2014/09/27(土) - 09:30
着実に人気を伸ばすサイクルウェアブランド、Raphaの2014秋冬モデルが発表された。目玉は普段着感覚でコーディネイトできるシティコレクションの幅が大きく広がったこと。注目の新製品がデビューしたパフォーマンスラインと合わせ、よりラインナップが充実している。
もうすっかりとハイセンス系サイクリングウェアとして定着したブリティッシュブランド、Rapha(ラファ)。その2014秋冬コレクションの東京展示会が8月半ばの金〜日曜日の3日間限定で開催された。
ふつう展示会と言えばショップスタッフやメディアが招待されるのが常だが、今回も一般ユーザーのためのスタイル。小売店を挟まずダイレクトにユーザーをやりとりするためにオンラインショッピングを主とするRaphaの流儀だ。ユーザーと会場はもちろん先月にオープンしたばかりのRCCTYO(Rapha Cycle Club Tokyo)だ。筆者は初日の金曜日に訪れたのだが、平日昼間にも関わらず多くの一般ユーザーが訪れていて、その感心の高さを伺わせてくれる。
これまでにもシティコレクション、つまり街でライドを楽しむための気軽なサイクリングウェアはRaphaの隠れた人気製品として長年ラインナップされてきたが、2014秋冬コレクションではその使用用途をサイクリングに限らないデイリーユースにまで拡大。ライド用の新アイテムが登場/リニューアルしたことはもちろん、セーターやスウェット、ジャケットといったデイリーウェアがデビューを飾っている。
中でもイチオシはRapha初のフード付きサイクリングウェアである「Hooded Rain Jacket」だ。雷雨や道路の水しぶきから体を守りつつラッシュアワーの中を颯爽と走れるようにというコンセプトを持つこちらは、Raphaらしいスタイリッシュなスタイリングはそのままに、少しアウトドア用レインジャケット寄りの親しみやすいデザインを取り入れた。ロールアップ式でスマートに収納できるフードはヘルメットの下に被ることが可能で、後方確認のために首を回してもゴワつかず、使い勝手が良さそうだ。
また、キルト調のデザインを使ったリバーシブルダウンジャケット「Reversible Jacket」や「Merino Crew Neck」、「Merino Sweatshirt」も目新しい。いずれも普段の生活で重宝する定番アイテムだが、Raphaらしいハイセンスなデザインを纏ってデビューしてきた。定番の長袖シャツもモデルチェンジが施されており、肩口の2トーンデザインがスタイリッシュだ。
それらに加え、今回の秋冬コレクションから女性用のシティウェアが充実したことも話題。「やはり女性のほうがオシャレにこだわりがあるし、良いものを選んで着たいというニーズが強いんです。それに応えた形ですね」とRapha Japanの小俣さんは言う。
例えば従来男性用のみだったジーンズも女性用モデルが登場し、普段着として着こなせるジャケットやセーターもデビューした。面白いのはRaphaで初めての試みであるレギンス「Women's Leggings」だろう。これは「自転車に限らずスポーティーなライフスタイルを送る女性のため」に相当な開発期間を経てリリースされていて、メインパーパスこそシティサイクリングだが、例えばヨガやジムといったフィットネスにも使いやすい。サイクルウェアブランドのRaphaとしては、ある意味もっとも意欲的な製品と言えるかもしれない。
2014秋冬コレクション全体を見渡してみれば、いつにも増してカラフルな製品が増えたことに気づくはず。テーマカラーをグリーンにしたり、女性用製品には幾何学模様のデザインが取り入れていたりと、シンプル&スタイリッシュを貫いてきた同社にしては、ある意味意外ともとれるほどだ。
「今回の秋冬コレクションをリリースするにあたり、Rapha本社では新しいスタッフと契約し、著名な女性デザイナーともコラボレートしました。例えば新しくなったシルクスカーフのデザインも従来には無いもの。セーターやスウェットは、日常で使う定番アイテムに対するRaphaなりの回答です。」とは小俣さん。「自転車のみならず、ファッションに敏感な方にも響くラインナップになりました」と自信をのぞかせる。
それぞれの製品にはパフォーマンスラインに奢られる高機能素材がふんだんに使われ、機能面や耐久性もお墨付きだ。チームスカイへのレースウェア供給は周知の通りだが、今回のシティコレクションにもチームスカイとの連携が良い影響を及ぼしているという。
「自分の気に入った服を着て外に出れば、その日はすごく幸せな気分で、もしくは自分に自信を持って一日を楽しむことができますよね。自転車に乗る・乗らないに限らずそういうアイテムとして選んで頂ければありがたいと思っています。」とは小俣さんは言う。
機能と品質、そしてデザインを高い次元で兼ね備えた「プレミアム・シティウェア」の登場によって、より充実度を増したRapha。今回の秋冬コレクションのレビューによって、サイクリストだけではなく、ファッションに敏感な、そして純粋にオシャレを楽しみたい方にも響くラインナップとなったのではないだろうか?自転車に乗らない人々がRaphaの名を口にする日も、そう遠くないのかもしれない。
なお、9月26日〜28日まで、Raphaの新作展示会は大阪の直営店Rapha Cycle Club Osakaでも開催されている。関西のサイクリストは足を運んでみてはいかがだろうか。
Rapha AW14 新作展示会 in 大阪
会期:2014年9月26日〜28日
時間:19日(金)12:00 - 20:00
20日(土)12:00 - 20:00 ※7:30よりライドイベント
21日(日)12:00 - 18:00
会場:Rapha Cycle Club Osaka
住所:大阪府大阪市北区 曽根崎新地2-6-21
web: http://pages.rapha.cc/ja/clubs-ja/osaka
text&photo:So.Isobe
もうすっかりとハイセンス系サイクリングウェアとして定着したブリティッシュブランド、Rapha(ラファ)。その2014秋冬コレクションの東京展示会が8月半ばの金〜日曜日の3日間限定で開催された。
ふつう展示会と言えばショップスタッフやメディアが招待されるのが常だが、今回も一般ユーザーのためのスタイル。小売店を挟まずダイレクトにユーザーをやりとりするためにオンラインショッピングを主とするRaphaの流儀だ。ユーザーと会場はもちろん先月にオープンしたばかりのRCCTYO(Rapha Cycle Club Tokyo)だ。筆者は初日の金曜日に訪れたのだが、平日昼間にも関わらず多くの一般ユーザーが訪れていて、その感心の高さを伺わせてくれる。
これまでにもシティコレクション、つまり街でライドを楽しむための気軽なサイクリングウェアはRaphaの隠れた人気製品として長年ラインナップされてきたが、2014秋冬コレクションではその使用用途をサイクリングに限らないデイリーユースにまで拡大。ライド用の新アイテムが登場/リニューアルしたことはもちろん、セーターやスウェット、ジャケットといったデイリーウェアがデビューを飾っている。
中でもイチオシはRapha初のフード付きサイクリングウェアである「Hooded Rain Jacket」だ。雷雨や道路の水しぶきから体を守りつつラッシュアワーの中を颯爽と走れるようにというコンセプトを持つこちらは、Raphaらしいスタイリッシュなスタイリングはそのままに、少しアウトドア用レインジャケット寄りの親しみやすいデザインを取り入れた。ロールアップ式でスマートに収納できるフードはヘルメットの下に被ることが可能で、後方確認のために首を回してもゴワつかず、使い勝手が良さそうだ。
また、キルト調のデザインを使ったリバーシブルダウンジャケット「Reversible Jacket」や「Merino Crew Neck」、「Merino Sweatshirt」も目新しい。いずれも普段の生活で重宝する定番アイテムだが、Raphaらしいハイセンスなデザインを纏ってデビューしてきた。定番の長袖シャツもモデルチェンジが施されており、肩口の2トーンデザインがスタイリッシュだ。
それらに加え、今回の秋冬コレクションから女性用のシティウェアが充実したことも話題。「やはり女性のほうがオシャレにこだわりがあるし、良いものを選んで着たいというニーズが強いんです。それに応えた形ですね」とRapha Japanの小俣さんは言う。
例えば従来男性用のみだったジーンズも女性用モデルが登場し、普段着として着こなせるジャケットやセーターもデビューした。面白いのはRaphaで初めての試みであるレギンス「Women's Leggings」だろう。これは「自転車に限らずスポーティーなライフスタイルを送る女性のため」に相当な開発期間を経てリリースされていて、メインパーパスこそシティサイクリングだが、例えばヨガやジムといったフィットネスにも使いやすい。サイクルウェアブランドのRaphaとしては、ある意味もっとも意欲的な製品と言えるかもしれない。
2014秋冬コレクション全体を見渡してみれば、いつにも増してカラフルな製品が増えたことに気づくはず。テーマカラーをグリーンにしたり、女性用製品には幾何学模様のデザインが取り入れていたりと、シンプル&スタイリッシュを貫いてきた同社にしては、ある意味意外ともとれるほどだ。
「今回の秋冬コレクションをリリースするにあたり、Rapha本社では新しいスタッフと契約し、著名な女性デザイナーともコラボレートしました。例えば新しくなったシルクスカーフのデザインも従来には無いもの。セーターやスウェットは、日常で使う定番アイテムに対するRaphaなりの回答です。」とは小俣さん。「自転車のみならず、ファッションに敏感な方にも響くラインナップになりました」と自信をのぞかせる。
それぞれの製品にはパフォーマンスラインに奢られる高機能素材がふんだんに使われ、機能面や耐久性もお墨付きだ。チームスカイへのレースウェア供給は周知の通りだが、今回のシティコレクションにもチームスカイとの連携が良い影響を及ぼしているという。
「自分の気に入った服を着て外に出れば、その日はすごく幸せな気分で、もしくは自分に自信を持って一日を楽しむことができますよね。自転車に乗る・乗らないに限らずそういうアイテムとして選んで頂ければありがたいと思っています。」とは小俣さんは言う。
機能と品質、そしてデザインを高い次元で兼ね備えた「プレミアム・シティウェア」の登場によって、より充実度を増したRapha。今回の秋冬コレクションのレビューによって、サイクリストだけではなく、ファッションに敏感な、そして純粋にオシャレを楽しみたい方にも響くラインナップとなったのではないだろうか?自転車に乗らない人々がRaphaの名を口にする日も、そう遠くないのかもしれない。
なお、9月26日〜28日まで、Raphaの新作展示会は大阪の直営店Rapha Cycle Club Osakaでも開催されている。関西のサイクリストは足を運んでみてはいかがだろうか。
Rapha AW14 新作展示会 in 大阪
会期:2014年9月26日〜28日
時間:19日(金)12:00 - 20:00
20日(土)12:00 - 20:00 ※7:30よりライドイベント
21日(日)12:00 - 18:00
会場:Rapha Cycle Club Osaka
住所:大阪府大阪市北区 曽根崎新地2-6-21
web: http://pages.rapha.cc/ja/clubs-ja/osaka
text&photo:So.Isobe
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