2012/10/10(水) - 10:28
10月9日、中国で第2回ツアー・オブ・北京(UCIワールドツアー)が開幕。北京中心部で行なわれた平坦コースでエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)が勝利した。大会は10月13日まで5日間の日程で開催される。
北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣(バードネスト)」を通過 photo:Graham Watson/Tour of Beijingツアー・オブ・北京第1ステージは、天安門広場から北京オリンピックパークまでの117km。レース後半は、北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣(バードネスト)」を中心とする周回コースを12周する。
逃げグループを形成するクレイグ・ルイス(アメリカ、チャンピオンシステム)やマルコ・バンディエラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)ら photo:Graham Watson/Tour of Beijingこのクリテリウム要素の強い平坦コースで逃げたのは、マルコ・バンディエラ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)、マチュー・ラダニュ(フランス、FDJ・ビッグマット)、ベルトイヤン・リンデマン(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)、クレイグ・ルイス(アメリカ、チャンピオンシステム)、アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD)。
北京の周回コースを走るアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) photo:Graham Watson/Tour of Beijing2つのスプリントポイントを先頭通過したラダニュはボーナスタイム6秒を、そしてマローリが敢闘賞を獲得。しかし、最大2分40秒まで広がったタイム差は、オリカ・グリーンエッジが牽引するメイン集団によって削り取られる。中国のチャンピオンシステムに所属するルイスが最後まで粘ったが、ゴールまで距離を残して逃げは吸収された。
道幅のある直線的なフラットコースで繰り広げられたスプリントバトル。チームスカイやラボバンクを振り切って、オリカ・グリーンエッジが主導権を握ってラスト1kmに差し掛かる。
ラスト200mでアラン・デーヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)のリードアウトが終わり、アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)を先頭にスプリントが始まった。
クルオピス、アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)、そしてエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)が横一線でスプリント。ところが、その後ろから勢いよくヴィヴィアーニが上がってくる。
一人だけ高いケイデンスで突き進んだヴィヴィアーニが、ラスト50mでライバルたちを抜き去る。そしてそのままバイク1台分のリードでゴールに飛び込んだ。
第1ステージを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Riccardo Scanferla
リーダージャージを手にしたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Graham Watson/Tour of Beijingトラックレースで磨いた持ち前の加速力で、ステージ優勝と総合リーダージャージを手にした23歳は「今日のようなサーキット(周回コース)では、集団の前で走れば走るほど体力を温存出来る。レース終盤にチームメイトの助けを借りてポジションをキープ。ラスト1kmでボアッソンハーゲンのホイールを捉え、落ち着いて走り続けたんだ。正しいタイミングでスプリントを開始出来た」とコメントする。ヴィヴィアーニは昨年の第4ステージでも勝利しており、2年連続で勝利を手にした。
今シーズン、ヴィヴィアーニは3月までの6勝。しかし、ロンドンオリンピックのトラックレースに集中するためにロードレースから少し距離を置いた(ロンドンのオムニアム6位)。3月のセッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ以来となる久々の勝利をヴィヴィアーニは喜ぶ。「ここまでの成績に納得出来ていなかったので、今日ここで勝つ必要があった。ハッピーだけど、まだこの先のステージでも勝ちたい」。そのスプリント力を見る限り、この先のステージでも勝利を掴む可能性は高い。
レース展開や選手コメントはレース公式リリースより。
ツアー・オブ・北京2012第1ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 2h37'49"
2位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)
6位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
7位 エンリケ・サンス(スペイン、モビスター)
8位 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
9位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
10位 クラース・ロデウィック(ベルギー、BMCレーシングチーム)
個人総合成績
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 2h37'39"
2位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) +04"
3位 マチュー・ラダニュ(フランス、FDJ・ビッグマット)
4位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ) +06"
5位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +10"
6位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)
7位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
8位 エンリケ・サンス(スペイン、モビスター)
9位 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
ポイント賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
新人賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
チーム総合成績
モビスター
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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道幅のある直線的なフラットコースで繰り広げられたスプリントバトル。チームスカイやラボバンクを振り切って、オリカ・グリーンエッジが主導権を握ってラスト1kmに差し掛かる。
ラスト200mでアラン・デーヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)のリードアウトが終わり、アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)を先頭にスプリントが始まった。
クルオピス、アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)、そしてエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)が横一線でスプリント。ところが、その後ろから勢いよくヴィヴィアーニが上がってくる。
一人だけ高いケイデンスで突き進んだヴィヴィアーニが、ラスト50mでライバルたちを抜き去る。そしてそのままバイク1台分のリードでゴールに飛び込んだ。
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今シーズン、ヴィヴィアーニは3月までの6勝。しかし、ロンドンオリンピックのトラックレースに集中するためにロードレースから少し距離を置いた(ロンドンのオムニアム6位)。3月のセッティマーナ・コッピ・エ・バルタリ以来となる久々の勝利をヴィヴィアーニは喜ぶ。「ここまでの成績に納得出来ていなかったので、今日ここで勝つ必要があった。ハッピーだけど、まだこの先のステージでも勝ちたい」。そのスプリント力を見る限り、この先のステージでも勝利を掴む可能性は高い。
レース展開や選手コメントはレース公式リリースより。
ツアー・オブ・北京2012第1ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 2h37'49"
2位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
5位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)
6位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
7位 エンリケ・サンス(スペイン、モビスター)
8位 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
9位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
10位 クラース・ロデウィック(ベルギー、BMCレーシングチーム)
個人総合成績
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 2h37'39"
2位 アンドリュー・フェン(イギリス、オメガファーマ・クイックステップ) +04"
3位 マチュー・ラダニュ(フランス、FDJ・ビッグマット)
4位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チームスカイ) +06"
5位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +10"
6位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)
7位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
8位 エンリケ・サンス(スペイン、モビスター)
9位 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
ポイント賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
新人賞
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
チーム総合成績
モビスター
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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