2009/11/27(金) - 14:57
11月25日、東京都渋谷区のバイクフォーラム青山で、ブリヂストンサイクルが2010年1月に発売する街乗りスポーツバイク「ordina(オルディナ)」のプレス向けレセプションパーティが開催された。
ordinaは、「ordinary(日常の)」を語源にネーミングされた、普段着感覚のスタイリッシュなスポーツバイクで、今回発表されたのは4シリーズの12モデル。いずれもヘッドに向かって広がりのある独自のデザインのフレームで、スポーツバイクらしいスピードある印象に仕上げられた。
塗装にもこだわり、微妙なニュアンスのスタイリッシュなカラー展開となっている。 「軽快車(いわゆるママチャリ)よりも前傾姿勢で、競技スポーツバイクよりは前傾がきつくない」というライディングポジションで、街の風景を楽しみながら、スポーティな走りが楽しめる。
路面の段差や落ち葉などに競技用スポーツバイクほど神経を使う必要がなく、気軽に爽快に走れる。自分のライフスタイルやファッションに合わせて、多様なバリエーションのなかからチョイスできる。
そんな「都市との対話から生まれた新しいコンセプトのスポーツ自転車」としてordinaはデビューした。 スポーツバイクが初めてという人にも、そして「競技用スポーツバイクにバリバリ乗る人の、街乗り用セカンドバイク」としてもお勧めだという。
国産メーカーならではの日本人の体型にあわせたフレームジオメトリー、普及価格帯であっても安全性を妥協せず選び抜いたパーツ構成も、この商品の大きなポイントだ。 今回発表の12モデルには、いわば「自転車版ABS」ともいうべき「パワーモジュレーターユニット」を装備。
また、S10dなどのモデルでは、アーチ部分にしなりのある素材を使って座る位置にバリエーションを持たせた「シッティングバリエーション・スポーツサドル」を採用するなど、初心者からベテランまでが安全・快適に走るためのさまざまな工夫がされている。
乗車可能最低身長はSシリーズで146cm~など、小柄な人や女性にもうれしい展開だ。
【ordinaシリーズ】
今回発表されたのは、走りのスタイルの異なる4シリーズ、12モデルだ。 名にdがつくモデルはディスクブレーキ、bはスマートベルト機構、iは内装ギアを装備している。
Sシリーズ:700C クロスバイク
シリーズ中で最もタイヤが細くスピード走行が得意なモデル。ストレートフロントフォークを装備し、スポーツバイシクルらしいダイレクトな操作感を味わえる。タイヤは新開発のブリヂストン・ディスタンザを装着。タイヤのセンター部を転がり抵抗の軽いスリック仕様、ショルダー部を雨天時の水はけも考えた溝パターンにすることで、軽い走りと安全性の両立をはかった。
販売基準価格はS10d(99,800円=以下税込)、S8i(89,800円)、S7(71,800円)、S5(55,800円)、S3(45,800円)。
Aシリーズ:26インチクロスバイク
26インチとホイールがちょっと小さめで、こぎ出しやハンドル取り回しが楽。少し太めで安定感のある1.5インチタイヤでちょっとした段差も安心だ。一番の特徴はフレーム形状で、トップチューブがシート側に向かってスローピングしているスタッカード構造のため、スポーツ車が初めての人も乗り降りが楽。ワイヤーを太めのダウンチューブに内蔵することで、シンプルですっきりした印象のスタイリングに仕上がっている。
A10d(96,800円)、A8b(80,800円)、A7(65,800円)
Eシリーズ:700C サスペンション付きクロスバイク
Sシリーズと同じ700Cホイールでスピード走行を重視したタイプだが、乗車ポジションが楽な高めのハンドル、サスペンション搭載、太めのタイヤで、快適・安定性をアップ。タイヤはセミスリックで、太めながら軽快な走り。フロントサスペンションが段差の衝撃を和らげ、ストレスなくスポーティな走りを楽しめる。
E5(63,800円)、E3(43,800円)
Mシリーズ:26インチMTB
フロントサスペンションを持ち、26インチホイールに太いブロックタイヤで、凹凸や段差があってもダイナミックに走れる足回り。また頑丈なフレアフレームで、ダイナミックな走りが楽しめる。タイヤは、M7dはセンターブロックが浅めなタイプ、M3はセンタースリックを装着することで、街乗りでの走りの軽さも狙った。 M7d(70,800円)、M3(40,800円)
レセプションパーティ 田代恭崇&Saschaさんトークショー
レセプションパーティでは、アテネ五輪出場で知られ、現在はブリヂストンサイクル株式会社の社員としてordinaの開発にもかかわった田代恭崇さんが、4シリーズのラインナップをプレゼンテーション。
また、ツール・ド・フランスの実況でもおなじみのSascha(サッシャ)さんと田代さんによるトークショーも行われ、都会の街乗りスポーツ自転車に必要な条件や、ordinaの各シリーズの特徴などを語り合った。 その一部をお伝えしよう。
Sascha「ロードバイクは車でいえばスポーツカー。都会の走りにはクロスバイクが適しているのかなと思う」
田代「ひさしぶりにロードバイクに乗ると、タイヤってこんなに細かったかなあって…」
Sascha「ですよね!!」
田代「ちょっとした溝とか、ひやっとする思いをしたり…」
Sascha「そうですよね、車道の端の、格子状の水の流れるところの上を走るときとか…」
田代「街乗りのスポーツバイクの条件として大事なのはタイヤの太さ。前傾姿勢は、ある程度浅いほうが扱いやすい。人や車が飛び出してきたとき対応が遅れてしまわないように。軽快車(ママチャリ)だと走行感がいまひとつなので、その間ぐらいがいいんじゃないかと思う」
ローラー試乗コーナーでordinaを実感
レセプションパーティ会場には、ローラーによる試乗コーナーがあり、用意されていたのはS10d、A10d。 ポジションはなるほどゆったりめで「ほどほどの前傾」。たしかに街乗りはこのぐらいが楽しそう!と実感できる。
走りを楽しむクロスバイク、という印象通りのS10dに比べて、むしろ野心的なモデルだと感じたのはA10dだ。 これならスカートでも乗れるかも?というスローピングフレーム形状と、ワイヤー内装のすっきりした外見で「ちょっとママチャリっぽい」印象に見えたのだが、乗り味はしっかりとスポーティ。おみそれしました。
「すごいだろ?」ってハッタリをかますんじゃなくて、自分自身のスタンスで自転車を、生活を味わって楽しみたいという方にはぜひ一度トライしていただきたい1台だ。
photo&text:Yuko.SATO
ordinaは、「ordinary(日常の)」を語源にネーミングされた、普段着感覚のスタイリッシュなスポーツバイクで、今回発表されたのは4シリーズの12モデル。いずれもヘッドに向かって広がりのある独自のデザインのフレームで、スポーツバイクらしいスピードある印象に仕上げられた。
塗装にもこだわり、微妙なニュアンスのスタイリッシュなカラー展開となっている。 「軽快車(いわゆるママチャリ)よりも前傾姿勢で、競技スポーツバイクよりは前傾がきつくない」というライディングポジションで、街の風景を楽しみながら、スポーティな走りが楽しめる。
路面の段差や落ち葉などに競技用スポーツバイクほど神経を使う必要がなく、気軽に爽快に走れる。自分のライフスタイルやファッションに合わせて、多様なバリエーションのなかからチョイスできる。
そんな「都市との対話から生まれた新しいコンセプトのスポーツ自転車」としてordinaはデビューした。 スポーツバイクが初めてという人にも、そして「競技用スポーツバイクにバリバリ乗る人の、街乗り用セカンドバイク」としてもお勧めだという。
国産メーカーならではの日本人の体型にあわせたフレームジオメトリー、普及価格帯であっても安全性を妥協せず選び抜いたパーツ構成も、この商品の大きなポイントだ。 今回発表の12モデルには、いわば「自転車版ABS」ともいうべき「パワーモジュレーターユニット」を装備。
また、S10dなどのモデルでは、アーチ部分にしなりのある素材を使って座る位置にバリエーションを持たせた「シッティングバリエーション・スポーツサドル」を採用するなど、初心者からベテランまでが安全・快適に走るためのさまざまな工夫がされている。
乗車可能最低身長はSシリーズで146cm~など、小柄な人や女性にもうれしい展開だ。
【ordinaシリーズ】
今回発表されたのは、走りのスタイルの異なる4シリーズ、12モデルだ。 名にdがつくモデルはディスクブレーキ、bはスマートベルト機構、iは内装ギアを装備している。
Sシリーズ:700C クロスバイク
シリーズ中で最もタイヤが細くスピード走行が得意なモデル。ストレートフロントフォークを装備し、スポーツバイシクルらしいダイレクトな操作感を味わえる。タイヤは新開発のブリヂストン・ディスタンザを装着。タイヤのセンター部を転がり抵抗の軽いスリック仕様、ショルダー部を雨天時の水はけも考えた溝パターンにすることで、軽い走りと安全性の両立をはかった。
販売基準価格はS10d(99,800円=以下税込)、S8i(89,800円)、S7(71,800円)、S5(55,800円)、S3(45,800円)。
Aシリーズ:26インチクロスバイク
26インチとホイールがちょっと小さめで、こぎ出しやハンドル取り回しが楽。少し太めで安定感のある1.5インチタイヤでちょっとした段差も安心だ。一番の特徴はフレーム形状で、トップチューブがシート側に向かってスローピングしているスタッカード構造のため、スポーツ車が初めての人も乗り降りが楽。ワイヤーを太めのダウンチューブに内蔵することで、シンプルですっきりした印象のスタイリングに仕上がっている。
A10d(96,800円)、A8b(80,800円)、A7(65,800円)
Eシリーズ:700C サスペンション付きクロスバイク
Sシリーズと同じ700Cホイールでスピード走行を重視したタイプだが、乗車ポジションが楽な高めのハンドル、サスペンション搭載、太めのタイヤで、快適・安定性をアップ。タイヤはセミスリックで、太めながら軽快な走り。フロントサスペンションが段差の衝撃を和らげ、ストレスなくスポーティな走りを楽しめる。
E5(63,800円)、E3(43,800円)
Mシリーズ:26インチMTB
フロントサスペンションを持ち、26インチホイールに太いブロックタイヤで、凹凸や段差があってもダイナミックに走れる足回り。また頑丈なフレアフレームで、ダイナミックな走りが楽しめる。タイヤは、M7dはセンターブロックが浅めなタイプ、M3はセンタースリックを装着することで、街乗りでの走りの軽さも狙った。 M7d(70,800円)、M3(40,800円)
レセプションパーティ 田代恭崇&Saschaさんトークショー
レセプションパーティでは、アテネ五輪出場で知られ、現在はブリヂストンサイクル株式会社の社員としてordinaの開発にもかかわった田代恭崇さんが、4シリーズのラインナップをプレゼンテーション。
また、ツール・ド・フランスの実況でもおなじみのSascha(サッシャ)さんと田代さんによるトークショーも行われ、都会の街乗りスポーツ自転車に必要な条件や、ordinaの各シリーズの特徴などを語り合った。 その一部をお伝えしよう。
Sascha「ロードバイクは車でいえばスポーツカー。都会の走りにはクロスバイクが適しているのかなと思う」
田代「ひさしぶりにロードバイクに乗ると、タイヤってこんなに細かったかなあって…」
Sascha「ですよね!!」
田代「ちょっとした溝とか、ひやっとする思いをしたり…」
Sascha「そうですよね、車道の端の、格子状の水の流れるところの上を走るときとか…」
田代「街乗りのスポーツバイクの条件として大事なのはタイヤの太さ。前傾姿勢は、ある程度浅いほうが扱いやすい。人や車が飛び出してきたとき対応が遅れてしまわないように。軽快車(ママチャリ)だと走行感がいまひとつなので、その間ぐらいがいいんじゃないかと思う」
ローラー試乗コーナーでordinaを実感
レセプションパーティ会場には、ローラーによる試乗コーナーがあり、用意されていたのはS10d、A10d。 ポジションはなるほどゆったりめで「ほどほどの前傾」。たしかに街乗りはこのぐらいが楽しそう!と実感できる。
走りを楽しむクロスバイク、という印象通りのS10dに比べて、むしろ野心的なモデルだと感じたのはA10dだ。 これならスカートでも乗れるかも?というスローピングフレーム形状と、ワイヤー内装のすっきりした外見で「ちょっとママチャリっぽい」印象に見えたのだが、乗り味はしっかりとスポーティ。おみそれしました。
「すごいだろ?」ってハッタリをかますんじゃなくて、自分自身のスタンスで自転車を、生活を味わって楽しみたいという方にはぜひ一度トライしていただきたい1台だ。
photo&text:Yuko.SATO
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