ロンドンオリンピックロードレースを48位で終えた新城幸也。レースの展開上、力を発揮することができず、不完全燃焼となってしまった。フランスの家に帰り、ロンドンでのレースを振り返る。

石垣島の同級生から 送られた応援旗を広げ満面の笑みを見せる新城幸也 「たくさんの応援ありがとうございました!」石垣島の同級生から 送られた応援旗を広げ満面の笑みを見せる新城幸也 「たくさんの応援ありがとうございました!」 photo:Miwa IIJIMA金メダル確実と言われていた地元イギリスの現世界チャンピオン、マーク・カヴェンディッシュの動きをマークし「絶対にスプリントになる」と考え、最後のゴールスプリントに備えていた新城は言う。
「たくさんの応援、ありがとうございました。結果で応えられずにごめんなさい。自分自身、今回のレースは何もできなかったので、悔しいという思いもありません。ロードレースに『絶対』と言う言葉はないことを実感し、4年に一度、この1日にすべて完璧に調整できたとしても、レースの展開によって、大きく流れが変わることを知りました。だからこそ、ロードレースは自分たちにとっても、オリンピックのメダルの可能性があったはず。まだ、4年後のことは考えられません」。

初めて経験したオリンピック。初めて選手村などで過ごした感想も話す。
「競技に関係なく、日本選手同士で挨拶がかわされるし、同じ日本代表のジャージを着て、同じ場所で食事をしていると、今まで知らなかった競技の選手達とも日本代表という同じチームなんだという連帯感が湧いてきて、『日本選手頑張れ』っていう思いが強くなりました。チームメイトを応援する感覚です。これがオリンピックなんですね。」

新城の今後のレース予定は、8月1日にリモージュで開催される、ツール・ド・フランスで活躍した選手が招待される興行レース"プロクリテ"に出場。その後2週間の休みを経て 8月14日~17日開催のツール・ド・リムザン、8月19日のシャトールークラシックに出場する予定になっている。


text:飯島美和(Teamユキヤ アシスタント)