2009/06/14(日) - 08:08
リヒテンシュタインのマウレンからルッゲルまでの7.8kmで争われたツール・ド・スイス2009 第1ステージは、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)が2位ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)に19秒の差をつけて圧勝した。
ツール・ド・フランス前哨戦として開催中のドーフィネ・リベレと肩を並べるツール・ド・スイス(UCI プロツアー)。6月13日から21日まで開催され、マイヨジョーヌ狙いのオールラウンダーからマイヨヴェール狙いのスプリンターまで、豪華な面々がスイスで闘いを繰り広げる。今年で開催73回目。開催61回目(1947年スタート)のドーフィネ・リベレより歴史は古く、しかも1日長い9日間のステージレースだ。
第1ステージは全長7.8kmの距離で行われたため、規定上プロローグとは呼ばず「第1ステージ」となる個人タイムトライアルだ。
リヒテンシュタイン公国での開催だが、地元スイスの英雄、タイムトライアルの王者ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)のために用意されたかのようなコース。
レースは終盤までジョージ・ヒンカピー(アメリカ)、トニ・マルティン(ドイツ)、マキシム・モンフォール(ベルギー)のチームコロンビア勢が占めていたが、アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)がヒンカピーを1秒86上回るタイムで暫定トップに躍り出る。
それに続いてカンチェラーラがクレーデンを21秒93上回る圧倒的なタイムでゴールした。
最終スタートを切った昨年の総合覇者ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) は18秒43遅れの2位という好タイムでフィニッシュ。連覇へ向けて調子を合わせてきていることを証明した。
クロイツィゲルに19秒差をつけて勝利したカンチェラーラは、昨年制したミラノ~サンレモを欠場するなど春から不振が続いていたが、ここにきてようやく復活を証明する勝利になった。もちろん総合リーダーの証のイエロージャージに身を包んだ。個人TTでスタートするツール・ド・フランスに向けて再びの活躍を予感させる勝利になった。
「長い期間ずっとハードトレーニングを積んできたから、勝てて本当にハッピーだよ。今日のリザルトは長い間求めていたものなんだ。このレースは国際的に高い位置のものだから、僕個人としてもいろいろ感慨深いものになった。勝利でスタートするのはパーフェクトだね。チームはこれらこのコースで大きな結果を残せると思う。
「こんな素晴らしいレースを見たことが無い」と言うところだった。どう見てもファビアンはパーフェクトなプロローグを走った。彼はもし調子が万全なら絶対に打倒できないユニークなライダーであることを示したと思う。同時に強調しておきたいのは、ここでの調子は次の重要なタスク(ツール・ド・フランス)に向けて万全なものだということだね」。
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) 9'21"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +19"
3位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ) +22"
4位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、 チームコロンビア) +24"
5位 トニ・マルティン(ドイツ、 チームコロンビア・ハイロード) +31"
6位 キム・キルシェン(ルクセンブルグ、 チームコロンビア)
7位 マキシム・モンフォール(ベルギー、 チームコロンビア) +32"
8位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム) +34"
9位 ラース・ボーム(オランダ、 ラボバンク)
10位 ルイ・コスタ (ポーランド、ケースデパーニュ) +35"
photo:CorVos,:Edward A Madden/www.dotcycling.com
text:Makoto.AYANO
ツール・ド・フランス前哨戦として開催中のドーフィネ・リベレと肩を並べるツール・ド・スイス(UCI プロツアー)。6月13日から21日まで開催され、マイヨジョーヌ狙いのオールラウンダーからマイヨヴェール狙いのスプリンターまで、豪華な面々がスイスで闘いを繰り広げる。今年で開催73回目。開催61回目(1947年スタート)のドーフィネ・リベレより歴史は古く、しかも1日長い9日間のステージレースだ。
第1ステージは全長7.8kmの距離で行われたため、規定上プロローグとは呼ばず「第1ステージ」となる個人タイムトライアルだ。
リヒテンシュタイン公国での開催だが、地元スイスの英雄、タイムトライアルの王者ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)のために用意されたかのようなコース。
レースは終盤までジョージ・ヒンカピー(アメリカ)、トニ・マルティン(ドイツ)、マキシム・モンフォール(ベルギー)のチームコロンビア勢が占めていたが、アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)がヒンカピーを1秒86上回るタイムで暫定トップに躍り出る。
それに続いてカンチェラーラがクレーデンを21秒93上回る圧倒的なタイムでゴールした。
最終スタートを切った昨年の総合覇者ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) は18秒43遅れの2位という好タイムでフィニッシュ。連覇へ向けて調子を合わせてきていることを証明した。
クロイツィゲルに19秒差をつけて勝利したカンチェラーラは、昨年制したミラノ~サンレモを欠場するなど春から不振が続いていたが、ここにきてようやく復活を証明する勝利になった。もちろん総合リーダーの証のイエロージャージに身を包んだ。個人TTでスタートするツール・ド・フランスに向けて再びの活躍を予感させる勝利になった。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク)のコメント
「長い期間ずっとハードトレーニングを積んできたから、勝てて本当にハッピーだよ。今日のリザルトは長い間求めていたものなんだ。このレースは国際的に高い位置のものだから、僕個人としてもいろいろ感慨深いものになった。勝利でスタートするのはパーフェクトだね。チームはこれらこのコースで大きな結果を残せると思う。
ビャルヌ・リース監督(サクソバンク)のコメント
「こんな素晴らしいレースを見たことが無い」と言うところだった。どう見てもファビアンはパーフェクトなプロローグを走った。彼はもし調子が万全なら絶対に打倒できないユニークなライダーであることを示したと思う。同時に強調しておきたいのは、ここでの調子は次の重要なタスク(ツール・ド・フランス)に向けて万全なものだということだね」。
ツール・ド・スイス2009 第1ステージ 結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、サクソバンク) 9'21"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) +19"
3位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ) +22"
4位 ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、 チームコロンビア) +24"
5位 トニ・マルティン(ドイツ、 チームコロンビア・ハイロード) +31"
6位 キム・キルシェン(ルクセンブルグ、 チームコロンビア)
7位 マキシム・モンフォール(ベルギー、 チームコロンビア) +32"
8位 ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロ・テストチーム) +34"
9位 ラース・ボーム(オランダ、 ラボバンク)
10位 ルイ・コスタ (ポーランド、ケースデパーニュ) +35"
photo:CorVos,:Edward A Madden/www.dotcycling.com
text:Makoto.AYANO
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