2014/07/19(土) - 09:45
7月5日、山口県山口市にある十種ヶ峰ウッドパークにて開催されたDOWNHILL SERIES第一戦。MTBのなかでもダウンヒルというジャンルの底上げ、シーンの活性化を目的として誕生したシリーズ戦の記念すべき初戦のレポートをお届けしよう。
SLmedia中川裕之氏の長年の構想を経て、実現に至ったDOWNHILL SERIES。初年度は、普段からローカルレースを開催している西日本の6会場にて開催されるシリーズ戦だ。
第一戦の舞台となった山口県の十種ヶ峰ウッドパークは、中国自動車道をおりてから1時間ほどの距離にある。昨年の豪雨の影響で、川は削られ、コンクリート壁は割れ、痛々しい災害のあとが今も残る阿東徳佐地方に位置する会場には、初戦ながら、メイン会場には13社もの出展ブースが並んだ。
エントリーは会場からほど近い九州、中国地方をメインに集まった。参加者の年齢層も幅広く、下は小学生から上は63歳までの計100名。
全日本チャンピオン井手川直樹選手(ダビンチ/ストライダー)など、プロ選手達の参加も目立ち、トップレベルの走りも披露された。
日本トップ選手の走りを間近で見る、これもこのレースの醍醐味のひとつである。レース当日は数日前から降り続く雨でコースは超マッドコンディションとなった。いわゆる、「最高のマウンテンバイク日和」だ。
土曜日に開催されたのはウッドパークカップ。ダウンヒルシリーズとは別の、会場独自のイベントである。コースは100mと短く初心者も走れるコースながら、攻めて走るにはコーナリングが難しく、トップ選手の転倒も相次ぐ。
スタートからゴールまでを見渡せるコースのため、観客の声援が飛び交い、大変な盛り上がりをみせるなか、10秒698というタイムで優勝したのは安達靖(ダートフリーク/サラセン)だった。
決勝の行われる日曜日。一晩だけ止んだ雨も試走開始時間には再び降り始め、徐々に雨脚を強めていく。最終レースは優勝賞金10万円のかかったエリート男子。前日のタイムドセッション1位は井本はじめ選手(ラブバイクスレーシング)。
しかし、決勝タイムが読み上げられた瞬間、土砂降りのなかでガッツポーズを決めたのは阿藤寛(コメンサル/トップノット)だった。「いいコースでした! 決勝ではリズムよく走れ、手応えもありました。勝つという流れが分かってきたので、このつかみかけている何かを離さないように引き続き力を出し切れればいいかなと思います」。同じくマッドコンディションだったJシリーズ雫石大会に続いての勝利に、2週間後に迫る全日本選手権への期待も高まる。
中川氏は言う。「このシリーズ戦をきっかけに、まだ訪れたことのないコースや地域に行ってみようとするライダーが増えれば嬉しいです。Jシリーズが日本のトップカテゴリーとして存在していますが、ダウンヒルシリーズはその一つ下の層を支えるような、Jシリーズへのステップアップにつながっていければいいですね」。
次戦は8月16日~17日。舞台を北陸地方に移し、福井和泉MTBパークにて行われる。
DOWNHILL SERIES初戦に寄せるSLmedia中川裕之氏のコメント
以前から西日本に、アツい会場とそこで遊んでいるコアなマンテンバイカー、ショップさんがいくつかある事が気になっていました。 遠いJシリーズへの失望感と、現実的な距離の問題が、彼らを俺たち田舎もんだから、と腐らせつつあるのを実際にお会いして聞く機会もありました。
彼らはすでに自分たちのフィールドで草レースを開催できるようなパワーを持っていて、そして、もっと大きく、どうしたらみんな来て楽しんでくれるかな?と悶々としていました。 僕はそれらの会場を一つにまとめて、今まで西日本のフィールドを知る事のなかった人達へのアピールをお手伝いするためにダウンヒルシリーズを企画しました。
そこには転戦する楽しさや、レベルアップに伴って、Jシリーズを目指す人が増える事を含んでいます。 まずは開幕を無事に終える事ができました。 このシリーズの、今後の盛り上がりを僕自身も楽しみにしています。
SLmedia中川裕之氏の長年の構想を経て、実現に至ったDOWNHILL SERIES。初年度は、普段からローカルレースを開催している西日本の6会場にて開催されるシリーズ戦だ。
第一戦の舞台となった山口県の十種ヶ峰ウッドパークは、中国自動車道をおりてから1時間ほどの距離にある。昨年の豪雨の影響で、川は削られ、コンクリート壁は割れ、痛々しい災害のあとが今も残る阿東徳佐地方に位置する会場には、初戦ながら、メイン会場には13社もの出展ブースが並んだ。
エントリーは会場からほど近い九州、中国地方をメインに集まった。参加者の年齢層も幅広く、下は小学生から上は63歳までの計100名。
全日本チャンピオン井手川直樹選手(ダビンチ/ストライダー)など、プロ選手達の参加も目立ち、トップレベルの走りも披露された。
日本トップ選手の走りを間近で見る、これもこのレースの醍醐味のひとつである。レース当日は数日前から降り続く雨でコースは超マッドコンディションとなった。いわゆる、「最高のマウンテンバイク日和」だ。
土曜日に開催されたのはウッドパークカップ。ダウンヒルシリーズとは別の、会場独自のイベントである。コースは100mと短く初心者も走れるコースながら、攻めて走るにはコーナリングが難しく、トップ選手の転倒も相次ぐ。
スタートからゴールまでを見渡せるコースのため、観客の声援が飛び交い、大変な盛り上がりをみせるなか、10秒698というタイムで優勝したのは安達靖(ダートフリーク/サラセン)だった。
決勝の行われる日曜日。一晩だけ止んだ雨も試走開始時間には再び降り始め、徐々に雨脚を強めていく。最終レースは優勝賞金10万円のかかったエリート男子。前日のタイムドセッション1位は井本はじめ選手(ラブバイクスレーシング)。
しかし、決勝タイムが読み上げられた瞬間、土砂降りのなかでガッツポーズを決めたのは阿藤寛(コメンサル/トップノット)だった。「いいコースでした! 決勝ではリズムよく走れ、手応えもありました。勝つという流れが分かってきたので、このつかみかけている何かを離さないように引き続き力を出し切れればいいかなと思います」。同じくマッドコンディションだったJシリーズ雫石大会に続いての勝利に、2週間後に迫る全日本選手権への期待も高まる。
中川氏は言う。「このシリーズ戦をきっかけに、まだ訪れたことのないコースや地域に行ってみようとするライダーが増えれば嬉しいです。Jシリーズが日本のトップカテゴリーとして存在していますが、ダウンヒルシリーズはその一つ下の層を支えるような、Jシリーズへのステップアップにつながっていければいいですね」。
次戦は8月16日~17日。舞台を北陸地方に移し、福井和泉MTBパークにて行われる。
DOWNHILL SERIES初戦に寄せるSLmedia中川裕之氏のコメント
以前から西日本に、アツい会場とそこで遊んでいるコアなマンテンバイカー、ショップさんがいくつかある事が気になっていました。 遠いJシリーズへの失望感と、現実的な距離の問題が、彼らを俺たち田舎もんだから、と腐らせつつあるのを実際にお会いして聞く機会もありました。
彼らはすでに自分たちのフィールドで草レースを開催できるようなパワーを持っていて、そして、もっと大きく、どうしたらみんな来て楽しんでくれるかな?と悶々としていました。 僕はそれらの会場を一つにまとめて、今まで西日本のフィールドを知る事のなかった人達へのアピールをお手伝いするためにダウンヒルシリーズを企画しました。
そこには転戦する楽しさや、レベルアップに伴って、Jシリーズを目指す人が増える事を含んでいます。 まずは開幕を無事に終える事ができました。 このシリーズの、今後の盛り上がりを僕自身も楽しみにしています。
DOWNHILL SERIES #1 十種ヶ峰WOODPARK - DAY1 from SL MEDIA on Vimeo.
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