2015/10/23(金) - 09:43
東京・科学技術館にて開催されたインターマックス2016展示会の模様を紹介。今季より本格展開を開始するアルゴン18は主要ラインがップが集結し、クォータはエンデュランスモデルのK-UNOがモデルチェンジ。その他メット、ステージズパワー、プロロゴなどにも注目の新製品が登場している。
クォータ、プロロゴ、メット、カステリを始めとしたイタリアンブランドに加え、近年はアルゴン18やステージズパワーなどの北米系ブランドまで、世界各国の有力ブランドの国内輸入代理店を務めるインターマックス。提携するブランド数は40以上と国内屈指の規模を誇る。
9月末日に開催された展示会では、3つのバイクブランドがメインに展示された。その中でも、インターマックスがプッシュするのが、気鋭のカナディアンブランド「アルゴン18」。国内では知る人ぞ知るというイメージのブランドではあるが、7月にはボーラ・アルゴン18と共にツール・ド・フランス初出場を果たした。
もともとはトライアスロンバイクの製造からスタートしたブランドだけあり、その特徴はエアロ系のバイクが充実していること。新型ハイエンド機「E118NEXT」からアルミ製のリーズナブルな「E-80」まで、TT/トライアスロンバイクについてはなんと6種類(!)を国内展開することが決定しているという。
技術面ではヘッドパーツ上側のベアリング位置を上下に変更できる「3Dヘッドチューブシステム」が最大の特徴。これにより、ハンドル高さの調整幅が大きく広がると共に、ハンドル位置を高くした際にもステアリングコラムがしなり難くなるのだそう。そして、ヘッドチューブの頂点とリアドロップを通る直線でフレームを2分割し、上側に快適性を、下側に剛性を担わせる設計思想「HDS」をほぼ全モデルに適応していることもブランドを通じた特徴だ。
インターマックスの木下雅之さんのイチオシはツールでデビューした「NITROGEN PRO(ナイトロジェン)」。TTマシンの様なフォルムや、フレームと一体設計とされたVブレーキ、ステム一体型ながらパズル構造によって突き出しが調整可能エアロハンドルが特徴のエアロロードで、平坦ステージをメインにボーラ・アルゴン18が使用。
「例えばNITROGEN PROいついては、取り付け部のシートステーの変形を考慮してリアブレーキを設計をしていたいりと、アルゴン18のバイクは通じてよく考えて作られていますね」とは木下さん。共通のフレーム形状を持つカーボン違いの「NITROGEN」も引き続きラインアップされる。
一方では、王道的な軽量ロードバイク「GALLIUM(ガリウム)」シリーズもラインアップ。ボーラ・アルゴン18がメインバイクとする「GALLIUM PRO」は直線的なシートステーと細身とすることで快適性と反応性を両立。ミドルグレードの「GALLIUM」は更に緩やかにベンドさせることで振動吸収性を向上させた。この他にも、ベーシックモデル「KRYPTON」やグラベルロードの「KRYPTON XROAD」、トラックバイク「ELECTRON」シリーズも2016国内ラインアップに名を連ねた。
クォータのトピックスは、エンデュランス系ハイエンド「K-UNO」のモデルチェンジだ。細身になったフロントフォークのブレードや、臼式へと改められたシートポストクランプは、TeamUKYOのメインバイクの1つでもあるハイエンド「KHAN」より踏襲。曲率が大きくなったシートステーと合わせてより優れた快適性を実現している。
また、TeamUKYOも使用するTT/トライアスロンバイクのミドルグレード「KALIBUR」はモデルチェンジと共にエアロブレーキを採用。他モデルは継続となるものの、カラーリングが変更に。デダチャイストラーダも全モデルが継続で、それぞれに新カラーが登場した。
パワーメーターのステージズパワーは、ひずみセンサーとバッテリーを内蔵するハウジングが全モデルで新型に。従来よりも薄くコンパクトになり、取り付け可能なフレームが増えたと同時に、強度については200%も向上。防水性も改善されているとのことだ。またユーロバイクで発表されたカンパニョーロなどのカーボンクランク仕様も国内入荷が決定しているという。
イタリアに拠点を構えるプロロゴからは、SCRATCH2とNAGOevoTRにインターマックスオリジナルカラーが登場。カラーはインターマックス社内のコンペで決定されたという8種類の展開となる。通常ラインアップの新モデルとしてはTT/トライアスロン用サドル「TGALE」がイチオシ。サドル後端のアタッチメント用マウントを用いた専用のボトルケージホルダーや、バイクスタンドに引っ掛けやすいノーズ形状によって使い勝手を高めている。
メットからは、久方ぶりとなる新型ロードレーシングモデル「RIVALE」と「MANTA」が登場。共にMTNキュベカがツール・ド・フランスより使用しており、空力性能に優れながらも夏場のレースでも使用可能な通気性を兼ね備える。そして、なんといっても帽体が日本人向けであり、鉢の張った筆者の頭でもすっぽりと収まることが特徴だ。
2モデルの違いフロントのベンチレーションホールの有無、重量、価格。今回展示された「RIVALE」はベンチレーションホールを有しながらも時速50km/hで出力3W低減という空力効果を実現。それにも関わらず230gと軽量で、プライスタグは16,000円(税抜き)と、恐らくプロユースモデルとしては最もリーズナブルであろう。
カステリからは、ブランド史上初めて外部デザイナーによるグラフィックを取り入れたジャージが登場。アシンメトリックなデザインや色使いは、ハイセンスなサイクリストからも注目を集めそうだ。
この他にも、ルコックスポルティフやホルメンコール、ジクタスなどのインターマックス提携ブランドも展示されており、会場は常時ショップ関係者で賑わいを見せてた。今回紹介したものを始め、インターマックス取り扱いの注目製品はレビューコーナーで随時詳しく紹介していく。
text&photo:Yuya.Yamamoto
クォータ、プロロゴ、メット、カステリを始めとしたイタリアンブランドに加え、近年はアルゴン18やステージズパワーなどの北米系ブランドまで、世界各国の有力ブランドの国内輸入代理店を務めるインターマックス。提携するブランド数は40以上と国内屈指の規模を誇る。
9月末日に開催された展示会では、3つのバイクブランドがメインに展示された。その中でも、インターマックスがプッシュするのが、気鋭のカナディアンブランド「アルゴン18」。国内では知る人ぞ知るというイメージのブランドではあるが、7月にはボーラ・アルゴン18と共にツール・ド・フランス初出場を果たした。
もともとはトライアスロンバイクの製造からスタートしたブランドだけあり、その特徴はエアロ系のバイクが充実していること。新型ハイエンド機「E118NEXT」からアルミ製のリーズナブルな「E-80」まで、TT/トライアスロンバイクについてはなんと6種類(!)を国内展開することが決定しているという。
技術面ではヘッドパーツ上側のベアリング位置を上下に変更できる「3Dヘッドチューブシステム」が最大の特徴。これにより、ハンドル高さの調整幅が大きく広がると共に、ハンドル位置を高くした際にもステアリングコラムがしなり難くなるのだそう。そして、ヘッドチューブの頂点とリアドロップを通る直線でフレームを2分割し、上側に快適性を、下側に剛性を担わせる設計思想「HDS」をほぼ全モデルに適応していることもブランドを通じた特徴だ。
インターマックスの木下雅之さんのイチオシはツールでデビューした「NITROGEN PRO(ナイトロジェン)」。TTマシンの様なフォルムや、フレームと一体設計とされたVブレーキ、ステム一体型ながらパズル構造によって突き出しが調整可能エアロハンドルが特徴のエアロロードで、平坦ステージをメインにボーラ・アルゴン18が使用。
「例えばNITROGEN PROいついては、取り付け部のシートステーの変形を考慮してリアブレーキを設計をしていたいりと、アルゴン18のバイクは通じてよく考えて作られていますね」とは木下さん。共通のフレーム形状を持つカーボン違いの「NITROGEN」も引き続きラインアップされる。
一方では、王道的な軽量ロードバイク「GALLIUM(ガリウム)」シリーズもラインアップ。ボーラ・アルゴン18がメインバイクとする「GALLIUM PRO」は直線的なシートステーと細身とすることで快適性と反応性を両立。ミドルグレードの「GALLIUM」は更に緩やかにベンドさせることで振動吸収性を向上させた。この他にも、ベーシックモデル「KRYPTON」やグラベルロードの「KRYPTON XROAD」、トラックバイク「ELECTRON」シリーズも2016国内ラインアップに名を連ねた。
クォータのトピックスは、エンデュランス系ハイエンド「K-UNO」のモデルチェンジだ。細身になったフロントフォークのブレードや、臼式へと改められたシートポストクランプは、TeamUKYOのメインバイクの1つでもあるハイエンド「KHAN」より踏襲。曲率が大きくなったシートステーと合わせてより優れた快適性を実現している。
また、TeamUKYOも使用するTT/トライアスロンバイクのミドルグレード「KALIBUR」はモデルチェンジと共にエアロブレーキを採用。他モデルは継続となるものの、カラーリングが変更に。デダチャイストラーダも全モデルが継続で、それぞれに新カラーが登場した。
パワーメーターのステージズパワーは、ひずみセンサーとバッテリーを内蔵するハウジングが全モデルで新型に。従来よりも薄くコンパクトになり、取り付け可能なフレームが増えたと同時に、強度については200%も向上。防水性も改善されているとのことだ。またユーロバイクで発表されたカンパニョーロなどのカーボンクランク仕様も国内入荷が決定しているという。
イタリアに拠点を構えるプロロゴからは、SCRATCH2とNAGOevoTRにインターマックスオリジナルカラーが登場。カラーはインターマックス社内のコンペで決定されたという8種類の展開となる。通常ラインアップの新モデルとしてはTT/トライアスロン用サドル「TGALE」がイチオシ。サドル後端のアタッチメント用マウントを用いた専用のボトルケージホルダーや、バイクスタンドに引っ掛けやすいノーズ形状によって使い勝手を高めている。
メットからは、久方ぶりとなる新型ロードレーシングモデル「RIVALE」と「MANTA」が登場。共にMTNキュベカがツール・ド・フランスより使用しており、空力性能に優れながらも夏場のレースでも使用可能な通気性を兼ね備える。そして、なんといっても帽体が日本人向けであり、鉢の張った筆者の頭でもすっぽりと収まることが特徴だ。
2モデルの違いフロントのベンチレーションホールの有無、重量、価格。今回展示された「RIVALE」はベンチレーションホールを有しながらも時速50km/hで出力3W低減という空力効果を実現。それにも関わらず230gと軽量で、プライスタグは16,000円(税抜き)と、恐らくプロユースモデルとしては最もリーズナブルであろう。
カステリからは、ブランド史上初めて外部デザイナーによるグラフィックを取り入れたジャージが登場。アシンメトリックなデザインや色使いは、ハイセンスなサイクリストからも注目を集めそうだ。
この他にも、ルコックスポルティフやホルメンコール、ジクタスなどのインターマックス提携ブランドも展示されており、会場は常時ショップ関係者で賑わいを見せてた。今回紹介したものを始め、インターマックス取り扱いの注目製品はレビューコーナーで随時詳しく紹介していく。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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