2013/02/22(金) - 08:13
2回目の開催でよりパワーアップして開催されたシクロクロス東京2013。恒例となった自転車紹介コーナーでは今回、5台のバイクをピックアップ。編集担当者の趣味丸出しでお届けします。
島田健平さん(Mafioso Cycle Club)Hunter Cycles Round top
CXバイクらしからぬ湾曲したトップチューブや、ピンヒールのようなフロントフォークなど、細身のシルエットが素敵な雰囲気を醸し出しているハンターを駆るのは、C3に出走した島田健平さん(Mafioso Cycle Club)。
特徴的なトップチューブと何とも言えないピンクカラーは、Rapha好きな島田さんにどストライクだったそう。そのためパーツは黒で統一し、ピンク×ブラックのカラーにコーディネイトしている。クロモリバイクだが、「他にIndependent fabricationのクラブレーサーも所有していますが、それよりも走りの軽さがあって気に入っています」とお気に入り。
かなりイケてるカンチブレーキは、アメリカのBRUCE GORDON(ブルース・ゴードン、かなりキてるビルダーブランド)製のもの。左側にビニールテープを巻くのは、飛び乗る時に尖った部分が当たってケガをしてしまうからとのこと(笑)。シクロクロス歴は昨年からと聞くが、この完成度!いやあカッコ良いです!
金田健太郎さん(Fast Lane Racing) Specialized CRUX
Fast Lane Racingを主宰する金田健太郎さん。その愛車はスペシャライズドの人気アルミCXバイク CRUX(クラックス)だが、非常に目立つ明るいピンクカラーはゼネク・スティバル(チェコ)が世界チャンピオンを獲得した際に発売された限定品。発売と同時に売り切れ、今も高い人気を誇るモデルだ。
コンポーネントはシマノをアッセンブルし、「特殊なパーツを使わずに組み上げることで、トラブルの際のリスクを避けています」と語るあたりは流石強豪クラブチーム代表。バーテープやアウターケーブルも一色ピンクだが、全体で「やり過ぎ感」が無くスマートな印象だ。今シーズンは上りの厳しい信州クロスをメインに出場したため、アウターチェーンリングは42Tに交換。インナーに落とすこと無くレースを走れるよう工夫している。
金田さんはシクロクロスシーズンは木曜と土曜に「おはようクロス(おはクロ)」練習会を開催し、チーム以外からも参加者を募ることでみんなでレベルアップをしてきた。「その結果確実にスキルアップできて、皆で楽しんでいます。来シーズンもまた企画していきたいですね」と語ってくれた。
中山"Max"敬太さん(bluelug) REW10 WORKS CX
ブルーラグ幡ヶ谷店にお勤めで、オーダーバッグなどの"ぬいものがかり"を担当する"Max"中山さん。会場でハンドメイドマニアの目を輝かせていたご自慢の愛車は、東京・世田谷のビルダーブランド、REW10 WORKSのクロモリバイク。
CWの読者にはあまり馴染みがないであろうREW10 WORKSについては、「カスタマーが求めているモノを、最大限引き出す仕事をしてくれるブランドです。レースバイクのイメージが薄いのですが、僕を含め何人かCXバイクをオーダーしています。要望次第ではこんなのも作れるよ、という一つの提案といえるでしょうか。」と語るMaxさん。
バイクは44mmのヘッドチューブなどマッシブな造りが魅力的。フォークはエンヴィ製で、Vブレーキとの組み合わせは「ガッツリブレーキが効き、デイリーユースにもピッタリです」と言う。カラーは日本古来の渋染からインスパイアを受けてオーダーし、各所にアルマイトグリーンのパーツを散りばめる。
ヘッドはクリスキングで、シートポストはムーツと関連の深いチタンブランド ケントエリクセン。ヘッドバッヂやコラムスペーサー、ボトルケージのボルト(マイナスネジ!)、ケーブルのエンドキャップ(細かい!)は全てREW10オリジナルの真鍮製で鈍い輝きを放つ。極めつけにBBには漢字のネームが刻まれるなど、"粋"に満ち溢れたバイクだ。
山滝純一さん(チームいちごオレ)某メーカー 自分でポリッシュしました仕様
話題急速沸騰中のチームいちごオレに所属する山滝純一さんの愛車。ノーロゴのポリッシュ仕様だが、「オリジナルの塗装がイケてなくて、よしと思い立って速攻自分でバラして剥がしてサンド掛けてピカールで磨きました。作業期間?突貫っス!クロス乗りはオシャレさんが多いんで、自分もオシャレぶってみたかったっス!」と非常にロックな感じ。
フロントはシングル38Tで、レバーは中のメカを抜いて軽量化と、かなりとんがってます。バーテープを巻いていないのは、「巻く暇が無くて走ってみたら、意外に細い握りがしっくりきた」から。
この先塗り替えることを踏まえてコーティングは一切していないが、「まっピンクにして、パーツを全部黒にしてやろうかと色々思案中です」とのこと。来シーズンのバイクはどんなことになっているのか、今から拝見するのが楽しみです。
渡辺将大さん(CycleClub)Shiztech CrossRacer Beta
野辺山の時にもご登場頂いた渡辺さんだが、今回はShiztech(シズテック)というブランドのシクロクロスバイクを引っさげてC1レースを走った。
蛍光レッドで非常に目立ち、「なんだあれは」と一部のマニアから熱烈視線を浴びたこのバイク。なんと静野さんという方が趣味で制作、塗装までこなすオリジナルブランドだ。コロンブスのZONAチューブを使ったフレームは、リアバックの曲げ加工など趣味とは信じられない高い完成度を誇る。美しく仕上げられたブレーキケーブル受けの金具などもオリジナルというから驚きだ。
パーツに関しては「シクロだからオーバースペックなんだけど」というセラミックBBを使い、エンヴィのフォークに貼られたマッドファイバーのステッカーは、「マッドファイバーホイール使いたいなぁと思って」(?)。ホイールは10年ほど前のアンブロジオリムと9000系デュラエースハブを組み合わせた「新旧の創成合体」(?)だ。気になる乗り味は「とてもコントロールしやすく、乗りやすい」という。非常に気になる一台だ。
さて、これにて自転車紹介コーナー シクロクロス編は終了です。快く取材にご協力頂いた皆さんありがとうございました。
text&photo:So.Isobe
島田健平さん(Mafioso Cycle Club)Hunter Cycles Round top
CXバイクらしからぬ湾曲したトップチューブや、ピンヒールのようなフロントフォークなど、細身のシルエットが素敵な雰囲気を醸し出しているハンターを駆るのは、C3に出走した島田健平さん(Mafioso Cycle Club)。
特徴的なトップチューブと何とも言えないピンクカラーは、Rapha好きな島田さんにどストライクだったそう。そのためパーツは黒で統一し、ピンク×ブラックのカラーにコーディネイトしている。クロモリバイクだが、「他にIndependent fabricationのクラブレーサーも所有していますが、それよりも走りの軽さがあって気に入っています」とお気に入り。
かなりイケてるカンチブレーキは、アメリカのBRUCE GORDON(ブルース・ゴードン、かなりキてるビルダーブランド)製のもの。左側にビニールテープを巻くのは、飛び乗る時に尖った部分が当たってケガをしてしまうからとのこと(笑)。シクロクロス歴は昨年からと聞くが、この完成度!いやあカッコ良いです!
金田健太郎さん(Fast Lane Racing) Specialized CRUX
Fast Lane Racingを主宰する金田健太郎さん。その愛車はスペシャライズドの人気アルミCXバイク CRUX(クラックス)だが、非常に目立つ明るいピンクカラーはゼネク・スティバル(チェコ)が世界チャンピオンを獲得した際に発売された限定品。発売と同時に売り切れ、今も高い人気を誇るモデルだ。
コンポーネントはシマノをアッセンブルし、「特殊なパーツを使わずに組み上げることで、トラブルの際のリスクを避けています」と語るあたりは流石強豪クラブチーム代表。バーテープやアウターケーブルも一色ピンクだが、全体で「やり過ぎ感」が無くスマートな印象だ。今シーズンは上りの厳しい信州クロスをメインに出場したため、アウターチェーンリングは42Tに交換。インナーに落とすこと無くレースを走れるよう工夫している。
金田さんはシクロクロスシーズンは木曜と土曜に「おはようクロス(おはクロ)」練習会を開催し、チーム以外からも参加者を募ることでみんなでレベルアップをしてきた。「その結果確実にスキルアップできて、皆で楽しんでいます。来シーズンもまた企画していきたいですね」と語ってくれた。
中山"Max"敬太さん(bluelug) REW10 WORKS CX
ブルーラグ幡ヶ谷店にお勤めで、オーダーバッグなどの"ぬいものがかり"を担当する"Max"中山さん。会場でハンドメイドマニアの目を輝かせていたご自慢の愛車は、東京・世田谷のビルダーブランド、REW10 WORKSのクロモリバイク。
CWの読者にはあまり馴染みがないであろうREW10 WORKSについては、「カスタマーが求めているモノを、最大限引き出す仕事をしてくれるブランドです。レースバイクのイメージが薄いのですが、僕を含め何人かCXバイクをオーダーしています。要望次第ではこんなのも作れるよ、という一つの提案といえるでしょうか。」と語るMaxさん。
バイクは44mmのヘッドチューブなどマッシブな造りが魅力的。フォークはエンヴィ製で、Vブレーキとの組み合わせは「ガッツリブレーキが効き、デイリーユースにもピッタリです」と言う。カラーは日本古来の渋染からインスパイアを受けてオーダーし、各所にアルマイトグリーンのパーツを散りばめる。
ヘッドはクリスキングで、シートポストはムーツと関連の深いチタンブランド ケントエリクセン。ヘッドバッヂやコラムスペーサー、ボトルケージのボルト(マイナスネジ!)、ケーブルのエンドキャップ(細かい!)は全てREW10オリジナルの真鍮製で鈍い輝きを放つ。極めつけにBBには漢字のネームが刻まれるなど、"粋"に満ち溢れたバイクだ。
山滝純一さん(チームいちごオレ)某メーカー 自分でポリッシュしました仕様
話題急速沸騰中のチームいちごオレに所属する山滝純一さんの愛車。ノーロゴのポリッシュ仕様だが、「オリジナルの塗装がイケてなくて、よしと思い立って速攻自分でバラして剥がしてサンド掛けてピカールで磨きました。作業期間?突貫っス!クロス乗りはオシャレさんが多いんで、自分もオシャレぶってみたかったっス!」と非常にロックな感じ。
フロントはシングル38Tで、レバーは中のメカを抜いて軽量化と、かなりとんがってます。バーテープを巻いていないのは、「巻く暇が無くて走ってみたら、意外に細い握りがしっくりきた」から。
この先塗り替えることを踏まえてコーティングは一切していないが、「まっピンクにして、パーツを全部黒にしてやろうかと色々思案中です」とのこと。来シーズンのバイクはどんなことになっているのか、今から拝見するのが楽しみです。
渡辺将大さん(CycleClub)Shiztech CrossRacer Beta
野辺山の時にもご登場頂いた渡辺さんだが、今回はShiztech(シズテック)というブランドのシクロクロスバイクを引っさげてC1レースを走った。
蛍光レッドで非常に目立ち、「なんだあれは」と一部のマニアから熱烈視線を浴びたこのバイク。なんと静野さんという方が趣味で制作、塗装までこなすオリジナルブランドだ。コロンブスのZONAチューブを使ったフレームは、リアバックの曲げ加工など趣味とは信じられない高い完成度を誇る。美しく仕上げられたブレーキケーブル受けの金具などもオリジナルというから驚きだ。
パーツに関しては「シクロだからオーバースペックなんだけど」というセラミックBBを使い、エンヴィのフォークに貼られたマッドファイバーのステッカーは、「マッドファイバーホイール使いたいなぁと思って」(?)。ホイールは10年ほど前のアンブロジオリムと9000系デュラエースハブを組み合わせた「新旧の創成合体」(?)だ。気になる乗り味は「とてもコントロールしやすく、乗りやすい」という。非常に気になる一台だ。
さて、これにて自転車紹介コーナー シクロクロス編は終了です。快く取材にご協力頂いた皆さんありがとうございました。
text&photo:So.Isobe
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