2009/02/03(火) - 12:11
年末恒例のツアー・オブ・サウスチャイナシー(UCI2.2)が12月14日から21日まで、香港、中国南部、マカオで行われた。8日間のステージレースをダイジェストでお送りしよう。
海外にこだわり続けてきたレースキャリア25年の三船雅彦が選んだ最後のロードレースは海外だった。
日本からはジャパンナショナルチームが、また三船と伊勢直人が地元チームで出場した。8ステージを終えた総合成績は、日本チームが団体総合優勝を最終日に逆転で勝ち取った。三船キャプテンのチームのセルゲイ・コデンソフは区間2勝と総合ポイント賞を獲得した。
12月下旬に行われるサウスチャイナシーは、09年シーズン幕開けともいえるレースだ。日本チームはスピード強化の一環で毎年参加、今年は愛三工業レーシングチームから綾部勇成、西谷泰治、盛一大が、チームブリヂストン・アンカーから福田真平、伊丹健治、嶌田義明が藤野監督のもと参加。ほか、三船と伊勢がマカオのスポーツクラブ・マカオで出場した。このチームには昨年個人総合優勝のタン・ワンイップ、マルコポーロのスプリンター、コデンソフもいて三船はキャプテンだ。日本チームもSCマカオも狙うは区間と総合だ。日本チームは過去に昨年の西谷の2勝のように区間優勝はあるが、個人総合優勝がない。
第1ステージは香港郊外の沙田で行われた。35周回のうちラスト5周で決まった逃げで勝負となり、ジ・チェン(中国ナショナル、スキル・シマノ)がこれを制して優勝。ジ・チェン自身、プロでの初勝利だ。同じくスキル・シマノに所属するジン・ロンとともに09年もヨーロッパで活動する。
第2ステージ深川では福田がU23リーダージャージを着用して出走。日本チームを中心にアタックが繰り返されるがゴールまでに全て吸収、サレ・ハリフ(MNCFマレーシア)が優勝。
第3ステージ東莞は大きく動いた。中盤までアタックが繰り返されるが決まらない展開。ラスト10kmで決まった12人の逃げからの勝負となった。優勝は逃したが、メイン集団に1分近い差をつけて上位争いはこのメンバーにおよそ絞られる。日本は盛と伊丹がここに入る。
第4ステージ佛山は高速道路を大きく1周する100kmのレース。しかしゴールへの進入を先導車が間違えたため全員が1位の扱いに。ゴールで待ち構えていたスタッフらの後ろから選手がなだれ込むという珍事には、全員が驚くしかなかった。
第5ステージは広州大学区域内を周回するコース。ラスト1周で日本は必勝体制を組むもののゴール前で混戦となり、三船チームのコデンソフがワン・カンポーらを抑え優勝。
第6ステージ中山は1周23kmと少し長めの周回コース。ここでもゴールまでには集団となり、ラスト200mのコーナー前で三船から発射されたコデンソフが他を引き離して区間2勝目。三船はまだコデンソフがもがいているゴール100m手前からガッツポーズをするほどの圧勝だった。
平坦の最終ステージの第7ステージはマカオの自動車サーキットコースを使う。終盤に7人の逃げができ、先頭を引き続けた盛が7位に。
最終第8ステージはマカオのコロアン島周回コースでラストに2kmのヒルクライムがあるコース。途中のスプリントポイントを三船のアシストでコデンソフがポイント獲得して、逆転でポイントリーダーになる。いっぽうでレースは結局上り口まで集団で突入。ここで決着が付いた。リーダージャージのシュー・ガン(香港上海体育学院)が3位ゴールで個人総合優勝を守った。日本チームは伊丹、西谷、盛が上位ゴールしてこちらも逆転で団体総合優勝を勝ち取った。
日本チームは終始マークされ続け、集団内では「日本が逃げた」の掛け声でつぶしにかかっていたほど。それでも6人は日の丸を背負って正攻法で戦い続けた。アンカーの3人は20歳前後と若く、当初は愛三の3人が指導役だったそうだが、よく動いていて教えるものは何もなかった(西谷)という。
三船はキャプテンとして若い選手らを率い、区間2勝と総合ポイント賞を獲得した。最終日の最後までポイント争いがもつれて自らも動いたので、走っていて最後だからと特別なことは無かったと言う。それでもコロアン島山頂では1時間ほどたたずんだ。香港の友人に請われてチームに参加し、主催者がわざわざ三船を招待し、閉会式場では三船の引退セレモニーまで用意した。海外にこだわり続けた男の最後のロードレースが終わった。
海外にこだわり続けてきたレースキャリア25年の三船雅彦が選んだ最後のロードレースは海外だった。
日本からはジャパンナショナルチームが、また三船と伊勢直人が地元チームで出場した。8ステージを終えた総合成績は、日本チームが団体総合優勝を最終日に逆転で勝ち取った。三船キャプテンのチームのセルゲイ・コデンソフは区間2勝と総合ポイント賞を獲得した。
12月下旬に行われるサウスチャイナシーは、09年シーズン幕開けともいえるレースだ。日本チームはスピード強化の一環で毎年参加、今年は愛三工業レーシングチームから綾部勇成、西谷泰治、盛一大が、チームブリヂストン・アンカーから福田真平、伊丹健治、嶌田義明が藤野監督のもと参加。ほか、三船と伊勢がマカオのスポーツクラブ・マカオで出場した。このチームには昨年個人総合優勝のタン・ワンイップ、マルコポーロのスプリンター、コデンソフもいて三船はキャプテンだ。日本チームもSCマカオも狙うは区間と総合だ。日本チームは過去に昨年の西谷の2勝のように区間優勝はあるが、個人総合優勝がない。
第1ステージは香港郊外の沙田で行われた。35周回のうちラスト5周で決まった逃げで勝負となり、ジ・チェン(中国ナショナル、スキル・シマノ)がこれを制して優勝。ジ・チェン自身、プロでの初勝利だ。同じくスキル・シマノに所属するジン・ロンとともに09年もヨーロッパで活動する。
第2ステージ深川では福田がU23リーダージャージを着用して出走。日本チームを中心にアタックが繰り返されるがゴールまでに全て吸収、サレ・ハリフ(MNCFマレーシア)が優勝。
第3ステージ東莞は大きく動いた。中盤までアタックが繰り返されるが決まらない展開。ラスト10kmで決まった12人の逃げからの勝負となった。優勝は逃したが、メイン集団に1分近い差をつけて上位争いはこのメンバーにおよそ絞られる。日本は盛と伊丹がここに入る。
第4ステージ佛山は高速道路を大きく1周する100kmのレース。しかしゴールへの進入を先導車が間違えたため全員が1位の扱いに。ゴールで待ち構えていたスタッフらの後ろから選手がなだれ込むという珍事には、全員が驚くしかなかった。
第5ステージは広州大学区域内を周回するコース。ラスト1周で日本は必勝体制を組むもののゴール前で混戦となり、三船チームのコデンソフがワン・カンポーらを抑え優勝。
第6ステージ中山は1周23kmと少し長めの周回コース。ここでもゴールまでには集団となり、ラスト200mのコーナー前で三船から発射されたコデンソフが他を引き離して区間2勝目。三船はまだコデンソフがもがいているゴール100m手前からガッツポーズをするほどの圧勝だった。
平坦の最終ステージの第7ステージはマカオの自動車サーキットコースを使う。終盤に7人の逃げができ、先頭を引き続けた盛が7位に。
最終第8ステージはマカオのコロアン島周回コースでラストに2kmのヒルクライムがあるコース。途中のスプリントポイントを三船のアシストでコデンソフがポイント獲得して、逆転でポイントリーダーになる。いっぽうでレースは結局上り口まで集団で突入。ここで決着が付いた。リーダージャージのシュー・ガン(香港上海体育学院)が3位ゴールで個人総合優勝を守った。日本チームは伊丹、西谷、盛が上位ゴールしてこちらも逆転で団体総合優勝を勝ち取った。
日本チームは終始マークされ続け、集団内では「日本が逃げた」の掛け声でつぶしにかかっていたほど。それでも6人は日の丸を背負って正攻法で戦い続けた。アンカーの3人は20歳前後と若く、当初は愛三の3人が指導役だったそうだが、よく動いていて教えるものは何もなかった(西谷)という。
三船はキャプテンとして若い選手らを率い、区間2勝と総合ポイント賞を獲得した。最終日の最後までポイント争いがもつれて自らも動いたので、走っていて最後だからと特別なことは無かったと言う。それでもコロアン島山頂では1時間ほどたたずんだ。香港の友人に請われてチームに参加し、主催者がわざわざ三船を招待し、閉会式場では三船の引退セレモニーまで用意した。海外にこだわり続けた男の最後のロードレースが終わった。
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