2011/11/03(木) - 21:33
11月3日、長野県飯山市の長峰運動公園で信州クロス第2戦が行われ、序盤から先頭に立つ積極的な走りを見せた辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)が追いすがる小坂親子を引き離して優勝。4日前の北陸シクロクロスに続き連勝を収めた。
信州クロスで初お目見えとなった飯山・長峰運動公園のコースは、かつてヨーロッパでロードプロとしてベルギーで活躍、シクロクロスにも造詣の深い三船雅彦氏が監修。
本場ヨーロッパのサーキットを知る氏曰く「飯山のコースはスピードが上がるほどに難しさが増す世界標準コース!」に仕立てられたコースは25%の激坂や、テクニカルなマッドエリア、そしてハイスピードコーナーが配置される、休む場所のなさが特徴。
祝日の木曜日開催となり、先日の北陸シクロクロス黒部大会で優勝した辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)、2位の小坂正則(スワコレーシングチーム)、4位の小坂光(TeamZenko/宇都宮ブリッツェン)らは中3日でのレース。15人がエントリーしたカテゴリー1のレースを引っ張ったのはやはりこの3人だった。
ファーストラップで先頭に立ったのは小坂光。その後ろには小坂正則、辻浦がパックを形成する。4番手争いは合田正之(サイクルクラブ3UP)、兼子博昭(スワコレーシングチーム)、大塚潤(TEAM YOU CAN)の3人がやはりパックを形成。前を行く3名を追う。
2周目に入ると全日本チャンピオン辻浦が前へ。小坂正則、小坂光とそれぞれ数秒差で続き、早くもレースは力と力のぶつかり合いの様相を呈す。先頭を走る辻浦は快調にペースを刻み、激坂や階段セクションを難なくこなしていく。しばらく2位を走行していた小坂正則は、レースが中盤に差し掛かる頃に息子の小坂光にかわされる。
先日の黒部では辻浦と小坂正則の一騎打ちだったが、この日辻浦に立ち向かったのは小坂光。一時は10秒まで開いた差を5秒まで詰める気迫の走りを光が見せると、辻浦はさらに踏み込み追いつかせない。
追いつきそうで追いつかない展開のままレースは周回を消化。一周が短めに設定されたため、この日カテゴリー1の選手は14周を重ねることになるが、10周目を迎えたところで辻浦のペースにじりじりと光が離され始める。
貫禄すら感じさせる辻浦はミスなくスリッピーな泥の区間をこなし、階段セクションを駆け上る。安定した強さを見せた辻浦が、4日前の黒部に続きシクロクロス2連勝。小坂光は17秒遅れの2位でゴールした。小坂正則は37秒遅れの3位でフィニッシュラインを越えている。
2分33秒遅れの4位争いは大塚と合田のスプリントになり、大塚に軍配。同一周回でのゴールが6位の兼子までという、ハイスピードなレースとなった。レース後はコースの監修者であり、この日マスターズで優勝した三船雅彦氏によるシクロクロスライディングスクールが開かれ、大勢の参加者がコース上で氏のノウハウを乗りながら学んでいた。
優勝した辻浦圭一のコメント
「最近は前半で前に出ることを意識しています。人数を絞ろうと前に出たら、3秒ほど開いたのでそのまま行き、残り9周のところで10秒ほど開くことができた。それでも先が長いことと後ろが親子だから協力するかもしれない、と様子を伺ったんですが、親子2人はちぎり合っている。よし加速しようと思い、踏むポイントを変えてみたら一気に差を開くことができました。
コースはあまり日本にない設定で、一見何でもないんですが、コーナーが大きくとられていて、スピードを上げれば上げるほどバイクコントロールやライン取りのスキルが問われます。ベルギーやオランダを彷彿とさせる難しさがあって、僕は好きで楽しめたコースでした」
レースの模様はフォトギャラリーにて!
信州クロス2011-2012第2戦飯山結果
C1(14周回)
1位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー) 1h05'04"
2位 小坂光(TeamZenko/宇都宮ブリッツェン) +17"
3位 小坂正則(スワコレーシングチーム) +37"
4位 大塚潤(TEAM YOU CAN) +2'33"
5位 合田正之(サイクルクラブ3UP)
6位 兼子博昭(スワコレーシングチーム) +2'55"
CL1(7周回)
1位 相野田静香(CLUB GROW OGK KABUTO) 42'44"
C2(8周回)
1位 横山航太 38'12"
2位 山田誉史輝 +2'56"
3位 松尾純 +3'28"
CL2(5周回)
1位 山下裕子 35'03"
2位 藤森なおみ 30'00"
3位 石井美代子 30'52"
C3(6周回)
1位 中村龍太郎 30'45"
2位 山田将輝 +1'04"
3位 山川遼 +1'12"
マスター(6周回)
1位 三船雅彦 30'46"
2位 富田道夫 +3'14"
3位 横山直樹 30'46"
text&photo:Yufta Omata
信州クロスで初お目見えとなった飯山・長峰運動公園のコースは、かつてヨーロッパでロードプロとしてベルギーで活躍、シクロクロスにも造詣の深い三船雅彦氏が監修。
本場ヨーロッパのサーキットを知る氏曰く「飯山のコースはスピードが上がるほどに難しさが増す世界標準コース!」に仕立てられたコースは25%の激坂や、テクニカルなマッドエリア、そしてハイスピードコーナーが配置される、休む場所のなさが特徴。
祝日の木曜日開催となり、先日の北陸シクロクロス黒部大会で優勝した辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)、2位の小坂正則(スワコレーシングチーム)、4位の小坂光(TeamZenko/宇都宮ブリッツェン)らは中3日でのレース。15人がエントリーしたカテゴリー1のレースを引っ張ったのはやはりこの3人だった。
ファーストラップで先頭に立ったのは小坂光。その後ろには小坂正則、辻浦がパックを形成する。4番手争いは合田正之(サイクルクラブ3UP)、兼子博昭(スワコレーシングチーム)、大塚潤(TEAM YOU CAN)の3人がやはりパックを形成。前を行く3名を追う。
2周目に入ると全日本チャンピオン辻浦が前へ。小坂正則、小坂光とそれぞれ数秒差で続き、早くもレースは力と力のぶつかり合いの様相を呈す。先頭を走る辻浦は快調にペースを刻み、激坂や階段セクションを難なくこなしていく。しばらく2位を走行していた小坂正則は、レースが中盤に差し掛かる頃に息子の小坂光にかわされる。
先日の黒部では辻浦と小坂正則の一騎打ちだったが、この日辻浦に立ち向かったのは小坂光。一時は10秒まで開いた差を5秒まで詰める気迫の走りを光が見せると、辻浦はさらに踏み込み追いつかせない。
追いつきそうで追いつかない展開のままレースは周回を消化。一周が短めに設定されたため、この日カテゴリー1の選手は14周を重ねることになるが、10周目を迎えたところで辻浦のペースにじりじりと光が離され始める。
貫禄すら感じさせる辻浦はミスなくスリッピーな泥の区間をこなし、階段セクションを駆け上る。安定した強さを見せた辻浦が、4日前の黒部に続きシクロクロス2連勝。小坂光は17秒遅れの2位でゴールした。小坂正則は37秒遅れの3位でフィニッシュラインを越えている。
2分33秒遅れの4位争いは大塚と合田のスプリントになり、大塚に軍配。同一周回でのゴールが6位の兼子までという、ハイスピードなレースとなった。レース後はコースの監修者であり、この日マスターズで優勝した三船雅彦氏によるシクロクロスライディングスクールが開かれ、大勢の参加者がコース上で氏のノウハウを乗りながら学んでいた。
優勝した辻浦圭一のコメント
「最近は前半で前に出ることを意識しています。人数を絞ろうと前に出たら、3秒ほど開いたのでそのまま行き、残り9周のところで10秒ほど開くことができた。それでも先が長いことと後ろが親子だから協力するかもしれない、と様子を伺ったんですが、親子2人はちぎり合っている。よし加速しようと思い、踏むポイントを変えてみたら一気に差を開くことができました。
コースはあまり日本にない設定で、一見何でもないんですが、コーナーが大きくとられていて、スピードを上げれば上げるほどバイクコントロールやライン取りのスキルが問われます。ベルギーやオランダを彷彿とさせる難しさがあって、僕は好きで楽しめたコースでした」
レースの模様はフォトギャラリーにて!
信州クロス2011-2012第2戦飯山結果
C1(14周回)
1位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー) 1h05'04"
2位 小坂光(TeamZenko/宇都宮ブリッツェン) +17"
3位 小坂正則(スワコレーシングチーム) +37"
4位 大塚潤(TEAM YOU CAN) +2'33"
5位 合田正之(サイクルクラブ3UP)
6位 兼子博昭(スワコレーシングチーム) +2'55"
CL1(7周回)
1位 相野田静香(CLUB GROW OGK KABUTO) 42'44"
C2(8周回)
1位 横山航太 38'12"
2位 山田誉史輝 +2'56"
3位 松尾純 +3'28"
CL2(5周回)
1位 山下裕子 35'03"
2位 藤森なおみ 30'00"
3位 石井美代子 30'52"
C3(6周回)
1位 中村龍太郎 30'45"
2位 山田将輝 +1'04"
3位 山川遼 +1'12"
マスター(6周回)
1位 三船雅彦 30'46"
2位 富田道夫 +3'14"
3位 横山直樹 30'46"
text&photo:Yufta Omata
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