2011/07/07(木) - 21:14
マーク・カヴェンディッシュはツール・ド・フランスでマイヨヴェール獲得のために走っている。その戦いは今年のルール変更によって新たな展開を迎えた。(第5ステージ終了後は)84ポイントで4位につけているものの、彼がスプリンターの頂点に立つために、この新しいルールがどう影響を及ぼすのか、彼自身にもよくわかっていない。
「わからない」というのが第5ステージの朝の彼の答えだ。「いつものように、ツールが終わるまでは、まったくなにも言いようがないんだ」
ツール・ド・フランスは、今年ステージごとのポイントの配分を変更した。平坦と中級山岳ステージではポイント数が増え、対象人数はこれまでと同じ。一方、中間スプリントは今回は1ステージにつき1回だけになり、ポイント数とその対象者が増えたのだ。
中間スプリントは、最初に通過した選手が20ポイントを獲得し、15位までの選手は順番に17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイントを獲得する。なお、平坦ステージのゴールでは、1位から15位までの選手が順番に45、35、30、26、22、20、18、16、14、12、10、8、6、4、2ポイントを獲得することになる。
カヴェンディッシュは昨日、カプ・フレルにゴールする第5ステージで勝利して45ポイント、中間スプリントで11位に入って5ポイントを手に入れた。さらに多くのポイントを手にするはずだったが、ライバルのトム・ボーネン(クイックステップ)とホセホアキン・ロハス(モビスター)に進路をさえぎられてしまった。
審判はこの2人の中間スプリントポイントを剥奪した。2日前、ルドンまでの第3ステージで、カヴェンディッシュとトル・フースホフト(ガーミン・サーヴェロ)が中間スプリントポイントを失ったのと同様である。
選手たちは中間スプリントポイントを目指して激しくぶつかり合うため、審判が注意深く監視している。「温度差があるんだ。ファンにはエキサイティングになったが、選手にはストレスが増えただけだ」と、HTC・ハイロードのコーチ、エリック・ツァベルは説明した。
ツァベルはレースが古いポイントのルールでおこなわれていた頃に、6度にわたってマイヨヴェールを獲得している。昨年までは、毎日いくつかの中間スプリントがあり、ポイントは上位3人が3、2、1ポイントの順番に獲得していた。ステージ優勝のポイントは35ポイントだったが、25位までの選手にポイントがついた。
「以前は5人の選手の逃げを許して、集団の後方でのんびりしていられたものだ。もう獲得できるポイントがないんだから。今回は6位を狙って、ほぼ全力でスプリントをする」と、ツァベル。「これが好きなスプリンターなどいない。よぶんなプレッシャーがかかるし、ずっと注意を払っていなければならないんだ。マーク(カヴェンディッシュ)は中間スプリント争いに加わるのが好きじゃない。よけいなストレスになる。彼が第2ステージから第5ステージまで勝ち続けたらヒーローだが、中間スプリントに5回勝ったところで、誰も気にもとめない」
ドイツのツァベルとともに、イタリアのマリオ・チポッリーニも、1990年代と2000年代を代表するスプリンターの1人だ。2人はよくツール・ド・フランスで火花を散らしたが、チポッリーニは一度もマイヨヴェールを獲得することはなかった。
ルールの変更は「力のある選手にとって有利になった。選手はルールに適応する必要がある。それだけのことだ」と、チポッリーニ。カヴェンディッシュは「他のすべての選手たちよりも強くなってステージ優勝しなければならない。個人的な意見では、彼は最強のスプリンターだと思っている」
彼は現在トップのフィリップ・ジルベールを36ポイント差で追っているが、この先のステージでジルベールを上回るポイントを獲得するかも知れない。もう1勝すれば、リズーまでの第6ステージか、シャトールーまでの第7ステージには、マイヨヴェールを着ることができるかも知れない。なお、カヴェンディッシュは2008年、シャトールーにゴールする第5ステージでツール・ド・フランス初勝利を飾っている。
ツァベルは言う。「新しいシステムでは、ゴールと中間の両方で、たった1日で65ポイントも獲得することができる」
第5ステージまでのポイント賞順位
1位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) 120ポイント
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター) 112ポイント
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 90ポイント
4位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) 84ポイント
5位 トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ) 82ポイント
6位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) 68ポイント
大騒動となった第5ステージ終了後の記者会見
マーク・カヴェンディッシュは今日(7月6日)、カプ・フレルでのスプリントでツール・ド・フランス16勝目を飾った。この勝利に驚く者もいた。このような強風で、蛇行と起伏の続くゴールには耐えられず、フィリップ・ジルベールのような選手たちに遅れてしまうと思われていたからだ。
驚くのはこれだけではない。カヴェンディッシュはレース後の記者会見でも、凄まじさを披露したのだ。カヴェンディッシュはよくある質問に答えていた。自分の勝利やHTC・ハイロードのチームメイトの貢献についてだ。その上で、さらに掘り下げた質問に対して興味深い返答をしていた。以下がそのやり取りだ。
Q:今日の勝利の位置づけは?
マーク・カヴェンディッシュ(以下MC):2009年の勝利(オブナにゴールした第19ステージ)に匹敵したよ。でも、今日の勝利は予測がつかなかったから、もっと難しかった。ゴールはほんとうに大変だった。登り坂だったんだ。ゴールは急勾配で、脚が売り切れた状態になってしまった。チームメイトが6人がかりで一日中風から守ってくれていたのがラッキーだった。ゴシー(マシュー・ゴス)やトニ・マルティンは、最後のちょっとした上りまで連れてきてくれた。
ホイールはディープリムにしていた。風がこんなに強いとは思っていなかったんだ。下りは、テクニカルなコースだった。風でさらに難しくなって、ペースが落ちた。あと2kmのところで、アンドレ・グライペルがぼくの左側に向かってきた。大柄な選手から身を守るすべはなかった。それで遅れてしまった。後から思えば、そのおかげでゴールまでスプリントできたんだから、よかったんだろう。
今日はマイヨヴェールに近づくために、少しでもポイントを稼ごうとしていただけだ。残り200mで、ジェレイント・トーマスがいた。ぼくは飛び出し、ジルベールに並んだ。びっくりしたよ。難しい勝利だったから、ほんとうにうれしい。いつもはエネルギー消耗を抑えるため、僅差で勝つのが好きなんだ。今日はかなり消耗した。回復には2〜3日かかりそうだ。
Q:最近、君に疑いをかけている人物がいると語っていたけれど、誰のこと? それからその人物に、この勝利に際して何か言うことはある?
MC:本人がよく知っている。いや(笑)、名前を挙げる必要はないだろう。ツール中に同じ状況で同じことがまた起こるだろうし。ここにいる人たちじゃないよ。記者は書かなきゃならないんだし。自転車に乗ればいつでも勝とうとする。でも無知な連中を黙らせようとするのはいつだっていい気分だ。
Q:中間スプリントで小競り合いがあった[ロハスやボーネンとの競り合い]。あれが発奮材料になった? それから、審判が彼らにペナルティを課さなかったことに驚いた?(後に2人はペナルティが課された)
MC:ゴールに向けてやる気になったということはないよ。中間スプリントポイントでの状況はわからないし。ぼくが要求しているのは一貫性だけだ。でなければ、ぼくに対する個人攻撃になってしまう。
Q:ロハスは、今日の残り1km地点で君に殴られたと言っていた。それについて言うことはある?
MC:なにもない。彼(ロハス)は中間スプリントのことを言ってるの? ぼくは誰も殴った覚えはないよ。殴られたけれどね。グライペルに。ロハスが中間スプリントを振り返るつもりなら、彼がまっすぐスプリントしていたと主張できるね。ぼくにはわからないよ。
ちょっと待って! ロハスはペタッキに殴られたと言ってたよ。(質問した記者に対して)あなたは難癖をつけたいの? 自分の話の帳尻を合わせるために、そんなことを言ってるの? 彼はどこにいる? ここに呼び戻してくれよ! あなた、名誉毀損で訴えられるるよ。そういうことするんならさ。名誉毀損にあたることをしてるんだよ。あなたはペタッキって言っただろ、ペタッキって。
記者:ぼくが言ったのはロハス。
MC:そう、ロハスがペタッキだと言ったんだ。
記者:君に質問してるだけなんだけど。
MC:ぼくか彼から名誉毀損かなにかで訴えられたいの? 話を整理してから質問してくれよ。あなたは、ひどい嘘をついているんだぞ……。
[ここで1人の記者が質問して、マン島の友人に対するメッセージを求める]
Q:2つの質問がある。今日のジルベールの走りはどう思う? それから、テレビ局のフランス2で、君は「問題はたいてい、ここにある」と言って、自分の頭を指さしていた。どんな問題なの?
MC:それを詳しく語り出すと、今晩が終わってしまうよ(笑)。でもそれがぼくを動かしていたことだった。ぼくが分別を保っていられるようにしてくれている人たちが周りにいてくれて、幸運だと思う。ジルベールは強かったよ。彼に勝てるとは思っていなかった。今日だけじゃなく、一年を通じて。彼はほんとうに元気を与えてくれる。とても尊敬しているよ。
最後にひとつ。昨日、愛犬のアンバーが死んだという知らせがあった。普通じゃ考えられないだろうけど、今日の勝利をアンバーにささげたい。彼女はぼくの小さな娘みたいだったんだ。だから、とても悲しかった。メリッサ(元ガールフレンド)がマン島に戻って、ちゃんとしてくれていると願っている。
text:Gregor Brown in Cap Fréhel
translation:Taiko YAMASAKI + Seiya YAMASAKI
「わからない」というのが第5ステージの朝の彼の答えだ。「いつものように、ツールが終わるまでは、まったくなにも言いようがないんだ」
ツール・ド・フランスは、今年ステージごとのポイントの配分を変更した。平坦と中級山岳ステージではポイント数が増え、対象人数はこれまでと同じ。一方、中間スプリントは今回は1ステージにつき1回だけになり、ポイント数とその対象者が増えたのだ。
中間スプリントは、最初に通過した選手が20ポイントを獲得し、15位までの選手は順番に17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイントを獲得する。なお、平坦ステージのゴールでは、1位から15位までの選手が順番に45、35、30、26、22、20、18、16、14、12、10、8、6、4、2ポイントを獲得することになる。
カヴェンディッシュは昨日、カプ・フレルにゴールする第5ステージで勝利して45ポイント、中間スプリントで11位に入って5ポイントを手に入れた。さらに多くのポイントを手にするはずだったが、ライバルのトム・ボーネン(クイックステップ)とホセホアキン・ロハス(モビスター)に進路をさえぎられてしまった。
審判はこの2人の中間スプリントポイントを剥奪した。2日前、ルドンまでの第3ステージで、カヴェンディッシュとトル・フースホフト(ガーミン・サーヴェロ)が中間スプリントポイントを失ったのと同様である。
選手たちは中間スプリントポイントを目指して激しくぶつかり合うため、審判が注意深く監視している。「温度差があるんだ。ファンにはエキサイティングになったが、選手にはストレスが増えただけだ」と、HTC・ハイロードのコーチ、エリック・ツァベルは説明した。
ツァベルはレースが古いポイントのルールでおこなわれていた頃に、6度にわたってマイヨヴェールを獲得している。昨年までは、毎日いくつかの中間スプリントがあり、ポイントは上位3人が3、2、1ポイントの順番に獲得していた。ステージ優勝のポイントは35ポイントだったが、25位までの選手にポイントがついた。
「以前は5人の選手の逃げを許して、集団の後方でのんびりしていられたものだ。もう獲得できるポイントがないんだから。今回は6位を狙って、ほぼ全力でスプリントをする」と、ツァベル。「これが好きなスプリンターなどいない。よぶんなプレッシャーがかかるし、ずっと注意を払っていなければならないんだ。マーク(カヴェンディッシュ)は中間スプリント争いに加わるのが好きじゃない。よけいなストレスになる。彼が第2ステージから第5ステージまで勝ち続けたらヒーローだが、中間スプリントに5回勝ったところで、誰も気にもとめない」
ドイツのツァベルとともに、イタリアのマリオ・チポッリーニも、1990年代と2000年代を代表するスプリンターの1人だ。2人はよくツール・ド・フランスで火花を散らしたが、チポッリーニは一度もマイヨヴェールを獲得することはなかった。
ルールの変更は「力のある選手にとって有利になった。選手はルールに適応する必要がある。それだけのことだ」と、チポッリーニ。カヴェンディッシュは「他のすべての選手たちよりも強くなってステージ優勝しなければならない。個人的な意見では、彼は最強のスプリンターだと思っている」
彼は現在トップのフィリップ・ジルベールを36ポイント差で追っているが、この先のステージでジルベールを上回るポイントを獲得するかも知れない。もう1勝すれば、リズーまでの第6ステージか、シャトールーまでの第7ステージには、マイヨヴェールを着ることができるかも知れない。なお、カヴェンディッシュは2008年、シャトールーにゴールする第5ステージでツール・ド・フランス初勝利を飾っている。
ツァベルは言う。「新しいシステムでは、ゴールと中間の両方で、たった1日で65ポイントも獲得することができる」
第5ステージまでのポイント賞順位
1位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) 120ポイント
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター) 112ポイント
3位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 90ポイント
4位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) 84ポイント
5位 トル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ) 82ポイント
6位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) 68ポイント
大騒動となった第5ステージ終了後の記者会見
マーク・カヴェンディッシュは今日(7月6日)、カプ・フレルでのスプリントでツール・ド・フランス16勝目を飾った。この勝利に驚く者もいた。このような強風で、蛇行と起伏の続くゴールには耐えられず、フィリップ・ジルベールのような選手たちに遅れてしまうと思われていたからだ。
驚くのはこれだけではない。カヴェンディッシュはレース後の記者会見でも、凄まじさを披露したのだ。カヴェンディッシュはよくある質問に答えていた。自分の勝利やHTC・ハイロードのチームメイトの貢献についてだ。その上で、さらに掘り下げた質問に対して興味深い返答をしていた。以下がそのやり取りだ。
Q:今日の勝利の位置づけは?
マーク・カヴェンディッシュ(以下MC):2009年の勝利(オブナにゴールした第19ステージ)に匹敵したよ。でも、今日の勝利は予測がつかなかったから、もっと難しかった。ゴールはほんとうに大変だった。登り坂だったんだ。ゴールは急勾配で、脚が売り切れた状態になってしまった。チームメイトが6人がかりで一日中風から守ってくれていたのがラッキーだった。ゴシー(マシュー・ゴス)やトニ・マルティンは、最後のちょっとした上りまで連れてきてくれた。
ホイールはディープリムにしていた。風がこんなに強いとは思っていなかったんだ。下りは、テクニカルなコースだった。風でさらに難しくなって、ペースが落ちた。あと2kmのところで、アンドレ・グライペルがぼくの左側に向かってきた。大柄な選手から身を守るすべはなかった。それで遅れてしまった。後から思えば、そのおかげでゴールまでスプリントできたんだから、よかったんだろう。
今日はマイヨヴェールに近づくために、少しでもポイントを稼ごうとしていただけだ。残り200mで、ジェレイント・トーマスがいた。ぼくは飛び出し、ジルベールに並んだ。びっくりしたよ。難しい勝利だったから、ほんとうにうれしい。いつもはエネルギー消耗を抑えるため、僅差で勝つのが好きなんだ。今日はかなり消耗した。回復には2〜3日かかりそうだ。
Q:最近、君に疑いをかけている人物がいると語っていたけれど、誰のこと? それからその人物に、この勝利に際して何か言うことはある?
MC:本人がよく知っている。いや(笑)、名前を挙げる必要はないだろう。ツール中に同じ状況で同じことがまた起こるだろうし。ここにいる人たちじゃないよ。記者は書かなきゃならないんだし。自転車に乗ればいつでも勝とうとする。でも無知な連中を黙らせようとするのはいつだっていい気分だ。
Q:中間スプリントで小競り合いがあった[ロハスやボーネンとの競り合い]。あれが発奮材料になった? それから、審判が彼らにペナルティを課さなかったことに驚いた?(後に2人はペナルティが課された)
MC:ゴールに向けてやる気になったということはないよ。中間スプリントポイントでの状況はわからないし。ぼくが要求しているのは一貫性だけだ。でなければ、ぼくに対する個人攻撃になってしまう。
Q:ロハスは、今日の残り1km地点で君に殴られたと言っていた。それについて言うことはある?
MC:なにもない。彼(ロハス)は中間スプリントのことを言ってるの? ぼくは誰も殴った覚えはないよ。殴られたけれどね。グライペルに。ロハスが中間スプリントを振り返るつもりなら、彼がまっすぐスプリントしていたと主張できるね。ぼくにはわからないよ。
ちょっと待って! ロハスはペタッキに殴られたと言ってたよ。(質問した記者に対して)あなたは難癖をつけたいの? 自分の話の帳尻を合わせるために、そんなことを言ってるの? 彼はどこにいる? ここに呼び戻してくれよ! あなた、名誉毀損で訴えられるるよ。そういうことするんならさ。名誉毀損にあたることをしてるんだよ。あなたはペタッキって言っただろ、ペタッキって。
記者:ぼくが言ったのはロハス。
MC:そう、ロハスがペタッキだと言ったんだ。
記者:君に質問してるだけなんだけど。
MC:ぼくか彼から名誉毀損かなにかで訴えられたいの? 話を整理してから質問してくれよ。あなたは、ひどい嘘をついているんだぞ……。
[ここで1人の記者が質問して、マン島の友人に対するメッセージを求める]
Q:2つの質問がある。今日のジルベールの走りはどう思う? それから、テレビ局のフランス2で、君は「問題はたいてい、ここにある」と言って、自分の頭を指さしていた。どんな問題なの?
MC:それを詳しく語り出すと、今晩が終わってしまうよ(笑)。でもそれがぼくを動かしていたことだった。ぼくが分別を保っていられるようにしてくれている人たちが周りにいてくれて、幸運だと思う。ジルベールは強かったよ。彼に勝てるとは思っていなかった。今日だけじゃなく、一年を通じて。彼はほんとうに元気を与えてくれる。とても尊敬しているよ。
最後にひとつ。昨日、愛犬のアンバーが死んだという知らせがあった。普通じゃ考えられないだろうけど、今日の勝利をアンバーにささげたい。彼女はぼくの小さな娘みたいだったんだ。だから、とても悲しかった。メリッサ(元ガールフレンド)がマン島に戻って、ちゃんとしてくれていると願っている。
text:Gregor Brown in Cap Fréhel
translation:Taiko YAMASAKI + Seiya YAMASAKI
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