2016/05/05(木) - 08:23
別れや出会いの季節と言われる春がきた。今年で入社3年目を迎えるヘタレ編集部員こと藤原が、ホダカのサイクリング入社式にお邪魔した。
多くの人が新生活の第一歩を踏み出す4月1日。コーダーブルーム、マルキンあるいはモーメンタムという3ブランドで知られるホダカが「サイクリング入社式」を開催した。「”サイクリング”入社式とはなんぞや?」と思う方も多いだろうが、その名の通り一般的な式典に加えてサイクリングを組み合わせた、自転車メーカーならではのユニークな入社式なのだ。
サイクリング入社式が初開催となったのは2013年のこと。そのユニークさが話題となり、開催4年目となる2016年度は日本テレビやTBSといった大手メディアや地元テレビ局などが取材に訪れていたほど。ここにシクロワイアード編集部の私、藤原もお邪魔させて頂いたのだった。
最初の式典こそ、一般的な入社式のそれと全く変わらない。「努力を惜しまず、挑戦できることは今のうちから挑み続けてください。」というホダカ堀田宗男社長の激励の言葉には、4人の新入社員の皆さんも少々緊張した様子。シクロワイアード編集部に入社して3年目になる私も思わず背筋が伸びるようだった。
堀田社長のスピーチが終わると、次いでホダカ山崎一会長が4人に対して辞令を手渡していく。正式に社員となった皆さんは「サイクリング文化を広めたい」という想いをそれぞれの言葉でスピーチし、滞りなく30分ほどの式典が終了。ピリッとした気持ちの良い緊張感で、同席している私にとっては30分という時間が短く感じた。いよいよ社会人の仲間入りをした皆さんはそれぞれどう感じたのだろう?
式典を終えるといよいよこの日のメインイベント?であるサイクリングがスタート。コースは入社式会場である埼玉県越谷市にあるホダカ本社からサイクリストから人気の手賀沼に向かい、越谷レイクタウンへとゴールする70kmだ。
新たな門出を祝う晴天に恵まれて、気持ちの良いペースで手賀沼を目指していくホダカ御一行。その隊列の中にはなんと堀田社長と山崎会長の姿もあって、自ら進んで声をかけていることがとても印象的だ。普通この規模の会社なら企業トップと楽しそうに会話するなんてできないはずなのに、まったく壁が無くてちょっぴり羨ましい。斎藤悠輔さんは「企業トップの方々や先輩が気さくに話しかけてくれるので、とても過ごしやすいんです」と言う。
コース途中には中川と江戸川沿いの細い道も少なくない。河川敷には満開の桜が咲き誇り、あちこちに花見や釣りを楽しむ人たちもとても多く、ホダカの皆さんはとてもアットホームな雰囲気だ。この日は風が強かったのだが、自転車経験のある松本拓也さんが隊列の先頭で風除けになって、時には遅れそうな同期メンバーを助けに行く場面も。シクロワイアードでもごく稀(本当に稀)に編集部ライドをする時があるけれど、果たして遅れた僕を助けに来てくれた先輩は今まで一人でもいただろうか?記憶の限りではNOである。
和気あいあいとしたホダカ一行を折り返しの手賀沼で迎えたのは、おにぎりや社員さん手作りの味噌汁。私もおこぼれに預からせて頂いた(ご馳走さまでした!美味しかったです)のだが、シクロワイアードでご飯をご馳走してくれた先輩は今まで一人でも、、、いや、これ以上書くのはやめておこう。
ところで向かい風の中走ってきたというのに、あまり疲れた様子の方がいなさそう。スポーツバイクに乗り始めてまだ日が無い佐藤怜那さんでさえも「内定者サイクリングのほうが辛かったので、今日はまだまだ余裕が残っていますよ」と言う。なんでも今回の前に、内定者で3日間300kmを走る合宿があったんだとか。しかもその時にも社長と会長が同行したそうだ。もしシクロワイアードで内定者合宿があったなら、きっと「走れないから内定取り消しね」とか言われて、、、いや、これ以上書くのはやめておこう。
手賀沼で折り返し隊列は、今度は追い風に乗ってあっという間にゴールへと到着。新入社員の皆さんはホダカ社員として最初の1日をこうして終えたのだった。
僕は4名それぞれに、今後の目標を聞いてみた。
学生時代に自転車販売店に務めていた斎藤さんの目標は、日本人のためのバイク造りに技術者として携わること。伊藤祥樹さんの目標は営業マンとなり、スポーツバイクの楽しさを数多くの人に広めること。3日間で300kmを走る内定者サイクリングが初めてのロングライドだったという佐藤さんと、女子大のサイクリング部でツーリングをしていた天野永利加さんの目標は、女性や初心者という立場だからこそ感じるサイクルスポーツの楽しさとマナーを伝えることだという。
「今年の新入社員は熱意がある。その意識を大切に持ちつつ仕事に取り組んでもらいたいですね」と気さくに交流していた山崎会長は言う。4人はこれから社内研修を経て、ホダカの社員として協調しながらそれぞれの道を歩むのだという。
僕は転職先候補を書き連ねているノートにホダカを加えた。そろそろ僕が転職を決断するときは近い…かもしれない。
text&photo:Gakuto"ヘタレ"Fujiwara
多くの人が新生活の第一歩を踏み出す4月1日。コーダーブルーム、マルキンあるいはモーメンタムという3ブランドで知られるホダカが「サイクリング入社式」を開催した。「”サイクリング”入社式とはなんぞや?」と思う方も多いだろうが、その名の通り一般的な式典に加えてサイクリングを組み合わせた、自転車メーカーならではのユニークな入社式なのだ。
サイクリング入社式が初開催となったのは2013年のこと。そのユニークさが話題となり、開催4年目となる2016年度は日本テレビやTBSといった大手メディアや地元テレビ局などが取材に訪れていたほど。ここにシクロワイアード編集部の私、藤原もお邪魔させて頂いたのだった。
最初の式典こそ、一般的な入社式のそれと全く変わらない。「努力を惜しまず、挑戦できることは今のうちから挑み続けてください。」というホダカ堀田宗男社長の激励の言葉には、4人の新入社員の皆さんも少々緊張した様子。シクロワイアード編集部に入社して3年目になる私も思わず背筋が伸びるようだった。
堀田社長のスピーチが終わると、次いでホダカ山崎一会長が4人に対して辞令を手渡していく。正式に社員となった皆さんは「サイクリング文化を広めたい」という想いをそれぞれの言葉でスピーチし、滞りなく30分ほどの式典が終了。ピリッとした気持ちの良い緊張感で、同席している私にとっては30分という時間が短く感じた。いよいよ社会人の仲間入りをした皆さんはそれぞれどう感じたのだろう?
式典を終えるといよいよこの日のメインイベント?であるサイクリングがスタート。コースは入社式会場である埼玉県越谷市にあるホダカ本社からサイクリストから人気の手賀沼に向かい、越谷レイクタウンへとゴールする70kmだ。
新たな門出を祝う晴天に恵まれて、気持ちの良いペースで手賀沼を目指していくホダカ御一行。その隊列の中にはなんと堀田社長と山崎会長の姿もあって、自ら進んで声をかけていることがとても印象的だ。普通この規模の会社なら企業トップと楽しそうに会話するなんてできないはずなのに、まったく壁が無くてちょっぴり羨ましい。斎藤悠輔さんは「企業トップの方々や先輩が気さくに話しかけてくれるので、とても過ごしやすいんです」と言う。
コース途中には中川と江戸川沿いの細い道も少なくない。河川敷には満開の桜が咲き誇り、あちこちに花見や釣りを楽しむ人たちもとても多く、ホダカの皆さんはとてもアットホームな雰囲気だ。この日は風が強かったのだが、自転車経験のある松本拓也さんが隊列の先頭で風除けになって、時には遅れそうな同期メンバーを助けに行く場面も。シクロワイアードでもごく稀(本当に稀)に編集部ライドをする時があるけれど、果たして遅れた僕を助けに来てくれた先輩は今まで一人でもいただろうか?記憶の限りではNOである。
和気あいあいとしたホダカ一行を折り返しの手賀沼で迎えたのは、おにぎりや社員さん手作りの味噌汁。私もおこぼれに預からせて頂いた(ご馳走さまでした!美味しかったです)のだが、シクロワイアードでご飯をご馳走してくれた先輩は今まで一人でも、、、いや、これ以上書くのはやめておこう。
ところで向かい風の中走ってきたというのに、あまり疲れた様子の方がいなさそう。スポーツバイクに乗り始めてまだ日が無い佐藤怜那さんでさえも「内定者サイクリングのほうが辛かったので、今日はまだまだ余裕が残っていますよ」と言う。なんでも今回の前に、内定者で3日間300kmを走る合宿があったんだとか。しかもその時にも社長と会長が同行したそうだ。もしシクロワイアードで内定者合宿があったなら、きっと「走れないから内定取り消しね」とか言われて、、、いや、これ以上書くのはやめておこう。
手賀沼で折り返し隊列は、今度は追い風に乗ってあっという間にゴールへと到着。新入社員の皆さんはホダカ社員として最初の1日をこうして終えたのだった。
僕は4名それぞれに、今後の目標を聞いてみた。
学生時代に自転車販売店に務めていた斎藤さんの目標は、日本人のためのバイク造りに技術者として携わること。伊藤祥樹さんの目標は営業マンとなり、スポーツバイクの楽しさを数多くの人に広めること。3日間で300kmを走る内定者サイクリングが初めてのロングライドだったという佐藤さんと、女子大のサイクリング部でツーリングをしていた天野永利加さんの目標は、女性や初心者という立場だからこそ感じるサイクルスポーツの楽しさとマナーを伝えることだという。
「今年の新入社員は熱意がある。その意識を大切に持ちつつ仕事に取り組んでもらいたいですね」と気さくに交流していた山崎会長は言う。4人はこれから社内研修を経て、ホダカの社員として協調しながらそれぞれの道を歩むのだという。
僕は転職先候補を書き連ねているノートにホダカを加えた。そろそろ僕が転職を決断するときは近い…かもしれない。
text&photo:Gakuto"ヘタレ"Fujiwara
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