2012/06/16(土) - 11:58
ツール・ド・スイスの総合争いを占う上で重要な役割を担う第7ステージ・個人タイムトライアル。300mほどの高低差がある34.3kmコースで、フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ)が地元の英雄を2秒差で下した。ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)は更にリードを広げる走りでイエロージャージを守っている。
2006年のMTB世界選手権クロスカントリーで銅メダルを獲得し、過去4度スウェーデンのMTBナショナルチャンピオンに輝いているケシアコフ、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)を下した。
2009年にフジ・セルヴェットでロードレースに転向し、同年ツール・ド・ランカウイ総合4位、ツール・ド・ロマンディ総合9位という成績を残し、2010年にガーミン・トランジションズへ。2011年からアスタナジャージを身にまとう。
中間計測ポイントでトップタイムをマークしたケシアコフは、暫定トップタイムを維持していたカンチェラーラを2秒上回る46分36秒でゴール。
平均スピードは44.2km/h。2011年ブエルタ・ア・エスパーニャの個人タイムトライアル11位・総合34位という成績を残す32歳スウェーデン人が大きな勝利を得た。
敗れたものの、カンチェラーラは鎖骨骨折からの順調な回復ぶりをアピール。ツール・ド・フランス、ロンドン五輪、そしてロード世界選手権で再び主役の座を狙う。
総合争いにおいて、タイムロスを被ると思われた総合首位ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)は好走する。クライマー体型のコスタは、34.3kmコースを47分17秒で駆け抜け、ステージ8位に食い込んだ。
総合上位陣の中でコスタよりも良いタイムを出したのは、実質的にロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)のみ。総合2位フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)はコスタから56秒、総合3位ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)はコスタから35秒失う結果に。コスタがリードを広げてイエロージャージを守っている。
ツール・ド・スイスは残り2ステージ。2つの頂上ゴールでコスタは総合リードを守りきることが出来るだろうか。総合4位にはチームメイトのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がつけている。同じスイスで4月に行なわれたツール・ド・ロマンディで総合3位に入ったコスタが、今度こそ総合表彰台の真ん中を目指す。
ツール・ド・スイス2012第7ステージ結果
1位 フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ) 46'36"
2位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) +02"
3位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン) +20"
4位 ジェレミー・ロワ(フランス、FDJ・ビッグマット) +25"
5位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +27"
6位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +34"
7位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン) +38"
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) +41"
9位 ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ) +43"
10位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシングチーム) +51"
個人総合成績
1位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 26h10'55"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +50"
3位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +55"
4位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +1'04"
5位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)
6位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +1'12"
7位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、オメガファーマ・クイックステップ)+1'15"
8位 ウラディミール・グセフ(ロシア、カチューシャ) +1'17"
9位 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ) +1'22"
10位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ラボバンク) +1'27"
ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
山岳賞
ウラディミール・イサイチェフ(ロシア、カチューシャ)
チーム総合成績
エウスカルテル・エウスカディ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
2006年のMTB世界選手権クロスカントリーで銅メダルを獲得し、過去4度スウェーデンのMTBナショナルチャンピオンに輝いているケシアコフ、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)を下した。
2009年にフジ・セルヴェットでロードレースに転向し、同年ツール・ド・ランカウイ総合4位、ツール・ド・ロマンディ総合9位という成績を残し、2010年にガーミン・トランジションズへ。2011年からアスタナジャージを身にまとう。
中間計測ポイントでトップタイムをマークしたケシアコフは、暫定トップタイムを維持していたカンチェラーラを2秒上回る46分36秒でゴール。
平均スピードは44.2km/h。2011年ブエルタ・ア・エスパーニャの個人タイムトライアル11位・総合34位という成績を残す32歳スウェーデン人が大きな勝利を得た。
敗れたものの、カンチェラーラは鎖骨骨折からの順調な回復ぶりをアピール。ツール・ド・フランス、ロンドン五輪、そしてロード世界選手権で再び主役の座を狙う。
総合争いにおいて、タイムロスを被ると思われた総合首位ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)は好走する。クライマー体型のコスタは、34.3kmコースを47分17秒で駆け抜け、ステージ8位に食い込んだ。
総合上位陣の中でコスタよりも良いタイムを出したのは、実質的にロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)のみ。総合2位フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)はコスタから56秒、総合3位ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)はコスタから35秒失う結果に。コスタがリードを広げてイエロージャージを守っている。
ツール・ド・スイスは残り2ステージ。2つの頂上ゴールでコスタは総合リードを守りきることが出来るだろうか。総合4位にはチームメイトのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がつけている。同じスイスで4月に行なわれたツール・ド・ロマンディで総合3位に入ったコスタが、今度こそ総合表彰台の真ん中を目指す。
ツール・ド・スイス2012第7ステージ結果
1位 フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ) 46'36"
2位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) +02"
3位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン) +20"
4位 ジェレミー・ロワ(フランス、FDJ・ビッグマット) +25"
5位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +27"
6位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +34"
7位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン) +38"
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) +41"
9位 ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ) +43"
10位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシングチーム) +51"
個人総合成績
1位 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 26h10'55"
2位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +50"
3位 ロバート・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +55"
4位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +1'04"
5位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)
6位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +1'12"
7位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、オメガファーマ・クイックステップ)+1'15"
8位 ウラディミール・グセフ(ロシア、カチューシャ) +1'17"
9位 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームスカイ) +1'22"
10位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ラボバンク) +1'27"
ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
山岳賞
ウラディミール・イサイチェフ(ロシア、カチューシャ)
チーム総合成績
エウスカルテル・エウスカディ
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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