"キラー"のあだ名どおり、鋭いアタックを決めてジロ最初の難関山岳ステージを制したダニーロ・ディルーカ(イタリア、LRRブレークス)。マリアローザに身を包み、総合優勝への自信を覗かせる。

レース後の会見に臨むダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)レース後の会見に臨むダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス) photo:Kei Tsuji

ダニーロ・ディルーカ(イタリア、LRRブレークス)



「これは精神力の勝利だ。僕は熱くならないハートのまま勝った。ラスト350mで最初にアタックしたとき、ガルゼッリとペリツォッティが僕の後輪についてきた。でも僕は限界じゃなかった。そして250mを切ったとき、またもう一度アタックしたんだ。

明日、我々はアームストロングに対してもっと大きな差をつけることができると思っている。

12月のジロのコースプレゼンテーションのときから「このジロは僕向きのジロだ」と言っているように、このジロは僕の特質にあっている。でも12ステージの(チンクェテッレ)のタイムトライアルまで楽しみはとっておく。そこでジロに勝てるかどうかが分かるだろう。
僕には十分な自信がある。同じような爆発力を見せるよ。今回のジロのレベルはとても高い。すべてのビッグネームたちがここに揃っている。ただひとり、コンタドールがいないだけだ。ローマにたどり着くまで、とても難しいレースになるだろう。それまでにはたくさんの勝負どころが控えている。タイム差はとても少ないものになるだろう。

明日はとても困難なステージになるだろう。誤魔化しは効かない。シウシィの登りはとても難しい。アタックはラスト9kmから始まるだろうね。そしてゴールでは大きな差がつくはずだ」。

レース後の会見に臨むトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームコロンビア)レース後の会見に臨むトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームコロンビア) photo:Kei Tsuji

マリアローザのトーマス・ロヴクヴィスト(チームコロンビア)



「僕はここまでそれほど多く勝利を挙げていない。だからこれは何か特別なもののような感じがする。このマリアローザを維持できるといい。僕は年々進化している。もちろんもっと上に昇りたい。僕はツール・ド・フランスやジロに勝とうなんて言わないよ。でもいつかビッグな選手になってポディウムに登りたいね。

みすみすこのジャージを他の選手に渡すなんてことはしないよ。明日僕にいい脚があるだろうか。明日はたくさんのジャージの入れ替えがあるはずだよ」。

text:綾野 真
photo:辻 啓

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