2013/02/04(月) - 08:25
1月27日(日)に記念すべき初開催を迎えた湘南ベルマーレシクロクロス。その中でカテゴリー優勝者や目立った人、バイクなど、CW編集部が気になった方をピックアップして取材。来シーズンからシクロクロスを始めたい人は必見だ!
棈木亮二さん(Champion System Japan)アーサー X-Control RACE-CX
オーダージャージのチャンピオンシステムジャパン社長を務める棈木(あべき)亮二さんは、実はバリバリのホビーシクロクロッサー。昨年大盛況を迎え、今年も開催が目前に迫ったCyclo Cross Tokyoのオーガナイザーその人だ。
競技歴は去年からだが、そのきっかけは「シクロクロス大会を主催するにあたって、コース決定など参加者の立場で考える事が大切だと思い立ち、大会前に急遽バイクをオーダーしました(笑)」。他の大会にも参加している内にその面白さに気づいてドハマりしてしまったというあたり、完璧な自転車好きです!
バイクは人気急上昇のブランド、アーサーの上級モデルであるX-controle Race。「特にこだわりは無いんですけどね」と言うが、ホイールとタイヤはCyclo Cross Tokyoで来日した某選手から譲り受けた高級セットだ。「デュガストのタイヤを使ったら、前に使用していたものには戻せませんでした」とお気に入り。
またチャンピオンシステムジャパンの社員さんはほとんどがホビーシクロクロッサーということもあって、今年のCyclo Cross Tokyoも期待が高まるところ。シクロクロスウェアをオーダーするならチャンピオンシステムに決まり!ですね。
James Machinさん(Champion System Japan)Champion System CX
棈木さんに続き、チャンピオンシステムチームからもう一人ご紹介するのは、イギリス出身で日本在住のジェームズ・メイチンさん。ロードはJBCFエリートツアーで走る実力者で、この日のC2クラスでは見事2位を獲得しているライダーだ。
チャンピオンシステムのコーポレートカラーに彩られたバイクの出処は「内緒!」(笑)。しかしフルカーボン製で重量は軽く、ワイヤー類も全てフレーム中通しの「ホンモノ」マシンだ。パーツへのこだわりは非常に濃く、駆動系は全てジャグワイヤ製ケーブルとFAR and NEARのゴールドパーツでチューンナップ。ハンドル周りは剛性が高く、乗り心地もシクロクロスにフィットするという、デダのトレンタチンクエ(35)シリーズだ。
さらに注目は、ガーミンのEDGEを固定するためのマウント。イギリスのRACEWARE社が3Dプリンターを用いて作る製品で、ネオンオレンジが非常に印象的。非常に高い完成度に仕上げられたこだわり満載のバイクだ。
武田和佳さん(ARAI MURACA) MURACA CX
女子カテゴリーを制した武田選手が駆るのは、所属するサイクルファクトリーアライが手がけるオーダーメイドバイク、MURACA(ムラーカ)のクロモリシクロクロスバイクだ。
佐野ビルダーの手によってイタリアでハンドメイドされるバイクは、チームカラーのオレンジ/ホワイトが印象的。フォークはベンド形状のカーボン製がセットされる。
コンポーネントはシマノ・7800デュラエースを基本にクランクセットはサンツアーとスギノの組み合わせで、歯数は42Tと38T。この辺りは女子選手には参考になることだろう。
齋藤磨実さん(Team MASA+) ボーマ L'EPICE
トライアスロン/X-TERRAのプロアスリートとして長年活躍し、幾度も日本代表メンバーに選ばれている斎藤磨実選手もシクロクロスに参戦中。バイクはジャパンブランドBOMA(ボーマ)から供給を受けるカーボンバイク、L'EPICE(エピス)だ。
「育児もあって今はなかなか乗る時間が取れないんです」と語る斎藤選手は2児のママ。その傍らでレースに参加し、好成績を収めているあたりは旦那様のサポートがあってこそ、という。ちなみにチーム名の(MASA+/マサ プラス)は家族構成にちなんだものだ。
安田朋子さん(W.V.OTA twin) リドレー X-BOW
昨年9月に開催されたRapha Koshin Gentleman's RaceにCW編集部チームとして参加してくれた安田朋子さんも「冬場のトレーニングに始めてみようと思って!」と今シーズン途中からシクロクロスに参加している。ロードはなるしまフレンド所属だが、シクロクロスはW.V.OTA twin。
愛車はリドレーのアルミクロスX-BOW(Xボウ)で、ベルギーのプロCXチームであるテレネット・フィデアの鮮やかなチームカラーがお気に入りポイント。インプレにも登場してくれているBIKE SHOP SNEL諏訪店長のすすめでブレーキはTRPのミニVに交換し、バーテープもバイクに合わせてコーディネイトしている。
「遠くまで行かずに近場のダートで十分追い込めるのがCXのいいところ。いつも秘密の場所でコソ練してます。でもテクニックがまだまだで追い込み切れてないのが実情...。ロードの練習も並行してしっかり基礎作りをし春のレースに備えます!」と語ってくれた。なお写真はレースでお気に入りの手組ホイールをパンクさせ、後輪が練習用ホイールになっている。
小田島貴弘さん(Sy-nak)リドレー X-FIRE Disk
マスターズをぶっちぎりで制した小田島選手。国内MTBシーンを牽引し続けた片山(旧姓)梨絵さんの旦那様だ。その愛車はリドレーのシクロクロスバイク、X-FIRE(Xファイア)。ブラックにイエローのカラーリングは見慣れないが、ヨーロッパやアメリカのレースにも積極的に参加する小田島選手が海外で購入してきたものだ。
パーツも相当にこだわりが見られ、「現在のトレンド全部盛り」状態となっているこのバイク。コンポーネントはアルテグラDi2で組まれ、ディスクブレーキはAvidの機械式。ホイールはエンヴィのXC MTB用29erリムを流用し、デュガストのタイヤを組み合わせる。チェーンリングはWickWerks製だ。
チェーン落ち防止に最新の注意を払う向山浩司さん(エスペランススタージュ)
カテゴリー1で3位の表彰台を獲得した向山浩司さん(エスペランススタージュ)は、BOMAのカーボン製CXバイクにフロントシングルギアの装備。しかもそのチェーン脱落防止にかける念入りさは見習いたいもの。K−エッジ製のストッパーに、水道管用のバンドを用いた自作パーツで2箇所に脱落防止を施している。FDのないぶんこういったパーツをつけても軽く仕上がる。
クロスバイクを改造してシクロクロス車に 玉田伊織くん(小学3年生)
玉田伊織くん(小学3年生)は700Cのシティ・クロスバイク、ジャイアント・エスケープR3のフラットバーをドロップハンドルに交換し、お父さんの友人から譲ってもらったロードパーツなどに交換してシクロクロス車に仕立てたバイクで参戦。お父さんによれば160cmクランクなどが高価だったため改造費は約4万だったとのこと。
スラムXX1搭載バイク発見!
会場では早くも新製品のスラムXX1コンポを搭載したバイクを発見。MTBコンポ初のリア11速で、おどろくほど軽く仕上がっていたバイク。これならCXにも有利?
今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーは、これにて終了。取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました。今回お声がけできなかった方は、次のイベントで是非自慢の愛車を見せて下さいね!よろしくお願いします。
フォトギャラリー2(Google Picasaウェブアルバム)
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano,So.Isobe
棈木亮二さん(Champion System Japan)アーサー X-Control RACE-CX
オーダージャージのチャンピオンシステムジャパン社長を務める棈木(あべき)亮二さんは、実はバリバリのホビーシクロクロッサー。昨年大盛況を迎え、今年も開催が目前に迫ったCyclo Cross Tokyoのオーガナイザーその人だ。
競技歴は去年からだが、そのきっかけは「シクロクロス大会を主催するにあたって、コース決定など参加者の立場で考える事が大切だと思い立ち、大会前に急遽バイクをオーダーしました(笑)」。他の大会にも参加している内にその面白さに気づいてドハマりしてしまったというあたり、完璧な自転車好きです!
バイクは人気急上昇のブランド、アーサーの上級モデルであるX-controle Race。「特にこだわりは無いんですけどね」と言うが、ホイールとタイヤはCyclo Cross Tokyoで来日した某選手から譲り受けた高級セットだ。「デュガストのタイヤを使ったら、前に使用していたものには戻せませんでした」とお気に入り。
またチャンピオンシステムジャパンの社員さんはほとんどがホビーシクロクロッサーということもあって、今年のCyclo Cross Tokyoも期待が高まるところ。シクロクロスウェアをオーダーするならチャンピオンシステムに決まり!ですね。
James Machinさん(Champion System Japan)Champion System CX
棈木さんに続き、チャンピオンシステムチームからもう一人ご紹介するのは、イギリス出身で日本在住のジェームズ・メイチンさん。ロードはJBCFエリートツアーで走る実力者で、この日のC2クラスでは見事2位を獲得しているライダーだ。
チャンピオンシステムのコーポレートカラーに彩られたバイクの出処は「内緒!」(笑)。しかしフルカーボン製で重量は軽く、ワイヤー類も全てフレーム中通しの「ホンモノ」マシンだ。パーツへのこだわりは非常に濃く、駆動系は全てジャグワイヤ製ケーブルとFAR and NEARのゴールドパーツでチューンナップ。ハンドル周りは剛性が高く、乗り心地もシクロクロスにフィットするという、デダのトレンタチンクエ(35)シリーズだ。
さらに注目は、ガーミンのEDGEを固定するためのマウント。イギリスのRACEWARE社が3Dプリンターを用いて作る製品で、ネオンオレンジが非常に印象的。非常に高い完成度に仕上げられたこだわり満載のバイクだ。
武田和佳さん(ARAI MURACA) MURACA CX
女子カテゴリーを制した武田選手が駆るのは、所属するサイクルファクトリーアライが手がけるオーダーメイドバイク、MURACA(ムラーカ)のクロモリシクロクロスバイクだ。
佐野ビルダーの手によってイタリアでハンドメイドされるバイクは、チームカラーのオレンジ/ホワイトが印象的。フォークはベンド形状のカーボン製がセットされる。
コンポーネントはシマノ・7800デュラエースを基本にクランクセットはサンツアーとスギノの組み合わせで、歯数は42Tと38T。この辺りは女子選手には参考になることだろう。
齋藤磨実さん(Team MASA+) ボーマ L'EPICE
トライアスロン/X-TERRAのプロアスリートとして長年活躍し、幾度も日本代表メンバーに選ばれている斎藤磨実選手もシクロクロスに参戦中。バイクはジャパンブランドBOMA(ボーマ)から供給を受けるカーボンバイク、L'EPICE(エピス)だ。
「育児もあって今はなかなか乗る時間が取れないんです」と語る斎藤選手は2児のママ。その傍らでレースに参加し、好成績を収めているあたりは旦那様のサポートがあってこそ、という。ちなみにチーム名の(MASA+/マサ プラス)は家族構成にちなんだものだ。
安田朋子さん(W.V.OTA twin) リドレー X-BOW
昨年9月に開催されたRapha Koshin Gentleman's RaceにCW編集部チームとして参加してくれた安田朋子さんも「冬場のトレーニングに始めてみようと思って!」と今シーズン途中からシクロクロスに参加している。ロードはなるしまフレンド所属だが、シクロクロスはW.V.OTA twin。
愛車はリドレーのアルミクロスX-BOW(Xボウ)で、ベルギーのプロCXチームであるテレネット・フィデアの鮮やかなチームカラーがお気に入りポイント。インプレにも登場してくれているBIKE SHOP SNEL諏訪店長のすすめでブレーキはTRPのミニVに交換し、バーテープもバイクに合わせてコーディネイトしている。
「遠くまで行かずに近場のダートで十分追い込めるのがCXのいいところ。いつも秘密の場所でコソ練してます。でもテクニックがまだまだで追い込み切れてないのが実情...。ロードの練習も並行してしっかり基礎作りをし春のレースに備えます!」と語ってくれた。なお写真はレースでお気に入りの手組ホイールをパンクさせ、後輪が練習用ホイールになっている。
小田島貴弘さん(Sy-nak)リドレー X-FIRE Disk
マスターズをぶっちぎりで制した小田島選手。国内MTBシーンを牽引し続けた片山(旧姓)梨絵さんの旦那様だ。その愛車はリドレーのシクロクロスバイク、X-FIRE(Xファイア)。ブラックにイエローのカラーリングは見慣れないが、ヨーロッパやアメリカのレースにも積極的に参加する小田島選手が海外で購入してきたものだ。
パーツも相当にこだわりが見られ、「現在のトレンド全部盛り」状態となっているこのバイク。コンポーネントはアルテグラDi2で組まれ、ディスクブレーキはAvidの機械式。ホイールはエンヴィのXC MTB用29erリムを流用し、デュガストのタイヤを組み合わせる。チェーンリングはWickWerks製だ。
チェーン落ち防止に最新の注意を払う向山浩司さん(エスペランススタージュ)
カテゴリー1で3位の表彰台を獲得した向山浩司さん(エスペランススタージュ)は、BOMAのカーボン製CXバイクにフロントシングルギアの装備。しかもそのチェーン脱落防止にかける念入りさは見習いたいもの。K−エッジ製のストッパーに、水道管用のバンドを用いた自作パーツで2箇所に脱落防止を施している。FDのないぶんこういったパーツをつけても軽く仕上がる。
クロスバイクを改造してシクロクロス車に 玉田伊織くん(小学3年生)
玉田伊織くん(小学3年生)は700Cのシティ・クロスバイク、ジャイアント・エスケープR3のフラットバーをドロップハンドルに交換し、お父さんの友人から譲ってもらったロードパーツなどに交換してシクロクロス車に仕立てたバイクで参戦。お父さんによれば160cmクランクなどが高価だったため改造費は約4万だったとのこと。
スラムXX1搭載バイク発見!
会場では早くも新製品のスラムXX1コンポを搭載したバイクを発見。MTBコンポ初のリア11速で、おどろくほど軽く仕上がっていたバイク。これならCXにも有利?
今回もこだわりバイクが集まった「あなたの自転車見せて下さい」コーナーは、これにて終了。取材に快くご協力くださった皆様、ありがとうございました。今回お声がけできなかった方は、次のイベントで是非自慢の愛車を見せて下さいね!よろしくお願いします。
フォトギャラリー2(Google Picasaウェブアルバム)
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano,So.Isobe
Amazon.co.jp