2016/01/09(土) - 09:22
ツール・ド・おきなわのサイクリング種目の中でもユニークな離島サイクリングの様子を、那覇在住の女性サイクリストである鈴木さやかさんのレポートでお届けします。
申し込んだ時から楽しみにしていたツール・ド・おきなわの離島サイクリング。沖縄県民である私も、伊平屋島(いへやじま)へ行くのは初めて! 本部半島の北、約30kmほどに浮かぶ伊平屋島は沖縄最北端の島で、沖縄県民でもその海の青さには感動させられるんだとか。
そんなわけで、前の晩はなかなか寝付けず睡眠不足に(笑)。でも起きてみれば、やけにハイテンションになっていました。朝7時、沖縄本島一周サイクリング・やんばるセンチュリーライド・伊江島ファミリーサイクリングに参加される皆さんのスタートを見送り、いよいよ私もスタート! すでに陽射しが暑い……。でも楽しくて、走っていると自然と笑顔になってきました。
10時頃、今帰仁村の運天港に到着。自転車をコンテナに積み込んでしまえば、船が到着するまで1時間ほど時間があったので、睡眠不足を補うべくしばし仮眠。そして船に乗り込んで、1時間20分の船旅を楽しみました。短い時間でしたが、船酔い寸前で伊平屋島の前泊港に到着。島民の皆さんの熱い歓迎をうけ、ターミナル内で昼食タイム♪ 昼食のお弁当が美味しかった~。
昼食後は島の皆さんと一緒にサイクリングスタート! 雲一つない青空の下でのサイクリング。楽しくてしょうがない。そして、意外にアップダウンが多い……。それになんといっても海が綺麗! 言葉では表現できないくらい綺麗な色! この青い色は写真ではなくて、ぜひ実際に訪れて見てほしいくらい!
走っては止まりを繰り返し、色々な場所で海や景色の写真をたくさん撮りました。各休憩ポイントではお菓子やドリンクをいただきました。なかでも生シークワーサーは格別に美味しかった! 途中、クマヤ洞窟(天照大神が隠れたとされる伝説の岩)へ寄り、長ーい階段を上がり狭い入口を入ると広ーい空間が!静謐な雰囲気に思わず怖くなってしまうほど。
洞窟を後にし、次は樹齢およそ300年の念頭平松へ。陽射しもだいぶ和らぎ、風も心地よく、気づいたら芝生にゴロンと寝転がっていました。再びターミナルへ向かいます。陽が傾きかけてる時のひんやりした空気と風の匂いは本当に幸せだったなぁ。ターミナルに着き、屋内に自転車を置き、それぞれの宿泊場所へ。
今回の宿泊場所は「ホテル西江」。海が見えるお部屋です。ふれあいパーティーまで時間があったので、部屋に荷物を置いてすぐさまお風呂へ。さっぱりしたら、ふれあいパーティー会場へ。食事はどれも手作りでとても美味しい!アツアツのポテトフライは、ジャガイモが甘くて最高でした!
食事とともにおしゃべりを楽しんでいると「これから名前を呼ばれた方は前に出てきてください」と司会の方の声。なんだろうと思って聞いていると、私の名前が呼ばれた!私、何かした?って思いながら、一緒に呼ばれた2人と共に前へと進みでます。すると、司会の方から「こちらの3人は今月、誕生日を迎える方々です」と。サプライズですよ! めちゃくちゃ嬉しかった! プレゼントに伊平屋酒造で造られている泡盛「照島」をいただきました。
最後は、みんなでカチャーシー。三線など、沖縄民謡にあわせて踊ります。お酒も入ってみんな満面の笑み! 帰りはマイクロバスではなく徒歩で宿へ戻りましたが、心地よい風を感じながら空を見上げると満点の星が!! 最高な1日になりました。宿に戻って明日のために早々と就寝(_ _)Zzz……。
そして、波の音で目が覚める……。あぁ、今日も暑そうだ、と思いながら着替えて朝食へ。朝食もとっても美味しい!すべて地元産の食材を使っているんだとか。お世話になったホテルを後にし、ターミナルへ向かいます。ターミナルで各自、預けていた自転車を引き取り、フリーサイクリングのスタート。私は一緒に参加している仲間とまったりサイクリング。
最初に訪れた場所は「伊平屋小学校の校庭にある大きなガジュマル」。樹の下を歩くと太陽の光がちょうど良い感じに遮られて気持ちいい。樹に手を当てると温かく、元気をもらったような感じがしました。住宅の中を走っていると子供たちが元気よく声をかけてくれます。本島では見られない平たい石を積み上げて造られた石垣は素敵でした。
畑に囲まれた道を走っていると、遠くに赤い鳥居がチラッと見えたので寄ってみることに。そこは「片隅神社」といい、階段の両側には桜の木が植えられていました。生憎11月なので、桜は残念ながら見れませんでしたが、桜が咲くころに来てみたいなぁ、と思いながら神社を後に。次に訪れたのは野甫大橋。砂浜でそれぞれ記念撮影。ほんと、海が綺麗なんです!。気づいたら海の写真しか撮ってなかったほど。昼食の時間が近づいていたので戻ることに。
昼食会場は、地元でも人気の居酒屋である「海魚(かいぎょ)」さん。いろいろなメニューが選べるのですが、私は伊勢エビ汁を頂きました。伊勢エビからいいダシが出て、とっても美味しい!な・の・で、ご飯を汁が入った椀にドボン!最高に美味しい昼食でした(^^)
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまいます。お昼をいただいた後は、再び自転車をコンテナに積み込み、船に乗り込みます。乗り込む際、タラップで紙テープを受け取りました。あぁ、もう離れちゃうんだ……。
甲板で見ていた「伊平屋ちむドン!キッズシアター」の子供たちの演技が終わると「また再来年も来てください!」の声。ぶわぁ、と涙がポロポロ(;;)
出港し、少しずつ島を離れていきます……。涙をポロポロこぼしつつ「また、来ます!!」と心のなかで叫びながら、見えなくなるまで手を振り続けました。ゴールまでの体力を温存するため、しばし仮眠をとります。今帰仁村の運天港に到着すれば、あとはゴール地点である名護を目指すだけ!
ゴールして、完走証を受け取り、預けていた荷物を受け取りに行くと……なんと! 集合写真(両面)のプレゼント。最後の最後まで、感謝いっぱい! 最高に楽しくて、人の温かさをたくさん感じたサイクリングでした。伊平屋島にはまだ行ってない場所もあるので、時間を見つけて再び訪れたいと思います、もちろん何泊かして、島の魅力を味わいつくしたいですね!
鈴木さやかさんプロフィール
沖縄県那覇市にお住まいの鈴木さやかさん。自転車を始めたのは7年前の2009年。ロードバイクに乗り始めたのがきっかけで、旦那さまに出会ったとか。同年開催されたツール・ド・おきなわのチャレンジサイクリング100kmに初参加し、本格的に自転車へとハマることに。2013年、落車による左腕骨折を経験するも、1年をかけて乗り越え、今ではたくさんの仲間や友人たちとスイーツやランチを目的としたサイクリングやミニベロでのポタリングをメインに自転車を楽しんでいる。最近は、苦手だった登り坂がだんだん楽しくなってきた。夢は輪行して県外を走ること。
申し込んだ時から楽しみにしていたツール・ド・おきなわの離島サイクリング。沖縄県民である私も、伊平屋島(いへやじま)へ行くのは初めて! 本部半島の北、約30kmほどに浮かぶ伊平屋島は沖縄最北端の島で、沖縄県民でもその海の青さには感動させられるんだとか。
そんなわけで、前の晩はなかなか寝付けず睡眠不足に(笑)。でも起きてみれば、やけにハイテンションになっていました。朝7時、沖縄本島一周サイクリング・やんばるセンチュリーライド・伊江島ファミリーサイクリングに参加される皆さんのスタートを見送り、いよいよ私もスタート! すでに陽射しが暑い……。でも楽しくて、走っていると自然と笑顔になってきました。
10時頃、今帰仁村の運天港に到着。自転車をコンテナに積み込んでしまえば、船が到着するまで1時間ほど時間があったので、睡眠不足を補うべくしばし仮眠。そして船に乗り込んで、1時間20分の船旅を楽しみました。短い時間でしたが、船酔い寸前で伊平屋島の前泊港に到着。島民の皆さんの熱い歓迎をうけ、ターミナル内で昼食タイム♪ 昼食のお弁当が美味しかった~。
昼食後は島の皆さんと一緒にサイクリングスタート! 雲一つない青空の下でのサイクリング。楽しくてしょうがない。そして、意外にアップダウンが多い……。それになんといっても海が綺麗! 言葉では表現できないくらい綺麗な色! この青い色は写真ではなくて、ぜひ実際に訪れて見てほしいくらい!
走っては止まりを繰り返し、色々な場所で海や景色の写真をたくさん撮りました。各休憩ポイントではお菓子やドリンクをいただきました。なかでも生シークワーサーは格別に美味しかった! 途中、クマヤ洞窟(天照大神が隠れたとされる伝説の岩)へ寄り、長ーい階段を上がり狭い入口を入ると広ーい空間が!静謐な雰囲気に思わず怖くなってしまうほど。
洞窟を後にし、次は樹齢およそ300年の念頭平松へ。陽射しもだいぶ和らぎ、風も心地よく、気づいたら芝生にゴロンと寝転がっていました。再びターミナルへ向かいます。陽が傾きかけてる時のひんやりした空気と風の匂いは本当に幸せだったなぁ。ターミナルに着き、屋内に自転車を置き、それぞれの宿泊場所へ。
今回の宿泊場所は「ホテル西江」。海が見えるお部屋です。ふれあいパーティーまで時間があったので、部屋に荷物を置いてすぐさまお風呂へ。さっぱりしたら、ふれあいパーティー会場へ。食事はどれも手作りでとても美味しい!アツアツのポテトフライは、ジャガイモが甘くて最高でした!
食事とともにおしゃべりを楽しんでいると「これから名前を呼ばれた方は前に出てきてください」と司会の方の声。なんだろうと思って聞いていると、私の名前が呼ばれた!私、何かした?って思いながら、一緒に呼ばれた2人と共に前へと進みでます。すると、司会の方から「こちらの3人は今月、誕生日を迎える方々です」と。サプライズですよ! めちゃくちゃ嬉しかった! プレゼントに伊平屋酒造で造られている泡盛「照島」をいただきました。
最後は、みんなでカチャーシー。三線など、沖縄民謡にあわせて踊ります。お酒も入ってみんな満面の笑み! 帰りはマイクロバスではなく徒歩で宿へ戻りましたが、心地よい風を感じながら空を見上げると満点の星が!! 最高な1日になりました。宿に戻って明日のために早々と就寝(_ _)Zzz……。
そして、波の音で目が覚める……。あぁ、今日も暑そうだ、と思いながら着替えて朝食へ。朝食もとっても美味しい!すべて地元産の食材を使っているんだとか。お世話になったホテルを後にし、ターミナルへ向かいます。ターミナルで各自、預けていた自転車を引き取り、フリーサイクリングのスタート。私は一緒に参加している仲間とまったりサイクリング。
最初に訪れた場所は「伊平屋小学校の校庭にある大きなガジュマル」。樹の下を歩くと太陽の光がちょうど良い感じに遮られて気持ちいい。樹に手を当てると温かく、元気をもらったような感じがしました。住宅の中を走っていると子供たちが元気よく声をかけてくれます。本島では見られない平たい石を積み上げて造られた石垣は素敵でした。
畑に囲まれた道を走っていると、遠くに赤い鳥居がチラッと見えたので寄ってみることに。そこは「片隅神社」といい、階段の両側には桜の木が植えられていました。生憎11月なので、桜は残念ながら見れませんでしたが、桜が咲くころに来てみたいなぁ、と思いながら神社を後に。次に訪れたのは野甫大橋。砂浜でそれぞれ記念撮影。ほんと、海が綺麗なんです!。気づいたら海の写真しか撮ってなかったほど。昼食の時間が近づいていたので戻ることに。
昼食会場は、地元でも人気の居酒屋である「海魚(かいぎょ)」さん。いろいろなメニューが選べるのですが、私は伊勢エビ汁を頂きました。伊勢エビからいいダシが出て、とっても美味しい!な・の・で、ご飯を汁が入った椀にドボン!最高に美味しい昼食でした(^^)
楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまいます。お昼をいただいた後は、再び自転車をコンテナに積み込み、船に乗り込みます。乗り込む際、タラップで紙テープを受け取りました。あぁ、もう離れちゃうんだ……。
甲板で見ていた「伊平屋ちむドン!キッズシアター」の子供たちの演技が終わると「また再来年も来てください!」の声。ぶわぁ、と涙がポロポロ(;;)
出港し、少しずつ島を離れていきます……。涙をポロポロこぼしつつ「また、来ます!!」と心のなかで叫びながら、見えなくなるまで手を振り続けました。ゴールまでの体力を温存するため、しばし仮眠をとります。今帰仁村の運天港に到着すれば、あとはゴール地点である名護を目指すだけ!
ゴールして、完走証を受け取り、預けていた荷物を受け取りに行くと……なんと! 集合写真(両面)のプレゼント。最後の最後まで、感謝いっぱい! 最高に楽しくて、人の温かさをたくさん感じたサイクリングでした。伊平屋島にはまだ行ってない場所もあるので、時間を見つけて再び訪れたいと思います、もちろん何泊かして、島の魅力を味わいつくしたいですね!
鈴木さやかさんプロフィール
沖縄県那覇市にお住まいの鈴木さやかさん。自転車を始めたのは7年前の2009年。ロードバイクに乗り始めたのがきっかけで、旦那さまに出会ったとか。同年開催されたツール・ド・おきなわのチャレンジサイクリング100kmに初参加し、本格的に自転車へとハマることに。2013年、落車による左腕骨折を経験するも、1年をかけて乗り越え、今ではたくさんの仲間や友人たちとスイーツやランチを目的としたサイクリングやミニベロでのポタリングをメインに自転車を楽しんでいる。最近は、苦手だった登り坂がだんだん楽しくなってきた。夢は輪行して県外を走ること。
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