バッソとペッリツォッティのダブルエース体制は今日で決着がつき、今後ひとりのリーダーになりそうだ。ペッリツォッティは昨年のジロでステージ1勝と序盤でマリアローザを着ている。今、目標はローマの表彰台になった。

チームジャージをアピールしてゴールに向かうフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)チームジャージをアピールしてゴールに向かうフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス) photo:Kei.Tsuji

フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、リクイガス)


そんなに早くアタックするつもりじゃなかったけど、シュミットが行ったときに他の選手が良くないように感じられたから僕自身が行った。

アームストロングが迫ってきているのを知って(彼を待つべきか、一人で逃げるべきか)迷った。でもこの上りはペダルを踏みやすかった。だからタイムトライアルのように行くことにした。そして全力を尽くしたよ。

2日前、僕は「悪い日」を迎えた。暑さが原因だった。昨日の休息日は本当に重要だった。今日の上りはリズムを刻めるいい上りだった。そして調子が良かった。

僕はジロに勝ちに来た。しかし、レベルはとても高い。ステージ1勝と総合3位になれれば、昨年よりもいい。でも4位か5位で終えるなら満足しないだろうね。
チームはイヴァン(バッソ)か僕で勝利したいと考えている。でもイヴァンが2年間レースに出ていなかったことで、僕たちは彼の調子がどうなのか計りかねていた。今僕らの目標はローマのポディウムになった。

ヴェスヴィオではバッソと僕はまたトライするよ。今日のサストレのように、他の選手だって悪い日が来るものだ。

ディルーカの後方にマリアローザのメンショフが遅れずに着いていくディルーカの後方にマリアローザのメンショフが遅れずに着いていく photo:CorVos

デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)


今、僕が置かれている状況はいい。総合で前にいて、ヴォスヴィオは最後の重要なステージだ。ディルーカは必ず何か仕掛けてくる。僕の目標は彼についていくことだけだ。

いや、今日重要なことはディルーカについていくことだった。遅れてしまったのはリズムが狂っただけ。普通のことだ。ゴール前のコースも知らなかった。大丈夫、何も心配することは無いよ。

長い上りだった。休息日翌日は、自分の身体がどれぐらい反応できるかに確信がもてないもの。でも今日は好調だった。いい感じだった。脚の状態も良かった。ヴェスヴィオでは今日みたいに走れるだろう。とても満足している。


ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ) on Twitter


短くて、速くて、タフだった。ペッリツォッティがアタックしたのにちょっといらいらして着いていってしまったけど、彼を捕まえる脚が無かった。
ともかく4年もビール飲んで、昨月クラッシュして、歳をとったことを考えたら、今の調子がだんだん良くなっているのは悪くないだろう。
力を使い果たしてゴールし、顔をしかめるランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)力を使い果たしてゴールし、顔をしかめるランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ) photo:CorVos

text:綾野 真、辻 啓
photo:辻 啓,CorVos

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