11月2日、UCI(国際自転車競技連合)は2012年度のUCIプロチーム登録を済ませたチームリストを発表した。UCIは同時にUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム登録の15チームを発表。土井雪広が所属するプロジェクト1t4i(現スキル・シマノ)は来季もセカンド・ディビジョンチームとして活動する。

2012年度のUCIプロチーム登録を済ませたBMCレーシングチーム2012年度のUCIプロチーム登録を済ませたBMCレーシングチーム photo:Makoto Ayano2012年も継続的にUCIワールドツアーライセンスを保有する12チームのうち、10月25日に発表されたチーム格付けランキングで上位15以内に入り、問題なくUCIプロチーム(ファースト・ディビジョン)登録を完了させたのはBMCレーシングチームやチームスカイなどの8チーム。

一方、アージェードゥーゼル、エウスカルテル・エウスカディ、レディオシャック・ニッサン、ヴァカンソレイユ・DCMの4チームは、2012年度のUCIワールドツアーライセンスを保有しているにも関わらず、UCIプロチーム登録が保留された。

チーム格付けランキングで15位以内に入らなかったアージェードゥーゼル(16位)とエウスカルテル・エウスカディ(19位)は、UCIが定める規定通り、ライセンス委員会による審査を受ける。しかし同ランキング15位以内のレディオシャック・ニッサンとヴァカンソレイユ・DCMも同様に審査の対象となっている。登録保留の理由は明らかにされていない。

UCIプロチーム数の上限は18チームであり、残る枠は10チーム。確定していない上記4チームに加え、ライセンス新規申請を行なったグリーンエッジとロット・サイクリングプロジェクト、更新申請を行なったカチューシャ、オメガファーマ・クイックステップ、サクソバンク・サンガード、そしてセカンド・ディビジョンから昇格を目指すジェオックス・TMC、FDJ、ユーロップカーが、ライセンス争奪戦を繰り広げる。つまり、ライセンスを申請している12チームの中から、2チームが漏れる計算だ。

しかし、ジェオックス・TMCはメインスポンサーの撤退が決定し、現実的にライセンス獲得どころかチーム存続も危ぶまれている状態。ライセンス争いには絡まないと見られる。

UCIは同時に2012年度のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(セカンド・ディビジョン)登録状況を発表。スキル・シマノの後継チーム/プロジェクト1t4iは、当初UCIワールドツアーライセンスを申請していたものの、チーム格付けランキングで基準となる20位以内に入ることができず。2012年も継続的にUCIプロコンチネンタルチームとして活動することが決まっている。

UCIワールドツアーライセンスを保有し、UCIプロチーム登録が完了したチーム
アスタナ・プロチーム
BMCレーシングチーム
ガーミン・サーヴェロ
ランプレ・ISD
リクイガス・キャノンデール
モビスター
ラボバンク
チームスカイ

UCIワールドツアーライセンスを保有しながら、UCIプロチーム登録が保留されたチーム
アージェードゥーゼル
エウスカルテル・エウスカディ
レディオシャック・ニッサン(現レオパード・トレック)
ヴァカンソレイユ・DCM

UCIワールドツアーライセンス新規申請もしくは更新手続を行なっているチーム
グリーンエッジ
カチューシャ
ロット・サイクリングプロジェクト(現オメガファーマ・ロット)
オメガファーマ・クイックステップ(現クイックステップ)
サクソバンク・サンガード
ジェオックス・TMC
FDJ
ユーロップカー

UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(セカンド・ディビジョン)
アクセント・ジョブス
アンドローニ・ジョカトリ
アックア・エ・サポーネ
ブルターニュ・シュレー
カハルーラル
コフィディス
コルナゴ・CSFイノックス
コロンビア・コルデポルテス
ランドバウクレジット
プロジェクト1t4i(現スキル・シマノ)
ソール・ソジャサン
スパイダーテック・パワードバイC10
チームネットアップ
トップスポート・フラーンデレン
ユナイテッドヘルスケア

text:Kei Tsuji