コンタドール、エヴァンス、シュレク、宮澤が出場　フェンが初戦を制す

2012年2月5日、地中海に浮かぶスペイン・マヨルカ島でチャレンジ・マヨルカが開幕した。ビッグネームが揃う大会初戦はj、平坦コースで行なわれるトロフェオ・パルマ（UCI1.1）。21歳のアンドリュー・フェン（イギリス、オメガファーマ・クイックステップ）がスプリント勝利を飾った。

トロフェオ・パルマ　アルベルト・コンタドール（スペイン、チームサクソバンク）を始め、トップ選手が先頭に並ぶ photo:Cor Vos今年で開催21回目を迎えるチャレンジ・マヨルカは、UCI（国際自転車競技連合）クラス1のワンデーレースが5つ連なった特殊なレース。出場選手が毎日入れ替わるのが特徴で、本格的なシーズンインを前にした選手たちがこぞって出場する。

レースには、CAS（スポーツ仲裁裁判所）による判決を間近に控えたアルベルト・コンタドール（スペイン、チームサクソバンク）の他、カデル・エヴァンス（オーストラリア、BMCレーシングチーム）、シュレク兄弟（ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン）らが顔を揃えた。

トロフェオ・パルマ　海沿いの平坦路を駆ける photo:Cor Vos第1ステージにあたるトロフェオ・パルマは、バレアレス諸島自治州の州都であるパルマ市内の海岸通を閉鎖した11.6km周回コースを10周。オメガファーマ・クイックステップのフェンが大集団スプリントを制した。

フェンは1990年7月生まれの21歳で、昨年のロード世界選手権U23ロードレースで銅メダルを獲得した選手。2008年にはパリ〜ルーベのジュニアレースで優勝している。

トロフェオ・パルマ　優勝を飾ったアンドリュー・フェン（イギリス、オメガファーマ・クイックステップ） photo:Cor Vosプロ初勝利を飾ったフェンは「興奮が覚めやらない。こんな勝利をずっと夢見てきた。ラスト3周はチームがレースをコントロールして、最後はマッテオ・トレンティンにリードされてスプリントした。この喜びは言葉で表現出来ないよ」とコメント。

同日カタールで開催されたツアー・オブ・カタールではチームメイトのトム・ボーネン（ベルギー）が勝利を飾っており、オメガファーマ・クイックステップとしては今シーズン早くも7勝目。2月6日現在、チームの勝利数はダントツで世界トップだ。

レース中盤の逃げに乗り、その後はエースのアシストに力を尽くした宮澤崇史は151位でゴール。レース後、宮澤はTwitterに「アルベルト（コンタドール）とジョナサン（キャントウェル）のポジショニング。途中逃げに入って、最後はジョナサンの為に前へ行き残り1kmを先頭で入ったが、ジョサナンが列車から外れてしまいレースは終了。惜しかった」と書き込んでいる。

レース内容はレース公式サイト、選手コメントはオメガファーマ・クイックステップ公式サイトより。

トロフェオ・パルマ2012結果
1位　アンドリュー・フェン（イギリス、オメガファーマ・クイックステップ）　2h33'53"
2位　アンドレ・ショルツ（ドイツ、チームネットアップ）
3位　アレクサンドル・ポルセフ（ロシア、カチューシャ）
4位　マヌエル・カルドソ（ポルトガル、カハルーラル）
5位　ダニエーレ・ベンナーティ（イタリア、レディオシャック・ニッサン）
6位　レムコ・テブレク（オランダ、サイクリングチーム・デレイケ）
7位　マッティ・ブレシェル（デンマーク、ラボバンク）
8位　アレクセイ・ツァテヴィツク（ロシア、カチューシャ）
9位　ザッカリ・デンプスター（オーストラリア、エンドゥーラレーシング）
10位　ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスター）
151位　宮澤崇史（日本、チームサクソバンク）　　　　　　　　　　　　　　　　　+15"

text:Kei Tsuji