2012/11/16(金) - 11:44
2012年シーズンを最後にMTBレースから離れる山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)と片山梨絵(SPECIALIZED)。これから山本はロード選手へ転向し、片山は教職の道へと就く。二人にこれまでと、そして今後について語ってもらった。
山本和弘「2012年は一番充実したシーズンになった。まずはJプロツアーで一勝したい」
今年は満足できたシーズンとなりました。海外から戻ってきてJシリーズの八幡浜と、続く全日本は弟の幸平(Specialized Racing Team)が勝ち、僕が2位で兄弟でワンツー。そしてその次のアジア選手権でもワンツーを達成できました。日本、アジアで最強のMTB兄弟として、これ以上の成績は無いと思います。今まで9年間のMTBレースシーズンで一番充実したシーズンでした。
MTBからロードに転向する流れを前から見ていて、「そういうのもありかな」と考えていました。そんなタイミングでロードのチーム(現キャノンデール・スペースゼロポイント)から声を掛けて頂いたんです。MTBレースは今年までと決めていたので、それがとても良いきっかけとなりました。現在私が所属しているのと同じキャノンデールのチームですので、とてもやりやすいと思います。ロード転向は自分の思うように動いている感じです。
来シーズンはステージレースやヒルクライムレースなど、チームが出る全てのレースに参戦していきます。活動の幅が広がるのがとても楽しみだし、MTBレースで培ってきた自分の特徴を活かし、ロードでも幅のある走りができたらと思います。
現状ではロードの走りができていませんが、少しづつ対応して、いずれは成績を出したい。すぐに切り替えれないのは分かっているので、その点については焦っていません。「ゆっくりロード選手になれたら」と考えています。30歳でも間に合うと思うし、自分の体力レベルは上がっている。ちょうどいいタイミングです。だから自信はあります。今シーズンMTBで活躍できたので、この感じをロードでも再現できると思います。
今はロード選手とは交流が無いので、特にライバルは誰というのは無いですね。世界で活躍している新城、宮澤、土井、別府選手たちの成績は見ていますし、気にはなりますが、それは違うかな。
自分の走りのスタイルで言なら、山岳の多いレースで活躍できると思います。まずは国内Jプロツアーのレースで一勝したい。これから冬の期間はシクロクロスに出場して、タイ郊外のナーソンリゾートで行う恒例の合宿にはロードバイクだけを持っていきます。現地ではロード選手になれるようにメニューを組んで、日本に帰ってきたら早速レースに出ます。
幸平も海外でさらに活躍できるだろうし、自分も乗るバイクは変われど活躍できるはず。ロードレースに出場することで走りの幅が広がるのが凄く楽しみです。そしてこれは大事なことなのですが、「自分はMTB出身選手である」という気持ちをもって走りたいですね。ロードに転向したMTBライダーが活躍するのを表現していきたいと思います。
片山梨絵「好きなことをトコトン楽しむことができた。人を元気に、笑顔にしたいという目標を達成できた」
―9年間の競技生活を終えて迎えたゴールはどうでしたか?
とても清々しい気分です。好きなことを納得行くまでとことんできました。その過程で得た様々な経験と人とのつながりは、これからもずっと宝物です。
―オリンピックや世界各地のレースを転戦してきて何か変化したことはありましたか?
いろんな国の選手と接することで自分の考え方が柔軟になりました。新しい国に行くのは楽しみだし、いろんなコースを走れたことは純粋に楽しかったです。引退セレモニーに集まってくれた仲間の笑顔を見たときに、「人を元気に、笑顔にしたい」という私の目標はある程度果たせたかな、と思いました。スポーツを通じて人々の人生が豊かに、世界が平和になると良いですね。
―若い世代が台頭してきていますが、アドバイスはありますか?
一瞬一瞬を大切に、強くなること、進化して行く自分を楽しんで欲しいです。
―今後は教職の道に進まれるそうですが、どのように経験を活かしますか?
レース活動を通じて鍛えられた粘り強さ、頑張ることの楽しさを伝えていきたいと思います。
text&photo:Akihiro.NAKAO
山本和弘「2012年は一番充実したシーズンになった。まずはJプロツアーで一勝したい」
今年は満足できたシーズンとなりました。海外から戻ってきてJシリーズの八幡浜と、続く全日本は弟の幸平(Specialized Racing Team)が勝ち、僕が2位で兄弟でワンツー。そしてその次のアジア選手権でもワンツーを達成できました。日本、アジアで最強のMTB兄弟として、これ以上の成績は無いと思います。今まで9年間のMTBレースシーズンで一番充実したシーズンでした。
MTBからロードに転向する流れを前から見ていて、「そういうのもありかな」と考えていました。そんなタイミングでロードのチーム(現キャノンデール・スペースゼロポイント)から声を掛けて頂いたんです。MTBレースは今年までと決めていたので、それがとても良いきっかけとなりました。現在私が所属しているのと同じキャノンデールのチームですので、とてもやりやすいと思います。ロード転向は自分の思うように動いている感じです。
来シーズンはステージレースやヒルクライムレースなど、チームが出る全てのレースに参戦していきます。活動の幅が広がるのがとても楽しみだし、MTBレースで培ってきた自分の特徴を活かし、ロードでも幅のある走りができたらと思います。
現状ではロードの走りができていませんが、少しづつ対応して、いずれは成績を出したい。すぐに切り替えれないのは分かっているので、その点については焦っていません。「ゆっくりロード選手になれたら」と考えています。30歳でも間に合うと思うし、自分の体力レベルは上がっている。ちょうどいいタイミングです。だから自信はあります。今シーズンMTBで活躍できたので、この感じをロードでも再現できると思います。
今はロード選手とは交流が無いので、特にライバルは誰というのは無いですね。世界で活躍している新城、宮澤、土井、別府選手たちの成績は見ていますし、気にはなりますが、それは違うかな。
自分の走りのスタイルで言なら、山岳の多いレースで活躍できると思います。まずは国内Jプロツアーのレースで一勝したい。これから冬の期間はシクロクロスに出場して、タイ郊外のナーソンリゾートで行う恒例の合宿にはロードバイクだけを持っていきます。現地ではロード選手になれるようにメニューを組んで、日本に帰ってきたら早速レースに出ます。
幸平も海外でさらに活躍できるだろうし、自分も乗るバイクは変われど活躍できるはず。ロードレースに出場することで走りの幅が広がるのが凄く楽しみです。そしてこれは大事なことなのですが、「自分はMTB出身選手である」という気持ちをもって走りたいですね。ロードに転向したMTBライダーが活躍するのを表現していきたいと思います。
片山梨絵「好きなことをトコトン楽しむことができた。人を元気に、笑顔にしたいという目標を達成できた」
―9年間の競技生活を終えて迎えたゴールはどうでしたか?
とても清々しい気分です。好きなことを納得行くまでとことんできました。その過程で得た様々な経験と人とのつながりは、これからもずっと宝物です。
―オリンピックや世界各地のレースを転戦してきて何か変化したことはありましたか?
いろんな国の選手と接することで自分の考え方が柔軟になりました。新しい国に行くのは楽しみだし、いろんなコースを走れたことは純粋に楽しかったです。引退セレモニーに集まってくれた仲間の笑顔を見たときに、「人を元気に、笑顔にしたい」という私の目標はある程度果たせたかな、と思いました。スポーツを通じて人々の人生が豊かに、世界が平和になると良いですね。
―若い世代が台頭してきていますが、アドバイスはありますか?
一瞬一瞬を大切に、強くなること、進化して行く自分を楽しんで欲しいです。
―今後は教職の道に進まれるそうですが、どのように経験を活かしますか?
レース活動を通じて鍛えられた粘り強さ、頑張ることの楽しさを伝えていきたいと思います。
text&photo:Akihiro.NAKAO
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