャパンのロングケージへと交換するという、エンスーなチョイスが光っていました。
高橋絵美さん(ポタポタサイクルチーム)TOYO HYBRID ROAD
日本を代表するフレームビルダーの一つであるTOYOのカーボン×スチールフレームというマニアックなチョイスをされていた高橋さん。ポリッシュのスチールパートと、ダークグリーンのカーボンパートのコントラストがかっこいい一台に思わずお声がけ。「可愛いというより、カッコいい自転車にしたかったので、カラーもちょっと渋めのにしてみました」とこだわりポイントを教えてくれた高橋さん。
このフレームを選ばれた理由は?と尋ねてみると、「身長が低いので、身体に合ったフレームが欲しかったのと、周りで乗っている人が『乗り心地がいいんだよね』とオススメされたんですよ」とのこと。もともとこのモデル、トップチューブとダウンチューブの2本がカーボンのモデルなのだが、このバイクはダウンチューブのみがカーボンとなっているのも特徴。
「サイズが小さいので、2本ともカーボンにすると剛性が上がりすぎてしまうとのことで、この仕様になってるんです。おかげで少し安くもなりました(笑)」というのがその理由。フォークはGDRで、ホイールはFFWDのF2Rというヒルクライム仕様。クランクはスギノで48-32Tの160mm、リアスプロケットも14-28Tというクロスレシオで、今年は90分切りを目指すというにふさわしいチョイスでした。
田渕明子さん(ジャイアントジャパン)Liv ENVIE
ジャイアントジャパンにお勤めの田渕さんの愛車は、同社の女性用ブランドであるLivのエアロロード、ENVIE ADVANCED。「やっぱりデザインがいいですね。女性らしいパステルなカラーながらも、スポーティーなイメージは大切にされていて、とても気に入っています」とお気に入りポイント。
ホイールをヒルクライム用に交換してきたのが、今回のバイクのこだわりなんだとか。ジャイアントのローハイトカーボンホイール、SLR-1を同社のチューブレスタイヤであるGAVIAと組み合わせ、重量の軽さと転がりの軽さを狙ったアッセンブルにしている。「明らかに乗り心地も良いですし、軽くてよく進むようになって感動しました」とその効果に驚いていた。
今回は2時間切りが目標とのことで、結果は1時間55分と目標達成。普段はロングライドで美味しいものを食べたりというのがメインの田渕さんですが、「初めての富士ヒルクライムでしたけど、1万人のサイクリストと一緒に走ることができたと言うことだけでもすごいなと。登りはつらかったですが、楽しかったです」と満喫されていた様子でした。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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