このジロでは精彩を欠いていたサイレンス・ロットが勝利をアピール。ジルベールは得意のワンディクラシックスタイルの強烈なアタックをかけてゴールまで逃げ切った。ジロ最終週、最終日を前にした待望のステージ優勝だ。

(filter error or malformed img_assist tag)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、サイレンス・ロット)


このジロにはステージ優勝を狙ってきた。山岳ステージの後、本当に疲れ果ててしまった。一度回復してはまたひどくなる。そんな状態が10日近くも続いたんだ。自分には「もう家に帰るときかな」と言ったんだ。でもレースに残った。そして今はやり遂げたことにハッピーだよ。

最初に(ゴールの)周回路を通ったとき、アタックするには絶好だと思った。そしてその同じ場所でアタックしたよ。




(filter error or malformed img_assist tag)

デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)


--中間スプリントを取りに行ったことを聞かれて

あんなスプリントをしたのは僕のプロのキャリアの中でたぶん最初のことだろうね。スプリントボーナスを争うのは好きじゃない。リアルタイムを争うほうがいいね。でも誰かが戦争を仕掛けてきたら、戦わなくてはならない。

明日の有力候補はリーヴァイ(ライプハイマー)だ。僕は集中して走る。「静かな散歩」にはならないだろう。ディルーカとのタイム差は小さい。最後のフィニッシュラインを越えるまで集中することが大事だ。
僕は今強いことが分かっているから冷静でいられる。でもジロはフィニッシュラインを越えるまで終わらないんだ。



マリアローザのデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)とマリアチクラミーノのダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)マリアローザのデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)とマリアチクラミーノのダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス) photo:Kei Tsuji

ダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)


もし2位でジロを終えても満足だ。なぜなら1kmごとすべて闘ってきたから。昨日のヴェスヴィオステージの後すでに僕はジロに勝てないだろうと思っていた。このジロはとてもレベルが高い。皆が誇りに思っていいことだろう。

明日は何でも起こりうる。タイム差は小さい。僕はまだすべての距離を闘う。とてもテクニカルでスペシャルなコースだ。でもメンショフは強さを見せた。ブロックハウスで彼を少し打ちのめしたが、彼はよく回復して、ヴェスヴィオではよく防御した。


カルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)


ちょっとほろ苦いね。ジロに来たときに最初に目指していたものとまったく違う結果になってしまった。チームでのステージ2勝が、僕がローマの表彰台に上れない虚しさを少し補ってくれるけれど。


(filter error or malformed img_assist tag)

ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)on Twitter※


20ステージが終わった。まったく平坦だったけど、速かった。125マイル(200km)の距離を時速28マイル(45km/h)で走った。最終日の準備はいいよ。そしてアスペンの家に帰れる。
さっきユニバーサルスポーツのインタビュー収録を終えた。明日のTTの間にでも流すと思うよ。

今日のメンショフにも脱帽だね。誰もがディルーカがやすやす取ると思ってたボーナスタイムを奪うなんて。クラス(質)を見せたね。


※Twitter(ツィッター):ネット上に「つぶやき」を投稿し合うコミュニケーション・サービス。携帯電話で書き込む簡易ブログやチャットに似た機能をもつサービス。
アームストロングのログは https://twitter.com/lancearmstrong

text:綾野 真、辻 啓
photo:辻 啓,CorVos

最新ニュース(全ジャンル)