2016/12/03(土) - 04:48
イタリアでモノ作りの現場を目の当たりにした日向さん。ラ・ピナ サイクリングマラソンオフィシャルツアーの最後はますます愛おしくなった相棒、DOGMA F8のピナ太とともに、サイクリスト憧れの地ドロミテを堪能しました! ピナレロの生まれ故郷トレヴィーゾから始まった“自転車尽くし”の旅、最終回です。
日向さん、ジロ・デ・イタリアの舞台を走る!
ファン垂涎のピナレロ本社工場見学ののち、オフィシャルツアーのバスに乗って約2時間、ロングステイプラン(通常プランに+2泊3日)の一行はスポーツリゾートとして名高いドロミテへ到着しました。日向さんの愛車DOGMA F8のピナ太はもちろんのこと、ツアー参加者のみなさんのレンタルバイクも一緒に移動。ありがたいことに、ロングステイの間もレンタルバイクを楽しめちゃうのです! うーん、ピナレロ社ってば、太っ腹!
さて、一行が訪れたドロミテとは、ユネスコ世界遺産にも登録されているイタリア北東部に広がる広大な山塊エリアのこと。堆積・風化を繰り返して生まれた独特の岩稜、3,000mを超える山々が18峰も点在する地形は絶景の宝庫です。自転車、登山、スキーなど一年を通していろいろなアクティビティができることでも知られており、「アウトドアスポーツを愛する者にとって天国のような場所」と言っても過言ではありません。
到着後、さっそくジャウ峠(2,236m)ヒルクライムに出かけた日向さん。ここは1万人近くのサイクリストが参加する大人気のグランフォンド「ドロミテサイクリングマラソン」のコースの一部であり、これまでに何度もジロ・デ・イタリア(以下、ジロ)のコースになったことがある名峠。
「ラ・ピナ サイクリングマラソン(以下、ラ・ピナ)の疲れがまだ残って、脚もピキピキしていたはずなのに……ドロミテの山々が力をくれたのか、なぜか楽しく走れちゃいました!」と日向さんはにっこり。天気は雪の予報(ドロミテでは7月でも降るのです!)でしたが、青空が覗くまでに回復したのは、日向さんの「ジロの舞台を自分の脚で登りたい」という熱い思いが天に通じたからかもしれません。
眼に入るものすべてが絶景という贅沢!
翌日は文句なしの晴天。美しい青空と白い雲、木々の緑もさらに生き生きとして見えます。しかし、山岳ガイドさん曰く「今日は午後から雨が降るよ」とのこと。「ほんとかなぁ」と思いつつも、せっかくのお天気を逃すわけにはいかないと、みんなでサイクリングに出発です。ホテルのあるコルティーナ・ダンペッツォを出て、いざ名峰クリスタッロ(3,221m)を周回するコースへ。
まずは斜度の緩い上りをリハビリ気分で快走! 「緩い坂が長く続くこの感じ、ちょっとスバルラインに似ているかも?」と日向さん。しばしイタリア版の富士ヒルを楽しみます。
それにしても、目に飛び込んでくる風景のなんという素晴らしさ!「『こんな景色見たことがない』と思いながら漕ぎ進むと、また『こんな景色見たことがない』と思うような景色が広がっている。まさに絶景に次ぐ絶景の連続です!」と日向さん。さらにこの周回コースにはとくに外せない見どころが2つあるのです。
まずはそのひとつ目、ランドロ湖に到着! エメラルドグリーンの水面が神秘的な雰囲気をたたえるこの湖は息をのむ美しさです。続いて見どころ2つ目のミズリーナ湖に向かっていると、ガイドさんの予想通り、雨が降り始めました。というわけで、「ドロミテの真珠」とも謳われるミズリーナ湖は残念ながら雨のなか……。濡れた路面に気を付けながら、一行はコルティーナ・ダンペッツォに戻りました。
ピナレロファンの新たな聖地! ドグマラウンジへ
昼食後も天気は回復せず。まだまだ走りたい気持ちをグッと抑えて、日向さんとオフィシャルツアーのみなさんはバスでドグマラウンジに向かいました。……と、さらっと書きましたが、日本人でここに行ったことがあるという方はどのくらいいるでしょう! このドグマラウンジとは、ドロミテのコルヴァーラ・イン・バディーアにある4つ星ホテルHotel La Perla(ホテル ラ ペルラ)に併設された“ピナレロ博物館”とでもいうべきところ。伝統的な造りの山小屋のなかに、ピナレロの歴代の名車や写真が展示されているのです。
ラグジュアリーな室内には、ツール・ド・フランスを制したフルームの実車やラ・ピナ前日の試走会で一緒に走ったインデュラインの選手時代のTTバイクが! 大型スクリーンではまさにツール・ド・フランス第11ステージを放映中でした。
「ここはピナレロファンにとって、ピナレロ本店に次ぐ聖地ですね」と興奮気味の日向さん。「ラ・ピナに出た後、このホテルに拠点を移して、晴れたら自転車に乗って、雨ならドグマラウンジでツール・ド・フランスを観戦して……なんてできたら最高だなぁ」と妄想が止まりません。ホテル自体も自転車のアクティビティに力を入れている模様。ミシュラン1つ星レストランも抱えたちょっぴりお高めのホテルですが、いつか絶対泊まりに来なきゃ!ですね。
日向さん、ジロの名舞台・ポルドイ峠でイタリア旅を振り返る
ドグマラウンジを後にして向かったのは、これまでジロで数々の名勝負が繰り広げられてきたヒルクライムの聖地・ポルドイ峠(2,239m)。バスに揺られて進んだ九十九折りの長~い坂道は、本来ならば自分の脚で上りたかった、坂バカとしては絶対に外せないコース。今回は天気のせいで走れずに残念……いえいえ、「また来る理由ができちゃいました」と日向さんはニヤリ!?
「この旅で私が出会ったのは『やっぱり自転車が好き』な自分と、テレビや雑誌、ネットの情報だけでは分からないリアルなイタリアでした」。ポルドイ峠にたたずんで、長かったような短かったような今回の旅を振り返る日向さん。
日本のガイドブックには載っていない美しい古都トレヴィーゾ。そこで生まれたピナレロの本店が意外にもこぢんまりしていたこと。「世界的ブランドとなった今も、“街の自転車屋さん”として愛されていることに驚きました」。
さらにピナレロ、エリート、フィジークの本社見学では、北イタリアの厳しい自然が優れた製品を生み出す土壌になったこと、「自転車を愛する人たち(しかも、まじめでシャイ!)が自転車を作っている」といううれしい事実を知ることもできました。
そして、なんといってもいちばんの思い出は、数千人の参加者とともに走ったラ・ピナ サイクリングマラソン! そのコースのおもしろさ、美しさ。一糸乱れぬ集団走行にイタリアのサイクリストのレベルの高さ、自転車文化の奥深さを感じたこと。「完走には予想外に苦しんじゃいましたけどね」と日向さんは笑います。
「日本のサイクルイベントにもし物足りなさを感じている人がいたなら、ぜひイタリアのグランフォンドを走ってみてほしいです。本場のグランフォンドは『上りに強い』とか『下りが得意』なだけじゃ完走できない “ロードバイクにおける総合力”を問う、最高に過酷で、最高に楽しいイベントですから! ……って、あんなに辛かったのに、もう走りたいと思っている私は『喉元過ぎれば』な、おバカさんなのかもしれない(笑)。でも、いつかまたきっと! ピナ太を連れてイタリアに里帰りする日をいまから楽しみにしています」。
安心&充実のオフィシャルツアーでグランフォンド・ピナレロに参加しよう!
来年で21回目を迎えるグランフォンド・ピナレロ(じつはサイクルモード2016に来日したファウスト・ピナレロ社長から発表があり、名称が「グランフォンド・ピナレロ」に変わり(戻り)ました!)。毎年大人気の日本からのオフィシャルツアーも12回目を数えます。
グランフォンドの本場イタリアでも屈指の人気を誇るこの大会への参加はもちろんのこと、現地ピナレロスタッフと一緒に走る大会前日の試走会、地元グルメが味わえる完走パーティ、ピナレロ本社工場見学など、オフィシャルツアー以外では体験できない企画が盛りだくさんです!さらに、もっと楽しみたいという欲張りさんには、+2泊3日のロングステイプランもご用意しています(予定)。
飛行機輪行が心配な方には、レンタルバイクのご用意も! 日本人スタッフが同行しますので、初めて海外を自転車で走る人も安心してご参加いただけます。
オフィシャルツアーの詳細はピナレロジャパンホームページ(www.pinarello.jp)、またはピナクラブジャパンホームページ(www.pinaclub-japan.com)に2017年1月ごろより掲載予定です。ぜひチェックしてくださいね。
日向さん、ジロ・デ・イタリアの舞台を走る!
ファン垂涎のピナレロ本社工場見学ののち、オフィシャルツアーのバスに乗って約2時間、ロングステイプラン(通常プランに+2泊3日)の一行はスポーツリゾートとして名高いドロミテへ到着しました。日向さんの愛車DOGMA F8のピナ太はもちろんのこと、ツアー参加者のみなさんのレンタルバイクも一緒に移動。ありがたいことに、ロングステイの間もレンタルバイクを楽しめちゃうのです! うーん、ピナレロ社ってば、太っ腹!
さて、一行が訪れたドロミテとは、ユネスコ世界遺産にも登録されているイタリア北東部に広がる広大な山塊エリアのこと。堆積・風化を繰り返して生まれた独特の岩稜、3,000mを超える山々が18峰も点在する地形は絶景の宝庫です。自転車、登山、スキーなど一年を通していろいろなアクティビティができることでも知られており、「アウトドアスポーツを愛する者にとって天国のような場所」と言っても過言ではありません。
到着後、さっそくジャウ峠(2,236m)ヒルクライムに出かけた日向さん。ここは1万人近くのサイクリストが参加する大人気のグランフォンド「ドロミテサイクリングマラソン」のコースの一部であり、これまでに何度もジロ・デ・イタリア(以下、ジロ)のコースになったことがある名峠。
「ラ・ピナ サイクリングマラソン(以下、ラ・ピナ)の疲れがまだ残って、脚もピキピキしていたはずなのに……ドロミテの山々が力をくれたのか、なぜか楽しく走れちゃいました!」と日向さんはにっこり。天気は雪の予報(ドロミテでは7月でも降るのです!)でしたが、青空が覗くまでに回復したのは、日向さんの「ジロの舞台を自分の脚で登りたい」という熱い思いが天に通じたからかもしれません。
眼に入るものすべてが絶景という贅沢!
翌日は文句なしの晴天。美しい青空と白い雲、木々の緑もさらに生き生きとして見えます。しかし、山岳ガイドさん曰く「今日は午後から雨が降るよ」とのこと。「ほんとかなぁ」と思いつつも、せっかくのお天気を逃すわけにはいかないと、みんなでサイクリングに出発です。ホテルのあるコルティーナ・ダンペッツォを出て、いざ名峰クリスタッロ(3,221m)を周回するコースへ。
まずは斜度の緩い上りをリハビリ気分で快走! 「緩い坂が長く続くこの感じ、ちょっとスバルラインに似ているかも?」と日向さん。しばしイタリア版の富士ヒルを楽しみます。
それにしても、目に飛び込んでくる風景のなんという素晴らしさ!「『こんな景色見たことがない』と思いながら漕ぎ進むと、また『こんな景色見たことがない』と思うような景色が広がっている。まさに絶景に次ぐ絶景の連続です!」と日向さん。さらにこの周回コースにはとくに外せない見どころが2つあるのです。
まずはそのひとつ目、ランドロ湖に到着! エメラルドグリーンの水面が神秘的な雰囲気をたたえるこの湖は息をのむ美しさです。続いて見どころ2つ目のミズリーナ湖に向かっていると、ガイドさんの予想通り、雨が降り始めました。というわけで、「ドロミテの真珠」とも謳われるミズリーナ湖は残念ながら雨のなか……。濡れた路面に気を付けながら、一行はコルティーナ・ダンペッツォに戻りました。
ピナレロファンの新たな聖地! ドグマラウンジへ
昼食後も天気は回復せず。まだまだ走りたい気持ちをグッと抑えて、日向さんとオフィシャルツアーのみなさんはバスでドグマラウンジに向かいました。……と、さらっと書きましたが、日本人でここに行ったことがあるという方はどのくらいいるでしょう! このドグマラウンジとは、ドロミテのコルヴァーラ・イン・バディーアにある4つ星ホテルHotel La Perla(ホテル ラ ペルラ)に併設された“ピナレロ博物館”とでもいうべきところ。伝統的な造りの山小屋のなかに、ピナレロの歴代の名車や写真が展示されているのです。
ラグジュアリーな室内には、ツール・ド・フランスを制したフルームの実車やラ・ピナ前日の試走会で一緒に走ったインデュラインの選手時代のTTバイクが! 大型スクリーンではまさにツール・ド・フランス第11ステージを放映中でした。
「ここはピナレロファンにとって、ピナレロ本店に次ぐ聖地ですね」と興奮気味の日向さん。「ラ・ピナに出た後、このホテルに拠点を移して、晴れたら自転車に乗って、雨ならドグマラウンジでツール・ド・フランスを観戦して……なんてできたら最高だなぁ」と妄想が止まりません。ホテル自体も自転車のアクティビティに力を入れている模様。ミシュラン1つ星レストランも抱えたちょっぴりお高めのホテルですが、いつか絶対泊まりに来なきゃ!ですね。
日向さん、ジロの名舞台・ポルドイ峠でイタリア旅を振り返る
ドグマラウンジを後にして向かったのは、これまでジロで数々の名勝負が繰り広げられてきたヒルクライムの聖地・ポルドイ峠(2,239m)。バスに揺られて進んだ九十九折りの長~い坂道は、本来ならば自分の脚で上りたかった、坂バカとしては絶対に外せないコース。今回は天気のせいで走れずに残念……いえいえ、「また来る理由ができちゃいました」と日向さんはニヤリ!?
「この旅で私が出会ったのは『やっぱり自転車が好き』な自分と、テレビや雑誌、ネットの情報だけでは分からないリアルなイタリアでした」。ポルドイ峠にたたずんで、長かったような短かったような今回の旅を振り返る日向さん。
日本のガイドブックには載っていない美しい古都トレヴィーゾ。そこで生まれたピナレロの本店が意外にもこぢんまりしていたこと。「世界的ブランドとなった今も、“街の自転車屋さん”として愛されていることに驚きました」。
さらにピナレロ、エリート、フィジークの本社見学では、北イタリアの厳しい自然が優れた製品を生み出す土壌になったこと、「自転車を愛する人たち(しかも、まじめでシャイ!)が自転車を作っている」といううれしい事実を知ることもできました。
そして、なんといってもいちばんの思い出は、数千人の参加者とともに走ったラ・ピナ サイクリングマラソン! そのコースのおもしろさ、美しさ。一糸乱れぬ集団走行にイタリアのサイクリストのレベルの高さ、自転車文化の奥深さを感じたこと。「完走には予想外に苦しんじゃいましたけどね」と日向さんは笑います。
「日本のサイクルイベントにもし物足りなさを感じている人がいたなら、ぜひイタリアのグランフォンドを走ってみてほしいです。本場のグランフォンドは『上りに強い』とか『下りが得意』なだけじゃ完走できない “ロードバイクにおける総合力”を問う、最高に過酷で、最高に楽しいイベントですから! ……って、あんなに辛かったのに、もう走りたいと思っている私は『喉元過ぎれば』な、おバカさんなのかもしれない(笑)。でも、いつかまたきっと! ピナ太を連れてイタリアに里帰りする日をいまから楽しみにしています」。
安心&充実のオフィシャルツアーでグランフォンド・ピナレロに参加しよう!
来年で21回目を迎えるグランフォンド・ピナレロ(じつはサイクルモード2016に来日したファウスト・ピナレロ社長から発表があり、名称が「グランフォンド・ピナレロ」に変わり(戻り)ました!)。毎年大人気の日本からのオフィシャルツアーも12回目を数えます。
グランフォンドの本場イタリアでも屈指の人気を誇るこの大会への参加はもちろんのこと、現地ピナレロスタッフと一緒に走る大会前日の試走会、地元グルメが味わえる完走パーティ、ピナレロ本社工場見学など、オフィシャルツアー以外では体験できない企画が盛りだくさんです!さらに、もっと楽しみたいという欲張りさんには、+2泊3日のロングステイプランもご用意しています(予定)。
飛行機輪行が心配な方には、レンタルバイクのご用意も! 日本人スタッフが同行しますので、初めて海外を自転車で走る人も安心してご参加いただけます。
オフィシャルツアーの詳細はピナレロジャパンホームページ(www.pinarello.jp)、またはピナクラブジャパンホームページ(www.pinaclub-japan.com)に2017年1月ごろより掲載予定です。ぜひチェックしてくださいね。
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