39歳のステファノ・ガルゼッリ(イタリア)のジロ・デ・イタリアに懸ける思いは強い。アックア・エ・サポーネの実質的な解散に伴い、2000年のジロ覇者はヴィーニファンティーニに移籍。2013年、佐野淳哉のチームメイトとなり、キャリア最後のジロを狙う。

2009年と2011年のジロで山岳賞に輝いているステファノ・ガルゼッリ(イタリア)2009年と2011年のジロで山岳賞に輝いているステファノ・ガルゼッリ(イタリア) photo:Kei Tsujiガルゼッリは2013年7月16日に40歳の誕生日を迎える。2000年のジロ・デ・イタリアで総合優勝に輝き、2003年2位、2004年6位、そして2009年に5位に入ったガルゼッリ。しかし2012年はアックア・エ・サポーネが出場権を逃したため出場を逃した。

ガルゼッリが移籍先に選んだのは、同じイタリアのUCIプロコンチネンタルチームであるヴィーニファンティーニ・セッレイタリア(現ファルネーゼヴィーニ)。ガゼッタ紙のインタビューの中でガルゼッリは「キャリアの全てとも言えるジロにもう一度出場したい」と熱意を述べる。

「でも同時に現実的になる必要がある。ステージ1勝が、自分にとってもチームにとっても大きな成功であり、可能ならば山岳賞ジャージを狙いたい。出場権を得られるならば、アムステル・ゴールドレースやリエージュ〜バストーニュ〜リエージュにも出場したいと思っている。ジロを最後に引退するのではなく、シーズンを通して闘うよ」。

2012年にエースを務めたフィリッポ・ポッツァート(イタリア)やアンドレア・グアルディーニ(イタリア)は他チームへ移籍。チームにはスプリンターのフランチェスコ・キッキ(イタリア)や、山岳アシストに長けたマウロ・サンタンブロジオ(イタリア)やヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ)、そして佐野淳哉が新たに加入する。

2012年ジロの山岳ステージで劇的な勝利を収めたマッテーオ・ラボッティーニ(イタリア)らとともに、ガルゼッリはガリビエ峠やステルヴィオ峠、そしてトレチーメ・ディ・ラヴァレードの難関山岳ステージに挑む。


ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア2013
2013年新規加入選手
ステファノ・ガルゼッリ(イタリア)アックア・エ・サポーネ
ファビオ・タボッレ(イタリア)アックア・エ・サポーネ
フランチェスコ・キッキ(イタリア)オメガファーマ・クイックステップ
マウロ・サンタンブロジオ(イタリア)BMCレーシングチーム
ヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ)アンドローニジョカトリ
ラモン・カレテロ(パナマ)モビスターコンチネンタル
ミケーレ・メルロ(イタリア)チームウィット
佐野淳哉(日本)チームNIPPO
マウロ・フィネット(イタリア)2012年所属無し
ルイージ・ミレッタ(イタリア)ネオプロ

2013年継続選手
ラファエル・アンドリアート(ブラジル)
ステファノ・ボルキ(イタリア)
ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
ロベルト・デパトレ(イタリア)
フランチェスコ・ファイッリ(イタリア)
オスカル・ガット(イタリア)
レオナルド・ジョルダーニ(イタリア)
ケヴィン・フルスマンス(ベルギー)
ルーカ・マッツァンティ(イタリア)
クリスティアーノ・モングッツィ(イタリア)
マッティア・ポッツォ(イタリア)
アレッサンドロ・プローニ(イタリア)
マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア)

他チームに移籍する選手
フィリッポ・ポッツァート(イタリア)→ランプレ・メリダ
エリア・ファヴィッリ(イタリア)→ランプレ・メリダ
アンドレア・グアルディーニ(イタリア)→アスタナ
ルーカ・アスカニ(イタリア)→?
ダヴィデ・リッチビッティ(イタリア)→?
アルフレード・バッローニ(イタリア)→?
クリスティアン・ベネナーティ(イタリア)→?
トーマス・ベルトリーニ(イタリア)→?
ディエゴ・カッチャ(イタリア)→?

text&photo:Kei Tsuji