強豪スプリンターの揃ったヴォルタ・アオ・アルガルヴェ初日は、混沌とした集団スプリントで決着。ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)がフィリプセンら強豪を打ち破り、今季初勝利を飾った。



母国での総合優勝目指すジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:Volta ao Algarve
初日の優勝候補筆頭に挙げられたヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) photo:Volta ao Algarve


167名が出走したヴォルタ・アオ・アルガルヴェ photo:Volta ao Algarve

毎年ブエルタ・ア・アンダルシアと同じ、2月の第3水曜日に始まるヴォルタ・アオ・アルガルヴェ・エン・ビシクレタが今年も開幕した。パンチャーが有利なアンダルシアとは違い、5日間は個人タイムトライアルを含め、丘陵や山頂フィニッシュなどバランスの良さが魅力だ。各ステージの獲得標高差も控えめなため、強豪ピュアスプリンターがこちらを選ぶことが多い。

そのためスプリントフィニッシュが予想された初日のスタート地点には、ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)をはじめ、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)やアルノー・デリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)などスプリンターが集結。初日は185.6kmのほぼ平坦路で争われ、中盤には2つのカテゴリー山岳が設定されたものの、スピードマンたちを退けるには至らなかった。

9名が逃げグループを形成した photo:Volta ao Algarve

逃げを引き戻し、集団スプリントに向け緊張感高まるプロトン photo:Volta ao Algarve

地元ポルトガルのコンチネンタルチームを中心に9名の逃げグループが形成された。コース後半のラウンドアバウトで落車が発生し、一時ペースが緩むものの、逃げはその後も粘りを見せた。しかし残り25km地点でスプリンターチームが先導するメイン集団が逃げを捉え、予想通り勝負は集団スプリントに持ち込まれた。

スーダル・クイックステップを先頭に最終ストレートに突入し、アルペシン・プレミアテックはエドワルト・プランカールト(ベルギー)からカーデン・グローブス(オーストラリア)へとトレインを繋げる。しかしその背後にフィリプセンの姿はなく、その反対であるコース左側を選んだマニエが腰を上げる。それに反応してフィリプセンが素早く背後を取ったものの、勢いそのままマニエがフィニッシュに飛び込んだ。

スプリント勝利したポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

今季初戦となったクラシカ・コムニタ・バレンシアナでは2位と勝利を逃していたマニエ。「力強いチームメイトが1日を通して素晴らしい走りを見せてくれた。今日は自信もあり、完璧なリードアウトに助けられた」と、21歳ながらプロ通算25勝目を喜んだ。
ヴォルタ・アオ・アルガルヴェ2026第1ステージ
1位 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) 4:21:04
2位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
3位 パヴェル・ビットナー(チェコ、チーム・ピクニック・ポストNL)
4位 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・プレミアテック)
5位 アルノー・デリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)
個人総合成績
1位 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) 4:20:54
2位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) +0:04
3位 ウーゴ・ヌネス(ポルトガル、クレディボン/LAアルミニオス/マルコス・カー)
4位 パヴェル・ビットナー(チェコ、チーム・ピクニック・ポストNL) +0:06
5位 フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) +0:07
その他の特別賞
ポイント賞 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)
山岳賞 トマス・コンテ(アルゼンチン、アヴィルード ・ ロウレターノ ・ ロウレ)
ヤングライダー賞 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)
チーム総合成績 リドル・トレック
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos