10日間に渡って開催されたブエルタ・チリ(UCI2.2)最終第10ステージは恒例の集団スプリントに持ち込まれ、ファンホセ・ロバト(スペイン、アンダルシア)がステージ優勝。パトリシオ・アルモナシド(チリ、クロスデピルケ・トレック)が総合優勝に輝いた。

サンティアゴのゴール地点を通過するプロトンサンティアゴのゴール地点を通過するプロトン photo:Luis Barbosaブエルタ・チリ最終ステージは、チリの首都サンティアゴに設定されたサーキットを周回する距離79.3kmのクリテリウム。レースは序盤からパンクが相次ぐ展開となり、内間康平(チームNIPPO)もこれに巻き込まれる。

内間は同じくストップしたエースのマキシミリアーノ・リチェーゼ(アルゼンチン・チームNIPPO)を集団に引き上げるのに尽力し、レースから離脱する結果となった。

リーダージャージを着るパトリシオ・アルモナシド(チリ、クロスデピルケ・トレック)リーダージャージを着るパトリシオ・アルモナシド(チリ、クロスデピルケ・トレック) photo:Luis Barbosa内間は自身のfacebookで次のようにコメントしている。
「10日間1400キロのブエルタ・チリが終わりました。最終日の昨日は最初は後ろからスタート。途中から前に上がって行きましたが、穴に落ちてパンク。

他でもパンクが相次ぎ少し時間がかかり、15キロかけてやっと追い付いたと思ったら集団で落車。それにリチェーゼが巻き込まれており待ちました。

そこから集団を追走。自分は集団に追いつく前に足が終わって脱落。最終日にして完走出来ませんでした。ただ、決してついて行くのが厳しくて完走出来なかった訳ではありません。

完走出来なくてもあそこでエースを待ちサポートする事が最後の仕事でした。でもラストに向け列車組めなかったのが悔しすぎます」。

レースは最終ステージ恒例の集団スプリントに持ち込まれ、アンダルシアのロバトが先頭でゴールを切った。アンダルシアはステージ4勝目を飾り、プロコンチネンタルチームの意地を見せることに成功している。

ファンホセ・ロバト(スペイン、アンダルシア)が最終ステージを制すファンホセ・ロバト(スペイン、アンダルシア)が最終ステージを制す photo:Luis Barbosa観客からの祝福を受けるパトリシオ・アルモナシド(チリ、クロスデピル観客からの祝福を受けるパトリシオ・アルモナシド(チリ、クロスデピル photo:Luis Barbosa

個人総合争いは、前日の山頂ゴールで首位に浮上したパトリシオ・アルモナシドが総合優勝を果たした。「僕のキャリアの中で最も素晴らしい勝利だ。サポートしてくれたチームメイトや、何より地元チリのファンたちの応援のおかげ。みんなにはとても感謝しているよ。」

と語るアルモナシドは、地元チリ出身の中堅選手。格上のプロコンチネンタルチームも出場する中、キャリア最大の勝利を手に収めた。

レース内容は公式サイトより。


ブエルタ・チリ2012第10ステージ結果
1位 ファンホセ・ロバト(スペイン、アンダルシア)              1時間43分36秒
2位 ルイス・マンシーリャ(チリ、クロスデピルケ・トレック)
3位 ゴンサロ・ミランダ(チリ、モスタザル・サイクリングアドベンチャー)
4位 リカルド・ロドリゲス(チリ、ユニオンシクリスタ)
5位 マキシミリアーノ・リチェーゼ(アルゼンチン、チームNIPPO)

個人総合成績
1位 パトリシオ・アルモナシド(チリ、クロスデピルケ・トレック)      30時間51分47秒
2位 フェリックス・カルデナス(コロンビア、シマノGW)                 +18秒
3位 ゴンサロ・カリード(チリ、クロスデピルケ・トレック)              +1分54秒
4位 ディディエ・チャパッロ(コロンビア、コムセル・コルデポルテ)        +3分00秒
5位 ウォルフガング・ブルマン(チリ、スコット・チリマット)              +3分39秒

text:So.Isobe

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