2012/10/30(火) - 03:03
長年MTB-XCO界を代表してきた2人、山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)と片山梨絵(SPECIALIZED)がサーキットから去る事となった。二人とも勝利でMTBレース生活にピリオドを打った。
10月28日に長野県白馬村・白馬スノーハープで行われたXCO第7戦。白馬大会は例年7月末に行われていたが、今年は他のイベントと重なって10月末に変更になり、アジア選手権も日程の変更で一里野と重なっていたので、奇遇にもオリンピックイヤーとなった今年のMTBプログラムの最後が白馬となった。
今回事前のアナウンス通り山本がロードへ転向とし、片山が競技生活から引退と、両名がMTBレースから去ることに。山本は弟・幸平と共に今シーズンは八幡浜・全日本・アジア選を兄弟ワンツーで達成、片山もロンドンオリンピック出場とアジア選優勝と最高のシーズンで終えることとなった。
完璧なレースで山本和弘の勝利
当日は北アルプスの紅葉が映える、秋から冬になりつつある寒空のもと、雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気となった。
コースは平らなクロスカントリースキーコースにシングルトラックを織り交ぜて、雨のためタイヤ等のセッティングが難しいコンディション。男子エリートは5kmを7周回する35kmで争われた。
スタートして1周目完了は平野星矢(ブリヂストン・アンカー)と斉藤亮(MIYATA-MERIDA)が先行して山本や合田正之(サイクルクラブ3UP)と続く。
2周目には山本が先頭に立ち遅れて斉藤とその後ろは平野と門田基志(TEAM GIANT)が争う。泥のコンディションでメカトラから小野寺健(TEAM SPECIALIZED)と松本駿(TREK)が脱落、門田が遅れて山本・斉藤・平野が単独で走ることに。
そのまま山本は先頭でゴールし、応援に駆けつけたCOG(キャノンデール・オーナーズ・グループ)のメンバーたちを中心とした数多くのファンに祝福され迎えられる。
2位には風邪で体調が奮わなかった斉藤が、ゴール後に倒れてしまうほど力を使いゴール。立ち上がった斉藤は、今シーズンを争った山本と抱きしめあって健闘を称えあった。3位には平野が入る。
2年前から「この日を最後に」と決めて走ってきた山本は、MTB生活を完璧な形で終えることとなった。
さようならRIE! 片山梨絵も勝利で終える
2度のオリンピック出場と全日本9連覇や女子自転車競技者として多くのカテゴリーのレースで活躍した片山は、プロサイクリストとしてこのレースを勝利で終えた。
片山はゴール後、レース終盤の落車で深く切った左膝から流血するなか、周囲の心配を構わず多くの観客達に声をかけて回る。2位には先週ジャパンカップで片山を破り勝利した與那嶺惠理(チーム・フォルツァ!)が入り、片山の後継者も現れた形となった。
表彰式の後には山本と片山の送別セレモニーが行われ、片山には田近郁美(GOD HILL)や中込由香里(team SY-Nak)といったライバルからレースのエピソードが語られ、ファンや支援者から多くの花束が送られた。
そしてXCOナショナルランキングチャンプは斉藤亮(MIYATA-MERIDA)と中込由香里(team SY-Nak)となった。
XCOとDHIナショナルランキングチャンプは、共に来年1月末のJMA創立25周年パーティーで表彰される。
後日、山本和弘のロード転向への意気込みと、片山梨絵の9年間のレース生活を振り返ってもらうインタビューを掲載する予定です。
Jシリーズ2012XCO#7白馬 結果
男子エリート
1位 山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)1:40:04.98
2位 斉藤亮(MIYATA-MERIDA)+1:08.87
3位 平野星矢(ブリヂストン・アンカー)+2:22.31
4位 門田基志(TEAM GIANT)+4:21.69
5位 大江良憲(TEAM轍屋)+5:43.83
6位 合田正之(サイクルクラブ3UP)+6:17.71
7位 山田圭(CLUB Grow)+6:29.08
8位 大渕宏紀(TEAM-NR)+6:44.12
9位 佐藤誠示+6:58.93
10位 中原義貴(Team MX/STORCK)+8:26.29
女子エリート
1位 片山梨絵(SPECIALIZED)1:21.27.26
2位 與那嶺惠理(チーム・フォルツァ!)+5:22.72
3位 中込由香里(team SY-Nak)+11:43.50
4位 田近郁美(GOD HILL)+14:24.31
5位 広瀬由紀(ckirin.com)-1Lap
エキスパート
1位 竹内遼(Team ProRide)1:33.1937
2位 萬谷和也(FUJIMOTO FARM)+3:54.42
3位 藤原友秀(Team¥RUN兵庫支部)+5:00.64
男子スポーツ
1位 福田真平 0:35:58.88
2位 綾部勇成(AISAN RACING)+34.85
3位 岡本鉱幸(JA茨城ひたち)+38.19
女子スポーツ
1位 中島峻歩(club SY-Nak)+0:31:31.73
2位 橋口陽子(TEAM 轍屋)+1:23.58
3位 鈴木美香子(cikirin.com)+2:52.16
text&photo:Akihiro.NAKAO
10月28日に長野県白馬村・白馬スノーハープで行われたXCO第7戦。白馬大会は例年7月末に行われていたが、今年は他のイベントと重なって10月末に変更になり、アジア選手権も日程の変更で一里野と重なっていたので、奇遇にもオリンピックイヤーとなった今年のMTBプログラムの最後が白馬となった。
今回事前のアナウンス通り山本がロードへ転向とし、片山が競技生活から引退と、両名がMTBレースから去ることに。山本は弟・幸平と共に今シーズンは八幡浜・全日本・アジア選を兄弟ワンツーで達成、片山もロンドンオリンピック出場とアジア選優勝と最高のシーズンで終えることとなった。
完璧なレースで山本和弘の勝利
当日は北アルプスの紅葉が映える、秋から冬になりつつある寒空のもと、雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気となった。
コースは平らなクロスカントリースキーコースにシングルトラックを織り交ぜて、雨のためタイヤ等のセッティングが難しいコンディション。男子エリートは5kmを7周回する35kmで争われた。
スタートして1周目完了は平野星矢(ブリヂストン・アンカー)と斉藤亮(MIYATA-MERIDA)が先行して山本や合田正之(サイクルクラブ3UP)と続く。
2周目には山本が先頭に立ち遅れて斉藤とその後ろは平野と門田基志(TEAM GIANT)が争う。泥のコンディションでメカトラから小野寺健(TEAM SPECIALIZED)と松本駿(TREK)が脱落、門田が遅れて山本・斉藤・平野が単独で走ることに。
そのまま山本は先頭でゴールし、応援に駆けつけたCOG(キャノンデール・オーナーズ・グループ)のメンバーたちを中心とした数多くのファンに祝福され迎えられる。
2位には風邪で体調が奮わなかった斉藤が、ゴール後に倒れてしまうほど力を使いゴール。立ち上がった斉藤は、今シーズンを争った山本と抱きしめあって健闘を称えあった。3位には平野が入る。
2年前から「この日を最後に」と決めて走ってきた山本は、MTB生活を完璧な形で終えることとなった。
さようならRIE! 片山梨絵も勝利で終える
2度のオリンピック出場と全日本9連覇や女子自転車競技者として多くのカテゴリーのレースで活躍した片山は、プロサイクリストとしてこのレースを勝利で終えた。
片山はゴール後、レース終盤の落車で深く切った左膝から流血するなか、周囲の心配を構わず多くの観客達に声をかけて回る。2位には先週ジャパンカップで片山を破り勝利した與那嶺惠理(チーム・フォルツァ!)が入り、片山の後継者も現れた形となった。
表彰式の後には山本と片山の送別セレモニーが行われ、片山には田近郁美(GOD HILL)や中込由香里(team SY-Nak)といったライバルからレースのエピソードが語られ、ファンや支援者から多くの花束が送られた。
そしてXCOナショナルランキングチャンプは斉藤亮(MIYATA-MERIDA)と中込由香里(team SY-Nak)となった。
XCOとDHIナショナルランキングチャンプは、共に来年1月末のJMA創立25周年パーティーで表彰される。
後日、山本和弘のロード転向への意気込みと、片山梨絵の9年間のレース生活を振り返ってもらうインタビューを掲載する予定です。
Jシリーズ2012XCO#7白馬 結果
男子エリート
1位 山本和弘(キャノンデールレーシングチーム)1:40:04.98
2位 斉藤亮(MIYATA-MERIDA)+1:08.87
3位 平野星矢(ブリヂストン・アンカー)+2:22.31
4位 門田基志(TEAM GIANT)+4:21.69
5位 大江良憲(TEAM轍屋)+5:43.83
6位 合田正之(サイクルクラブ3UP)+6:17.71
7位 山田圭(CLUB Grow)+6:29.08
8位 大渕宏紀(TEAM-NR)+6:44.12
9位 佐藤誠示+6:58.93
10位 中原義貴(Team MX/STORCK)+8:26.29
女子エリート
1位 片山梨絵(SPECIALIZED)1:21.27.26
2位 與那嶺惠理(チーム・フォルツァ!)+5:22.72
3位 中込由香里(team SY-Nak)+11:43.50
4位 田近郁美(GOD HILL)+14:24.31
5位 広瀬由紀(ckirin.com)-1Lap
エキスパート
1位 竹内遼(Team ProRide)1:33.1937
2位 萬谷和也(FUJIMOTO FARM)+3:54.42
3位 藤原友秀(Team¥RUN兵庫支部)+5:00.64
男子スポーツ
1位 福田真平 0:35:58.88
2位 綾部勇成(AISAN RACING)+34.85
3位 岡本鉱幸(JA茨城ひたち)+38.19
女子スポーツ
1位 中島峻歩(club SY-Nak)+0:31:31.73
2位 橋口陽子(TEAM 轍屋)+1:23.58
3位 鈴木美香子(cikirin.com)+2:52.16
text&photo:Akihiro.NAKAO
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