ヤコブ・フルサン(デンマーク)の引退レースとなったポストノルド・ツアー・オブ・デンマーク最終日は、リドル・トレックが小集団の勝負に持ち込み、マッズ・ピーダスン(デンマーク)が2日連続勝利で総合優勝に輝いた。

選手たちが作る花道を通り、現役ラストレースに臨んだヤコブ・フルサン(デンマーク) photo:PostNord Tour of Denmark
ブエルタ・ア・エスパーニャ出場を控えた選手たちが多数出場するポストノルド・ツアー・オブ・デンマーク(UCI2.Pro)は、最終日となる第5ステージを迎えた。全長157.4kmのコースは平坦基調だが、細かなアップダウンが設定されたレイアウト。特にラストは短い急勾配の坂を含む5.3kmコースを3周半するため、スプリンターにとっては厳しいものとなった。
スタート直後からアタックが繰り返された結果、デカトロンAG2Rラモンディアール・ディベルティメントチームの2名を含む8名がエスケープした。その中には、今大会デンマーク・ナショナルチームの一員として走り、今大会限りで引退するヤコブ・フルサン(、イスラエル・プレミアテック)が入った。しかしリドル・トレックの牽引するメイン集団は、2分以上のタイム差を許さなかった。

先頭集団にマッズ・ピーダスン(デンマーク)ら3名を入れ、リドル・トレックが有利な状況を作り出した photo:PostNord Tour of Denmark
逃げ切りを目指し、フルサンが積極的に逃げグループのペースを作る。そして周回コースを目前にした残り35kmで、マッズ・アンダースン(デンマーク、エアトックス・カールラス)がアタック。しかし1周目の残り17km地点で吸収され、登りでマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)による高速牽引によって集団が分裂した。
7名による先頭集団にリドル・トレックは、前日勝者で総合首位マッズ・ピーダスン(デンマーク)の他に、総合4位ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)とセーアン・クラーウアナスン(デンマーク)を入れた。最終周回に入るとその数は5名に減り、リドル・トレックの3名にアクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)とマティアシュ・コペツキー(チェコ、チーム ノボ ノルディスク)が食らいついた。そしてフィニッシュまで残り800mでピーダスンがアタックした。
数的に圧倒的に有利な状況から加速したピーダスンには、ジングレが食らいつき、牽制に入ると後方からコペツキーとソデルクヴィストが合流。そして遅れて追いついたクラーウアナスンが先に仕掛け、それをリードアウトに使ったピーダスンがスプリントを開始した。迫るジングレを振り切り、ピーダスンが勝利した。

小集団によるスプリントを制したマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:PostNord Tour of Denmark

今大会区間3勝と総合優勝に輝いたマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:PostNord Tour of Denmark
前日に続く2連勝で今大会区間3勝目を飾ったピーダスンは、「僕と共にヤコブ(ソデルクヴィスト)とセーアン(クラーウアナスン)が入る理想的な状況だった。純粋な戦いは本当に楽しかった」とレースを振り返った。そして初日に着用した総合リーダージャージを最後まで守り、総合優勝に輝いたことを「すごくハードだったけど、本当に素晴らしい結果。またヤコブを総合表彰台に上げられたことは嬉しい。デンマークでの自転車競技の盛り上がりを感じられる大会だった」と喜びを語った。
ピーダスンが語った通り、総合2位には3日目の個人タイムトライアルを制したソデルクヴィストがジャンプアップした。総合3位にはニクラス・ラーセン(デンマーク、BHS・PLベトン・ボーネホルム)が入った。
ピーダスンはこの後、来週8月23日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャに出場予定だ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ出場を控えた選手たちが多数出場するポストノルド・ツアー・オブ・デンマーク(UCI2.Pro)は、最終日となる第5ステージを迎えた。全長157.4kmのコースは平坦基調だが、細かなアップダウンが設定されたレイアウト。特にラストは短い急勾配の坂を含む5.3kmコースを3周半するため、スプリンターにとっては厳しいものとなった。
スタート直後からアタックが繰り返された結果、デカトロンAG2Rラモンディアール・ディベルティメントチームの2名を含む8名がエスケープした。その中には、今大会デンマーク・ナショナルチームの一員として走り、今大会限りで引退するヤコブ・フルサン(、イスラエル・プレミアテック)が入った。しかしリドル・トレックの牽引するメイン集団は、2分以上のタイム差を許さなかった。

逃げ切りを目指し、フルサンが積極的に逃げグループのペースを作る。そして周回コースを目前にした残り35kmで、マッズ・アンダースン(デンマーク、エアトックス・カールラス)がアタック。しかし1周目の残り17km地点で吸収され、登りでマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)による高速牽引によって集団が分裂した。
7名による先頭集団にリドル・トレックは、前日勝者で総合首位マッズ・ピーダスン(デンマーク)の他に、総合4位ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)とセーアン・クラーウアナスン(デンマーク)を入れた。最終周回に入るとその数は5名に減り、リドル・トレックの3名にアクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)とマティアシュ・コペツキー(チェコ、チーム ノボ ノルディスク)が食らいついた。そしてフィニッシュまで残り800mでピーダスンがアタックした。
数的に圧倒的に有利な状況から加速したピーダスンには、ジングレが食らいつき、牽制に入ると後方からコペツキーとソデルクヴィストが合流。そして遅れて追いついたクラーウアナスンが先に仕掛け、それをリードアウトに使ったピーダスンがスプリントを開始した。迫るジングレを振り切り、ピーダスンが勝利した。


前日に続く2連勝で今大会区間3勝目を飾ったピーダスンは、「僕と共にヤコブ(ソデルクヴィスト)とセーアン(クラーウアナスン)が入る理想的な状況だった。純粋な戦いは本当に楽しかった」とレースを振り返った。そして初日に着用した総合リーダージャージを最後まで守り、総合優勝に輝いたことを「すごくハードだったけど、本当に素晴らしい結果。またヤコブを総合表彰台に上げられたことは嬉しい。デンマークでの自転車競技の盛り上がりを感じられる大会だった」と喜びを語った。
ピーダスンが語った通り、総合2位には3日目の個人タイムトライアルを制したソデルクヴィストがジャンプアップした。総合3位にはニクラス・ラーセン(デンマーク、BHS・PLベトン・ボーネホルム)が入った。
ピーダスンはこの後、来週8月23日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャに出場予定だ。
ポストノルド・ツアー・オブ・デンマーク2025第5ステージ
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | 3:27:44 |
2位 | アクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
3位 | ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) | |
4位 | マティアシュ・コペツキー(チェコ、チーム ノボ ノルディスク) | |
5位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、リドル・トレック) | +0:05 |
個人総合成績
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | 15:08:16 |
2位 | ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) | +1:28 |
3位 | ニクラス・ラーセン(デンマーク、BHS・PLベトン・ボーネホルム) | +1:30 |
4位 | ルカシュ・クビシュ(スロバキア、ユニベット・ティテマ・ロケッツ) | +1:50 |
5位 | アレック・セガールト(ベルギー、ロット) | +1:59 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) |
山岳賞 | マリウス・インナウグダール(ノルウェー、デカトロンAG2Rラモンディアール・ディベルティメントチーム) |
ヤングライダー賞 | ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:PostNord Tour of Denmark
photo:PostNord Tour of Denmark
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