日本のプロロードレーサーが一堂に会したアフターパーティー。厳しいレースを走り終えた選手たちとファンで会場は満員御礼。選手たちもリラックスしてレース会場では決して見せない一面も。

ジャパンカップで引退する柿沼章ら日本人選手7人の逃げに始まり、新城幸也が優勝寸前まで力走、西谷泰治が2位、佐野淳哉が3位、畑中勇介が5位、そして清水都貴が8位など、今年のジャパンカップは日本人選手たちが大活躍。
熱気と興奮はそのままに、夕方6時からはアフターパーティーが始まった。
「ジャパンカップサイクルロードレース2011アフターパーティー~ジャパンプロレーサーファン大感謝祭~」の名前どおりに、選手たちのファンへの感謝の気持ちがチームを越えて集結し、ファンとの交流会が実現。

堅い話は抜きにして、会場の様子をフォトレポートでお届けしよう。

佐藤栄一市長の存在は大きい佐藤栄一市長の存在は大きい photo:Hideaki.TAKAGIこれだけの選手たちが集まったこれだけの選手たちが集まった photo:Hideaki.TAKAGI

司会進行は岡田眞善さんと絹代さん。昨年と同じ会場だがざっと倍ほどのファンを前に挨拶するのは佐藤栄一宇都宮市長。佐藤市長の理解と熱意がなければジャパンカップ、特に土曜日のクリテリウムは不可能だ。
そして乾杯の音頭は今中大介氏。選手や関係者も含めてざっと300人ほどがいっせいに乾杯。さあ、パーティーの始まりだ。

史上最強のジャパンナショナルチーム史上最強のジャパンナショナルチーム photo:Hideaki.TAKAGI愛三工業レーシングチーム 西谷泰治が2位に愛三工業レーシングチーム 西谷泰治が2位に photo:Hideaki.TAKAGI


コンチネンタル4チームとジャパンナショナルチーム5人が壇上に上がる。
史上最強チームとの呼び声が高かったジャパンナショナルチームは5人全員が参加。最年少の吉田が逃げに乗り、誰もが優勝と信じた強烈な走りの新城と、前評判どおりの走り。各選手へはたくさんの商品がプレゼントされた。

愛三工業レーシングチームは、西谷が2位とアジアツアーで活躍する走りそのままを披露。1週間前に4km個人追抜きで4分32秒と日本記録を更新したスピードは世界に通用する。

あのー、シマノレーシングの写真撮影中なんですが。。あのー、シマノレーシングの写真撮影中なんですが。。 photo:Hideaki.TAKAGI入賞の清水都貴、逃げで井上和郎と活躍のチームブリヂストン・アンカー入賞の清水都貴、逃げで井上和郎と活躍のチームブリヂストン・アンカー photo:Hideaki.TAKAGI


シマノレーシングは、逃げに地元作新学院高校出身の青柳憲輝が入り山岳賞を獲得、終盤に全員が残り鈴木真理がアタック。さらにゴールでは畑中が4位に入る活躍を見せた。

チームブリヂストン・アンカーは清水都貴が8位と、今夏の鎖骨粉砕骨折からの復帰をアピール。井上和郎も終盤にアタックして存在感を見せた。

地元の宇都宮ブリッツェン。2日間のレースではもちろん大活躍地元の宇都宮ブリッツェン。2日間のレースではもちろん大活躍 photo:Hideaki.TAKAGI今シーズンで引退する柿沼章、山本雅道、村上純平今シーズンで引退する柿沼章、山本雅道、村上純平 photo:Hideaki.TAKAGI

そして地元の宇都宮ブリッツェン。選手たちは入院中の増田成幸のぶんまで頑張った。まずは土曜日のクリテリウムで辻善光が5周目のスプリント賞を獲得、ゴールも4位でもちろん日本人最上位。そしてジャパンカップでは初山翔が逃げに乗って山岳賞を獲得。大勢のサポーターたちが古賀志林道を赤く染め上げた。

そして今シーズンを限りに引退する選手が壇上に。柿沼章(宇都宮ブリッツェン)、山本雅道(チームブリヂストン・アンカー)、村上純平(シマノレーシング)だ。柿沼はジャパンカップで逃げに乗り、山本と村上はクリテリウムに出場。村上は11月12、13日のツール・ド・おきなわが最終戦になる。


会場は予定の20時を越えても大きく盛り上がった。開始早々からオーバーペースで突入したのは栗村修宇都宮ブリッツェン監督。「自分から進んで潰れる」というウワサどおりに絶好調。会場の人だけが知るグッドニュースまで強引に?引き出す。オーバーペースのあとが心配になったが、翌日のチームブログではいつものように真面目な文章を披露。さすがです。どっちが本当の栗村監督?

photo&text:高木秀彰