3月8日、全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ最終戦となる「第20回 明治神宮外苑クリテリウム」が開催された。男子グループ1は4名横並びのスプリント勝負を制した吉田朋博(法政大学)が優勝。女子も4名横並びのスプリント勝負となり、今西紗楽(鹿屋体育大学)が優勝。いずれも4月から新2年生が今年の神宮クリテを制した。

寒空の下、銀杏並木で折り返す集団 photo:Satoru Kato

出場大学が集まって開会式 photo:Satoru Kato 
阿蘓来夢(作新学院大学)が選手宣誓 photo:Satoru Kato
今年20回目の開催となった「明治神宮外苑クリテリウム」は、日本学生自転車競技連盟が主催する「全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)」2025年度シーズン全9戦の最終戦として行われた。
国内ロードレースシーズンは開幕したばかりではあるが、4月から新年度となる大学生にとってこの時季に開催される明治神宮外苑クリテリウムは学年最後のレース。卒業生にとっては大学最後のレースとなる。

コース沿いから各大学の応援団が熱烈なエールを送る photo:Satoru Kato
今年は新秩父宮ラグビー場の建設が始まったことによりコース終盤が変更され、従来の1周1.5kmから1.4kmに短縮された。これにより最終コーナーは従来の国立競技場前のヘアピンコーナーから50mほどフィニッシュ寄りの直角コーナーとなり、スピードを落とさずにスプリント勝負になることが予想された。

スタートラインに勢揃いしたグループ1出場の48名 photo:Satoru Kato

明治神宮外苑の絵画館前をスタート photo:Satoru Kato
2月末から暖かな日が続いていたが、この日は寒の戻りで朝から強めの冷たい風が吹き続ける寒い1日。午後には風が弱まったものの、春はまだまだと感じさせる中でのレースとなった。
男子の最上位カテゴリーとなるグループ1には48名が出走。23周32.2kmのレースは1周目から5名が先行して始まった。

序盤から先行した4名 photo:Satoru Kato

RCSリーダージャージの及川弘恭(作新学院大学) photo:Satoru Kato

先行集団を見送って一時ペースが落ちたメイン集団 photo:Satoru Kato
先行したメンバーは、左田龍脩(作新学院大学)、町田和稀(立教大学)、秦愛希翔(日本大学)、秋元碧(明治大学)、高橋壮(新潟食糧農業大学)。ほどなく町田が遅れて4名となるも、後続集団との差は一時40秒まで開いた。

終盤、後方にメイン集団が迫る photo:Satoru Kato

残り3周、飛び出す小林海斗(日本体育大学) photo:Satoru Kato

中央大学のメンバーが先頭で最終周回へ photo:Satoru Kato
レース後半に入ると後続集団がペースを上げて徐々に差を縮め始める。残り10周を切ると直線区間で視界に入るまでの距離となり、残り5周で後続集団が先行する4名を吸収する。その後小林海斗(日本体育大学)が単独先行を試みるも、インカレチャンピオンの佐藤后嶺を擁する中央大学が集団前方に集まって牽引し最終周回を前に吸収。勝負は集団スプリントへ。

4名が並んでスプリント photo:Satoru Kato

フィニッシュライン上ハンドル投げ合い photo:Satoru Kato

誰も勝ちを確信できず… photo:Satoru Kato
最終コーナーを2番手でクリアしたという吉田朋博(法政大学)がホームストレートで先頭に出る。左から金井健翔(鹿屋体育大学)、右から菅原聡(順天堂大学)、さらにRCSリーダージャージの及川弘恭(作新学院大学)が並びかけて4名ほぼ同時にフィニッシュラインを通過。誰も勝ちを確信できないほどの僅差となったが、吉田がわずかに残して先着。優勝を決めた。

表彰式 photo:Satoru Kato
吉田朋博「最後は差されたと思った」
「最終コーナー前のストレートで5番手くらいに付けていて、高校の同期が前に上がったのを見てついて行った。最後のスプリントは差されて2位か3位かと思っていて、フィニッシュしたあとコースを回って戻ってきたら先輩達から『優勝したぞ!』と聞かされて信じられない気分だった。
今年度の法政大学は目立った結果が無かったので、これを機に波に乗ってみんなで頑張っていけたら良いなと思う。4月から2年になるが、乗り込んで体を作って短距離のスプリント力もつけて総合的に強くなれるようにしたい」

大学対抗 表彰式 photo:Satoru Kato 
中間スプリント賞は秦 愛希翔(日本大学)と秋元碧(明治大学) photo:Satoru Kato

2025年RCS総合優勝 及川弘恭(作新学院大学) photo:Satoru Kato
2025年度RCSチャンピオンは及川弘恭(作新学院大学)。2位以下にダブルスコア以上の差をつけて年間優勝を決めた。
及川弘恭「作新学院大学として活躍できた1年」
「第1戦のオープンロードで優勝してリーダージャージを着て、ここまでうまくポイントを稼いで圧倒的な差をつけて首位をキープすることが出来た。シーズン最終戦まで走り切るつもりでやってきて、今日は4位で表彰台には乗れなかったけれど、このレースを走れることに感謝したい。僕以外のチームメイトも今年は活躍出来たと思うし、最後のレースで大学対抗2位となって成長を実感出来たと思う。2026年度はインカレ、学生選手権のロード、トラックなどで優勝を目指して全国制覇できるチームになれるよう頑張りたい」
女子 ナショナルチームメンバーを抑えて1年生の今西紗楽が優勝

女子 2025年の女子タイトルをほぼ総なめにした水谷彩奈(日本体育大学)を先頭にラインナップ photo:Satoru Kato

女子 水谷彩奈(日本体育大学)が序盤からペースを上げていく photo:Satoru Kato

女子 レース中盤までに4名に絞られた photo:Satoru Kato
女子は9周12.6kmのレースに10名が出走。序盤からトラック中距離ナショナルチームの水谷彩奈(日本体育大学)と岡本美咲(早稲田大学)がペースを上げ、伊藤日菜子(日本体育大学)、今西紗楽(鹿屋体育大学)らが追従して4名に絞られる。最後は4名で横一線のスプリントとなり、僅差の勝負を今西が制して優勝した。

女子 横一線のスプリントを今西紗楽(鹿屋体育大学、左から2番目)が制した photo:Satoru Kato

女子 表彰式 photo:Satoru Kato
今西紗楽「ロングスプリントの準備をしてきた」
「最後のスプリントは後ろから来ているのがわかっていたので、必死にモガいた。ロングスプリントになると思ってその準備をしてきたことが功を奏したと思う。
2025年は大会前に体調を崩すことが何度かあって成績が振るわず悔しい思いをしたけれど、4月から2年生になる今年は攻める走りをしたいと思って冬の間練習してきた。その成果が今日のレースで出せたと感じている。目標は全日本選手権U23で3位以内に入れる力をつけたい」



今年20回目の開催となった「明治神宮外苑クリテリウム」は、日本学生自転車競技連盟が主催する「全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)」2025年度シーズン全9戦の最終戦として行われた。
国内ロードレースシーズンは開幕したばかりではあるが、4月から新年度となる大学生にとってこの時季に開催される明治神宮外苑クリテリウムは学年最後のレース。卒業生にとっては大学最後のレースとなる。

今年は新秩父宮ラグビー場の建設が始まったことによりコース終盤が変更され、従来の1周1.5kmから1.4kmに短縮された。これにより最終コーナーは従来の国立競技場前のヘアピンコーナーから50mほどフィニッシュ寄りの直角コーナーとなり、スピードを落とさずにスプリント勝負になることが予想された。


2月末から暖かな日が続いていたが、この日は寒の戻りで朝から強めの冷たい風が吹き続ける寒い1日。午後には風が弱まったものの、春はまだまだと感じさせる中でのレースとなった。
男子の最上位カテゴリーとなるグループ1には48名が出走。23周32.2kmのレースは1周目から5名が先行して始まった。



先行したメンバーは、左田龍脩(作新学院大学)、町田和稀(立教大学)、秦愛希翔(日本大学)、秋元碧(明治大学)、高橋壮(新潟食糧農業大学)。ほどなく町田が遅れて4名となるも、後続集団との差は一時40秒まで開いた。



レース後半に入ると後続集団がペースを上げて徐々に差を縮め始める。残り10周を切ると直線区間で視界に入るまでの距離となり、残り5周で後続集団が先行する4名を吸収する。その後小林海斗(日本体育大学)が単独先行を試みるも、インカレチャンピオンの佐藤后嶺を擁する中央大学が集団前方に集まって牽引し最終周回を前に吸収。勝負は集団スプリントへ。



最終コーナーを2番手でクリアしたという吉田朋博(法政大学)がホームストレートで先頭に出る。左から金井健翔(鹿屋体育大学)、右から菅原聡(順天堂大学)、さらにRCSリーダージャージの及川弘恭(作新学院大学)が並びかけて4名ほぼ同時にフィニッシュラインを通過。誰も勝ちを確信できないほどの僅差となったが、吉田がわずかに残して先着。優勝を決めた。

吉田朋博「最後は差されたと思った」
「最終コーナー前のストレートで5番手くらいに付けていて、高校の同期が前に上がったのを見てついて行った。最後のスプリントは差されて2位か3位かと思っていて、フィニッシュしたあとコースを回って戻ってきたら先輩達から『優勝したぞ!』と聞かされて信じられない気分だった。
今年度の法政大学は目立った結果が無かったので、これを機に波に乗ってみんなで頑張っていけたら良いなと思う。4月から2年になるが、乗り込んで体を作って短距離のスプリント力もつけて総合的に強くなれるようにしたい」



2025年度RCSチャンピオンは及川弘恭(作新学院大学)。2位以下にダブルスコア以上の差をつけて年間優勝を決めた。
及川弘恭「作新学院大学として活躍できた1年」
「第1戦のオープンロードで優勝してリーダージャージを着て、ここまでうまくポイントを稼いで圧倒的な差をつけて首位をキープすることが出来た。シーズン最終戦まで走り切るつもりでやってきて、今日は4位で表彰台には乗れなかったけれど、このレースを走れることに感謝したい。僕以外のチームメイトも今年は活躍出来たと思うし、最後のレースで大学対抗2位となって成長を実感出来たと思う。2026年度はインカレ、学生選手権のロード、トラックなどで優勝を目指して全国制覇できるチームになれるよう頑張りたい」
女子 ナショナルチームメンバーを抑えて1年生の今西紗楽が優勝



女子は9周12.6kmのレースに10名が出走。序盤からトラック中距離ナショナルチームの水谷彩奈(日本体育大学)と岡本美咲(早稲田大学)がペースを上げ、伊藤日菜子(日本体育大学)、今西紗楽(鹿屋体育大学)らが追従して4名に絞られる。最後は4名で横一線のスプリントとなり、僅差の勝負を今西が制して優勝した。


今西紗楽「ロングスプリントの準備をしてきた」
「最後のスプリントは後ろから来ているのがわかっていたので、必死にモガいた。ロングスプリントになると思ってその準備をしてきたことが功を奏したと思う。
2025年は大会前に体調を崩すことが何度かあって成績が振るわず悔しい思いをしたけれど、4月から2年生になる今年は攻める走りをしたいと思って冬の間練習してきた。その成果が今日のレースで出せたと感じている。目標は全日本選手権U23で3位以内に入れる力をつけたい」
明治神宮外苑クリテリウム 結果
| 男子グループ1(32.2km) | ||
| 1位 | 吉田 朋博(法政大学) | 45分23秒 |
| 2位 | 金井 健翔(鹿屋体育大学) | +0秒 |
| 3位 | 菅原 聡(順天堂大学) | |
| 4位 | 及川 弘恭(作新学院大学) | |
| 5位 | 鈴木 星凪(明治国際医療大学) | +1秒 |
| 6位 | 並江 優作(鹿屋体育大学) | |
| 中間スプリント賞 | ||
| 5周目 | 秦 愛希翔(日本大学) | |
| 10周目 | 秋元 碧(明治大学) | |
| 15周目 | 秦 愛希翔(日本大学) | |
| 大学対抗成績 | ||
| 1位 | 鹿屋体育大学 | 8点 |
| 2位 | 作新学院大学 | 11点 |
| 3位 | 明治国際医療大学 | 17点 |
| 2025年度RCS最終ランキング | ||
| 1位 | 及川 弘恭(作新学院大学) | 234点 |
| 2位 | 左田 龍脩(作新学院大学) | 103点 |
| 3位 | 住吉 晴気(中京大学) | 95点 |
| 女子(12.6km) | ||
| 1位 | 今西 紗楽(鹿屋体育大学) | 20分12秒 |
| 2位 | 伊藤 日菜子(日本体育大学) | +0秒 |
| 3位 | 水谷 彩奈(日本体育大学) | |
| 4位 | 岡本 美咲(早稲田大学) | |
| 中間スプリント賞 | ||
| 伊藤日菜子(日本体育大学) |

