2014/09/04(木) - 09:48
なにがイイって、色がイイ。グラフィックがイイ。新しくなったDEFYも、これから旬のシクロクロスラインナップもイイ。女性用ブランドは「Liv」に名前を変え、ESCAPE R3もモデルチェンジを果たした。注目モデル満載のジャイアント2015展示会の様子をレポートしよう。
ご存知、世界一の"巨人"自転車ブランド・ジャイアント。既に今年の6月に2015年先行発売モデルが発表されてはいたが、9月2日に行われた展示発表会にてようやく2015モデルフルラインナップの全貌が明らかとなった。場所は豪華客船が接岸することで有名な横浜大桟橋だ。
書き出しでもいの一番に触れたのだが、2015年のジャイアントは何と言っても色がイイのだ。今まではブラック、ホワイト、レッド、そしてコーポレートカラーでもあるブルーといったイメージが強かったが、今年はビビッドで、かつ大胆なカラーリングのバイクが増えた。
特にエアロロード・PROPELにはマットなオレンジ、パールスカイブルー、高級感のあるホワイト+ラメシルバー、ブラック+ネオンイエローなどエッジーなカラーが勢揃いした。しかもロゴがダウンチューブから姿を消したため非常にスッキリ、かつシャープな印象でとてもクール。100万円オーバーのトップモデルを除けばコストパフォーマンスも驚くほど高く人気が出そうだ。TTバイク・TRINITYやエンデュランスロードのDEFYにも目立ち系カラーが登場しているので、気になる方はチェックしてみて欲しい。
目玉の新製品としては先にデビューをしていたDEFY(インプレッションを含むスペシャルコンテンツはこちら)と、ハードテイルMTBの最高峰モデル・XTC ADVANCED SL 27.5。
それからフルモデルチェンジを果たした5万円台のクロスバイク「ESCAPE R3」もイイ。登場から10年目という節目のモデルチェンジだが、乗りやすいジオメトリーはそのままにフレームを完全新設計し、ホイールやコンポーネントも完全に新しくなった。ジャイアント・ジャパンが企画した国内ローカルモデルのため、日本人にも乗りやすく、重量も上位モデルのクロスバイクやエントリーグレードのロードバイクに肉薄する10.2kgと軽い。カラーもビビッドな蛍光イエローが加わり、よりアピール度も高くなった。スポーツバイクへの入門機としてますますの発展を期待したいところだ。(レビュー記事はこちら)。
またアナウンスこそ行われていないが、継続モデルもブラッシュアップされていることにも注目したい。例えばPROPELは従来チェーンステー下側にあったDi2バッテリーがシートチューブ内蔵型となり、ブレーキにも小変更が加えられた。いずれも消費者やプロからのフィードバックを元にしているとのことで、ユーザーとしては歓迎すべきポイントだ。
これからシーズンインを迎えるシクロクロスのトップモデル「TCX ADVANCED PRO 0」も尖ったバイクだ。9070デュラエースDi2と油圧ディスクブレーキを組み込んだ完成車なのだが、面白いのがフロントディレイラーを搭載せずに1×11としていること。レースに特化した機材ならではのアッセンブルだが、この方式を取り入れたマスプロメーカーはこれまで存在しただろうか?その下にあたる「TCX ADVANCED 1」もビビッドなカラーリングで人気だという。
そして女性サイクリストのためのブランド「リブ」も、2015年「Liv-GIANT」から「Liv」にブランドネームを変更して独自路線を歩み出す。スローガンは「全てを女性のためだけに」。女性専用のアイテムやイベントを提供することで女性サイクリストの増加を目指したいという思いがある。
その取り組みの一つとして、3F(FIT、FORM、FUNCTION)の理念を元にした女性専用の製品開発がある。例えばバイクはジャイアントをベースにこそしているものの、ジオメトリーや各部の設計もLiv専用に行われている。
他に専門店への入りづらさを解消するべくLiv専門店をオープンさせたり、LivオリジナルのホームページやFacebookページを立ち上げたり。はたまた世界に目を向ければアフガニスタンで女性のみのライドイベントを行ったり…。
昨年よりもぐっと充実度を増したラインナップは、さすが世界一の巨大ブランドとならでは。各製品のカラーやグラフィックも非常に手がこんでいたりと、ジャイアントブランドとは違ったプレミア感には男性が嫉妬してしまいそうなほど。こうした製品やコンセプトをきっかけに、少しでも女性サイクリストが増えてくれば良いなと思ったのであった。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano So.Isobe
ご存知、世界一の"巨人"自転車ブランド・ジャイアント。既に今年の6月に2015年先行発売モデルが発表されてはいたが、9月2日に行われた展示発表会にてようやく2015モデルフルラインナップの全貌が明らかとなった。場所は豪華客船が接岸することで有名な横浜大桟橋だ。
書き出しでもいの一番に触れたのだが、2015年のジャイアントは何と言っても色がイイのだ。今まではブラック、ホワイト、レッド、そしてコーポレートカラーでもあるブルーといったイメージが強かったが、今年はビビッドで、かつ大胆なカラーリングのバイクが増えた。
特にエアロロード・PROPELにはマットなオレンジ、パールスカイブルー、高級感のあるホワイト+ラメシルバー、ブラック+ネオンイエローなどエッジーなカラーが勢揃いした。しかもロゴがダウンチューブから姿を消したため非常にスッキリ、かつシャープな印象でとてもクール。100万円オーバーのトップモデルを除けばコストパフォーマンスも驚くほど高く人気が出そうだ。TTバイク・TRINITYやエンデュランスロードのDEFYにも目立ち系カラーが登場しているので、気になる方はチェックしてみて欲しい。
目玉の新製品としては先にデビューをしていたDEFY(インプレッションを含むスペシャルコンテンツはこちら)と、ハードテイルMTBの最高峰モデル・XTC ADVANCED SL 27.5。
それからフルモデルチェンジを果たした5万円台のクロスバイク「ESCAPE R3」もイイ。登場から10年目という節目のモデルチェンジだが、乗りやすいジオメトリーはそのままにフレームを完全新設計し、ホイールやコンポーネントも完全に新しくなった。ジャイアント・ジャパンが企画した国内ローカルモデルのため、日本人にも乗りやすく、重量も上位モデルのクロスバイクやエントリーグレードのロードバイクに肉薄する10.2kgと軽い。カラーもビビッドな蛍光イエローが加わり、よりアピール度も高くなった。スポーツバイクへの入門機としてますますの発展を期待したいところだ。(レビュー記事はこちら)。
またアナウンスこそ行われていないが、継続モデルもブラッシュアップされていることにも注目したい。例えばPROPELは従来チェーンステー下側にあったDi2バッテリーがシートチューブ内蔵型となり、ブレーキにも小変更が加えられた。いずれも消費者やプロからのフィードバックを元にしているとのことで、ユーザーとしては歓迎すべきポイントだ。
これからシーズンインを迎えるシクロクロスのトップモデル「TCX ADVANCED PRO 0」も尖ったバイクだ。9070デュラエースDi2と油圧ディスクブレーキを組み込んだ完成車なのだが、面白いのがフロントディレイラーを搭載せずに1×11としていること。レースに特化した機材ならではのアッセンブルだが、この方式を取り入れたマスプロメーカーはこれまで存在しただろうか?その下にあたる「TCX ADVANCED 1」もビビッドなカラーリングで人気だという。
そして女性サイクリストのためのブランド「リブ」も、2015年「Liv-GIANT」から「Liv」にブランドネームを変更して独自路線を歩み出す。スローガンは「全てを女性のためだけに」。女性専用のアイテムやイベントを提供することで女性サイクリストの増加を目指したいという思いがある。
その取り組みの一つとして、3F(FIT、FORM、FUNCTION)の理念を元にした女性専用の製品開発がある。例えばバイクはジャイアントをベースにこそしているものの、ジオメトリーや各部の設計もLiv専用に行われている。
他に専門店への入りづらさを解消するべくLiv専門店をオープンさせたり、LivオリジナルのホームページやFacebookページを立ち上げたり。はたまた世界に目を向ければアフガニスタンで女性のみのライドイベントを行ったり…。
昨年よりもぐっと充実度を増したラインナップは、さすが世界一の巨大ブランドとならでは。各製品のカラーやグラフィックも非常に手がこんでいたりと、ジャイアントブランドとは違ったプレミア感には男性が嫉妬してしまいそうなほど。こうした製品やコンセプトをきっかけに、少しでも女性サイクリストが増えてくれば良いなと思ったのであった。
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano So.Isobe
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