2012/03/02(金) - 14:22
2012年3月2日、ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)第8ステージが雨降るショートコースで行なわれ、逃げた福島晋一(トレンガヌプロアジア)ら吸収後の集団ゴールスプリントでアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)が勝利。西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が6位に入った。
前日の半分にも満たない100.8kmで行なわれた第8ステージ。スプリント勝負濃厚のこのショートステージで、福島晋一が今大会4度目の逃げを試みた。
15km地点で福島とともに集団を飛び出したのは、アッバース・サイディタナハ(イラン、アザド大学クロスチーム)、ウィジャヤ・エンドラ(インドネシア、インドネシアチーム)、ジンロォン・フアン(台湾、RTSレーシングチーム)、ハオ・リュー(中国、マックスサクセススポーツ)。合計5名による逃げが始まった。
しかしコース全長の短さから、スプリンターチームは大きなリードを許さない。タイム差が1分に満たない緊迫した状況が続き、45km地点でマークした1分20秒がこの日最大のタイム差に。
レース後半に入ると、ファルネーゼヴィーニとアンドローニ・ジョカトリがコントロールする集団が逃げを追いつめる。福島とサイディタナハは最後まで粘ったが、ゴールまで8kmを残して吸収。スプリント狙いのファルネーゼヴィーニやユーロップカーが先頭に立った。
ゴールまで3kmを切ると、またもや福島がアタック。飛び出すには至らなかったが、集団は更にスピードを強め、そこからトレインを組んだ愛三工業レーシングチームが先頭に立つ。
激しいポジション争いの末、ユナイテッドヘルスケア主導のままラスト1kmを通過。ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)の後ろから、ゴールまで200mを残してグアルディーニがスプリントをスタートさせる。追いすがるハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)を振り切ったグアルディーニが勝利した。
グアルディーニは第2、第3、第4ステージに続く4勝目をマークしたグアルディーニ。大会通算9勝目で、これはグレーム・ブラウン(オーストラリア)に並ぶ大会記録だ。レース後のインタビューでグアルディーニは「4戦4勝という結果に満足している。今日最も強いトレインを作ったのはユナイテッドヘルスケアだった。明日もスプリントを狙うよ」とコメントしている。
今大会最強スプリンターの名をほしいままにしているグアルディーニ。しかし前日の第7ステージで失ったポイント賞ジャージを、ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)から奪い返すことは出来なかった。両者の差は6ポイント。最終日までブルージャージを懸けた闘いは白熱しそうだ。
ゴール前でトレインを形成するなど、積極的な動きを見せた愛三工業レーシングチームは、西谷を6位に送り込んだ。UCIアジアツアーランキング首位の西谷は、UCIポイントを5ポイント加算。西谷は現在UCIがマレーシアに輸送中というUCIアジアツアーリーダージャージを今月末まで着用する予定だ。
ツール・ド・ランカウイ2012第8ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) 2h13'27"
2位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)
3位 ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
4位 ホセイン・ナテギ(イラン、タブリズペトロケミカル)
5位 マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)
6位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)
7位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
8位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
9位 ジャニ・テウェルデ(エリトリア、MTNキュベカ)
10位 レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ)
12位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム)
50位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム)
69位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
71位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム)
114位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +1'10"
118位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +2'39"
個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ) 26h51'37"
2位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +30"
3位 ビクトル・ニノ(コロンビア、アザド大学クロスチーム) +56"
4位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +2'20"
5位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +3'43"
6位 ステファノ・ロカテッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +4'15"
7位 ガデル・ミズバニ(イラン、タブリズペトロケミカル) +4'23"
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ) +4'28"
9位 デニス・ヴァンニーケルク(南アフリカ、MTNキュベカ) +4'33"
10位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +4'44"
32位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +12'03"
42位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +15'30"
49位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +16'43"
77位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +28'50"
88位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +32'26"
97位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +37'00"
108位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +41'19"
ポイント賞
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
アジアンライダー賞
アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
前日の半分にも満たない100.8kmで行なわれた第8ステージ。スプリント勝負濃厚のこのショートステージで、福島晋一が今大会4度目の逃げを試みた。
15km地点で福島とともに集団を飛び出したのは、アッバース・サイディタナハ(イラン、アザド大学クロスチーム)、ウィジャヤ・エンドラ(インドネシア、インドネシアチーム)、ジンロォン・フアン(台湾、RTSレーシングチーム)、ハオ・リュー(中国、マックスサクセススポーツ)。合計5名による逃げが始まった。
しかしコース全長の短さから、スプリンターチームは大きなリードを許さない。タイム差が1分に満たない緊迫した状況が続き、45km地点でマークした1分20秒がこの日最大のタイム差に。
レース後半に入ると、ファルネーゼヴィーニとアンドローニ・ジョカトリがコントロールする集団が逃げを追いつめる。福島とサイディタナハは最後まで粘ったが、ゴールまで8kmを残して吸収。スプリント狙いのファルネーゼヴィーニやユーロップカーが先頭に立った。
ゴールまで3kmを切ると、またもや福島がアタック。飛び出すには至らなかったが、集団は更にスピードを強め、そこからトレインを組んだ愛三工業レーシングチームが先頭に立つ。
激しいポジション争いの末、ユナイテッドヘルスケア主導のままラスト1kmを通過。ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)の後ろから、ゴールまで200mを残してグアルディーニがスプリントをスタートさせる。追いすがるハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)を振り切ったグアルディーニが勝利した。
グアルディーニは第2、第3、第4ステージに続く4勝目をマークしたグアルディーニ。大会通算9勝目で、これはグレーム・ブラウン(オーストラリア)に並ぶ大会記録だ。レース後のインタビューでグアルディーニは「4戦4勝という結果に満足している。今日最も強いトレインを作ったのはユナイテッドヘルスケアだった。明日もスプリントを狙うよ」とコメントしている。
今大会最強スプリンターの名をほしいままにしているグアルディーニ。しかし前日の第7ステージで失ったポイント賞ジャージを、ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)から奪い返すことは出来なかった。両者の差は6ポイント。最終日までブルージャージを懸けた闘いは白熱しそうだ。
ゴール前でトレインを形成するなど、積極的な動きを見せた愛三工業レーシングチームは、西谷を6位に送り込んだ。UCIアジアツアーランキング首位の西谷は、UCIポイントを5ポイント加算。西谷は現在UCIがマレーシアに輸送中というUCIアジアツアーリーダージャージを今月末まで着用する予定だ。
ツール・ド・ランカウイ2012第8ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) 2h13'27"
2位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)
3位 ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
4位 ホセイン・ナテギ(イラン、タブリズペトロケミカル)
5位 マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)
6位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)
7位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
8位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
9位 ジャニ・テウェルデ(エリトリア、MTNキュベカ)
10位 レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ)
12位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム)
50位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム)
69位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
71位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム)
114位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +1'10"
118位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +2'39"
個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ) 26h51'37"
2位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +30"
3位 ビクトル・ニノ(コロンビア、アザド大学クロスチーム) +56"
4位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +2'20"
5位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +3'43"
6位 ステファノ・ロカテッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +4'15"
7位 ガデル・ミズバニ(イラン、タブリズペトロケミカル) +4'23"
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ) +4'28"
9位 デニス・ヴァンニーケルク(南アフリカ、MTNキュベカ) +4'33"
10位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +4'44"
32位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +12'03"
42位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +15'30"
49位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +16'43"
77位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +28'50"
88位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +32'26"
97位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +37'00"
108位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +41'19"
ポイント賞
ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
アジアンライダー賞
アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
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