8月17日、UCI(国際自転車競技連合)はオランダ・リンブルフ州で開催されるロード世界選手権の各国出場枠を発表した。強豪国が最大9人出走枠を得る中、UCIアジアツアーランキングトップの日本は6人出場枠を獲得。また、チームNIPPOと愛三工業レーシング、トレンガヌが初開催されるチームタイムトライアルへの出場権を得た。

ナショナルジャージを着て争われるロード世界選手権ナショナルジャージを着て争われるロード世界選手権 photo:Riccardo Scanferla8月15日時点のUCIランキングをもとに決定される世界選手権の出場枠。UCIワールドツアーの国別ランキング上位を占めるスペイン、イタリア、イギリス、ベルギー、オーストラリア、オランダ、アメリカ、フランスが上限である9枠を獲得した。

各UCIコンチネンタルツアーの上位国にも優先的に出場枠が与えられ、UCIアジアツアーの国別ランキングでカザフスタンやマレーシアを上回ってトップに立っている日本が6枠を獲得。例年以上に強力な戦力を揃えて世界選手権に挑む。

2011年、日本代表として世界選手権に挑んだ宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ)、別府史之(レディオシャック)、 新城幸也(ユーロップカー)※チーム名は当時2011年、日本代表として世界選手権に挑んだ宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ)、別府史之(レディオシャック)、 新城幸也(ユーロップカー)※チーム名は当時 photo:Kei Tsuji男子U23は4枠獲得。女子エリートは明記されていないが、最大で3枠となる。個人タイムトライアルは全カテゴリー通して各国2名ずつの出走(4名エントリー)だ。

また、18のUCIプロチームと38のUCIプロコンチネンタル/コンチネンタルチームが、今年初開催されるチームタイムトライアルの出場権を得た。チームリストの中には、UCIアジアツアーランキング上位のチームNIPPOや愛三工業レーシングチーム、トレンガヌ・サイクリングチームの名前も。しかしチームタイムトライアルは9名を揃えての出場で、しかも同時期にツール・ド・北海道やツアー・オブ・チャイナが開催されるため、出場のハードルは高い。

ロード世界選手権は9月16日から24日までの9日間、オランダ南部のリンブルフ州で開催される。


ロード世界選手権2012エリート男子出場枠

9名出走(14名エントリー)
スペイン
イタリア
イギリス
ベルギー
オーストラリア
オランダ
アメリカ
フランス

7名出走(12名エントリー)
コロンビア
ドイツ
スロベニア
チェコ

6名出走(9名エントリー)
スロバキア
スイス
モロッコ
アルゼンチン
日本
ロシア
ポーランド
ウクライナ

4名出走(6名エントリー)
カナダ
ポルトガル

3名出走(5名エントリー)
南アフリカ
ベネズエラ
ブラジル
カザフスタン
マレーシア
デンマーク
オーストリア
ラトビア
エストニア
ブルガリア
クロアチア
スウェーデン
セルビア
リトアニア
ギリシャ
ニュージーランド
ルクセンブルク
アイルランド
ノルウェー
ベラルーシ

1名出走(2名エントリー)
コスタリカ
アルジェリア
ウルグアイ
ボリビア
チリ
香港
イラン
トルコ
ハンガリー
モルドヴァ
アゼルバイジャン



text:Kei Tsuji

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